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第九章
第九話 夏合宿のトレーニング
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夏合宿2日目、今日から本格的に強化合宿が始まる。
太陽が上り始めると同時に起床。目が覚めると、手早く準備を終えて軽めのランニングが行われる。
俺も手早く顔を洗い、外に出る。だが、俺よりも先に来た人物が降り、腕をクロスさせて軽く準備をしている人物が居た。
「タマモ、早かったな」
「シャカール、あなたが2番なんて珍しいわね。今日は雨が降るんじゃないかしら? 走るコースが『稍重』ならマシだけど『重』になったら嫌だわ」
珍しくも俺が早く来たことで、どうやら彼女を驚かせてしまったようだ。
「まぁ、色々あったんだ」
苦笑いを浮かべながら、俺も準備体操を始める。
昨日、ルーナが俺のところに来た。そしてこんなことを告げてきた。
『もし、太陽が上り始めると同時に起床して早く外に出なければ、ペネルティを与える。そのペナルティを与える人物は、日々変わりるが、シェアハウスのメンバーの誰かになるだろうね』
仮に俺が遅刻をするようなことになればペナルティが与えられる。しかもその執行者がシェアハウスのメンバーの誰かだと聞かされれば、嫌でも早く起きるしかない。
特にマーヤが執行者になった場合、強引に婚姻を結んでこようとするかもしれない。それだけはなんとしても避けるべきだ。
準備運動をしている間に、次々と残りの女性陣たちが外に出て来る。
「おはようございます。タマちゃんにシャカール君、お早いのですね」
「おはよう! あーあ、シャカールちゃんもう来ているよ。マーヤが当番だったのに残念。もし、シャカールちゃんが一番最下位だったら、マーヤの欲望を叶えて貰おうと思っていたのになぁ」
「あ、クリープ先輩に、マーヤ先輩おはようございます!」
クリープとマーヤがこの場に現れ、タマモは朝の挨拶を返した。
今日はマーヤが執行者役だったのか。彼女が望んだ欲望が何なのか気になるが、聞かないでおくとするか。
4人が揃い、後はアイリンを残すだけとなった。しかし彼女は中々外に来ない。
もしかしてまだ寝ているのか? 早く走らないと、ルーナが何をしてくるのか分かったものではないぞ。
いつ来るのかと待ち続け、体感で5分が経過した。そろそろ起こさないと時間がやばくなりそうだ。
そんなことを思っていると、扉が開いてエルフの女の子が外に出て来る。
まだ眠いのか、右手で瞼を擦りつつ気だるそうにしていた。
「おはようごはいますぅ」
まだ脳が覚醒しきっていないようで、まともに発音すらできていない。
「とにかく走るぞ。早くしないと午前中の特訓に支障が出る」
半分寝ぼけていそうなアイリンを引き連れ、早朝トレーニングである別荘から砂浜までの往復10本を始めた。
片道走れば5分の坂道を降り、砂浜に出ると引き返して別荘に戻る。それを1サイクルにして合計10回行った。
その後、軽くシャワーを浴び、メイドのローレルが作った朝食を食べ終え、午前中のトレーニングが開始された。
「では、今からトレーニングメニューを発表するからね! この島を1時間以内に1周して来ること。魔法は禁止だ」
「たったの1時間! 無理ですよ! どんなに頑張っても1時間30分は掛かってしまいます!」
ルーナの説明を聞き、タマモが声を上げて抗議する。この島はスカーレット家の所有物だ。当然この島のことはタマモも熟知しているだろう。そんな彼女が言うのだ。本来であれば無理なのだろう。
「無理でもやるのだ。最初から諦めてどうする? 泣き言は走ってから言え! 全員が1時間以内にゴールできなれば、全員お昼抜きで午後のトレーニングを行なってもらうからね」
「そんなぁ! お昼を食べないで午後のトレーニングをしろって、わたしにとっては死刑宣告ですよ!」
お昼抜きと言われ、アイリンが嘆く。
彼女は短距離向きだ。この島を1周となると長距離となってしまう。
全員ゴールしなければならないと言う条件付きの走り込みとなると、完全に彼女がお荷物となってしまうだろう。
「では、初め! 早くしないと時間が無駄に過ぎて行くぞ!」
何の前触れもなく走り込みが始まり、俺たちは一斉に駆け出した。
「ルーナ学園長は何を考えているのよ! どんなに頑張っても、魔法なしで1時間なんて無理よ!」
「皆さん、どうせ頑張っても無理なのです。だから最初から諦めてお散歩をしませんか?」
タマモが愚痴を吐き、アイリンが諦めることを提案する。
確かに彼女たちの言うことも一理ある。だけど、走者を育成するのが目的のこの合宿で、最初から無理難題を押し付けて心を折りにかかるものだろうか?
ルーナは引退しているとはいえ、3冠王コレクターと呼ばれるほど、多くのG Iレースを優勝したナンバーワン走者だ。
そんな彼女が何も考えていなさそうなトレーニングを俺たちに与えるとは考え辛い。きっと、何かの方法を使用すれば、ゴールできるギリギリの課題にしているはずだ。
思考を巡らせていると、あることを思い付く。
上手く行くかは賭けになるが、試してみるとするか。それには、彼女たち全員の強力が必要だ。
「俺に考えがある。全員でスリップストリームだ!」
「ジェットストリームアタック?」
「スリップストリームだ! ストリームしか合っていないじゃないか。ちゃんと人の話を聞け!」
アイリンの言葉に、思わずツッコミを入れる。
いったいどんな風に聴き間違えれば、今のような言葉が出てくる。
「スリップストリームだ! 全員が1列に並ぶことで、先頭以外は風の抵抗を受けなくしてスタミナを温存する。そして一定時間が経過した後に先頭を入れかる。こうすれば、全員がある程度のスタミナを残した上で、最後の直線でスパートをかけられるはずだ」
「なるほど、確かにそれなら希望はあるかもしれませんね?」
「さすがシャカールちゃん! マーヤの将来のお婿さんはやっぱり凄い!」
俺の提案に、クリープとマーヤは賛同してくれる。
「アイリンは?」
「お昼が食べられるのなら何でもいいです」
アイリンも了承し、今度はタマモに視線を向ける。
「言わないでも分かっているでしょう。できるだけ最短ルートで行くから、しっかり付いてきなさい!」
タマモが先頭になって走ると、彼女の後に俺、そしてマーヤにクリープが並び、殿をアイリンが走る。
1列走行を初め、風の影響を最小限に抑えつつ、一定の距離を走った後に順番を入れ替える。
すると、気が付いた頃にはゴールが見えてきた。
「残り1分! ここまで全員が走り切らないと全員が昼抜きだ!」
ゴールまで残り100メートル、砂浜を走っている以上、通常よりも速度が遅い。だけど、今の俺たちに残された体力なら走りきれるはずだ。
アイリンが心配だが、今は彼女を信じるしかない。
ラストスパートとなり、縦1列だったのがそれぞれの判断で横1列へと変わり、猛ダッシュする。
「残り10秒、9、8、7、6、5、4、3、2、1――」
残り1秒の時で俺はゴールすることができた。だけど俺だけゴールできても意味がない。他のみんなは?」
立ち止まらずにゆっくりと歩きつつ振り返る。すると、アイリンは両手を合わせて謝っている素振りを見せる。
間に合わなかったか。まぁ、仕方がない。全力を出してこれなのだ。気分は晴れて悔いはない。
「最後のアイリンのタイムは59分59秒997。ギリギリ合格だ。おめでとう。正直、1回目で達成することができるとは思ってもいなかった」
アイリンも制限時間以内にゴールすることができた。そのことを知った俺たちは一斉に喜び合う。
「やった! これもシャカールちゃんのお陰だよ!」
「どさくさに紛れて抱きつくな! お互いに汗臭いだろうが!」
「マーヤの汗を嘗めても良いんだよ」
「誰がそんな変態プレイをするか」
マーヤを引き剥がし、みんなを見る。みんなが乱れた呼吸を整えている中、アイリンだけは相当喜んでいるようで、両手を上げてステップを踏み、意味の分からないダンスを踊っていた。
「やーた! やった! やったった!」
「よし、一旦休憩としよう。全員、別荘に戻るぞ」
休憩のために別荘に戻ると言われ、俺たちは別荘への道を歩き出した。
そして別荘が視界に入ったときだ。
「きゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
別荘の中から、ローレルの悲鳴が聞こえてきた。
太陽が上り始めると同時に起床。目が覚めると、手早く準備を終えて軽めのランニングが行われる。
俺も手早く顔を洗い、外に出る。だが、俺よりも先に来た人物が降り、腕をクロスさせて軽く準備をしている人物が居た。
「タマモ、早かったな」
「シャカール、あなたが2番なんて珍しいわね。今日は雨が降るんじゃないかしら? 走るコースが『稍重』ならマシだけど『重』になったら嫌だわ」
珍しくも俺が早く来たことで、どうやら彼女を驚かせてしまったようだ。
「まぁ、色々あったんだ」
苦笑いを浮かべながら、俺も準備体操を始める。
昨日、ルーナが俺のところに来た。そしてこんなことを告げてきた。
『もし、太陽が上り始めると同時に起床して早く外に出なければ、ペネルティを与える。そのペナルティを与える人物は、日々変わりるが、シェアハウスのメンバーの誰かになるだろうね』
仮に俺が遅刻をするようなことになればペナルティが与えられる。しかもその執行者がシェアハウスのメンバーの誰かだと聞かされれば、嫌でも早く起きるしかない。
特にマーヤが執行者になった場合、強引に婚姻を結んでこようとするかもしれない。それだけはなんとしても避けるべきだ。
準備運動をしている間に、次々と残りの女性陣たちが外に出て来る。
「おはようございます。タマちゃんにシャカール君、お早いのですね」
「おはよう! あーあ、シャカールちゃんもう来ているよ。マーヤが当番だったのに残念。もし、シャカールちゃんが一番最下位だったら、マーヤの欲望を叶えて貰おうと思っていたのになぁ」
「あ、クリープ先輩に、マーヤ先輩おはようございます!」
クリープとマーヤがこの場に現れ、タマモは朝の挨拶を返した。
今日はマーヤが執行者役だったのか。彼女が望んだ欲望が何なのか気になるが、聞かないでおくとするか。
4人が揃い、後はアイリンを残すだけとなった。しかし彼女は中々外に来ない。
もしかしてまだ寝ているのか? 早く走らないと、ルーナが何をしてくるのか分かったものではないぞ。
いつ来るのかと待ち続け、体感で5分が経過した。そろそろ起こさないと時間がやばくなりそうだ。
そんなことを思っていると、扉が開いてエルフの女の子が外に出て来る。
まだ眠いのか、右手で瞼を擦りつつ気だるそうにしていた。
「おはようごはいますぅ」
まだ脳が覚醒しきっていないようで、まともに発音すらできていない。
「とにかく走るぞ。早くしないと午前中の特訓に支障が出る」
半分寝ぼけていそうなアイリンを引き連れ、早朝トレーニングである別荘から砂浜までの往復10本を始めた。
片道走れば5分の坂道を降り、砂浜に出ると引き返して別荘に戻る。それを1サイクルにして合計10回行った。
その後、軽くシャワーを浴び、メイドのローレルが作った朝食を食べ終え、午前中のトレーニングが開始された。
「では、今からトレーニングメニューを発表するからね! この島を1時間以内に1周して来ること。魔法は禁止だ」
「たったの1時間! 無理ですよ! どんなに頑張っても1時間30分は掛かってしまいます!」
ルーナの説明を聞き、タマモが声を上げて抗議する。この島はスカーレット家の所有物だ。当然この島のことはタマモも熟知しているだろう。そんな彼女が言うのだ。本来であれば無理なのだろう。
「無理でもやるのだ。最初から諦めてどうする? 泣き言は走ってから言え! 全員が1時間以内にゴールできなれば、全員お昼抜きで午後のトレーニングを行なってもらうからね」
「そんなぁ! お昼を食べないで午後のトレーニングをしろって、わたしにとっては死刑宣告ですよ!」
お昼抜きと言われ、アイリンが嘆く。
彼女は短距離向きだ。この島を1周となると長距離となってしまう。
全員ゴールしなければならないと言う条件付きの走り込みとなると、完全に彼女がお荷物となってしまうだろう。
「では、初め! 早くしないと時間が無駄に過ぎて行くぞ!」
何の前触れもなく走り込みが始まり、俺たちは一斉に駆け出した。
「ルーナ学園長は何を考えているのよ! どんなに頑張っても、魔法なしで1時間なんて無理よ!」
「皆さん、どうせ頑張っても無理なのです。だから最初から諦めてお散歩をしませんか?」
タマモが愚痴を吐き、アイリンが諦めることを提案する。
確かに彼女たちの言うことも一理ある。だけど、走者を育成するのが目的のこの合宿で、最初から無理難題を押し付けて心を折りにかかるものだろうか?
ルーナは引退しているとはいえ、3冠王コレクターと呼ばれるほど、多くのG Iレースを優勝したナンバーワン走者だ。
そんな彼女が何も考えていなさそうなトレーニングを俺たちに与えるとは考え辛い。きっと、何かの方法を使用すれば、ゴールできるギリギリの課題にしているはずだ。
思考を巡らせていると、あることを思い付く。
上手く行くかは賭けになるが、試してみるとするか。それには、彼女たち全員の強力が必要だ。
「俺に考えがある。全員でスリップストリームだ!」
「ジェットストリームアタック?」
「スリップストリームだ! ストリームしか合っていないじゃないか。ちゃんと人の話を聞け!」
アイリンの言葉に、思わずツッコミを入れる。
いったいどんな風に聴き間違えれば、今のような言葉が出てくる。
「スリップストリームだ! 全員が1列に並ぶことで、先頭以外は風の抵抗を受けなくしてスタミナを温存する。そして一定時間が経過した後に先頭を入れかる。こうすれば、全員がある程度のスタミナを残した上で、最後の直線でスパートをかけられるはずだ」
「なるほど、確かにそれなら希望はあるかもしれませんね?」
「さすがシャカールちゃん! マーヤの将来のお婿さんはやっぱり凄い!」
俺の提案に、クリープとマーヤは賛同してくれる。
「アイリンは?」
「お昼が食べられるのなら何でもいいです」
アイリンも了承し、今度はタマモに視線を向ける。
「言わないでも分かっているでしょう。できるだけ最短ルートで行くから、しっかり付いてきなさい!」
タマモが先頭になって走ると、彼女の後に俺、そしてマーヤにクリープが並び、殿をアイリンが走る。
1列走行を初め、風の影響を最小限に抑えつつ、一定の距離を走った後に順番を入れ替える。
すると、気が付いた頃にはゴールが見えてきた。
「残り1分! ここまで全員が走り切らないと全員が昼抜きだ!」
ゴールまで残り100メートル、砂浜を走っている以上、通常よりも速度が遅い。だけど、今の俺たちに残された体力なら走りきれるはずだ。
アイリンが心配だが、今は彼女を信じるしかない。
ラストスパートとなり、縦1列だったのがそれぞれの判断で横1列へと変わり、猛ダッシュする。
「残り10秒、9、8、7、6、5、4、3、2、1――」
残り1秒の時で俺はゴールすることができた。だけど俺だけゴールできても意味がない。他のみんなは?」
立ち止まらずにゆっくりと歩きつつ振り返る。すると、アイリンは両手を合わせて謝っている素振りを見せる。
間に合わなかったか。まぁ、仕方がない。全力を出してこれなのだ。気分は晴れて悔いはない。
「最後のアイリンのタイムは59分59秒997。ギリギリ合格だ。おめでとう。正直、1回目で達成することができるとは思ってもいなかった」
アイリンも制限時間以内にゴールすることができた。そのことを知った俺たちは一斉に喜び合う。
「やった! これもシャカールちゃんのお陰だよ!」
「どさくさに紛れて抱きつくな! お互いに汗臭いだろうが!」
「マーヤの汗を嘗めても良いんだよ」
「誰がそんな変態プレイをするか」
マーヤを引き剥がし、みんなを見る。みんなが乱れた呼吸を整えている中、アイリンだけは相当喜んでいるようで、両手を上げてステップを踏み、意味の分からないダンスを踊っていた。
「やーた! やった! やったった!」
「よし、一旦休憩としよう。全員、別荘に戻るぞ」
休憩のために別荘に戻ると言われ、俺たちは別荘への道を歩き出した。
そして別荘が視界に入ったときだ。
「きゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
別荘の中から、ローレルの悲鳴が聞こえてきた。
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