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第八章
第十九話 走者なりの戦い方
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モンスターと化したアイビスだったが、言動が何かおかしい。まるで別の人格が現れたかの様に、自分はモンスターだと言い、マーヤのことも昔のセイレーンの様に接している。
やつに異常が起きているのは明白だが、このまま暴れさせては、町に被害が出る。
「そこのクソ雑魚モンスター! この俺を捕まえてみろ。まぁ、無理だろうがな」
「シャカールちゃんの言う通りよ。セイレーンのマーヤも捕まえられないなんて、本当に鈍臭いね! その辺にいる野良犬の方がマシじゃないの?」
「この俺をコケにするとは、良い度胸じゃないか。お望み通り、貴様等を捕まえてやる。そして男は無惨に切り殺し、細切れにしてくれる。そしてセイレーンは反逆罪として捉え、魔王プリパラ様の元へ連行だ!」
声を上げ、地を蹴って走るアイビスの行動を見て、俺たちも駆け出した。そして町の出入り口へと一目散に向かう。
「マーヤ、恐らく長距離戦となるかと思うが、大丈夫か?」
「もちろんだよ! マーヤは中長距離に適正を持っているからね! スタミナだけは自信があるよ!」
マーヤも長距離が走れることが分かり、安心した。もし彼女がアイリンと同じで短距離、マイル路線の走者なら、俺の作戦に付いて来られなくなるからな。
「作戦はシンプルだ。とにかく走ってやつのスタミナを奪う。そして動けなくなったところで捕縛だ」
「了解!」
後方を気にしつつ、アイビスに追い付かれない様に一定の距離を保つ。そして他の住民に危害が加わらない様に、俺たちだけに狙いを定めさせるために、挑発を続ける。
「ほらほら、どうした? 薄鈍? 全然俺たちに追い付けないじゃないか?」
「早く本気を出してよね! そんなんじゃ、レースでも最下位しか取れないよ! うぷぷ!」
「己! クソ雑魚種族の分際で、この俺様をコケにしやがって! もう許さないからな! 本気で捕まえてやる!」
俺たちの挑発に、やつは簡単に掛かってくれた。速度を上げて距離を縮める。だが、それでもまだ俺たちに追い付くことはなかった。
およそ3メートル差まで縮められたな。だが、油断はできない。アイビスがモンスター化した時、俺に向けて石の槍を投擲した。
投げないでそのままの突き攻撃を繰り出されたら、リーチ的に攻撃が届いてしまう。
もう少し距離を離そうか? いや、今は無理に加速する必要性はないだろう。
どんな行動に出るかは、アイビスの行動に合わせる方が良い。
「シャカールちゃん! 町の出入り口が見えてきたよ」
「よし! レースに例えたら、今は最初の1000メートルと言ったところだ。まだまだ序盤だから、気を抜くなよ!」
油断をしない様に告げ、前方の安全性を確認した後に、後方を見る。
アイビスは怒りで荒い呼吸をしてはいるも、速度を落としている様には見えない。
どうやら今のあいつは、マイルくらいは走れるスタミナを持っている様だな。
町の出入り口を抜け、開けた場所に入る。
さて、それじゃ、始めるとするか。
「俺からの最初のギミックだ! こいつを躱せるか!」
体内の魔力を、魔力回路に通して全身に行き渡らせる。そして集中すると空中に10個の巨大な火球が現れた。
「行け! デスボール10連発!」
直径5メートル程の火球が次々とアイビスに襲いかかる。
「ぐああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺の放った火球は、アイビスに直撃し、やつを火だるまにしていく。
「あわわ。だ、大丈夫なの? アイビスのお爺さんを丸焼きにして!」
俺の攻撃が全て直撃した光景を目の当たりにして、マーヤが心配そうな顔で訊ねてくる。
「多分大丈夫だろう。一応手加減はしている」
さすがにモンスター化しているとは言え、元は獣人だ。なので、命を奪わない様に手加減はしていた。
だが、さすがに全て直撃してしまうとは思っていなかった。走者なら、いくら冷静さを欠いていても、本能的にある程度は避ける。
だが、やつは避けるどころか獣の様に向かってきた。
元々アイビスの知能が低かったのか? いや、あの男は走者委員会のメンバーだ。走者委員会に入る条件としては、知力がA以上いる。
つまり、モンスター化してから一気にバカ……本能で動く獣の様になってしまったと言ったところが近いのかもしれない。
地面に倒れたアイビスに対して、しばらくの間様子を見る。すると、やつの指が動き、ゆっくりと起き上がる。
「くそう。人間如きがデスボールなんて上級魔法を10発も撃つとは。もしかして勇者か?」
右手を後頭部に当てながら、アイビスはゆっくりと起き上がる。
手加減をしていたとは言え、俺のデスボールを受けて立ち上がって来るとはな。
「マーヤ、もう一度走るぞ。もう少しあいつの体力を奪う」
「了解!」
マーヤが返事をすると、俺はもう一度地を蹴って走る。
俺たちが逃げる姿を目撃して、アイビスも追い掛けてきた。
「また逃げやがるか! 逃げながら攻撃をするとか、卑怯なやつめ。それでも勇者か!」
後方から、アイビスが吼える。
どうやら俺のことを勇者と勘違いをしているようだな。俺はただの2冠覇者にすぎないのに。
「逃げているのではなく、終わりに向けて走っているだけだ。それに、俺はお前にギミックを与えてやっているだけだぜ」
やつの攻撃に警戒をしつつ、ひたすら走る。
後方から魔力が練り上げられているのを感じ、後を見る。すると、アイビスは空中に石の槍を生み出し、こちらに向けて放ってきた。
だが、後方から攻撃をされるのは、レースではよくあることだ。通常通りに魔力を感じ取り、ギリギリで避ける。
「バカな! 後を見ないで俺の攻撃を避けるだと! そんなこと、あり得ない!」
「何を寝ぼけたことを言っている。あり得るからこそ、やってみせたんだ。これくらいの芸当、俺の知人はできるやつが多いぜ」
敵を煽りつつ、様子を伺う。アイビスの速度は次第に遅くなり、呼吸も乱れている様に感じた。
さて、そろそろ終わりにするか。もう捕縛しても抵抗する力は残されてはいないだろう。
「このままゴール板を駆け抜けさてもらうぜ。最後のギミックだ。グラビティープラス!」
「ガハッ!」
重力を増やす魔法を放つ。
すると、アイビスは馬車に轢かれた蛙のような体勢で、仰向けに倒れた。
一般的な人は2倍まで、鍛えている人でも4倍の重力までは耐えることができると言われている。モンスターとなったアイビスはどこまで耐えられるのだろうか。
「くそおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
起き上がろうとする度に重力を増やしていく。すると、6倍の重力でアイビスは動きを止めた。
重力で圧死させる訳にはいかない。なので、魔法を消して様子を見る。しばらく経っても、やつが動こうとする気配は感じ取れなかった。
「どうやら気を失っているようだな。今のうちに捕縛しよう。アイビスに何が起きたのかわからないが、ルーナに調べてもらえば、何か分かるかもしれない」
アイビスを捕らえようと足を一歩前に踏み出した瞬間、こちらに向けて火球が放たれた。
デスボール!
こちらに向かって飛んできた魔法に気付いた瞬間、俺は咄嗟に後方に飛ぶ。
どうにか回避することに成功したが、放たれた火球は気絶しているアイビスに直撃した。
このままではアイビスが死んでしまう!
「ウォータ……」
水の魔法で消火をしようと考えたが、時既に遅かった。
瞬く間にアイビスは燃やし尽くされ、骨すら殆ど残ってはいなかった。
残っているのは焦げた地面にちょっとした残骸があるだけ。そして、妙な香りが漂い、鼻腔を擽る。
俺は直ぐに火球が飛んで来た方に顔を向ける。
そこには仮面をつけた2人組が立っていた。
体格から、一人は大人でもう一人は子どもであることが分かる。そして子どもが着ている服はワンピースであることから、女の子だと言うことが判明するが、それ以上のことは分からない。
何が起きているのか、どうして奴らはアイビスを殺したのかはが分からず、呆然としていると、女の子の方がこちらに駆け寄ろうとしてきた。だが、一緒にいた大人に手首を掴まれ、それを阻まれる。
2人組は何かを話しているようだが、会話までは聞こえない。だが、雰囲気からして何か言い争っている様にも見えた。
とにかくあの2人からアイビスを殺害した動機を聞かなければ。そう思って足を踏み出そうとしたが、俺の体は動くことができなかった。
体が動かない。まさか、先ほど漂ってきた妙な匂いが原因なのか?
動かしたくとも動けない中、2人組を見続ける。
奴らは俺たちに背を向けると、奥へと歩き、そのまま姿を消した。
「シャカールちゃん、あれ何かな?」
俺と同様に体が痺れているマーヤが、視線だけで方角を知らせる。
彼女の視線を追って視線を向けると、アイビスが使った注射器が燃え残っていた。
そしてその注射器には文字が書かれてあり、それを見た瞬間に動悸が激しくなる。
この注射器、まさか!
やつに異常が起きているのは明白だが、このまま暴れさせては、町に被害が出る。
「そこのクソ雑魚モンスター! この俺を捕まえてみろ。まぁ、無理だろうがな」
「シャカールちゃんの言う通りよ。セイレーンのマーヤも捕まえられないなんて、本当に鈍臭いね! その辺にいる野良犬の方がマシじゃないの?」
「この俺をコケにするとは、良い度胸じゃないか。お望み通り、貴様等を捕まえてやる。そして男は無惨に切り殺し、細切れにしてくれる。そしてセイレーンは反逆罪として捉え、魔王プリパラ様の元へ連行だ!」
声を上げ、地を蹴って走るアイビスの行動を見て、俺たちも駆け出した。そして町の出入り口へと一目散に向かう。
「マーヤ、恐らく長距離戦となるかと思うが、大丈夫か?」
「もちろんだよ! マーヤは中長距離に適正を持っているからね! スタミナだけは自信があるよ!」
マーヤも長距離が走れることが分かり、安心した。もし彼女がアイリンと同じで短距離、マイル路線の走者なら、俺の作戦に付いて来られなくなるからな。
「作戦はシンプルだ。とにかく走ってやつのスタミナを奪う。そして動けなくなったところで捕縛だ」
「了解!」
後方を気にしつつ、アイビスに追い付かれない様に一定の距離を保つ。そして他の住民に危害が加わらない様に、俺たちだけに狙いを定めさせるために、挑発を続ける。
「ほらほら、どうした? 薄鈍? 全然俺たちに追い付けないじゃないか?」
「早く本気を出してよね! そんなんじゃ、レースでも最下位しか取れないよ! うぷぷ!」
「己! クソ雑魚種族の分際で、この俺様をコケにしやがって! もう許さないからな! 本気で捕まえてやる!」
俺たちの挑発に、やつは簡単に掛かってくれた。速度を上げて距離を縮める。だが、それでもまだ俺たちに追い付くことはなかった。
およそ3メートル差まで縮められたな。だが、油断はできない。アイビスがモンスター化した時、俺に向けて石の槍を投擲した。
投げないでそのままの突き攻撃を繰り出されたら、リーチ的に攻撃が届いてしまう。
もう少し距離を離そうか? いや、今は無理に加速する必要性はないだろう。
どんな行動に出るかは、アイビスの行動に合わせる方が良い。
「シャカールちゃん! 町の出入り口が見えてきたよ」
「よし! レースに例えたら、今は最初の1000メートルと言ったところだ。まだまだ序盤だから、気を抜くなよ!」
油断をしない様に告げ、前方の安全性を確認した後に、後方を見る。
アイビスは怒りで荒い呼吸をしてはいるも、速度を落としている様には見えない。
どうやら今のあいつは、マイルくらいは走れるスタミナを持っている様だな。
町の出入り口を抜け、開けた場所に入る。
さて、それじゃ、始めるとするか。
「俺からの最初のギミックだ! こいつを躱せるか!」
体内の魔力を、魔力回路に通して全身に行き渡らせる。そして集中すると空中に10個の巨大な火球が現れた。
「行け! デスボール10連発!」
直径5メートル程の火球が次々とアイビスに襲いかかる。
「ぐああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺の放った火球は、アイビスに直撃し、やつを火だるまにしていく。
「あわわ。だ、大丈夫なの? アイビスのお爺さんを丸焼きにして!」
俺の攻撃が全て直撃した光景を目の当たりにして、マーヤが心配そうな顔で訊ねてくる。
「多分大丈夫だろう。一応手加減はしている」
さすがにモンスター化しているとは言え、元は獣人だ。なので、命を奪わない様に手加減はしていた。
だが、さすがに全て直撃してしまうとは思っていなかった。走者なら、いくら冷静さを欠いていても、本能的にある程度は避ける。
だが、やつは避けるどころか獣の様に向かってきた。
元々アイビスの知能が低かったのか? いや、あの男は走者委員会のメンバーだ。走者委員会に入る条件としては、知力がA以上いる。
つまり、モンスター化してから一気にバカ……本能で動く獣の様になってしまったと言ったところが近いのかもしれない。
地面に倒れたアイビスに対して、しばらくの間様子を見る。すると、やつの指が動き、ゆっくりと起き上がる。
「くそう。人間如きがデスボールなんて上級魔法を10発も撃つとは。もしかして勇者か?」
右手を後頭部に当てながら、アイビスはゆっくりと起き上がる。
手加減をしていたとは言え、俺のデスボールを受けて立ち上がって来るとはな。
「マーヤ、もう一度走るぞ。もう少しあいつの体力を奪う」
「了解!」
マーヤが返事をすると、俺はもう一度地を蹴って走る。
俺たちが逃げる姿を目撃して、アイビスも追い掛けてきた。
「また逃げやがるか! 逃げながら攻撃をするとか、卑怯なやつめ。それでも勇者か!」
後方から、アイビスが吼える。
どうやら俺のことを勇者と勘違いをしているようだな。俺はただの2冠覇者にすぎないのに。
「逃げているのではなく、終わりに向けて走っているだけだ。それに、俺はお前にギミックを与えてやっているだけだぜ」
やつの攻撃に警戒をしつつ、ひたすら走る。
後方から魔力が練り上げられているのを感じ、後を見る。すると、アイビスは空中に石の槍を生み出し、こちらに向けて放ってきた。
だが、後方から攻撃をされるのは、レースではよくあることだ。通常通りに魔力を感じ取り、ギリギリで避ける。
「バカな! 後を見ないで俺の攻撃を避けるだと! そんなこと、あり得ない!」
「何を寝ぼけたことを言っている。あり得るからこそ、やってみせたんだ。これくらいの芸当、俺の知人はできるやつが多いぜ」
敵を煽りつつ、様子を伺う。アイビスの速度は次第に遅くなり、呼吸も乱れている様に感じた。
さて、そろそろ終わりにするか。もう捕縛しても抵抗する力は残されてはいないだろう。
「このままゴール板を駆け抜けさてもらうぜ。最後のギミックだ。グラビティープラス!」
「ガハッ!」
重力を増やす魔法を放つ。
すると、アイビスは馬車に轢かれた蛙のような体勢で、仰向けに倒れた。
一般的な人は2倍まで、鍛えている人でも4倍の重力までは耐えることができると言われている。モンスターとなったアイビスはどこまで耐えられるのだろうか。
「くそおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
起き上がろうとする度に重力を増やしていく。すると、6倍の重力でアイビスは動きを止めた。
重力で圧死させる訳にはいかない。なので、魔法を消して様子を見る。しばらく経っても、やつが動こうとする気配は感じ取れなかった。
「どうやら気を失っているようだな。今のうちに捕縛しよう。アイビスに何が起きたのかわからないが、ルーナに調べてもらえば、何か分かるかもしれない」
アイビスを捕らえようと足を一歩前に踏み出した瞬間、こちらに向けて火球が放たれた。
デスボール!
こちらに向かって飛んできた魔法に気付いた瞬間、俺は咄嗟に後方に飛ぶ。
どうにか回避することに成功したが、放たれた火球は気絶しているアイビスに直撃した。
このままではアイビスが死んでしまう!
「ウォータ……」
水の魔法で消火をしようと考えたが、時既に遅かった。
瞬く間にアイビスは燃やし尽くされ、骨すら殆ど残ってはいなかった。
残っているのは焦げた地面にちょっとした残骸があるだけ。そして、妙な香りが漂い、鼻腔を擽る。
俺は直ぐに火球が飛んで来た方に顔を向ける。
そこには仮面をつけた2人組が立っていた。
体格から、一人は大人でもう一人は子どもであることが分かる。そして子どもが着ている服はワンピースであることから、女の子だと言うことが判明するが、それ以上のことは分からない。
何が起きているのか、どうして奴らはアイビスを殺したのかはが分からず、呆然としていると、女の子の方がこちらに駆け寄ろうとしてきた。だが、一緒にいた大人に手首を掴まれ、それを阻まれる。
2人組は何かを話しているようだが、会話までは聞こえない。だが、雰囲気からして何か言い争っている様にも見えた。
とにかくあの2人からアイビスを殺害した動機を聞かなければ。そう思って足を踏み出そうとしたが、俺の体は動くことができなかった。
体が動かない。まさか、先ほど漂ってきた妙な匂いが原因なのか?
動かしたくとも動けない中、2人組を見続ける。
奴らは俺たちに背を向けると、奥へと歩き、そのまま姿を消した。
「シャカールちゃん、あれ何かな?」
俺と同様に体が痺れているマーヤが、視線だけで方角を知らせる。
彼女の視線を追って視線を向けると、アイビスが使った注射器が燃え残っていた。
そしてその注射器には文字が書かれてあり、それを見た瞬間に動悸が激しくなる。
この注射器、まさか!
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