108 / 269
第八章
第三話 マーヤ!騙しやがったな!
しおりを挟む
マーヤの父親が現れた翌日、俺は箒を持って、玄関前を掃いていた。
正直、掃除とか面倒だ。だが、掃除当番をすっぽかしては、タマモ辺りから口うるさく言われる。
「はぁー、さっさと終わらせて休憩するか」
玄関前の掃除を行なっていると、誰かがこちらに向かっているのが見えた。
誰だ? 学園の制服を着ていないから、生徒ではなさそうだ。でも、先生でもなさそうだな。
近付いて来る人物に視線を送っていると、次第に輪郭がハッキリとしてきた。
こちらに近付いているのはセイレーンだった。首には来客用の名札が付けてあることから、正式な手続きをして学園内に入ったことになる。
こっちには俺たちの済むシェアハウスしかない。道に迷ったのだろうか?
確かにこの学園の敷地は広い。来客が道に迷うこともあるだろう。俺がこの学園に入学したばかりの頃も、慣れない内は道に迷ったこともある。
しばらく様子を伺っていると、来客は俺に気付き、こちらに駆け寄って来る。
「すみません。お伺いをしたいことがあるのですが?」
来客のセイレーンは、落ち着いた声音で訊ねてきた。
綺麗と言うよりも可愛らしい人だな。目がまん丸で、フワフワとした感じの水色の髪に、童顔。そして余計なことだが、控えめな胸だ。
うん? この特徴って……もしかしてマーヤと同じ?
女性の全体を見ると、マーヤを少し老けさせた感じに見える。もしかしてお姉さんなのだろうか?
「あのう? 私の顔に何か付いていますか?」
「あ、いや。知り合いに似ているから、親族の方かと思って」
「あ、その口振りからすると、あなたは――」
「シャカールちゃーん! 掃除終わった? まだならマーヤが手伝って上げる! 未来のお嫁さんとなる以上、夫婦としての共同作業は必要……だ……よ……ね?」
来客の女性と話していると、玄関の扉が開かれてマーヤが箒を持ちながら姿を現す。だが、俺の隣に女性がいることに気付くと、途中から言葉の歯切れが悪くなった。
まずい。マーヤのことだ。隣にいる女性を見て『シャカールちゃんが他の女と逢い引きしている! 浮気者!』なんか言って騒ぎそうだ。これは面倒なことになってしまった。
そう思っていると、マーヤはこちらに指を向けていたが、その手は小刻みに震えていた。
さぁ、今からマーヤがトチ狂ったことを言うぞ。どうやって誤解を解くか。考えなければならない。
「ど、どど、どうしてママがここにいるの!」
「ママ!」
予想外の言葉に、思わず声を上げる。すると、マーヤから母親と言われた女性は、柔軟な笑みを浮かべ、俺に顔を向ける。
「申し遅れました。私はマーヤの母親のマルゼンと申します。娘がいつもお世話になっています」
あ、姉じゃなくて母親だったのか。それにしても姉と間違えそうな程、若く見えるな。
そんなことを考えていると、マーヤがこちらに駆け寄って来た。そして俺の腕を掴むとそのまま引っ張り、シェアハウスの中に連れ込む。そして玄関の鍵を閉めた。
「ふぅ、これでよし」
「何がこれでよしだ!」
突然の行動に出たマーヤに対して、俺はツッコミ感覚で軽くマーヤの頭にチョップを入れる。もちろん、本当に叩く訳にはいかないので髪に触れる程度に寸止めする。
「痛―い! シャカールちゃんが叩いた! DVは良くないよ!」
「何がDVだ! 本当に叩いてはいないだろうが! とにかく、せっか来た母親をそのままにする訳にはいかないだろうが」
マーヤがした施錠を解錠し、扉を開ける。
「すまない。どうやらマーヤのやつ恥ずかしがっていたみたいだ。もう、落ち着いているから、どうか上がってくれ」
逃げ出さないようにマーヤの手を掴み、マーヤの母親に入るように促し、彼女が建物内に入るとリビングに通す。
リビングにはクリープもいたが、来客が来たことを知ると、気を利かせたのか、キッチンへと向かって行った。
クリープが席を外すと、マーヤの母親にはソファーに座ってもらい、対面に俺とマーヤが座る。
「それで、今日訪れたのは、マーヤに会いに来たってことで良いのだよな? 先日、彼女の父親と名乗る人物が来たので、同じ用件だと思うのだが」
「はい。家庭の事情と言うやつなので、細かいことはお話しできないのですが、単刀直入に言えば、マーヤを連れ戻しに来ました……ですが今のあなたたちを見て、考えを改めるべきなのかとも考えております。本当にラブラブなのですね。仲良く手を繋いで」
マーヤの母親は俺の手を見て微笑む。
「こ、これはマーヤが逃げ出そうとしたからその防止のためだ」
「うん! マーヤとシャカールちゃんはラブラブなの!」
誤解を解くために手を離そうとした瞬間、マーヤが俺の腕に自身の腕を絡ませてきた。しっかりとホールドされているため、彼女の手が緩まない限りは抜け出せそうにない。
俺たちの関係を知っているみたいだが、マーヤが昨日暴露している以上、あの男がこの人に伝えているのだろう。
「あらあら、若いって良いわね。それに旦那よりもイケメンオーラも出ているし、マーヤちゃんが気に入る訳だわ。もし、マーヤちゃんに飽きたら、私が相手にしてあげるわね。大人のテクで虜にしちゃうのだから。男を喜ばせる方法は、マーヤちゃんよりも豊富よ」
「ハハ、そうですか」
思わず苦笑いが出る。冗談だと分かっているが、良く娘の前でそんなことを言えるな。
「何変なことを言っているのよ! シャカールちゃんはマーヤのものなんだから! ママにはパパがいるじゃない!」
「あんな年老いたおっさんよりも若い子よ。もうあの人なんかどうでも良いわ」
冗談だよな? でも、本当だったらエグすぎる。お互いに愛して婚姻を結んだのだから、旦那さんを1番にしてあげろよ。
「紅茶が出来ましたのでどうぞ。アールグレイです」
若干下ネタに話が向きかけた頃、クリープが紅茶を持って来てくれた。
ナイスタイミングだクリープ! これをきっかけに話の流れを変えよう。
「マーヤを連れ戻したい理由は彼女から聞いています。旦那さんが借金をして、その返済にマーヤを嫁に出すことになったとか」
「あら? マーヤちゃん。恋人にそんな嘘を付いていたの?」
一口紅茶を飲んだ後、マーヤの母親は小首を傾げる。
「う、嘘だって!」
「全部が嘘じゃないもん! ちゃんと真実も入れ混じっているから、100パーセントの嘘じゃないもん!」
母親のカミングアウトに、思わず声を上げてしまった。
完全に本当のことだと思い込んでいた。そう言えば、女性は男性と比べて嘘が上手い傾向にあったな。確か男性が嘘を言う場合、全てが虚言を言うことが殆どだが、女性は嘘の中に真実を入れ混じる。なので、女性の場合は浮気などがバレ難いと聞いたことがある。
「では、マーヤちゃんの代わりに私が真実を語りましょう。旦那が借金をしていたことは事実です。ですが、その返済は既に終わっています。なのに、借りた先が悪徳業者でして、利子の分が返済出来ていないと言い出したのです。そしてその利子は莫大であり、返済出来ないのであれば、娘を嫁に出せと脅してきたのです。なので、一度家族全員で話し合いたいと思い、迎えに来たと言うことです」
本当のことを話され、昨日のことを思い出す。
確かあの男は弁明しようとしていたな。あの反応はそう言うことだったのか。
「全部マーヤがややっこしくしているじゃないか! お前のせいで、俺は学園の規則を破って、魔法を使ってしまったぞ!」
「マー、マー、誰も目撃者がいないから良いじゃない、結果良ければ全て良しだよ」
本当に不味い状況であることを分かっていない。もし、俺が規則を破ったことをルーナに知られれば、罰として何をやらされるのか分かったものではない。最悪のパターンだと、彼女のオモチャにされるだろう。
「娘が迷惑をお掛けして申し訳ありません。お詫びに体で支払いますので、どうぞお好きにしてください」
「どうしてそうなる! 冗談でもそんなことを言わないでくれ!」
正直、掃除とか面倒だ。だが、掃除当番をすっぽかしては、タマモ辺りから口うるさく言われる。
「はぁー、さっさと終わらせて休憩するか」
玄関前の掃除を行なっていると、誰かがこちらに向かっているのが見えた。
誰だ? 学園の制服を着ていないから、生徒ではなさそうだ。でも、先生でもなさそうだな。
近付いて来る人物に視線を送っていると、次第に輪郭がハッキリとしてきた。
こちらに近付いているのはセイレーンだった。首には来客用の名札が付けてあることから、正式な手続きをして学園内に入ったことになる。
こっちには俺たちの済むシェアハウスしかない。道に迷ったのだろうか?
確かにこの学園の敷地は広い。来客が道に迷うこともあるだろう。俺がこの学園に入学したばかりの頃も、慣れない内は道に迷ったこともある。
しばらく様子を伺っていると、来客は俺に気付き、こちらに駆け寄って来る。
「すみません。お伺いをしたいことがあるのですが?」
来客のセイレーンは、落ち着いた声音で訊ねてきた。
綺麗と言うよりも可愛らしい人だな。目がまん丸で、フワフワとした感じの水色の髪に、童顔。そして余計なことだが、控えめな胸だ。
うん? この特徴って……もしかしてマーヤと同じ?
女性の全体を見ると、マーヤを少し老けさせた感じに見える。もしかしてお姉さんなのだろうか?
「あのう? 私の顔に何か付いていますか?」
「あ、いや。知り合いに似ているから、親族の方かと思って」
「あ、その口振りからすると、あなたは――」
「シャカールちゃーん! 掃除終わった? まだならマーヤが手伝って上げる! 未来のお嫁さんとなる以上、夫婦としての共同作業は必要……だ……よ……ね?」
来客の女性と話していると、玄関の扉が開かれてマーヤが箒を持ちながら姿を現す。だが、俺の隣に女性がいることに気付くと、途中から言葉の歯切れが悪くなった。
まずい。マーヤのことだ。隣にいる女性を見て『シャカールちゃんが他の女と逢い引きしている! 浮気者!』なんか言って騒ぎそうだ。これは面倒なことになってしまった。
そう思っていると、マーヤはこちらに指を向けていたが、その手は小刻みに震えていた。
さぁ、今からマーヤがトチ狂ったことを言うぞ。どうやって誤解を解くか。考えなければならない。
「ど、どど、どうしてママがここにいるの!」
「ママ!」
予想外の言葉に、思わず声を上げる。すると、マーヤから母親と言われた女性は、柔軟な笑みを浮かべ、俺に顔を向ける。
「申し遅れました。私はマーヤの母親のマルゼンと申します。娘がいつもお世話になっています」
あ、姉じゃなくて母親だったのか。それにしても姉と間違えそうな程、若く見えるな。
そんなことを考えていると、マーヤがこちらに駆け寄って来た。そして俺の腕を掴むとそのまま引っ張り、シェアハウスの中に連れ込む。そして玄関の鍵を閉めた。
「ふぅ、これでよし」
「何がこれでよしだ!」
突然の行動に出たマーヤに対して、俺はツッコミ感覚で軽くマーヤの頭にチョップを入れる。もちろん、本当に叩く訳にはいかないので髪に触れる程度に寸止めする。
「痛―い! シャカールちゃんが叩いた! DVは良くないよ!」
「何がDVだ! 本当に叩いてはいないだろうが! とにかく、せっか来た母親をそのままにする訳にはいかないだろうが」
マーヤがした施錠を解錠し、扉を開ける。
「すまない。どうやらマーヤのやつ恥ずかしがっていたみたいだ。もう、落ち着いているから、どうか上がってくれ」
逃げ出さないようにマーヤの手を掴み、マーヤの母親に入るように促し、彼女が建物内に入るとリビングに通す。
リビングにはクリープもいたが、来客が来たことを知ると、気を利かせたのか、キッチンへと向かって行った。
クリープが席を外すと、マーヤの母親にはソファーに座ってもらい、対面に俺とマーヤが座る。
「それで、今日訪れたのは、マーヤに会いに来たってことで良いのだよな? 先日、彼女の父親と名乗る人物が来たので、同じ用件だと思うのだが」
「はい。家庭の事情と言うやつなので、細かいことはお話しできないのですが、単刀直入に言えば、マーヤを連れ戻しに来ました……ですが今のあなたたちを見て、考えを改めるべきなのかとも考えております。本当にラブラブなのですね。仲良く手を繋いで」
マーヤの母親は俺の手を見て微笑む。
「こ、これはマーヤが逃げ出そうとしたからその防止のためだ」
「うん! マーヤとシャカールちゃんはラブラブなの!」
誤解を解くために手を離そうとした瞬間、マーヤが俺の腕に自身の腕を絡ませてきた。しっかりとホールドされているため、彼女の手が緩まない限りは抜け出せそうにない。
俺たちの関係を知っているみたいだが、マーヤが昨日暴露している以上、あの男がこの人に伝えているのだろう。
「あらあら、若いって良いわね。それに旦那よりもイケメンオーラも出ているし、マーヤちゃんが気に入る訳だわ。もし、マーヤちゃんに飽きたら、私が相手にしてあげるわね。大人のテクで虜にしちゃうのだから。男を喜ばせる方法は、マーヤちゃんよりも豊富よ」
「ハハ、そうですか」
思わず苦笑いが出る。冗談だと分かっているが、良く娘の前でそんなことを言えるな。
「何変なことを言っているのよ! シャカールちゃんはマーヤのものなんだから! ママにはパパがいるじゃない!」
「あんな年老いたおっさんよりも若い子よ。もうあの人なんかどうでも良いわ」
冗談だよな? でも、本当だったらエグすぎる。お互いに愛して婚姻を結んだのだから、旦那さんを1番にしてあげろよ。
「紅茶が出来ましたのでどうぞ。アールグレイです」
若干下ネタに話が向きかけた頃、クリープが紅茶を持って来てくれた。
ナイスタイミングだクリープ! これをきっかけに話の流れを変えよう。
「マーヤを連れ戻したい理由は彼女から聞いています。旦那さんが借金をして、その返済にマーヤを嫁に出すことになったとか」
「あら? マーヤちゃん。恋人にそんな嘘を付いていたの?」
一口紅茶を飲んだ後、マーヤの母親は小首を傾げる。
「う、嘘だって!」
「全部が嘘じゃないもん! ちゃんと真実も入れ混じっているから、100パーセントの嘘じゃないもん!」
母親のカミングアウトに、思わず声を上げてしまった。
完全に本当のことだと思い込んでいた。そう言えば、女性は男性と比べて嘘が上手い傾向にあったな。確か男性が嘘を言う場合、全てが虚言を言うことが殆どだが、女性は嘘の中に真実を入れ混じる。なので、女性の場合は浮気などがバレ難いと聞いたことがある。
「では、マーヤちゃんの代わりに私が真実を語りましょう。旦那が借金をしていたことは事実です。ですが、その返済は既に終わっています。なのに、借りた先が悪徳業者でして、利子の分が返済出来ていないと言い出したのです。そしてその利子は莫大であり、返済出来ないのであれば、娘を嫁に出せと脅してきたのです。なので、一度家族全員で話し合いたいと思い、迎えに来たと言うことです」
本当のことを話され、昨日のことを思い出す。
確かあの男は弁明しようとしていたな。あの反応はそう言うことだったのか。
「全部マーヤがややっこしくしているじゃないか! お前のせいで、俺は学園の規則を破って、魔法を使ってしまったぞ!」
「マー、マー、誰も目撃者がいないから良いじゃない、結果良ければ全て良しだよ」
本当に不味い状況であることを分かっていない。もし、俺が規則を破ったことをルーナに知られれば、罰として何をやらされるのか分かったものではない。最悪のパターンだと、彼女のオモチャにされるだろう。
「娘が迷惑をお掛けして申し訳ありません。お詫びに体で支払いますので、どうぞお好きにしてください」
「どうしてそうなる! 冗談でもそんなことを言わないでくれ!」
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる