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第七章
第十八話 ツインターボステークス④
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~アイネスビジン視点~
『最初のギミックで差を縮めることに成功したアイネスビジン! しかし、ギミックを抜けてからと言うものの、再びアイリンの放つ魔法の矢で思うように走ることができない様子』
『さすがにあれだけの矢を放たれては、自分の走りはできないでしょう。徐々に開きつつある走りに驚きです。新たな大逃げ時代が、この時を持って幕を開いたと言って良いでしょう』
実況と解説の言葉が耳に入る中、ワタクシはとても苛ついていました。
アイリンの癖に生意気ですわ。ワタクシの動きを先読みして、次に置く足の位置付近に矢を放って来るなんて。
せっかく縮めた距離も、約3メートル差まで開いてしまいましたわ。彼女の攻撃を回避して前に出るには、アイリンの放つ矢よりも早く動いて、攻撃を外させる必要がありますわね。
思考を巡らせている中も、アイリンは次々と矢を放ってきます。魔法で生み出された矢は残数を気にすることなく放ち続けることが可能ですわ。ですが、いくら魔法で生み出した矢でも、放つのは彼女自身。
生き物である以上、行動には何かしらのミスが起きると言うもの。今は耐えて、好機が訪れるのを待つ必要がありますわ。
一度そのようなことを考えた後、頭を軽く左右に降ります。
ワタクシとしたことが、なんて弱気なことを考えていますの! ワタクシはあの爆進王の弟子ですわよ。お師匠様はどんなに逆境に立たされても、最後まで諦めないで走り続けるお方でしたわ。チャンスとは待つものではなく、自ら生み出すもの。そうですわよね、サクラ様。
『ここでアイネスビジンが右から左に移動する! しかしその動きに合わせてアイリンも矢を放つ! 放たれた矢が、まるで進路を塞ぐ壁のようだ!』
『動きを先読みされてしまっては、いくら行動に出ても意味はなさそうですね。外側に移動してしまった以上、その分内側よりも走る距離が長くなってしまいます。スタミナ消費は激しいでしょうね』
確かに解説の言われた通り、追い抜ける環境ではない以上、この行動は愚かのように思えますわ。ですが、そう見えてしまうように走っていると錯覚させることが目的ですもの。例え無駄なスタミナを消費してしまったとしても、それは勝利を勝ち取るための代償となります。勝つためのスタミナであれば、いくらでも差し上げますわ!
『アイネスビジン、外側では武が悪いと判断したのか、再び内側に移動するも、魔法の矢が足下に当たり、歩幅を狭くされていく。現在およそ5メートル差と言ったところ』
差が縮まるどころか余計に離れてしまいましたわ。さすがに左右に動いた分、距離は開いてしまいますわね。ですが、そろそろワタクシが仕掛けた罠が発動することでしょう。
様子を窺っていますと、アイリンの放つ矢の速度が遅くなりました。
今です! 駆け抜けます!
『アイリンが連続で矢を放つ! しかしスタミナが減っているのか、リロードに時間が掛かっているのか、矢を放つペースがダウン!』
やりましたわ。走っているものの足下に正確に矢を放つと言う行為は、途轍もない集中力が要求されます。
今までは後で追いかける形でしたので、アイリンはテンポ良く矢を放つことができたのでしょう。ですが、ワタクシが左右に動いたことで、ワタクシの動きに合わせて矢を放つ必要があります。そのせいで余計に集中力を消費してしまうことになりましたわ。
集中力はスタミナと直結している以上、体力が低下すればペースが遅くなりますし、ミスも起きやすい。
今放たれた矢も伸びが悪く、ワタクシの足下ではなく1メートル先の地点に落下。そして次の矢の準備も遅れています。
反撃に出るなら今がチャンスです!
「アクセル全開! かっ飛ばしますわよ!」
足に力を入れ、思いっきり芝を蹴り上げます。そして速度を上げ、アイリンの持つ矢尻の位置から落下地点を予測。
今のアイリンの様子から、正確にワタクシの足下を狙うことはできないはず。再びスタミナを多く消費することになるでしょうが、ここはフットワークを活かした走りで前進しますわ。
『アイリンが矢を放つ! しかし2番手のアイネスビジンには当たらない! その間にも加速したアイネスビジンが距離を詰めた! 矢を躱しつつグングン前に出て、今アイネスビジンがアイリンと並ぶ!』
「そんな……シャカールトレーナーの作戦が……わたしの……大逃げが」
「残念でしたわね。あのような作戦をお立てになるなんて、さすがシャカール様ですわ。ですが、その作戦の実行者があなたのような人では、宝の持ち腐れと言うもの」
「まだです。まだ……わたしの大逃げは……終わっていない」
再びワタクシに矢を放とうと、アイリンが弓を構えます。ですが、矢が放たれるよりも早く、ワタクシは彼女の手首に手刀を放ちます。
「キャ!」
ワタクシの手刀を受けたアイリンは、小さく声を出して矢を落としました。彼女の手から零れ落ちた弓と矢は、芝の上に落下すると同時に光の粒子となって霧散していきます。
「これであの妨害もできないですわね。それではお先に、おバカさん」
彼女をバカにした後、ワタクシは更に速度を上げていきます。同じサクラ様の弟子として、アイリンだけには負ける訳にはいきませんもの。
『ここで先頭がアイリンからアイネスビジンへと変わって行く! 更に矢の妨害が無くなったことで、後方の走者たちも一気に差を縮めて来た』
『まもなく第2コーナーを曲がって第2のギミックへと到達します』
『さぁ、ここでアイネスビジンが第2のギミック【ギュルルン! ギュルルン! ターボファイヤー!】に差し掛かります』
『このギミックエリアでは、魔道砲から速度の速い火炎魔法、ジェットファイヤーが飛んで来ます。素早い妨害に避け切れることはできるのか!』
『それでは現在の順位を確認しましょう。アイネスビジン、アイリン、ヒッキーハウス、オーランド、ビクトリーロード、タップダンス、オグニ、シャイニングスター、オニバース、カーネル、ガランデュウ、マーリン、ブリーザ、ジャッカル、ウゾウムゾウ、ノゲノラの順位となっています』
第2のギミックに入った瞬間、魔道砲から放たれる火球がワタクシに襲います。ワタクシは風系や土系の魔法は使えますが、水系の魔法は使えません。
風や土の魔法で迫り来る火球に対処をしなければ。
『最初のギミックで差を縮めることに成功したアイネスビジン! しかし、ギミックを抜けてからと言うものの、再びアイリンの放つ魔法の矢で思うように走ることができない様子』
『さすがにあれだけの矢を放たれては、自分の走りはできないでしょう。徐々に開きつつある走りに驚きです。新たな大逃げ時代が、この時を持って幕を開いたと言って良いでしょう』
実況と解説の言葉が耳に入る中、ワタクシはとても苛ついていました。
アイリンの癖に生意気ですわ。ワタクシの動きを先読みして、次に置く足の位置付近に矢を放って来るなんて。
せっかく縮めた距離も、約3メートル差まで開いてしまいましたわ。彼女の攻撃を回避して前に出るには、アイリンの放つ矢よりも早く動いて、攻撃を外させる必要がありますわね。
思考を巡らせている中も、アイリンは次々と矢を放ってきます。魔法で生み出された矢は残数を気にすることなく放ち続けることが可能ですわ。ですが、いくら魔法で生み出した矢でも、放つのは彼女自身。
生き物である以上、行動には何かしらのミスが起きると言うもの。今は耐えて、好機が訪れるのを待つ必要がありますわ。
一度そのようなことを考えた後、頭を軽く左右に降ります。
ワタクシとしたことが、なんて弱気なことを考えていますの! ワタクシはあの爆進王の弟子ですわよ。お師匠様はどんなに逆境に立たされても、最後まで諦めないで走り続けるお方でしたわ。チャンスとは待つものではなく、自ら生み出すもの。そうですわよね、サクラ様。
『ここでアイネスビジンが右から左に移動する! しかしその動きに合わせてアイリンも矢を放つ! 放たれた矢が、まるで進路を塞ぐ壁のようだ!』
『動きを先読みされてしまっては、いくら行動に出ても意味はなさそうですね。外側に移動してしまった以上、その分内側よりも走る距離が長くなってしまいます。スタミナ消費は激しいでしょうね』
確かに解説の言われた通り、追い抜ける環境ではない以上、この行動は愚かのように思えますわ。ですが、そう見えてしまうように走っていると錯覚させることが目的ですもの。例え無駄なスタミナを消費してしまったとしても、それは勝利を勝ち取るための代償となります。勝つためのスタミナであれば、いくらでも差し上げますわ!
『アイネスビジン、外側では武が悪いと判断したのか、再び内側に移動するも、魔法の矢が足下に当たり、歩幅を狭くされていく。現在およそ5メートル差と言ったところ』
差が縮まるどころか余計に離れてしまいましたわ。さすがに左右に動いた分、距離は開いてしまいますわね。ですが、そろそろワタクシが仕掛けた罠が発動することでしょう。
様子を窺っていますと、アイリンの放つ矢の速度が遅くなりました。
今です! 駆け抜けます!
『アイリンが連続で矢を放つ! しかしスタミナが減っているのか、リロードに時間が掛かっているのか、矢を放つペースがダウン!』
やりましたわ。走っているものの足下に正確に矢を放つと言う行為は、途轍もない集中力が要求されます。
今までは後で追いかける形でしたので、アイリンはテンポ良く矢を放つことができたのでしょう。ですが、ワタクシが左右に動いたことで、ワタクシの動きに合わせて矢を放つ必要があります。そのせいで余計に集中力を消費してしまうことになりましたわ。
集中力はスタミナと直結している以上、体力が低下すればペースが遅くなりますし、ミスも起きやすい。
今放たれた矢も伸びが悪く、ワタクシの足下ではなく1メートル先の地点に落下。そして次の矢の準備も遅れています。
反撃に出るなら今がチャンスです!
「アクセル全開! かっ飛ばしますわよ!」
足に力を入れ、思いっきり芝を蹴り上げます。そして速度を上げ、アイリンの持つ矢尻の位置から落下地点を予測。
今のアイリンの様子から、正確にワタクシの足下を狙うことはできないはず。再びスタミナを多く消費することになるでしょうが、ここはフットワークを活かした走りで前進しますわ。
『アイリンが矢を放つ! しかし2番手のアイネスビジンには当たらない! その間にも加速したアイネスビジンが距離を詰めた! 矢を躱しつつグングン前に出て、今アイネスビジンがアイリンと並ぶ!』
「そんな……シャカールトレーナーの作戦が……わたしの……大逃げが」
「残念でしたわね。あのような作戦をお立てになるなんて、さすがシャカール様ですわ。ですが、その作戦の実行者があなたのような人では、宝の持ち腐れと言うもの」
「まだです。まだ……わたしの大逃げは……終わっていない」
再びワタクシに矢を放とうと、アイリンが弓を構えます。ですが、矢が放たれるよりも早く、ワタクシは彼女の手首に手刀を放ちます。
「キャ!」
ワタクシの手刀を受けたアイリンは、小さく声を出して矢を落としました。彼女の手から零れ落ちた弓と矢は、芝の上に落下すると同時に光の粒子となって霧散していきます。
「これであの妨害もできないですわね。それではお先に、おバカさん」
彼女をバカにした後、ワタクシは更に速度を上げていきます。同じサクラ様の弟子として、アイリンだけには負ける訳にはいきませんもの。
『ここで先頭がアイリンからアイネスビジンへと変わって行く! 更に矢の妨害が無くなったことで、後方の走者たちも一気に差を縮めて来た』
『まもなく第2コーナーを曲がって第2のギミックへと到達します』
『さぁ、ここでアイネスビジンが第2のギミック【ギュルルン! ギュルルン! ターボファイヤー!】に差し掛かります』
『このギミックエリアでは、魔道砲から速度の速い火炎魔法、ジェットファイヤーが飛んで来ます。素早い妨害に避け切れることはできるのか!』
『それでは現在の順位を確認しましょう。アイネスビジン、アイリン、ヒッキーハウス、オーランド、ビクトリーロード、タップダンス、オグニ、シャイニングスター、オニバース、カーネル、ガランデュウ、マーリン、ブリーザ、ジャッカル、ウゾウムゾウ、ノゲノラの順位となっています』
第2のギミックに入った瞬間、魔道砲から放たれる火球がワタクシに襲います。ワタクシは風系や土系の魔法は使えますが、水系の魔法は使えません。
風や土の魔法で迫り来る火球に対処をしなければ。
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