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第十一章
第十七話 本当に味方なのか?
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どうにかカレンニサキホコルから逃げ切ることに成功した俺だが、タイムリミットまで残り7時間もある。
薬の効果が切れるまで、逃げ続けなければならない。
「くそう。いつもならあっという間に時間が過ぎていくのに、今日に限って時間が長く感じてしまう。面倒な奴らに見つかる前に、早く逃げられる場所を探さなければ」
周囲を警戒しながら歩き、気配を感じたらいつでも走れるようにしておく。
「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ!」
新たな隠れ場所を求めて走っていると、女性の悲鳴が聞こえてきた。
「この声はローレルか」
メイドの悲鳴が耳に入り、声が聞こえた方に足を向ける。だが、一歩踏み出したその足を直ぐに止めた。
いや、待てよ。これは何かの罠か?
悲鳴だと思われるものを聞かせ、俺を誘き寄せているのかもしれない。
カレンニサキホコルの件もあり、簡単には信じられない。だが、もし本当に彼女の身にピンチが訪れていたとしたら、きっと後悔することになるだろう。
「くそう。行かないで後悔するぐらいなら、行って後悔した方がマシだ!」
止めていた足を再び動かし、全速力で声が聞こえた方へと向かって行く。
しばらく走っていると、メイド服を着用したリスのケモノ族が、下着姿の女子生徒たちに襲われている光景が視界に入る。
「どうして皆様下着姿なのですか! いくら気温が高いからと言って開放的すぎますよ!」
「ローレル!」
「あ、ご主人様!」
俺が接近したことを認識したようで、安心したのか彼女の顔が若干綻んだように見えた。
「ストロングウインド!」
魔法で強風を生み出し、女性生徒たちに放つ。
強風に煽られ、バランスを崩した女子生徒たちは、その場で尻餅を付いた。
「ローレル、こっちだ!」
「ご主人様、これはいったいどういう事ですか? 女性の皆さんが下着姿なのですが? まさか、三冠王となったことを利用して女子生徒たちに強制して変なお遊びを始めてしまったのですか」
「どうしてそんな発想になる!」
こちらに来るとローレルは突拍子も無いことを言い、俺は思わずツッコミを入れる。
彼女のこの様子を見る限り、何も知らないようだ。そう言えば、昨日から用事でスカーレット家に帰っていたな。なら、クリープの作った薬入りの菓子を食べてはいない。
「ローレル、実は――」
俺はこれまでの経緯を彼女に話す。
「なるほど、そんなことがあったのですね。と言うことは、お嬢様も」
「ああ、最初に襲われてしまった。クリープが助けに来なければ、今頃タマモに食われていただろう」
タマモのことを話すと、ローレルは表情を暗くする。そして何かブツブツと言っているが、その言葉は聞こえなかった。
タマモの豹変を聞かされ、ショックを受けたのかもしれない。
「では、太陽が昇る午前6時になれば、お嬢様は元に戻ってしまうと」
「ああ、だから俺たちは、なんとしてもタイムリミットまでに逃げ切らなければ」
「では、学園の外に向かいましょう。隠れられる場所に心当たりがあります」
学園の外に隠れられる場所があると教えてもらうが、正直に言って安心できない。
もし、外に出るのを女子生徒に見られれば、学園の外まで追いかけてくるだろう。そうなれば、被害を学園の中だけに留めることができない。
「ご主人様の考えていることはなんとなくわかります。安心してください。私に秘策があります。とりあえずは、門まで移動しましょう」
策があると言われ、俺は黙ってローレルに付いて行く。
女子生徒の気配に注意しつつ歩いて行くと、門が見えてきた。だが、門の前には、門番のように下着姿の女子生徒が2名待ち構えていた。
「やっぱり、門の前には見張りがいやがるな。どうする? ロー……レル……って、お前何をしている!」
どうするか相談しようと彼女に声をかけると、メイドはいきなりメイド服を脱ぎ、下着姿になった。
「ご主人様、そのう、あ、あまりこちらを見ないでください。恥ずかしいです」
頬を赤らめ、しおらしくしているローレルの姿を見て、俺まで恥ずかしくなり、目を逸らす。
「あ、す、すまん。でも、どうしていきなり服を脱ぐ」
「木を隠すなら森の中と言うではありませんか。メイド服で接近するよりも、下着姿で接近した方が、怪しまれません。私が門番たちを誘導しますので、ご主人様はその間に門の外へ」
な、なるほど。そう言うことか。なら、服を脱ぐ前に話してほしかった。
「では、言って参ります」
ローレルが門番へと近付く。
「シャカールご主人様を見付けました。しかも全裸でムスコを大きくさせ、腰振りダンスを踊っています」
「何! それは本当か!」
「ええ、あちらにいました」
ローレルの話を真に受けたようで、2名の女子生徒は走って門から離れる。
頭の中でローレルが言った俺の姿を想像してみるが、少し気分が悪くなってしまった。
なんだよ、そのアホで性行為のことしか考えていないような間抜けな俺は。
ローレルがこちらに顔を向け、手招きをしてくる。今がチャンスらしい。
彼女の合図を受け、俺はこの場から走って門に向かい、素早く外に出た。
「それで、ローレルの言う隠れ場所は?」
「こちらです」
下着姿のメイドに連れられた場所は、学園の外にある物置小屋だった。だが、何も物が入れられていないので広く感じてしまう。
「では、私は女子生徒が門の外に出ていないか見回ってきます。しばらくしたら戻ってきますので」
「分かった。でも、無理はするな」
「かしこまりました」
軽く頭を下げ、ローレルは物置小屋の扉を閉める。
その後、俺はしばらく物置小屋でローレルが戻って来るのを待った。
しかし何もないこの空間で1人と言うのは退屈だ。時間が更に遅く感じてしまう。
太陽が昇るまで、後何時間なのだろうか。早くローレルが戻って来て欲しい。
そんなことを思っていると、物置小屋がノックされる。
ローレルが戻って来たのか。いや、もしかしたら女子生徒の可能性だってあり得る。もし、女子生徒であれば、魔法で吹き飛ばして外に逃げる準備をしておかなければ。
「ご主人様、私です。ローレルです。ただいま戻って参りました」
「ローレルか。開けて良いぞ」
「失礼します。お嬢様、こちらです」
「ありがとうローレル」
扉が開けられ、下着姿のローレルと共に何も身に付けていないキツネのケモノ族の女の子が入って来る。
「ローレル、お前もあの菓子を食べさせられたのか!」
「いえ、私は正気です。私の意志で、お嬢様をこちらにお呼びいたしました」
「シャカール♡ あたしから逃げられないわよ。さぁ、気持ち良いことをたくさんしましょう♡」
突然のローレルの裏切りに、鼓動が早鐘を打つ。
ローレル、お前は何を考えているんだよ。
薬の効果が切れるまで、逃げ続けなければならない。
「くそう。いつもならあっという間に時間が過ぎていくのに、今日に限って時間が長く感じてしまう。面倒な奴らに見つかる前に、早く逃げられる場所を探さなければ」
周囲を警戒しながら歩き、気配を感じたらいつでも走れるようにしておく。
「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ!」
新たな隠れ場所を求めて走っていると、女性の悲鳴が聞こえてきた。
「この声はローレルか」
メイドの悲鳴が耳に入り、声が聞こえた方に足を向ける。だが、一歩踏み出したその足を直ぐに止めた。
いや、待てよ。これは何かの罠か?
悲鳴だと思われるものを聞かせ、俺を誘き寄せているのかもしれない。
カレンニサキホコルの件もあり、簡単には信じられない。だが、もし本当に彼女の身にピンチが訪れていたとしたら、きっと後悔することになるだろう。
「くそう。行かないで後悔するぐらいなら、行って後悔した方がマシだ!」
止めていた足を再び動かし、全速力で声が聞こえた方へと向かって行く。
しばらく走っていると、メイド服を着用したリスのケモノ族が、下着姿の女子生徒たちに襲われている光景が視界に入る。
「どうして皆様下着姿なのですか! いくら気温が高いからと言って開放的すぎますよ!」
「ローレル!」
「あ、ご主人様!」
俺が接近したことを認識したようで、安心したのか彼女の顔が若干綻んだように見えた。
「ストロングウインド!」
魔法で強風を生み出し、女性生徒たちに放つ。
強風に煽られ、バランスを崩した女子生徒たちは、その場で尻餅を付いた。
「ローレル、こっちだ!」
「ご主人様、これはいったいどういう事ですか? 女性の皆さんが下着姿なのですが? まさか、三冠王となったことを利用して女子生徒たちに強制して変なお遊びを始めてしまったのですか」
「どうしてそんな発想になる!」
こちらに来るとローレルは突拍子も無いことを言い、俺は思わずツッコミを入れる。
彼女のこの様子を見る限り、何も知らないようだ。そう言えば、昨日から用事でスカーレット家に帰っていたな。なら、クリープの作った薬入りの菓子を食べてはいない。
「ローレル、実は――」
俺はこれまでの経緯を彼女に話す。
「なるほど、そんなことがあったのですね。と言うことは、お嬢様も」
「ああ、最初に襲われてしまった。クリープが助けに来なければ、今頃タマモに食われていただろう」
タマモのことを話すと、ローレルは表情を暗くする。そして何かブツブツと言っているが、その言葉は聞こえなかった。
タマモの豹変を聞かされ、ショックを受けたのかもしれない。
「では、太陽が昇る午前6時になれば、お嬢様は元に戻ってしまうと」
「ああ、だから俺たちは、なんとしてもタイムリミットまでに逃げ切らなければ」
「では、学園の外に向かいましょう。隠れられる場所に心当たりがあります」
学園の外に隠れられる場所があると教えてもらうが、正直に言って安心できない。
もし、外に出るのを女子生徒に見られれば、学園の外まで追いかけてくるだろう。そうなれば、被害を学園の中だけに留めることができない。
「ご主人様の考えていることはなんとなくわかります。安心してください。私に秘策があります。とりあえずは、門まで移動しましょう」
策があると言われ、俺は黙ってローレルに付いて行く。
女子生徒の気配に注意しつつ歩いて行くと、門が見えてきた。だが、門の前には、門番のように下着姿の女子生徒が2名待ち構えていた。
「やっぱり、門の前には見張りがいやがるな。どうする? ロー……レル……って、お前何をしている!」
どうするか相談しようと彼女に声をかけると、メイドはいきなりメイド服を脱ぎ、下着姿になった。
「ご主人様、そのう、あ、あまりこちらを見ないでください。恥ずかしいです」
頬を赤らめ、しおらしくしているローレルの姿を見て、俺まで恥ずかしくなり、目を逸らす。
「あ、す、すまん。でも、どうしていきなり服を脱ぐ」
「木を隠すなら森の中と言うではありませんか。メイド服で接近するよりも、下着姿で接近した方が、怪しまれません。私が門番たちを誘導しますので、ご主人様はその間に門の外へ」
な、なるほど。そう言うことか。なら、服を脱ぐ前に話してほしかった。
「では、言って参ります」
ローレルが門番へと近付く。
「シャカールご主人様を見付けました。しかも全裸でムスコを大きくさせ、腰振りダンスを踊っています」
「何! それは本当か!」
「ええ、あちらにいました」
ローレルの話を真に受けたようで、2名の女子生徒は走って門から離れる。
頭の中でローレルが言った俺の姿を想像してみるが、少し気分が悪くなってしまった。
なんだよ、そのアホで性行為のことしか考えていないような間抜けな俺は。
ローレルがこちらに顔を向け、手招きをしてくる。今がチャンスらしい。
彼女の合図を受け、俺はこの場から走って門に向かい、素早く外に出た。
「それで、ローレルの言う隠れ場所は?」
「こちらです」
下着姿のメイドに連れられた場所は、学園の外にある物置小屋だった。だが、何も物が入れられていないので広く感じてしまう。
「では、私は女子生徒が門の外に出ていないか見回ってきます。しばらくしたら戻ってきますので」
「分かった。でも、無理はするな」
「かしこまりました」
軽く頭を下げ、ローレルは物置小屋の扉を閉める。
その後、俺はしばらく物置小屋でローレルが戻って来るのを待った。
しかし何もないこの空間で1人と言うのは退屈だ。時間が更に遅く感じてしまう。
太陽が昇るまで、後何時間なのだろうか。早くローレルが戻って来て欲しい。
そんなことを思っていると、物置小屋がノックされる。
ローレルが戻って来たのか。いや、もしかしたら女子生徒の可能性だってあり得る。もし、女子生徒であれば、魔法で吹き飛ばして外に逃げる準備をしておかなければ。
「ご主人様、私です。ローレルです。ただいま戻って参りました」
「ローレルか。開けて良いぞ」
「失礼します。お嬢様、こちらです」
「ありがとうローレル」
扉が開けられ、下着姿のローレルと共に何も身に付けていないキツネのケモノ族の女の子が入って来る。
「ローレル、お前もあの菓子を食べさせられたのか!」
「いえ、私は正気です。私の意志で、お嬢様をこちらにお呼びいたしました」
「シャカール♡ あたしから逃げられないわよ。さぁ、気持ち良いことをたくさんしましょう♡」
突然のローレルの裏切りに、鼓動が早鐘を打つ。
ローレル、お前は何を考えているんだよ。
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