165 / 269
第九章
第三十八話 エコンドル杯⑤
しおりを挟む
ようやく1位で最終ギミックに到達したものの、またコールドシーフの魔法で難易度が跳ね上がった。
通常の動く床の周辺には、細長い炎が回転をしたり、一定間隔で炎が噴き出したりと、新たな要素が付け加えられている。
くそう。まさか、ここのギミックも強化させられてしまうとは。
でも、彼女自身がゴールもしないといけない。絶対に攻略不可能な場所には設置していないはずだ。
一番良いのは、コールドシーフを先に行かせ、彼女の後を追いかけると言うのが良い。だけど、それでは前から攻撃をされてしまう可能性も出てくる。
ここは、彼女に追い付かれる前に一気にクリアする方が良いだろう。
「前ばかり気にしていると、後から狙われてしまうってな! 食らえ! ファイヤーボール!」
後方からコールドシーフの声が聞こえ、振り返る。
彼女の放った火球が俺へと向かい、このままでは直撃してしまう。
足を曲げてその場で腰を下げ、迫り来る火球を避けると、直ぐに立ち上がる。
このままではコールドシーフに追い付かれてしまう。
動体視力を上げる魔法の効果はすでに切れているな。ここはもう一度使うか。
「キネマテックビジョンイムブルーヴメント!」
再び動体視力を向上させる魔法を使用する。
すると、動く床と炎の動きを見極めることができた。
俺の目には、床や炎がスローモーションのように動いているように見える。
奥へと向かった床がこちらに戻って来たときが挑むチャンスだ。
床が戻って来たタイミングでジャンプして飛び乗り、迫り来る炎を躱して前に進む。
一応後方への警戒もしていた方が良い。俺が先に乗ったことで、しばらくは動く床にコールドシーフは乗れない。
「わざわざギミック通りに進むなんて真面目すぎるだろうが! 待たないといけないのなら、待つ必要はない状況を作れば良いじゃないか。コールドアイス!」
何かをやらかすコールドシーフの声が聞こえ、俺は気になって後方を見る。
すると、彼女は魔法を発動し、空中に氷の橋を作り出す。そして俺を追い越そうと走ってきた。
「おらおらおら! チンタラギミックに挑んでいると、簡単に追い越されてしまうぞ!」
「待て! それ以上近付くな!」
「待てと言われて待つバカはいない! 追い越されそうだからと言って、そんなしょうもないことを言うなよ!」
これから起きることを予感して、俺は彼女を止めた。しかしコールドシーフは聞き耳を持ってはくれなかった。その結果、上下に動いていた床が上がり、彼女の顎にクリンヒットした。
だから待てと言ったのに。
「いったーい! おのれ! よくもアタシを床にぶつけさせるために、バカな発言をしやがったな!」
顎に手を置きながら、コールドシーフは叫ぶ。
なぜか、俺が狙い通りに誘導したことになっている。だけど、俺はちゃんと忠告したからな。聞く耳を持たなかったお前が悪い。
「くそう。今度こそ、追い抜いてやる」
コールドシーフは、懲りることなく、再び氷の橋を生み出した。
彼女がショートカットする中、俺はギミック通りの足場となる動く床を乗り継ぎながら先へと進む。
「おい、それ以上は氷の橋を作るのはやめろ!」
「だからやめる訳がないって言っているだろうが! そんなに追い越されるのが嫌なのか? あっちの学園も意外と悪くはないぞ。マッスル先生以外はみんな良いやつだ」
どうやら彼女は、負けるのが嫌で、ショートカットをするのをやめさせようとしているように聞こえてしまっているようだ。
俺はそんなつまらないことで制止の言葉を投げかけた訳ではない。
「止まれ! 止まるんだ! そのままでは――」
「だから、止まれと言われて止まるバカは……え?」
どうやら気付いたようだ。でも、もう遅い。彼女がショートカットをしていた部分は、回転する炎の通り道だ。
炎が氷を溶かし、生み出したばかりの氷の道を水蒸気へと変える。
「うわっとと!」
道がなくなっていることに気付いたコールドシーフが、慌てて足にブレーキをかけようとするも、乗っている場所は滑る氷の橋だ。
当然摩擦が少ないので、そのまま滑ってしまう。
「コールドシーフ!」
思わず彼女の名前を叫んでしまう。
「ふぅ、どうにか助かった。でも、手が冷たい! 誰か助けて!」
コールドシーフは自身の作り出した氷の橋の端を掴み、どうにか落下せずに済んだ。
自分の生み出した妨害に、自分で引っかかるとはな。策士策に溺れると言うやつか。
彼女には悪いが、このまま俺は先に進ませてもらう。
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁ!」
そう思っていると、コールドシーフの悲鳴が響いた。気になって振り返ると、床下にいたスライムが、体を伸ばしてコールドシーフの足首を掴んでいた。
スライムの肉体の特殊な粘液により、彼女の靴と靴下が溶かされ、生足が曝け出された。
『ウソ! どうして企画外のスライムが混ざっているの!』
『あのスライムは勝負服だけではなく、下着の繊維も食べてしまいます。なので、捕まってしまうと確実に全裸になってしまいますね』
解説担当のサラブレットの言葉が耳に入り、心臓の鼓動が早鐘を打つ。
どうして、そんなスライムが紛れ込んでいるんだ?
予想外の展開に動揺していると観客席から声が上げる。
「いけええええええぇぇぇぇぇぇ! スライム!」
「そのまま引き摺り下ろせ!」
「コールドシーフの生乳を見せろ!」
男性陣はスライムの応援を始め、彼女が全裸になることを望み始めた。
もう、レースどころではないような。
なんだか先に進むのが憚れる。このまま彼女を無視して先に進んだ場合、彼女はそのまま引き摺り下ろさせ、観客たちに全裸姿を見られるだろう。
そうなってしまった場合、彼女の心の傷が深くなることは明白だ。最悪、走者人生を終えることになるかもしれない。
チッ、面倒なことをさせやがって。
「ウォーターカッター!」
水の魔法を発動して空気中の水分を集めると、知覚できる量にする。その後、直径1センチほどの大きさに細めると、スライムの伸ばした体に放った。
俺の攻撃はスライムに当たり、切断された肉体が弾け飛ぶ。
「早く! 今の内に上がるんだ!」
「わ、わかった!」
スライムが怯んだ隙に体勢を立て直すように伝える。その瞬間、スライムは標的を変え、俺に向けて肉体を触手のように伸ばして捕らえようとしてくる。
「スライム! それだけはやめてくれ! 男の全裸なんて見たくない!」
「狙いはコールドシーフだ! 何勘違いしているんだ!」
「きゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ! シャカールちゃんが全裸に! スライムがんばれ!」
観客席から様々な声が聞こえてくる。
マーヤの声が聞こえたような気がしたが。きっと気のせいだよな。
「さて、どうやってこのスライムを大人しくさせるか」
通常の動く床の周辺には、細長い炎が回転をしたり、一定間隔で炎が噴き出したりと、新たな要素が付け加えられている。
くそう。まさか、ここのギミックも強化させられてしまうとは。
でも、彼女自身がゴールもしないといけない。絶対に攻略不可能な場所には設置していないはずだ。
一番良いのは、コールドシーフを先に行かせ、彼女の後を追いかけると言うのが良い。だけど、それでは前から攻撃をされてしまう可能性も出てくる。
ここは、彼女に追い付かれる前に一気にクリアする方が良いだろう。
「前ばかり気にしていると、後から狙われてしまうってな! 食らえ! ファイヤーボール!」
後方からコールドシーフの声が聞こえ、振り返る。
彼女の放った火球が俺へと向かい、このままでは直撃してしまう。
足を曲げてその場で腰を下げ、迫り来る火球を避けると、直ぐに立ち上がる。
このままではコールドシーフに追い付かれてしまう。
動体視力を上げる魔法の効果はすでに切れているな。ここはもう一度使うか。
「キネマテックビジョンイムブルーヴメント!」
再び動体視力を向上させる魔法を使用する。
すると、動く床と炎の動きを見極めることができた。
俺の目には、床や炎がスローモーションのように動いているように見える。
奥へと向かった床がこちらに戻って来たときが挑むチャンスだ。
床が戻って来たタイミングでジャンプして飛び乗り、迫り来る炎を躱して前に進む。
一応後方への警戒もしていた方が良い。俺が先に乗ったことで、しばらくは動く床にコールドシーフは乗れない。
「わざわざギミック通りに進むなんて真面目すぎるだろうが! 待たないといけないのなら、待つ必要はない状況を作れば良いじゃないか。コールドアイス!」
何かをやらかすコールドシーフの声が聞こえ、俺は気になって後方を見る。
すると、彼女は魔法を発動し、空中に氷の橋を作り出す。そして俺を追い越そうと走ってきた。
「おらおらおら! チンタラギミックに挑んでいると、簡単に追い越されてしまうぞ!」
「待て! それ以上近付くな!」
「待てと言われて待つバカはいない! 追い越されそうだからと言って、そんなしょうもないことを言うなよ!」
これから起きることを予感して、俺は彼女を止めた。しかしコールドシーフは聞き耳を持ってはくれなかった。その結果、上下に動いていた床が上がり、彼女の顎にクリンヒットした。
だから待てと言ったのに。
「いったーい! おのれ! よくもアタシを床にぶつけさせるために、バカな発言をしやがったな!」
顎に手を置きながら、コールドシーフは叫ぶ。
なぜか、俺が狙い通りに誘導したことになっている。だけど、俺はちゃんと忠告したからな。聞く耳を持たなかったお前が悪い。
「くそう。今度こそ、追い抜いてやる」
コールドシーフは、懲りることなく、再び氷の橋を生み出した。
彼女がショートカットする中、俺はギミック通りの足場となる動く床を乗り継ぎながら先へと進む。
「おい、それ以上は氷の橋を作るのはやめろ!」
「だからやめる訳がないって言っているだろうが! そんなに追い越されるのが嫌なのか? あっちの学園も意外と悪くはないぞ。マッスル先生以外はみんな良いやつだ」
どうやら彼女は、負けるのが嫌で、ショートカットをするのをやめさせようとしているように聞こえてしまっているようだ。
俺はそんなつまらないことで制止の言葉を投げかけた訳ではない。
「止まれ! 止まるんだ! そのままでは――」
「だから、止まれと言われて止まるバカは……え?」
どうやら気付いたようだ。でも、もう遅い。彼女がショートカットをしていた部分は、回転する炎の通り道だ。
炎が氷を溶かし、生み出したばかりの氷の道を水蒸気へと変える。
「うわっとと!」
道がなくなっていることに気付いたコールドシーフが、慌てて足にブレーキをかけようとするも、乗っている場所は滑る氷の橋だ。
当然摩擦が少ないので、そのまま滑ってしまう。
「コールドシーフ!」
思わず彼女の名前を叫んでしまう。
「ふぅ、どうにか助かった。でも、手が冷たい! 誰か助けて!」
コールドシーフは自身の作り出した氷の橋の端を掴み、どうにか落下せずに済んだ。
自分の生み出した妨害に、自分で引っかかるとはな。策士策に溺れると言うやつか。
彼女には悪いが、このまま俺は先に進ませてもらう。
「きゃああああああぁぁぁぁぁぁ!」
そう思っていると、コールドシーフの悲鳴が響いた。気になって振り返ると、床下にいたスライムが、体を伸ばしてコールドシーフの足首を掴んでいた。
スライムの肉体の特殊な粘液により、彼女の靴と靴下が溶かされ、生足が曝け出された。
『ウソ! どうして企画外のスライムが混ざっているの!』
『あのスライムは勝負服だけではなく、下着の繊維も食べてしまいます。なので、捕まってしまうと確実に全裸になってしまいますね』
解説担当のサラブレットの言葉が耳に入り、心臓の鼓動が早鐘を打つ。
どうして、そんなスライムが紛れ込んでいるんだ?
予想外の展開に動揺していると観客席から声が上げる。
「いけええええええぇぇぇぇぇぇ! スライム!」
「そのまま引き摺り下ろせ!」
「コールドシーフの生乳を見せろ!」
男性陣はスライムの応援を始め、彼女が全裸になることを望み始めた。
もう、レースどころではないような。
なんだか先に進むのが憚れる。このまま彼女を無視して先に進んだ場合、彼女はそのまま引き摺り下ろさせ、観客たちに全裸姿を見られるだろう。
そうなってしまった場合、彼女の心の傷が深くなることは明白だ。最悪、走者人生を終えることになるかもしれない。
チッ、面倒なことをさせやがって。
「ウォーターカッター!」
水の魔法を発動して空気中の水分を集めると、知覚できる量にする。その後、直径1センチほどの大きさに細めると、スライムの伸ばした体に放った。
俺の攻撃はスライムに当たり、切断された肉体が弾け飛ぶ。
「早く! 今の内に上がるんだ!」
「わ、わかった!」
スライムが怯んだ隙に体勢を立て直すように伝える。その瞬間、スライムは標的を変え、俺に向けて肉体を触手のように伸ばして捕らえようとしてくる。
「スライム! それだけはやめてくれ! 男の全裸なんて見たくない!」
「狙いはコールドシーフだ! 何勘違いしているんだ!」
「きゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ! シャカールちゃんが全裸に! スライムがんばれ!」
観客席から様々な声が聞こえてくる。
マーヤの声が聞こえたような気がしたが。きっと気のせいだよな。
「さて、どうやってこのスライムを大人しくさせるか」
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
追放騎手の霊馬召喚〜トウカイテイオーを召喚できずに勘当された俺は、伝説の負け馬と共に霊馬競馬界で成り上がる!
仁徳
SF
この物語は、カクヨムの方でも投稿してあります。カクヨムでは高評価、レビューも多くいただいているので、それなりに面白い作品になっているかと。
知識0でも安心して読める競馬物語になっています。
S F要素があるので、ジャンルはS Fにしていますが、物語の雰囲気は現代ファンタジーの学園物が近いかと。
とりあえずは1話だけでも試し読みして頂けると助かります。
面白いかどうかは取り敢えず1話を読んで、その目で確かめてください。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる