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第十一章
第四話 ヒロインの帰省④
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~タマモ視点~
兄さんから帰省するように連絡を受け、あたしはローレルと一緒に実家に帰ることになりました。
「お嬢様、間もなくお屋敷に到着致します。降りる準備は宜しいでしょうか?」
「ええ、問題ないわよ。それにしても、あたしにしたい大事な話って何かしら?」
リピートバードから連絡があり、その口調は重い空気を纏っていた。リピートバードは、その場の雰囲気や話ているいる人物の口調を真似るので、相当言い辛いことを打ち明けようとしているに違いない。
まぁ、シャカールが首を突っ込んでくれるまでは、兄さんとの仲は険悪ではあったから、隠し事のひとつやふたつは有っても可笑しくはないけれど、いったい何を隠していたのかしら?
そんなことを考えていると、馬車が停車した。そして御者が降りて扉を開けると、先にローレルが降りる。続いてあたしが降りると、視界には少しだけ懐かしさを感じる建物が映った。
半年振りの我が家が懐かしく思えるなんて、余程学園で濃ゆい生活を送っていたのでしょうね。
あたしたちが降りると、御者は軽く挨拶をしてこの場から離れて行く。そしてローレルが門を開け、あたしは実家の敷地に足を踏み入れた。
すると、家の扉が開き、中から手入れの行き届いた青色のロングヘアーの男性が外に出ていた。
あたしの兄の、フェイン・スカーレットだ。
「タマモ、待っていたよ。外で立ち話をするつもりはない。早く中に入ってくれ。ローレルはお茶の準備を頼む」
「畏まりました。フェイン様」
ローレルが返事をすると、あたしは兄さんに近付く。
「ただいま」
「おかえり。お前と会うのは無限回路賞以来だっただろうか? 帰省したばかりで疲れているだろうが、この話は早々にしておくべきだと思っている。悪いが、俺の部屋まで来てもらう」
「最初からそのつもりだから別に良いわよ」
軽く言葉を交わした後、あたしは兄さんと一緒に部屋へと向かう。
兄さんが仕事机に座り、対面に用意してある椅子にあたしが座る。
「関係のない話を交えながら言うつもりはない。単刀直入に聞こう。お前はシャカール三冠王のことをどう思っている?」
いきなりシャカールのことを訊ねられ、戸惑ってしまう。
どうしていきなり、彼のことを聞くのかしら? それが今回の呼び出しと何か関係があったりするの? いきなりすぎて意味が分からないけれど、聞かれた以上は答えないといけないわね。
「どうって普通じゃないの。初めて会ったときは、捻くれていてどちらかと言うと嫌いなタイプだったけれど、彼のお陰で救われた部分もあるし、今では人間味のある可愛らしさも出て来て、周りからの信頼も厚くなっていると思うわ」
「そうか。では、好きか嫌いかと言うと?」
はぁ? どうしてそんな選択肢を出して来るの? 意味が分からない?
「好きか嫌いかと言うと、嫌いではないから好きになるんじゃないかしら? あくまでも、2択だった場合よ」
兄から視線を外し、彼のことはどちらかと言うと好きだと答える。きっとシェアハウスのメンバーなら、全員が同じことを言うはず。そうよ。あたしは多い意見を採用したにすぎない。そこに特別な感情はない……はずよ。
「なるほど、タマモがシャカールのことを嫌いだと言っていたら、あのことは墓場まで隠し通して持って行くつもりだったが、彼のことが好きなら、話ても良いだろう」
「だから! あくまでもその二択だった場合よ!」
兄さんの言葉に、反射的にツッコミを入れる。だが、兄さんの纏うオーラと言うか、この場の空気が一変したことを感じとり、あたしは表情を引き締めた。
この感じ、リピートバードから連絡を受けた時と同じ。兄さんは、これからとんでもないことを言おうとしている。
生唾を飲み込み、兄さんの言葉を待つ。
「実は、俺の失態のせいで、スカーレット家が滅ぶことになるかもしれない」
スカーレット家が滅ぶ? 何を言っているの?
「スカーレット家が滅ぶってどう言うことなのですか! 兄さんはいったい何をしたと言うのですか!」
信じられない気持ちが強くなり、鼓動が早鐘を打つ。
スカーレット家が滅ぶなんて信じたくない。そんな訳ない。長年の歴史のある名家のスカーレットが滅ぶはずがないのだから。
「落ち着け。まずは順番に話す」
「フェイン様、お嬢様、紅茶の用意ができました」
あたしに落ち着くように言うと、扉がノックされ、ローレルが扉越しに声をかけてきた。
「入ってくれ」
入室する許可を兄さんが出すと、扉が開かれてローレルが入ってきた。
「まずは紅茶を飲んで気持ちを落ち着かせよう。俺も、お前が混乱しないように話せるようにするために、頭の中を整理しておきたい」
紅茶の入ったティーカップを受け取り、一口飲む。紅茶の味が口の中に広がり、香りが花から抜けていく。
それからあたしたちは無言で紅茶を飲んだ。紅茶を飲むことで、少しは心を落ち着かせることができている。
一応最後まで兄さんの話を聞こう。何か言うのはそれからよ。
お互いに紅茶を飲み終えると、兄さんが口を開いた。
兄さんの話を纏めると、数年前にルーナとのレースに負けて以来、兄さんの頭の中に何者かが入り込んだ。そいつは兄さんの心の悪を増幅させ憎しみを増やした。その結果、あたしにまで当たりを厳しくしてしまったらしい。
そしてシャカールとのレースに負けた後、兄さんは自我を失い暴走してしまった。けれど、シャカールが奮闘してくれたことで、兄さんの暴走は治った。
けれど、それが原因で走者委員会のトップであるブッヒーに目をつけられ、多額の賠償金を支払うように命じられた。その額はスカーレットの資産では返済できず、最終的には奴隷落ちを免れない。
そんな時にシャカールがブッヒーに対して、真犯人を見つけると言った。その結果、年末に行われるホースイエス記念までに犯人を見つけ出すことができればフェインの冤罪を認めるとなったらしい。
その後、兄さんは万が一のことを考え、シャカールにあたしを嫁にしないかと話を持ちかけた。当時は二冠だったけれど、今では三冠王。三冠王の妻となれば、簡単にはあたしに手を出すことができない。
兄さんは自分が奴隷になったとしても、あたしを助けようと動いてくれていると言うことだった。
最後まで話を聞いた後、あたしの心の中は複雑な感情が渦巻いていた。その中には怒りの感情が強かった。
ブッヒーへの怒り、兄さんへの怒り、そしてシャカールへの怒りだ。兄さんとシャカールには悲しみさえも感じている。
どうしてそんなに大事になことを黙っていたの? どうして真実を話してくれなかったの? あたしはそんなに弱く、お荷物のような存在なの?
そんなことを考え、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
「どうして、そんなことを今更言うのよ」
「シャカールが三冠王になったから、隠す必要がないと思ったからだ。タマモがシャカールのことが好きなら政略結婚であったとしても、負担にはならないと思ったからな。俺はタマモの幸せを第一に考えている」
「兄さんはバカよ! 大バカよ! そしてシャカールもバカだわ! 2人とも大っ嫌い!」
あたしは叫ぶと、逃げるようにしてこの部屋から出て行く。そして自分の部屋に入ると、鍵をかけてベッドに倒れ込んだ。
どうしてそんな大事なことを今まで隠していたのよ。あたしってそんなに信用できない弱い存在なの?
悔しいと思うと同時に、兄さんたちの優しさも理解できている。だからこそ厄介だ。
今、心の中にある感情は複雑であり、ある意味爆弾だ。ちょっとしたことで爆発するかもしれない。今は1人となって気持ちの整理をする必要がある。
そう判断したあたしは、帰省の疲れからか、気が付くとそのまま眠っていた。
兄さんから帰省するように連絡を受け、あたしはローレルと一緒に実家に帰ることになりました。
「お嬢様、間もなくお屋敷に到着致します。降りる準備は宜しいでしょうか?」
「ええ、問題ないわよ。それにしても、あたしにしたい大事な話って何かしら?」
リピートバードから連絡があり、その口調は重い空気を纏っていた。リピートバードは、その場の雰囲気や話ているいる人物の口調を真似るので、相当言い辛いことを打ち明けようとしているに違いない。
まぁ、シャカールが首を突っ込んでくれるまでは、兄さんとの仲は険悪ではあったから、隠し事のひとつやふたつは有っても可笑しくはないけれど、いったい何を隠していたのかしら?
そんなことを考えていると、馬車が停車した。そして御者が降りて扉を開けると、先にローレルが降りる。続いてあたしが降りると、視界には少しだけ懐かしさを感じる建物が映った。
半年振りの我が家が懐かしく思えるなんて、余程学園で濃ゆい生活を送っていたのでしょうね。
あたしたちが降りると、御者は軽く挨拶をしてこの場から離れて行く。そしてローレルが門を開け、あたしは実家の敷地に足を踏み入れた。
すると、家の扉が開き、中から手入れの行き届いた青色のロングヘアーの男性が外に出ていた。
あたしの兄の、フェイン・スカーレットだ。
「タマモ、待っていたよ。外で立ち話をするつもりはない。早く中に入ってくれ。ローレルはお茶の準備を頼む」
「畏まりました。フェイン様」
ローレルが返事をすると、あたしは兄さんに近付く。
「ただいま」
「おかえり。お前と会うのは無限回路賞以来だっただろうか? 帰省したばかりで疲れているだろうが、この話は早々にしておくべきだと思っている。悪いが、俺の部屋まで来てもらう」
「最初からそのつもりだから別に良いわよ」
軽く言葉を交わした後、あたしは兄さんと一緒に部屋へと向かう。
兄さんが仕事机に座り、対面に用意してある椅子にあたしが座る。
「関係のない話を交えながら言うつもりはない。単刀直入に聞こう。お前はシャカール三冠王のことをどう思っている?」
いきなりシャカールのことを訊ねられ、戸惑ってしまう。
どうしていきなり、彼のことを聞くのかしら? それが今回の呼び出しと何か関係があったりするの? いきなりすぎて意味が分からないけれど、聞かれた以上は答えないといけないわね。
「どうって普通じゃないの。初めて会ったときは、捻くれていてどちらかと言うと嫌いなタイプだったけれど、彼のお陰で救われた部分もあるし、今では人間味のある可愛らしさも出て来て、周りからの信頼も厚くなっていると思うわ」
「そうか。では、好きか嫌いかと言うと?」
はぁ? どうしてそんな選択肢を出して来るの? 意味が分からない?
「好きか嫌いかと言うと、嫌いではないから好きになるんじゃないかしら? あくまでも、2択だった場合よ」
兄から視線を外し、彼のことはどちらかと言うと好きだと答える。きっとシェアハウスのメンバーなら、全員が同じことを言うはず。そうよ。あたしは多い意見を採用したにすぎない。そこに特別な感情はない……はずよ。
「なるほど、タマモがシャカールのことを嫌いだと言っていたら、あのことは墓場まで隠し通して持って行くつもりだったが、彼のことが好きなら、話ても良いだろう」
「だから! あくまでもその二択だった場合よ!」
兄さんの言葉に、反射的にツッコミを入れる。だが、兄さんの纏うオーラと言うか、この場の空気が一変したことを感じとり、あたしは表情を引き締めた。
この感じ、リピートバードから連絡を受けた時と同じ。兄さんは、これからとんでもないことを言おうとしている。
生唾を飲み込み、兄さんの言葉を待つ。
「実は、俺の失態のせいで、スカーレット家が滅ぶことになるかもしれない」
スカーレット家が滅ぶ? 何を言っているの?
「スカーレット家が滅ぶってどう言うことなのですか! 兄さんはいったい何をしたと言うのですか!」
信じられない気持ちが強くなり、鼓動が早鐘を打つ。
スカーレット家が滅ぶなんて信じたくない。そんな訳ない。長年の歴史のある名家のスカーレットが滅ぶはずがないのだから。
「落ち着け。まずは順番に話す」
「フェイン様、お嬢様、紅茶の用意ができました」
あたしに落ち着くように言うと、扉がノックされ、ローレルが扉越しに声をかけてきた。
「入ってくれ」
入室する許可を兄さんが出すと、扉が開かれてローレルが入ってきた。
「まずは紅茶を飲んで気持ちを落ち着かせよう。俺も、お前が混乱しないように話せるようにするために、頭の中を整理しておきたい」
紅茶の入ったティーカップを受け取り、一口飲む。紅茶の味が口の中に広がり、香りが花から抜けていく。
それからあたしたちは無言で紅茶を飲んだ。紅茶を飲むことで、少しは心を落ち着かせることができている。
一応最後まで兄さんの話を聞こう。何か言うのはそれからよ。
お互いに紅茶を飲み終えると、兄さんが口を開いた。
兄さんの話を纏めると、数年前にルーナとのレースに負けて以来、兄さんの頭の中に何者かが入り込んだ。そいつは兄さんの心の悪を増幅させ憎しみを増やした。その結果、あたしにまで当たりを厳しくしてしまったらしい。
そしてシャカールとのレースに負けた後、兄さんは自我を失い暴走してしまった。けれど、シャカールが奮闘してくれたことで、兄さんの暴走は治った。
けれど、それが原因で走者委員会のトップであるブッヒーに目をつけられ、多額の賠償金を支払うように命じられた。その額はスカーレットの資産では返済できず、最終的には奴隷落ちを免れない。
そんな時にシャカールがブッヒーに対して、真犯人を見つけると言った。その結果、年末に行われるホースイエス記念までに犯人を見つけ出すことができればフェインの冤罪を認めるとなったらしい。
その後、兄さんは万が一のことを考え、シャカールにあたしを嫁にしないかと話を持ちかけた。当時は二冠だったけれど、今では三冠王。三冠王の妻となれば、簡単にはあたしに手を出すことができない。
兄さんは自分が奴隷になったとしても、あたしを助けようと動いてくれていると言うことだった。
最後まで話を聞いた後、あたしの心の中は複雑な感情が渦巻いていた。その中には怒りの感情が強かった。
ブッヒーへの怒り、兄さんへの怒り、そしてシャカールへの怒りだ。兄さんとシャカールには悲しみさえも感じている。
どうしてそんなに大事になことを黙っていたの? どうして真実を話してくれなかったの? あたしはそんなに弱く、お荷物のような存在なの?
そんなことを考え、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
「どうして、そんなことを今更言うのよ」
「シャカールが三冠王になったから、隠す必要がないと思ったからだ。タマモがシャカールのことが好きなら政略結婚であったとしても、負担にはならないと思ったからな。俺はタマモの幸せを第一に考えている」
「兄さんはバカよ! 大バカよ! そしてシャカールもバカだわ! 2人とも大っ嫌い!」
あたしは叫ぶと、逃げるようにしてこの部屋から出て行く。そして自分の部屋に入ると、鍵をかけてベッドに倒れ込んだ。
どうしてそんな大事なことを今まで隠していたのよ。あたしってそんなに信用できない弱い存在なの?
悔しいと思うと同時に、兄さんたちの優しさも理解できている。だからこそ厄介だ。
今、心の中にある感情は複雑であり、ある意味爆弾だ。ちょっとしたことで爆発するかもしれない。今は1人となって気持ちの整理をする必要がある。
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