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第十一章
第十二話 タマモの変貌の訳
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俺はタマモに性的な意味で襲われた。これ以上は不味いところまで行ったが、その時にクリープが現れた。
あ、俺終わったな。生きていても、社会的な死が待っている。
「シャカール君から離れなさい! ウインドボール!」
クリープが魔法を唱えた瞬間、風の塊が出現し、俺に馬乗りになっているタマモに直撃、彼女は吹き飛ばされて床に倒れる。
「シャカール君! 今の内です!」
「あ、ああ」
予想とは裏腹に助けられた俺は、クリープの差し伸ばされた手を掴み、起き上がるとタマモの部屋から出る。そして、扉に鍵をかけると、魔法で岩を出して扉の前に置く。
「これでしばらくの間は時間稼ぎになるでしょう」
「クリープ、約束を破ってすまない。でも、あれはいったい何だ? タマモがタマモではないぞ」
安堵の表情を浮かべるクリープに、俺は疑問に思ったことを訊ねる。
「えーとですね。少し言い難いのですが」
どうやら言い難い現象らしく、彼女は珍しくモジモジとし始める。
「あのですね。タマちゃんがあんな感じになったのは、ケモノ族特有の発情期が来たからなのです」
「は、発情期!」
思わず声を上げてしまった。
「はい。この時期になると、タマちゃんくらいの年齢から発情期が起きます。子孫を残す本能から男を求めてしまうのです」
「だから、俺に部屋に入るなと言ったのか」
一度扉の方に視線を向ける。扉は強く何度も打ちつけられているようで、衝撃音が響いた。
その光景を目の当たりにしてゾッとする。
ケモノ族の発情ってかなりやばくないか? まるで怪物から逃げている気分になる。
「一応、ママと一緒に発情を抑える薬を飲んだのですが、どうして発情してしまったのかは不明なのですよね……あれ?」
「どうした?」
「どうしてでしょうか? なぜか、シャカール君を見ていると、あそこがせつなくなってきました。それに、何だから体が熱く感じます」
意味深な言葉を呟いた後、クリープは突如服を脱ぎ出した。
「ああ、ダメだと分かっているのに、シャカール君のアレが欲しくなってしまいました♡」
頬を赤らめ、色っぽい吐息を漏らしながら、クリープは俺のズボンに手を伸ばす。
「ちょ!」
後方に跳躍し、彼女の手を躱す。
「クリープ……お前……まさか」
「どうやら、ママもシャカール君に発情してしまったようですね」
彼女の言葉が耳に入り、脂汗が額から流れ落ちる。良い例えが思い浮かば無いが、ゾンビから逃げ切ったかと思ったら、ツレがゾンビになってしまった状況の気分だ。
「ママにシャカール君の子種をくださ~い♡」
「くそう!」
両手を広げて俺に覆い被さろうとするクリープから逃げるために、俺は横にある階段へと飛んだ。上手く着地を決め、そのまま階段を駆け下り、玄関から外に向かう。
「クリープまでが発情してしまうとはな」
もし、タマモとクリープが同時に襲ってきたら、俺は逃げ切れる自信はない。もし捕まってしまっては、今度は確実に彼女たちに食べられてしまうだろう。
少なくとも、楽しく3Pとはなら無いはずだ。
「あれ? シャカールトレーナーではないですか?」
「アイリン!」
誰かに助けを求めようと走っていると、俺の弟子であるアイリンが声をかけてきた。
彼女では心許ないが、居ないよりかマシか。
「アイリン! クリープを足止めしてくれないか?」
「えー、何でですか?」
クリープを足止めするように指示を出すと、彼女は嫌がる素振りをみせる。
チッ、説明をしている暇はないと言うのに。
協力的ではない彼女に若干の苛立ちを覚えていると、彼女は魔法で風を生み出し、俺に向けて放ってくる。
ダメージを受けるようなことはなかったが、突然の強風でバランスを崩し、その場で転倒してしまった。
「アイリン何をするんだ! 今はお前の悪戯に付き合っている暇はない!」
俺の怒声に対して、アイリンは顔を俯かせる。
「だって、シャカールトレーナーの子種を頂くのはわたしですから」
「はぁ?」
彼女の意味不明な言動に一瞬思考がフリーズしていると、アイリンが服を脱ぎ始め、下着姿になる。
「シャカールトレーナーの子種をわたしにください。初めてですが、頑張りますので」
顔を赤らめつつも、ゆっくりと俺のズボンに手を伸ばすアイリン。
お前も発情期か! いや、エルフに発情期なんてものあるのか? って、そんなことを考えている場合ではないって!
転がるように体を回転させてアイリンの手を躱し、直ぐに立ち上がる。
いったい何が起きているって言うんだ! 悪夢ならさっさと目を覚ましてくれ。
もしかしたら俺は悪夢を見ているのかもしれない。そう思って、自信の頬を抓る。だが、頬を抓った瞬間に痛みを感じた。
「くそう。僅かな希望も絶たれたか」
全速力で走っていると、学生寮の前に辿り着く。だが、視界に入った光景を見た瞬間、目を疑った。
下着姿の女子生徒たちが、まるでゾンビのように徘徊していたのだ。
そして1人の女子生徒と目線が合ってしまう。
「見つけた。三冠王。子種を頂戴」
俺の存在を認識した女子生徒がこちらに向けて走ってくる。
いったい、この学園に何が起きたと言うんだ!
あ、俺終わったな。生きていても、社会的な死が待っている。
「シャカール君から離れなさい! ウインドボール!」
クリープが魔法を唱えた瞬間、風の塊が出現し、俺に馬乗りになっているタマモに直撃、彼女は吹き飛ばされて床に倒れる。
「シャカール君! 今の内です!」
「あ、ああ」
予想とは裏腹に助けられた俺は、クリープの差し伸ばされた手を掴み、起き上がるとタマモの部屋から出る。そして、扉に鍵をかけると、魔法で岩を出して扉の前に置く。
「これでしばらくの間は時間稼ぎになるでしょう」
「クリープ、約束を破ってすまない。でも、あれはいったい何だ? タマモがタマモではないぞ」
安堵の表情を浮かべるクリープに、俺は疑問に思ったことを訊ねる。
「えーとですね。少し言い難いのですが」
どうやら言い難い現象らしく、彼女は珍しくモジモジとし始める。
「あのですね。タマちゃんがあんな感じになったのは、ケモノ族特有の発情期が来たからなのです」
「は、発情期!」
思わず声を上げてしまった。
「はい。この時期になると、タマちゃんくらいの年齢から発情期が起きます。子孫を残す本能から男を求めてしまうのです」
「だから、俺に部屋に入るなと言ったのか」
一度扉の方に視線を向ける。扉は強く何度も打ちつけられているようで、衝撃音が響いた。
その光景を目の当たりにしてゾッとする。
ケモノ族の発情ってかなりやばくないか? まるで怪物から逃げている気分になる。
「一応、ママと一緒に発情を抑える薬を飲んだのですが、どうして発情してしまったのかは不明なのですよね……あれ?」
「どうした?」
「どうしてでしょうか? なぜか、シャカール君を見ていると、あそこがせつなくなってきました。それに、何だから体が熱く感じます」
意味深な言葉を呟いた後、クリープは突如服を脱ぎ出した。
「ああ、ダメだと分かっているのに、シャカール君のアレが欲しくなってしまいました♡」
頬を赤らめ、色っぽい吐息を漏らしながら、クリープは俺のズボンに手を伸ばす。
「ちょ!」
後方に跳躍し、彼女の手を躱す。
「クリープ……お前……まさか」
「どうやら、ママもシャカール君に発情してしまったようですね」
彼女の言葉が耳に入り、脂汗が額から流れ落ちる。良い例えが思い浮かば無いが、ゾンビから逃げ切ったかと思ったら、ツレがゾンビになってしまった状況の気分だ。
「ママにシャカール君の子種をくださ~い♡」
「くそう!」
両手を広げて俺に覆い被さろうとするクリープから逃げるために、俺は横にある階段へと飛んだ。上手く着地を決め、そのまま階段を駆け下り、玄関から外に向かう。
「クリープまでが発情してしまうとはな」
もし、タマモとクリープが同時に襲ってきたら、俺は逃げ切れる自信はない。もし捕まってしまっては、今度は確実に彼女たちに食べられてしまうだろう。
少なくとも、楽しく3Pとはなら無いはずだ。
「あれ? シャカールトレーナーではないですか?」
「アイリン!」
誰かに助けを求めようと走っていると、俺の弟子であるアイリンが声をかけてきた。
彼女では心許ないが、居ないよりかマシか。
「アイリン! クリープを足止めしてくれないか?」
「えー、何でですか?」
クリープを足止めするように指示を出すと、彼女は嫌がる素振りをみせる。
チッ、説明をしている暇はないと言うのに。
協力的ではない彼女に若干の苛立ちを覚えていると、彼女は魔法で風を生み出し、俺に向けて放ってくる。
ダメージを受けるようなことはなかったが、突然の強風でバランスを崩し、その場で転倒してしまった。
「アイリン何をするんだ! 今はお前の悪戯に付き合っている暇はない!」
俺の怒声に対して、アイリンは顔を俯かせる。
「だって、シャカールトレーナーの子種を頂くのはわたしですから」
「はぁ?」
彼女の意味不明な言動に一瞬思考がフリーズしていると、アイリンが服を脱ぎ始め、下着姿になる。
「シャカールトレーナーの子種をわたしにください。初めてですが、頑張りますので」
顔を赤らめつつも、ゆっくりと俺のズボンに手を伸ばすアイリン。
お前も発情期か! いや、エルフに発情期なんてものあるのか? って、そんなことを考えている場合ではないって!
転がるように体を回転させてアイリンの手を躱し、直ぐに立ち上がる。
いったい何が起きているって言うんだ! 悪夢ならさっさと目を覚ましてくれ。
もしかしたら俺は悪夢を見ているのかもしれない。そう思って、自信の頬を抓る。だが、頬を抓った瞬間に痛みを感じた。
「くそう。僅かな希望も絶たれたか」
全速力で走っていると、学生寮の前に辿り着く。だが、視界に入った光景を見た瞬間、目を疑った。
下着姿の女子生徒たちが、まるでゾンビのように徘徊していたのだ。
そして1人の女子生徒と目線が合ってしまう。
「見つけた。三冠王。子種を頂戴」
俺の存在を認識した女子生徒がこちらに向けて走ってくる。
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