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第九章
第十五話 お風呂パニック
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~マーヤ視点~
「ふん、ふん、ふふ~ん♪」
鼻歌を口遊みながら、マーヤは服を脱いでいます。
「ふふふ、今頃シャカールちゃんは、お風呂に入っているわ。これは絶好のチャンス! 裸の付き合いで、シャカールちゃんをマーヤの虜にして上げるんだから」
どうにかみんなの目を盗んで、脱衣所に侵入することができた。だから、後はお風呂場に突撃するだけ。
全ての服を脱ぎ、一度全裸になると、バスタオルで上半身隠します。
本当は全裸のままでも良いのだけど、それだとシャカールちゃんは逃げてしまうもの。できる女は、逃げるまではないけれど、一緒にいると恥ずかしいと思えるほどの露出で赴き、ターゲットを逃さないもの。
突撃準備を整え、浴室へと繋がる扉の前に立ちます。
「マーヤ、テークオフ!」
「サザンクロス! やめろ!」
「別に良いじゃないか。減るものでもないだろう?」
ドアノブに手を掛けようとしたところで、扉越しに2人の声が聞こえてきました。
1人はシャカールちゃん。そしてもう1人の声は確か、サザンクロスちゃん。
そう言えば、サザンクロスちゃんは男の娘だった! 見た目が女の子だから、すっかり忘れていたよ。
うーん、どうしよう。シャカールちゃんだけならこのまま突撃できるのに、他に男性が居ると入り辛いよ。
モジモジしながらどうしようか悩んでいると、浴室内で大きな音が聞こえて来ました。
この音は何! もしかしてシャカールちゃんの身に何が起きたの!
「もう逃げられないタイ。諦めて、触らせてくれればいいケン」
「やめろ。早まるな!」
「大丈夫、大丈夫、優しくしてあげるタイ」
な、なな、何が始まっているのおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!
お、落ち着くのよマーヤ。ここは一度冷静になるためにも、深呼吸をしなければ。
そう思い、マーヤは大きく息を吸ってゆっくりと吐き、深呼吸を始めます。
脳内に新鮮な酸素が送り込まれたからか、僅かながらも落ち着きを取り戻すことができました。
そう言えば、アイリンちゃんが前に言っていた。えーと、なんだったけ?
『転生者が持ち込んだと言われる書物に、ラノベと言うものがあります。その中では、男性読者を喜ばせる読者ニーズと言うものが意識されており、卑猥な表現を使っていても、本当はただのマッサージだったと言うオチが殆どなのです』
そうだった。アイリンちゃんが言っていた言葉の意味は良く分からなかったけど、多分、誤解があるから言葉だけで物事を判断するなと言いたかったのでしょうね。
そうよ。どうせ扉を開けたら、うつ伏せになっているシャカールちゃんの背中を、サザンクロスちゃんがマッサージをしてあげているだけに違いないわ。
この扉を開けたら、シャカールちゃんはどんな顔をするのかな?
心臓の鼓動が早鐘を打つ中、一度離したドアノブを再び掴み直します。
「ふむふむ、こうなっていたのか。ここからアレが出ると。思っていたよりも柔らかいタイ」
「サ、サザンクロス。もうやめてくれ」
「いやバイ。こんな機会はそうそうないケン。もっと触りたい。お、なんか知らんが、膨らんで来たな。それに固くて熱くなって来ている」
触って大きくなって更に固く熱い! これ、絶対にやっているよね!
マーヤの頭の中では、完全にエッチな妄想で頭の中がいっぱいになってしまいました。
こ、このままではシャカールちゃんがBLに目覚めてしまう!
いくらシャカールちゃんが年中発情期種族でも、それはダメ! 早くマーヤが正しい道に戻してあげないと!
頭の中がパニックになったマーヤは、ドアノブを回して勢い良く扉を開けます。
「そこまでだよ! それ以上、シャカールちゃんをBLに目覚めさせないのだから!」
扉を開けて勢い良く声を上げました。
するとマーヤの視界には、四つん這いになっているシャカールちゃんを逃さないように腰を掴んでいる光景でした。
「遅かった! シャカールちゃんのお尻の処女が奪われちゃったよ!」
「お前は何を勘違いしているんだあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
声を上げた瞬間、マーヤの言葉を掻き消すようにシャカールちゃんが声を上げます。
「とにかく、マーヤ! 良いところに来てくれた。こっちに来て手伝ってくれ」
「て、手伝うって何をおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ! 3Pなんて不潔だよ! マーヤはシャカールちゃんと純愛な気持ちで繋がりたい!」
頭の中がエッチで一杯になってしまったマーヤは、シャカールちゃんの言葉が誘っているようにしか聞こえません。
「勘違いをするな! 良いから、サザンクロスを引き剥がすのを手伝ってくれ。人間の俺では、彼女を引き剥がすことができない!」
引き離す。その言葉を聞いたマーヤは、ようやく現実を見ることができました。
そうよ! シャカールちゃんを引き離せば、それ以上BLプレイはできない!
シャカールちゃんをBLに目覚めさせないために、マーヤはサザンクロスちゃんに駆け寄り、彼を押し倒します。
「シャカールちゃんの性癖は、マーヤが守る!」
無我夢中になっていて、気が付かなかったけれど、良く見れば、サザンクロスちゃんの胸が膨らんでいる? それにマーヤよりも大きいような?
気になってしまい、マーヤは視線を彼の下半身へと向ける。するとそこにはあるべきものがなかったの。
「サザンクロスちゃん! ムスコさんをどこに置いて来たの!」
「ヌシャーもシャカールのアンポンタンと一緒かよ! 自分には子どもはいないタイ!」
男性特有のアレがないことに驚くと、サザンクロスちゃんは声を上げ、マーヤを罵倒してきた。
「マーヤ、驚く気持ちは分かる。だが、良く考えてくれ。膨らみのある胸に、男性器のない股。どう考えても女だろう」
「女の子? サザンクロスちゃんが?」
確認のために、マーヤはあそこに手を触れ、調べてみました。
「ちょっ! ドギャントコを触っているとタイ! ソギャントコを触らないで欲しいバイ! あ、だめええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「うん、どこからどう見ても女の子だね。でも、なんで? サザンクロスちゃんは男の娘じゃなかったの?」
困惑をしながらマーヤは状況が全くわかりませんでした。
シャカールちゃんの方を見ると、何故か顔を赤くして目線を逸らしています。
「ユリかよ」
ポツリとシャカールちゃんがお花の名前を言います。今の状況とお花が何が関係しているのかな?
「ふん、ふん、ふふ~ん♪」
鼻歌を口遊みながら、マーヤは服を脱いでいます。
「ふふふ、今頃シャカールちゃんは、お風呂に入っているわ。これは絶好のチャンス! 裸の付き合いで、シャカールちゃんをマーヤの虜にして上げるんだから」
どうにかみんなの目を盗んで、脱衣所に侵入することができた。だから、後はお風呂場に突撃するだけ。
全ての服を脱ぎ、一度全裸になると、バスタオルで上半身隠します。
本当は全裸のままでも良いのだけど、それだとシャカールちゃんは逃げてしまうもの。できる女は、逃げるまではないけれど、一緒にいると恥ずかしいと思えるほどの露出で赴き、ターゲットを逃さないもの。
突撃準備を整え、浴室へと繋がる扉の前に立ちます。
「マーヤ、テークオフ!」
「サザンクロス! やめろ!」
「別に良いじゃないか。減るものでもないだろう?」
ドアノブに手を掛けようとしたところで、扉越しに2人の声が聞こえてきました。
1人はシャカールちゃん。そしてもう1人の声は確か、サザンクロスちゃん。
そう言えば、サザンクロスちゃんは男の娘だった! 見た目が女の子だから、すっかり忘れていたよ。
うーん、どうしよう。シャカールちゃんだけならこのまま突撃できるのに、他に男性が居ると入り辛いよ。
モジモジしながらどうしようか悩んでいると、浴室内で大きな音が聞こえて来ました。
この音は何! もしかしてシャカールちゃんの身に何が起きたの!
「もう逃げられないタイ。諦めて、触らせてくれればいいケン」
「やめろ。早まるな!」
「大丈夫、大丈夫、優しくしてあげるタイ」
な、なな、何が始まっているのおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!
お、落ち着くのよマーヤ。ここは一度冷静になるためにも、深呼吸をしなければ。
そう思い、マーヤは大きく息を吸ってゆっくりと吐き、深呼吸を始めます。
脳内に新鮮な酸素が送り込まれたからか、僅かながらも落ち着きを取り戻すことができました。
そう言えば、アイリンちゃんが前に言っていた。えーと、なんだったけ?
『転生者が持ち込んだと言われる書物に、ラノベと言うものがあります。その中では、男性読者を喜ばせる読者ニーズと言うものが意識されており、卑猥な表現を使っていても、本当はただのマッサージだったと言うオチが殆どなのです』
そうだった。アイリンちゃんが言っていた言葉の意味は良く分からなかったけど、多分、誤解があるから言葉だけで物事を判断するなと言いたかったのでしょうね。
そうよ。どうせ扉を開けたら、うつ伏せになっているシャカールちゃんの背中を、サザンクロスちゃんがマッサージをしてあげているだけに違いないわ。
この扉を開けたら、シャカールちゃんはどんな顔をするのかな?
心臓の鼓動が早鐘を打つ中、一度離したドアノブを再び掴み直します。
「ふむふむ、こうなっていたのか。ここからアレが出ると。思っていたよりも柔らかいタイ」
「サ、サザンクロス。もうやめてくれ」
「いやバイ。こんな機会はそうそうないケン。もっと触りたい。お、なんか知らんが、膨らんで来たな。それに固くて熱くなって来ている」
触って大きくなって更に固く熱い! これ、絶対にやっているよね!
マーヤの頭の中では、完全にエッチな妄想で頭の中がいっぱいになってしまいました。
こ、このままではシャカールちゃんがBLに目覚めてしまう!
いくらシャカールちゃんが年中発情期種族でも、それはダメ! 早くマーヤが正しい道に戻してあげないと!
頭の中がパニックになったマーヤは、ドアノブを回して勢い良く扉を開けます。
「そこまでだよ! それ以上、シャカールちゃんをBLに目覚めさせないのだから!」
扉を開けて勢い良く声を上げました。
するとマーヤの視界には、四つん這いになっているシャカールちゃんを逃さないように腰を掴んでいる光景でした。
「遅かった! シャカールちゃんのお尻の処女が奪われちゃったよ!」
「お前は何を勘違いしているんだあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
声を上げた瞬間、マーヤの言葉を掻き消すようにシャカールちゃんが声を上げます。
「とにかく、マーヤ! 良いところに来てくれた。こっちに来て手伝ってくれ」
「て、手伝うって何をおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ! 3Pなんて不潔だよ! マーヤはシャカールちゃんと純愛な気持ちで繋がりたい!」
頭の中がエッチで一杯になってしまったマーヤは、シャカールちゃんの言葉が誘っているようにしか聞こえません。
「勘違いをするな! 良いから、サザンクロスを引き剥がすのを手伝ってくれ。人間の俺では、彼女を引き剥がすことができない!」
引き離す。その言葉を聞いたマーヤは、ようやく現実を見ることができました。
そうよ! シャカールちゃんを引き離せば、それ以上BLプレイはできない!
シャカールちゃんをBLに目覚めさせないために、マーヤはサザンクロスちゃんに駆け寄り、彼を押し倒します。
「シャカールちゃんの性癖は、マーヤが守る!」
無我夢中になっていて、気が付かなかったけれど、良く見れば、サザンクロスちゃんの胸が膨らんでいる? それにマーヤよりも大きいような?
気になってしまい、マーヤは視線を彼の下半身へと向ける。するとそこにはあるべきものがなかったの。
「サザンクロスちゃん! ムスコさんをどこに置いて来たの!」
「ヌシャーもシャカールのアンポンタンと一緒かよ! 自分には子どもはいないタイ!」
男性特有のアレがないことに驚くと、サザンクロスちゃんは声を上げ、マーヤを罵倒してきた。
「マーヤ、驚く気持ちは分かる。だが、良く考えてくれ。膨らみのある胸に、男性器のない股。どう考えても女だろう」
「女の子? サザンクロスちゃんが?」
確認のために、マーヤはあそこに手を触れ、調べてみました。
「ちょっ! ドギャントコを触っているとタイ! ソギャントコを触らないで欲しいバイ! あ、だめええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「うん、どこからどう見ても女の子だね。でも、なんで? サザンクロスちゃんは男の娘じゃなかったの?」
困惑をしながらマーヤは状況が全くわかりませんでした。
シャカールちゃんの方を見ると、何故か顔を赤くして目線を逸らしています。
「ユリかよ」
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