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第五章
第十六話 チェリーブロッサムの後で
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~シャワーライト視点~
あたしはウイニングライブさんに勝ちたい一心で、ゴール板を駆け抜けた。
勝つことしか頭の中で考えていなかったので、実際勝利できたのか分からない。
呼吸を整えて顔を上げ、観客席にいるお客さんたちの方を見る。
観客たちはなぜか暗い顔をしており、中にはがっかりとした感じでため息を吐く人もいる。
いったいどうして、お客さんたちはあんな顔をしているの? いったいこの会場に何が起きたと言うの?
『チェリーブロッサム賞を勝ったのは、シャワーライトだ! ここに、新たな女王が誕生だ! ウイニングライブは惜しくも届かなかった! トリプルクイーンの壁は厚かった! 3着はキャッツ』
実況担当のアルティメットさんが、わたしが優勝をしたことを告げる。
わたし、勝ったの? 夢にまで見たトリプルクイーン路線の1冠を取ったの?
でも、どうしてこんなにお客さんたちは暗い表情をするの? こんなこと初めて。
観客たちの反応がおかしいことに対しての不安の方が強く、正直に言ってわたしは優勝を喜べない状況に陥っていた。
「あーあ、どうしてシャワーライトが勝つんだよ。俺はウイニングライブちゃんが勝って、トリプルクイーンになる姿を見るために、わざわざこんなところにまで来たって言うのに」
「まったくだ。俺たちの夢を邪魔しやがって。本当に空気が読めない走者だな。ここは彼女に優勝を譲るのが普通だろうに」
1人のお客さんが放つ言葉が耳に入った瞬間、わたしは目を大きく見開く。1人が口に出したことをきっかけに、堤防が決壊したダムの水のように、次々とお客さんたちがわたしに対して暴言を吐き始める。
そんな。わたしが勝ったことで、お客さんたちを悲しませてしまったの? わたしがみんなの理想を奪ってしまったって言うの?
わたしに負けたウイニングライブさんのことが気になり、彼女に顔を向ける。すると、ウイニングライブさんの目からは涙が流れていた。そんな彼女に他の走者が集まり、慰めの言葉をかける。
そんな彼女を見た瞬間、心に何かが突き刺さる思いに駆られた。
わたしが勝ったから、みんなを……ウイニングライブさんを悲しませた。彼女のこれまでの努力を踏み躙ってしまったんだ。
「どうしてお前が勝つんだよ! 俺たちが夢見た栄光が台無しじゃないか!」
「ウイニングライブちゃん、トリプルクイーンおめでとうの垂れ幕だって作ったと言うのに、どう責任を取ってくれるんだよ!」
観客が次々と暴言を吐く中、わたしはその場で立ち尽くすことしかできない。
わたしが勝ったのがいけない。わたしが勝ったからみんなを不幸にした。それは認める。でも、ここまで言わなくったって良いじゃない。わたしだって、自分の夢に向かって突っ走って、一生懸命に走っていただけなのに。
苦しい……誰か助けてよ……神様。
「本当、なんでウイニングライブが負けるんだよ。俺はお前に単勝でかなりの金額をかけたんだぞ!」
心の中で助けを求める中、誰かの罵倒が耳に入る。けれど、今度の罵倒は似ていても少し違った。対象が私ではなく、ウイニングライブさんに向けられたものだった。
顔を上げてもう一度観客席を見る。
「あーあ、ウイニングライブが勝つことに期待していたと言うのに、どうして負けてしまうんだよ。お前にはがっかりだ」
ウイニングライブさんに対して叱責の言葉を投げかけている人物を探す。すると、黒髪短髪の人族の男性の姿を捉えることができた。
あの人は確かシャカール君。
「良いか! お前が優勝できなかったのは、お前が弱いからだ。ここから見ていて分かったぞ。シャワーライトが最後の最後で追い抜いた時、お前は怯んでいただろう。心のほうで、お前が怖気ついてしまったんだ。だから最後に足が竦んで、速度が落ちてしまった」
続けてシャカール君は、どうしてウイニングライブさんが負けたのかを告げる。
「おい、お前! なにウイニングライブちゃんを責めるんだよ。彼女は頑張ったじゃないか」
シャカール君の言葉を聞いた1人の観客が彼に詰め寄る。
「うるせぇ、俺はウイニングライブが負けて賭けに負けたせいで腹が立っているんだ。俺はあいつの実力を見込んで金を投入したと言うのに、あいつは格下に負けてしまったんだ。俺はあいつに裏切られた」
「それ以上彼女をいじめるな! 彼女は俺たちの女神なんだぞ!」
「女神とはまぁ、大きく言ったものだな。俺には普通の魔族の女の子にしか見えないがな。そもそも、お前たちの方が何様だ? お前たち観客風情が、あいつらに対して文句を言えるような立場ではないだろう? あいつらに文句を言って良いのは、俺のようなテイオー賞覇者の実績を持つ実力者だけだ」
自身に親指を向け、自分は1冠を持っていることをシャカール君は観客たちに告げる。
「そうだ……その顔どこかで見たと思ったら、人間の癖に生意気にも1冠を取りやがったシャカールじゃないか」
「だいたいお前たちは、俺たち走者に夢を見過ぎなんだ『感動した』『元気を貰えた』『自分も頑張ろう』と言って己を鼓舞するが、何も変わっていないじゃないか。俺たちのレースを見て、何か自分を変えることが出来たか? 実現出来たやつは手を挙げろ。無礼を働いた詫びに、俺が頭を下げてやる」
何が偉業を成し遂げた人がいたら出てくるようにシャカール君は言うも、誰も手を上げようとはしない。
「やっぱりいないじゃないか。お前たちは俺たちのレースを見て、その光景を自分に重ね、妄想の中で活躍するヒーローになったつもりでいるだけだ」
「だってよ。俺たちではいくら頑張っても成果が出せないことが分かっている」
「そうだ。俺たちは自分の限界を知って分を弁えているだけだ。そもそも、生まれた時から既に勝ち組か負け組かが決まっている」
「そうだ。俺は悪くない。悪いのは、俺の実力を理解しようとしないあいつらがいけないんだ」
シャカール君の言葉に対して、観客たちが次々と呟くが、その殆どが自分を正当化しようとする言い訳だった。
「そんなことは言い訳にしかすぎない。俺たちは日頃から血の滲むような地獄の特訓をして来ているんだ。他の奴らが自分のしたいことをして遊び呆けている間も、痛いことも、苦しいことも、耐えて、耐えて、耐えて来た日々を送ってきた。その努力が、結果として現れている」
シャカール君は、どれだけ走者のみんなが夢に向かって頑張っているのかを伝えているのだろう。でも、少し大袈裟に言っているような気がする。
確かに特訓は大変だけど。わたしたちは好きで走っている。辛いことがあっても、楽しいが上回っているから。
「お前たちは自分で自分の限界を決めて、それ以上のことをしようとはしない臆病者だ。お前たちは走者の苦しみも分からないで、勝ってに夢を押し付けるクソ野郎だ。お前たちに、あいつらを応援する資格はない。二度と走者のファンを名乗るな。お前は応援する資格すらない負け犬なのだから」
「それは言い過ぎです!」
シャカール君の言葉の後、会場中に響くのではないかと思うほどの大声が聞こえた。
この声はウイニングライブさんだ。わたしは直ぐに彼女の方に顔を向ける。
「確かに私は負けました。夢にまで見ていたトリプルクイーンを逃し、2冠で終わったけれど。それでも、ここまでやってこられたのは、これまで多くのファンが応援してくれて、支えてくれたからこそです。あなたは言い過ぎです。みなさんに謝ってください」
ウイニングライブさんは目から流れ落ちる涙を拭い、シャカール君に向けて謝罪をするように要求する。
「どうして俺がこいつらに謝らなければいけない。こんな自分では何もできずに、走者に夢を託すくらいしかできないクソ雑魚に対して、どうして謝らないといけない。そもそも、お前は俺に命令する権利はない」
「良いでしょう。では約束をしてください。私と勝負して、もし私が勝ったら、走者ファンのみなさんに謝ってください」
「ふ、あはは! あはははははは! 良いぜ! もし、お前が俺に勝つことができたら、レース会場の真ん中で、会場にいる奴らに向けて土下座で謝ってやる。それで、どこのレースでやるんだ?」
「あなたはテイオー賞の覇者。なら、次はマキョウダービーに出るはず。来月行われるマキョウダービーで勝負です」
「良いだろう。まぁ、参加するだけムダと言わせてもらおうか。お前のようなクソザコ走者なんて相手にならない」
「わたしも参戦します! 確かにあなたは言い過ぎです! 走者としてあるまじき発言をしました! 同じ走者として、許せません!」
ウイニングライブさんに続いてわたしも声を上げた。
彼が助け船を出してくれたのはきっと勘違いに決まっている。こんなことを言う人だとは思わなかった。
絶対に彼に勝って、ウイニングライブさんを侮辱したことを謝らせてやる。
「そうだ! その息だ!」
「シャカールなんてぶっ潰してしまえ!」
「俺たち、ウイニングライブちゃんとシャワーライトを応援しているからな!」
「ウイニングライブ! ウイニングライブ! ウイニングライブ!」
「シャワーライト! シャワーライト! シャワーライト!」
会場中にわたしとウイニングライブさんを応援する言葉が木霊する。
そんな中、シャカール君は背を向け、観客席から出て行く姿が視界に入る。
あたしはウイニングライブさんに勝ちたい一心で、ゴール板を駆け抜けた。
勝つことしか頭の中で考えていなかったので、実際勝利できたのか分からない。
呼吸を整えて顔を上げ、観客席にいるお客さんたちの方を見る。
観客たちはなぜか暗い顔をしており、中にはがっかりとした感じでため息を吐く人もいる。
いったいどうして、お客さんたちはあんな顔をしているの? いったいこの会場に何が起きたと言うの?
『チェリーブロッサム賞を勝ったのは、シャワーライトだ! ここに、新たな女王が誕生だ! ウイニングライブは惜しくも届かなかった! トリプルクイーンの壁は厚かった! 3着はキャッツ』
実況担当のアルティメットさんが、わたしが優勝をしたことを告げる。
わたし、勝ったの? 夢にまで見たトリプルクイーン路線の1冠を取ったの?
でも、どうしてこんなにお客さんたちは暗い表情をするの? こんなこと初めて。
観客たちの反応がおかしいことに対しての不安の方が強く、正直に言ってわたしは優勝を喜べない状況に陥っていた。
「あーあ、どうしてシャワーライトが勝つんだよ。俺はウイニングライブちゃんが勝って、トリプルクイーンになる姿を見るために、わざわざこんなところにまで来たって言うのに」
「まったくだ。俺たちの夢を邪魔しやがって。本当に空気が読めない走者だな。ここは彼女に優勝を譲るのが普通だろうに」
1人のお客さんが放つ言葉が耳に入った瞬間、わたしは目を大きく見開く。1人が口に出したことをきっかけに、堤防が決壊したダムの水のように、次々とお客さんたちがわたしに対して暴言を吐き始める。
そんな。わたしが勝ったことで、お客さんたちを悲しませてしまったの? わたしがみんなの理想を奪ってしまったって言うの?
わたしに負けたウイニングライブさんのことが気になり、彼女に顔を向ける。すると、ウイニングライブさんの目からは涙が流れていた。そんな彼女に他の走者が集まり、慰めの言葉をかける。
そんな彼女を見た瞬間、心に何かが突き刺さる思いに駆られた。
わたしが勝ったから、みんなを……ウイニングライブさんを悲しませた。彼女のこれまでの努力を踏み躙ってしまったんだ。
「どうしてお前が勝つんだよ! 俺たちが夢見た栄光が台無しじゃないか!」
「ウイニングライブちゃん、トリプルクイーンおめでとうの垂れ幕だって作ったと言うのに、どう責任を取ってくれるんだよ!」
観客が次々と暴言を吐く中、わたしはその場で立ち尽くすことしかできない。
わたしが勝ったのがいけない。わたしが勝ったからみんなを不幸にした。それは認める。でも、ここまで言わなくったって良いじゃない。わたしだって、自分の夢に向かって突っ走って、一生懸命に走っていただけなのに。
苦しい……誰か助けてよ……神様。
「本当、なんでウイニングライブが負けるんだよ。俺はお前に単勝でかなりの金額をかけたんだぞ!」
心の中で助けを求める中、誰かの罵倒が耳に入る。けれど、今度の罵倒は似ていても少し違った。対象が私ではなく、ウイニングライブさんに向けられたものだった。
顔を上げてもう一度観客席を見る。
「あーあ、ウイニングライブが勝つことに期待していたと言うのに、どうして負けてしまうんだよ。お前にはがっかりだ」
ウイニングライブさんに対して叱責の言葉を投げかけている人物を探す。すると、黒髪短髪の人族の男性の姿を捉えることができた。
あの人は確かシャカール君。
「良いか! お前が優勝できなかったのは、お前が弱いからだ。ここから見ていて分かったぞ。シャワーライトが最後の最後で追い抜いた時、お前は怯んでいただろう。心のほうで、お前が怖気ついてしまったんだ。だから最後に足が竦んで、速度が落ちてしまった」
続けてシャカール君は、どうしてウイニングライブさんが負けたのかを告げる。
「おい、お前! なにウイニングライブちゃんを責めるんだよ。彼女は頑張ったじゃないか」
シャカール君の言葉を聞いた1人の観客が彼に詰め寄る。
「うるせぇ、俺はウイニングライブが負けて賭けに負けたせいで腹が立っているんだ。俺はあいつの実力を見込んで金を投入したと言うのに、あいつは格下に負けてしまったんだ。俺はあいつに裏切られた」
「それ以上彼女をいじめるな! 彼女は俺たちの女神なんだぞ!」
「女神とはまぁ、大きく言ったものだな。俺には普通の魔族の女の子にしか見えないがな。そもそも、お前たちの方が何様だ? お前たち観客風情が、あいつらに対して文句を言えるような立場ではないだろう? あいつらに文句を言って良いのは、俺のようなテイオー賞覇者の実績を持つ実力者だけだ」
自身に親指を向け、自分は1冠を持っていることをシャカール君は観客たちに告げる。
「そうだ……その顔どこかで見たと思ったら、人間の癖に生意気にも1冠を取りやがったシャカールじゃないか」
「だいたいお前たちは、俺たち走者に夢を見過ぎなんだ『感動した』『元気を貰えた』『自分も頑張ろう』と言って己を鼓舞するが、何も変わっていないじゃないか。俺たちのレースを見て、何か自分を変えることが出来たか? 実現出来たやつは手を挙げろ。無礼を働いた詫びに、俺が頭を下げてやる」
何が偉業を成し遂げた人がいたら出てくるようにシャカール君は言うも、誰も手を上げようとはしない。
「やっぱりいないじゃないか。お前たちは俺たちのレースを見て、その光景を自分に重ね、妄想の中で活躍するヒーローになったつもりでいるだけだ」
「だってよ。俺たちではいくら頑張っても成果が出せないことが分かっている」
「そうだ。俺たちは自分の限界を知って分を弁えているだけだ。そもそも、生まれた時から既に勝ち組か負け組かが決まっている」
「そうだ。俺は悪くない。悪いのは、俺の実力を理解しようとしないあいつらがいけないんだ」
シャカール君の言葉に対して、観客たちが次々と呟くが、その殆どが自分を正当化しようとする言い訳だった。
「そんなことは言い訳にしかすぎない。俺たちは日頃から血の滲むような地獄の特訓をして来ているんだ。他の奴らが自分のしたいことをして遊び呆けている間も、痛いことも、苦しいことも、耐えて、耐えて、耐えて来た日々を送ってきた。その努力が、結果として現れている」
シャカール君は、どれだけ走者のみんなが夢に向かって頑張っているのかを伝えているのだろう。でも、少し大袈裟に言っているような気がする。
確かに特訓は大変だけど。わたしたちは好きで走っている。辛いことがあっても、楽しいが上回っているから。
「お前たちは自分で自分の限界を決めて、それ以上のことをしようとはしない臆病者だ。お前たちは走者の苦しみも分からないで、勝ってに夢を押し付けるクソ野郎だ。お前たちに、あいつらを応援する資格はない。二度と走者のファンを名乗るな。お前は応援する資格すらない負け犬なのだから」
「それは言い過ぎです!」
シャカール君の言葉の後、会場中に響くのではないかと思うほどの大声が聞こえた。
この声はウイニングライブさんだ。わたしは直ぐに彼女の方に顔を向ける。
「確かに私は負けました。夢にまで見ていたトリプルクイーンを逃し、2冠で終わったけれど。それでも、ここまでやってこられたのは、これまで多くのファンが応援してくれて、支えてくれたからこそです。あなたは言い過ぎです。みなさんに謝ってください」
ウイニングライブさんは目から流れ落ちる涙を拭い、シャカール君に向けて謝罪をするように要求する。
「どうして俺がこいつらに謝らなければいけない。こんな自分では何もできずに、走者に夢を託すくらいしかできないクソ雑魚に対して、どうして謝らないといけない。そもそも、お前は俺に命令する権利はない」
「良いでしょう。では約束をしてください。私と勝負して、もし私が勝ったら、走者ファンのみなさんに謝ってください」
「ふ、あはは! あはははははは! 良いぜ! もし、お前が俺に勝つことができたら、レース会場の真ん中で、会場にいる奴らに向けて土下座で謝ってやる。それで、どこのレースでやるんだ?」
「あなたはテイオー賞の覇者。なら、次はマキョウダービーに出るはず。来月行われるマキョウダービーで勝負です」
「良いだろう。まぁ、参加するだけムダと言わせてもらおうか。お前のようなクソザコ走者なんて相手にならない」
「わたしも参戦します! 確かにあなたは言い過ぎです! 走者としてあるまじき発言をしました! 同じ走者として、許せません!」
ウイニングライブさんに続いてわたしも声を上げた。
彼が助け船を出してくれたのはきっと勘違いに決まっている。こんなことを言う人だとは思わなかった。
絶対に彼に勝って、ウイニングライブさんを侮辱したことを謝らせてやる。
「そうだ! その息だ!」
「シャカールなんてぶっ潰してしまえ!」
「俺たち、ウイニングライブちゃんとシャワーライトを応援しているからな!」
「ウイニングライブ! ウイニングライブ! ウイニングライブ!」
「シャワーライト! シャワーライト! シャワーライト!」
会場中にわたしとウイニングライブさんを応援する言葉が木霊する。
そんな中、シャカール君は背を向け、観客席から出て行く姿が視界に入る。
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