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第九章
第四話 期末テスト当日
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なんやかんやでテスト勉強期間が過ぎ、期末テスト当日となった。
テストは1日中あり、午前は体力テスト、午後は筆記テストとなっている。
午前中の体力テストは持久走だった。短距離から長距離、全ての距離を走らされ、己がどの距離に一番適正があっているのかを見つめ直させられる。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
「シャカール、3000メートルゴール。タイムは20分か。人族にしては速いな。さすがだ」
何故か監督役を務めているルーナから、ゴール直後に労いの言葉をかけられる。
「まぁ、魔法が禁止とは言え、ギミックがないからな。最低これくらいのタイムは出しておかないと」
「それにあんまり息切れも起こしていないから、本当にたいしたものだよ。ほら、止まっていると体に悪い。心臓が落ち着くまでは、その辺を歩いて来い」
コースの壁側を指差され、俺は言われた通りに壁側を歩く。
「アイリン! 何をやっている! まだ2000メートルしか走っていないだろうが! 歩いていないで走れ!」
「む、無理ですよ! これ以上は走れません! どうして適正がないのに長距離を走らされるのですか!」
歩いていると、ルーナがバカ弟子に向けて声を上げる言葉が耳に入って来た。
コースの方に顔を向けると、アイリンが芝の上を走らずに歩いている姿が視界に入る。
あいつのあの顔、全く本気で試験と向き合っていないな。このままアイリンが無様な姿を見せたら、またアイネスビジンからバカにされないか。
仕方がない。ここはあいつのためにも心を鬼にするか。
一度歩いていたが、俺はもう一度試験に関係なく芝のコースを走り、アイリンに追い付く。
「おい、何歩いているんだ。まだ試験が終わっていないのに歩いてはダメだろう」
「あれ? シャカールトレーナーじゃないですか? まだ終わっていなかったのですか?」
「お前と一緒にするな。俺はもう、とっくに終わっている。お前がまだ終わっていないようだから、付き合ってやろうと思ってだな」
「シャカールトレーナー! わたしとそんなに並走がしたいのですか? そんなにこんなきつい距離を走りたいなんて、どれだけドMなのですか」
「誰がドMだ! 俺はお前の尻に火を付けてやろうと思ってだな」
「あはは、やめてくださいよ。わたしのお尻なんて。セクハラですよ」
俺の言葉に、アイリンは苦笑いを浮かべ、冗談混じりの言葉を漏らす。だが、俺は冗談で言った訳ではない。
「ファイヤーボール」
魔法を発動し、掌に小さい火球を生み出す。すると、アイリンの顔色が次第に悪くなっていった。
「あはは、もう、シャカールトレーナー、やめてくださいよ。そんな脅しに引っかかる訳がないじゃないですか?」
「冗談や脅しと思うのであれば、それでも良い。でも、後悔するのはお前だ」
走っている速度を落とし、アイリンの背後に回ると、彼女の足元に火球を放った。
「熱い! シャカールトレーナー! 本当にわたしのお尻に火をつけようとしましたね!」
足元に落下した火球の熱で、近くに炎を落とされたことを感知したようだ。アイリンは両手でお尻を隠すようなポーズをとりながら、少しだけ歩く速度を上げる。
「お前が本気を出せない理由を考えた。そしたら、きっとギミックがないから、やる気がないのだろうと思ってだな。だから、俺がギミックになってやる。弟子思いの良い師匠だろう。こんなに優しい師匠を持って、お前は幸せ者だな」
「全然幸せではないですよ! 寧ろ不幸です! わたしの服を燃やして裸にしようとしないでください! 変態トレーナー!」
アイリンの言葉にカチンときた。なので、俺はもう一度彼女の足元に火球を放つ。
「誰が変態トレーナーだ! お前が本気でテストと向き合わないのがいけないだろうが!」
「いっやあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 助けてえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
叫び声を上げながら、アイリンは涙目になって全速力で走り始めた。
どうやら最初から本気で走ってはいなかったようで、残り1000メートルは一度も速度を落とすことなく走り切り、どうにか赤点のタイムを出さずに済んだ。
まぁ、元々アイリンは短距離、マイルが専門の走者だからな。だから赤点となるタイムは甘く設定はされている。
「シャカールトレーナーのバカ! 露出魔になって、お嫁に行けなくなったら責任を取ってもらうところだったですよ!」
「安心しろ。そんなことにはならないように、ちゃんと調整はしていたからな」
こうして、バカ弟子のサポートを終えた俺は、午後の筆記試験に向けて校舎へと戻っていく。
「では、筆記テストスタートです。皆さん初めてください」
午後の筆記試験が始まり、問題文を読みながら問題に答えて行く。
先生が言っていた通り、テストは基礎問題が多く。ところどころで応用問題も出されていた。しかし、俺の知識を持ってすれば、簡単に問題を解いて行くことが可能だった。
だが、後半になったところで、俺の手は止まってしまった。
担任! どうしてそんなことを知っている!
問題文を読んで、俺は心の中で叫んだ。
そしてこの問題に辿り着いた全員がこう思っているだろう『そんなこと知るか!』と。
その問題文は『先日のテスト勉強会で、シャカール君がクリープさんとマーヤさんに出された問題の解答は次のうちどれでしょうか?』と言う問題だった。
①シャカールは、クリープママのことが大好きだ
②シャカールは、マーヤと結婚をした暁には、家族でレースができる程の子どもが欲しい。だからマーヤ、俺と結婚してくれ
③シャカール君がクリープさんへの愛情は75パーセント
④シャカール君がマーヤさんへの愛情は100パーセント
問題の選択肢を見て、俺は羞恥を感じつにはいられない。
問題文の解答の選択肢は、全てあった事実だ。だが、これは俺に対しての引っ掛け問題でもある。
何せ、俺が解答できたのはクリープの問題に対してだ。なので、答えは①と③になる。
俺は解答用紙に答えを記入し、一気に脱力感に見舞われた。
その後も問題は続いていたが、先日タマモが話していた通り、担任教師の雑談で出てきたと思われるような、問題が出され、授業中に居眠りをしていた俺は、解答をすることができなかった。
やばい、やばい、やばい! もしかして俺、赤点になるかもしれない。
担任の教師関連の問題は選択肢がなく、直接記入をするものだった。なので、勘に頼って書くことができない。しかし白紙で書いては、俺が最初からまともに授業を受けていないことがバレてしまう。
こうなったら適当に書くか。
先生が先日行ったお店の名前何て知るか! ヴァンシー亭で良いだろう。
先生の推しである2冠達成の走者なんて知るか! 知人のフェインにしてやる!
先生が教師の誰とこの前昼食をとっただ? そんなこと知るかよ! こうなったらルーナだ!
俺はルーナ・タキオンと記入し、その後も黙々と問題文を解き進める。
そしてテストが終わり、数日後、テスト結果の返却があり、俺は何故か満点を取っていた。
適当に書いていたあれ、当たっていたのかよ!
俺の点数を見て、クラスメイトたちが称賛の言葉をかけてくれたが、正直嬉しくはなかった。
やっぱり授業中に寝るのは良くないな。今後は面倒臭くとも、真面目に受けるようにしよう。
こうして無事にテストの結果発表が終わり、このクラスではピック以外は赤点になった人はいなかった。
「いやー赤点者がピックだけでよかったな」
「いや、良くねぇよ! 俺だけが1人お留守番の補習授業を受けるなんて嫌だ!」
俺の言葉にピックがツッコミ、勝手に嘆くが、俺からしたら自業自得としか言いようがない。
さて、次の学園のイベントは夏の強化合宿か。楽しみなような。何かトラブルが起きそうな予感もして嫌なような。複雑な気分だ。
テストは1日中あり、午前は体力テスト、午後は筆記テストとなっている。
午前中の体力テストは持久走だった。短距離から長距離、全ての距離を走らされ、己がどの距離に一番適正があっているのかを見つめ直させられる。
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「それにあんまり息切れも起こしていないから、本当にたいしたものだよ。ほら、止まっていると体に悪い。心臓が落ち着くまでは、その辺を歩いて来い」
コースの壁側を指差され、俺は言われた通りに壁側を歩く。
「アイリン! 何をやっている! まだ2000メートルしか走っていないだろうが! 歩いていないで走れ!」
「む、無理ですよ! これ以上は走れません! どうして適正がないのに長距離を走らされるのですか!」
歩いていると、ルーナがバカ弟子に向けて声を上げる言葉が耳に入って来た。
コースの方に顔を向けると、アイリンが芝の上を走らずに歩いている姿が視界に入る。
あいつのあの顔、全く本気で試験と向き合っていないな。このままアイリンが無様な姿を見せたら、またアイネスビジンからバカにされないか。
仕方がない。ここはあいつのためにも心を鬼にするか。
一度歩いていたが、俺はもう一度試験に関係なく芝のコースを走り、アイリンに追い付く。
「おい、何歩いているんだ。まだ試験が終わっていないのに歩いてはダメだろう」
「あれ? シャカールトレーナーじゃないですか? まだ終わっていなかったのですか?」
「お前と一緒にするな。俺はもう、とっくに終わっている。お前がまだ終わっていないようだから、付き合ってやろうと思ってだな」
「シャカールトレーナー! わたしとそんなに並走がしたいのですか? そんなにこんなきつい距離を走りたいなんて、どれだけドMなのですか」
「誰がドMだ! 俺はお前の尻に火を付けてやろうと思ってだな」
「あはは、やめてくださいよ。わたしのお尻なんて。セクハラですよ」
俺の言葉に、アイリンは苦笑いを浮かべ、冗談混じりの言葉を漏らす。だが、俺は冗談で言った訳ではない。
「ファイヤーボール」
魔法を発動し、掌に小さい火球を生み出す。すると、アイリンの顔色が次第に悪くなっていった。
「あはは、もう、シャカールトレーナー、やめてくださいよ。そんな脅しに引っかかる訳がないじゃないですか?」
「冗談や脅しと思うのであれば、それでも良い。でも、後悔するのはお前だ」
走っている速度を落とし、アイリンの背後に回ると、彼女の足元に火球を放った。
「熱い! シャカールトレーナー! 本当にわたしのお尻に火をつけようとしましたね!」
足元に落下した火球の熱で、近くに炎を落とされたことを感知したようだ。アイリンは両手でお尻を隠すようなポーズをとりながら、少しだけ歩く速度を上げる。
「お前が本気を出せない理由を考えた。そしたら、きっとギミックがないから、やる気がないのだろうと思ってだな。だから、俺がギミックになってやる。弟子思いの良い師匠だろう。こんなに優しい師匠を持って、お前は幸せ者だな」
「全然幸せではないですよ! 寧ろ不幸です! わたしの服を燃やして裸にしようとしないでください! 変態トレーナー!」
アイリンの言葉にカチンときた。なので、俺はもう一度彼女の足元に火球を放つ。
「誰が変態トレーナーだ! お前が本気でテストと向き合わないのがいけないだろうが!」
「いっやあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 助けてえええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
叫び声を上げながら、アイリンは涙目になって全速力で走り始めた。
どうやら最初から本気で走ってはいなかったようで、残り1000メートルは一度も速度を落とすことなく走り切り、どうにか赤点のタイムを出さずに済んだ。
まぁ、元々アイリンは短距離、マイルが専門の走者だからな。だから赤点となるタイムは甘く設定はされている。
「シャカールトレーナーのバカ! 露出魔になって、お嫁に行けなくなったら責任を取ってもらうところだったですよ!」
「安心しろ。そんなことにはならないように、ちゃんと調整はしていたからな」
こうして、バカ弟子のサポートを終えた俺は、午後の筆記試験に向けて校舎へと戻っていく。
「では、筆記テストスタートです。皆さん初めてください」
午後の筆記試験が始まり、問題文を読みながら問題に答えて行く。
先生が言っていた通り、テストは基礎問題が多く。ところどころで応用問題も出されていた。しかし、俺の知識を持ってすれば、簡単に問題を解いて行くことが可能だった。
だが、後半になったところで、俺の手は止まってしまった。
担任! どうしてそんなことを知っている!
問題文を読んで、俺は心の中で叫んだ。
そしてこの問題に辿り着いた全員がこう思っているだろう『そんなこと知るか!』と。
その問題文は『先日のテスト勉強会で、シャカール君がクリープさんとマーヤさんに出された問題の解答は次のうちどれでしょうか?』と言う問題だった。
①シャカールは、クリープママのことが大好きだ
②シャカールは、マーヤと結婚をした暁には、家族でレースができる程の子どもが欲しい。だからマーヤ、俺と結婚してくれ
③シャカール君がクリープさんへの愛情は75パーセント
④シャカール君がマーヤさんへの愛情は100パーセント
問題の選択肢を見て、俺は羞恥を感じつにはいられない。
問題文の解答の選択肢は、全てあった事実だ。だが、これは俺に対しての引っ掛け問題でもある。
何せ、俺が解答できたのはクリープの問題に対してだ。なので、答えは①と③になる。
俺は解答用紙に答えを記入し、一気に脱力感に見舞われた。
その後も問題は続いていたが、先日タマモが話していた通り、担任教師の雑談で出てきたと思われるような、問題が出され、授業中に居眠りをしていた俺は、解答をすることができなかった。
やばい、やばい、やばい! もしかして俺、赤点になるかもしれない。
担任の教師関連の問題は選択肢がなく、直接記入をするものだった。なので、勘に頼って書くことができない。しかし白紙で書いては、俺が最初からまともに授業を受けていないことがバレてしまう。
こうなったら適当に書くか。
先生が先日行ったお店の名前何て知るか! ヴァンシー亭で良いだろう。
先生の推しである2冠達成の走者なんて知るか! 知人のフェインにしてやる!
先生が教師の誰とこの前昼食をとっただ? そんなこと知るかよ! こうなったらルーナだ!
俺はルーナ・タキオンと記入し、その後も黙々と問題文を解き進める。
そしてテストが終わり、数日後、テスト結果の返却があり、俺は何故か満点を取っていた。
適当に書いていたあれ、当たっていたのかよ!
俺の点数を見て、クラスメイトたちが称賛の言葉をかけてくれたが、正直嬉しくはなかった。
やっぱり授業中に寝るのは良くないな。今後は面倒臭くとも、真面目に受けるようにしよう。
こうして無事にテストの結果発表が終わり、このクラスではピック以外は赤点になった人はいなかった。
「いやー赤点者がピックだけでよかったな」
「いや、良くねぇよ! 俺だけが1人お留守番の補習授業を受けるなんて嫌だ!」
俺の言葉にピックがツッコミ、勝手に嘆くが、俺からしたら自業自得としか言いようがない。
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