51 / 269
第五章
第二話 シャカールハウス(仮)
しおりを挟む
ルーナの挑発に乗り、俺はタマモとクリープと共同生活を送ることになった。
今向かっている場所は、学生寮を過ぎた先にある道沿いだ。
「さぁ、そろそろ到着するぞ……と言っている間に見えてきたね。あれが君たちのカリキュラムで使用する家だ」
話しながらルーナが前方に指を差すと、視界の先に建物らしきものが見える。
「いつの間にあんな建物が建造されていたのでしょうか?」
「全然気付かなかったですね」
クリープとタマモが、向かっている建物を見ながら言葉を漏らす。
「ああ、作ったのは昨日の夜中だ。魔法を使えば、一夜で家を建てることも可能だよ。まぁ、これができるのは恐らく神族の中でもトップクラスのワタシくらいなものだろうがね」
自分の功績を自ら誉めるように胸を張り、短時間で建造したことを堂々とした口振りでルーナが告げる。
確かに凄いことだが、本当に大丈夫なのだろうか。いくら魔法とは言え、心配になってくる。扉を開けた瞬間に建物が崩壊したりしないだろうか。
変な不安に駆られるも、今は彼女を信じるしかない。
余計な会話をせずに黙々と歩いていると、これから共同生活を送る建物の前に辿り着いた。
「これが君たちの生活をすることになる建物、シャカールハウス(仮)だ」
「ちょっと待て! どうして家の名が俺の名前になっているんだよ!」
予想外の名前に、思わず声を上げてツッコミを入れる。
「シャカール、ワタシの言葉をちゃんと聞いていたかい? ワタシは(仮)と言ったのだよ。別にこの家の正式名称と言う訳ではない。仮の呼び名として言っている。別にタマモハウスでもクリープハウスでも構わないよ」
「それは丁寧にお断り致します」
「ママも自分の名前の入っている家はちょっと、恥ずかしいですね」
ルーナが彼女たちの名前でも構わないと言うと、タマモたちは拒否する。
それもそうだろう。自己主張が激しい人物ではない限り、自分の名前を建物名にしたいとは思わないはずだ。
「普通にカリキュラムハウスでいいんじゃないのか?」
「それだとワタシが詰まらない。個性のない建物になってしまうじゃないか?」
自分の自己満足のために、建物に個性を持たせようとする彼女に対して、ため息を吐きたくなる。
別に建物名とか何でも良いじゃないかと言おうとしたが、グッと堪えて言葉を飲み込む。もし、口に出してしまったら、シャカールハウスで決定になりそうな気がした。
「建物に個性を持たせなくても良いだろうが。とにかく入ろうぜ。俺は早く休みたい」
「分かった。では案内をしよう」
ルーナが扉を開け、建物の中を案内する。
大人数を想定しているのか、内装は思ったよりも広かった。一階の部分は共同スペースのリビングやキッチン。トイレも男女別で用意されており、家具家財も学生寮にあるものよりも高級なものを使用しているように感じた。
そして2階がそれぞれの部屋となっているようだった。階段を上がって左右に部屋が5部屋、合計10部屋があり、部屋の扉の横にネームプレートが付けられてある。
どうやら、ここが俺の部屋のようだな。
部屋割りは、奥が俺、その隣がタマモ、そして更にその隣がクリープとなっている。
俺が一番奥であり、尚且つクリープの隣でないことに安堵する。
1部屋分しか距離が開いてはいないが、少しでも彼女と距離が空いていることに喜びを感じた。
部屋の扉を開けて中に入ると、男子学生寮に置いていた私物が置いてあり、配置もほぼそのままになっていた。
本当に一瞬で私物を転送していたんだな。
「それでは、ワタシはこれで帰らせてもらう。カリキュラムである以上、最低限のこと以外は口出しをしない。今後の生活については、各自話し合ってルールなどを決めてくれ」
廊下にいるルーナが少し大きめの口調で、この建物から出て行くことを告げる。
ざっと部屋の中を見渡し、紛失物がないことを確認すると部屋を出る。
廊下には既に、ルーナの姿が見当たらなかった。ワンテンポ遅れて扉が閉まる音が聞こえて来たので、本当に出て行ったのだろう。
「さてと、俺は部屋で寛がせてもらうとするかな」
再び部屋の中に戻ろうとしたところで、隣の部屋の扉が開かれ、タマモが廊下に出て来た。
「シャカール、丁度良かったわ。クリープ先輩を呼んで、今後の生活について話し合いましょう」
「共同って言っても、学生寮に居る頃と変わらないだろう?」
「変わるわよ。これはカリキュラムなのよ。普通に学生寮で暮らしているような風にはいかないわ。それに、この建物には寮母さんもいない」
確かに、寮母さんが居ないのは面倒だ。学生寮には男子女子、それぞれに寮母さんがおり、洗濯物の手配などは彼女を通して行われる。一度学生寮を出て学園の食堂で夕食を食べるのにも、彼女の許可が必要だ。
「確かに、タマモの言う通りだな。面倒臭いが、洗濯や食事をどうするのかを話し合う必要がある」
俺たちはクリープの部屋の前に移動すると彼女を呼ぶ。
「クリープ、話しがある。ちょっと良いか?」
「はい。今出ますので、少しだけ待っていてください」
しばらくの間待つように言われ、俺たちは数秒の間、彼女が部屋から出て来るのを待つ。
廊下で待機をしていると、扉が開かれ、私服に着替えていたクリープが廊下に出て来た。
「お待たせしました。シャカール君、ママに何か用ですか?」
「タマモが今後のことを話し合うと言っている」
「クリープ先輩、一度リビングに行きましょう。そこで今後の生活をどう送るか、話し合いましょう」
「そうですね。色々とルールを決めておかなければいけないですよね。シャカール君のお世話はママがするとして、他のことも決めなければ」
右手を頬に当て、おっとりとした口調でクリープは言葉を連ねる。
いや、俺の世話は自分でするからな。それよりも決めないといけない大事なことはもっとたくさんある。
彼女の発言に苦笑いを浮かべつつ、俺は階段へと向かって行く。
リビングには大きいテーブルが中央に置かれ、その上に一枚の手紙らしきものと、札束が置かれていた。
気になったので手紙を取り、黙読する。
『この手紙を読んでいると言うことは、ワタシは既に、この建物から居なくなっていることだろう。カリキュラムのルールを簡潔に書き記しておく。ひとつ、洗濯は自分たちで行うこと。ひとつ、料理は可能な限り各自協力し合って自炊すること。どうしても難しい場合のみ、正当な理由と引き換えに学生食堂の利用を許可する。ひとつ、いくら仲良くなり、互いのことを知るためとは言え、子作りに発展するようなことは禁止だ。特に年中発情期種族のシャカールは肝に銘じておくこと』
手紙を読んでいる途中で、この手紙を破り捨てたくなる気持ちをグッと抑える。
誰があいつらを襲うか! 俺よりもクリープに釘をさせ!
心の中で叫びつつも、手紙の続きを読む。
『とまぁ、1割冗談はその辺にして』
9割は本気じゃないか! 良い加減にしろ!
『テーブルの上に置いてある現金は、大食い大会の優勝賞金だ。みんなで話し合って、共同生活の生活費として役立ってくれ』
テーブルの上に置かれている札束の枚数を数える。全部で10000ギル札が50枚あった。全部で500000ギルか。結構色をつけてくれたな。
手紙を読み終えたところでタマモたちがやって来た。
俺は手紙に書かれてあった内容を伝える。もちろん、子作りに関しては裸による肉体の接触と言い換える。
これなら、俺が湯船に浸かっている間にクリープが突撃してくることはないだろう。
このルールの下、俺たちは話し合った。その結果、洗濯は男女別で行い、料理は当番制で協力して作ることになったのだった。
今向かっている場所は、学生寮を過ぎた先にある道沿いだ。
「さぁ、そろそろ到着するぞ……と言っている間に見えてきたね。あれが君たちのカリキュラムで使用する家だ」
話しながらルーナが前方に指を差すと、視界の先に建物らしきものが見える。
「いつの間にあんな建物が建造されていたのでしょうか?」
「全然気付かなかったですね」
クリープとタマモが、向かっている建物を見ながら言葉を漏らす。
「ああ、作ったのは昨日の夜中だ。魔法を使えば、一夜で家を建てることも可能だよ。まぁ、これができるのは恐らく神族の中でもトップクラスのワタシくらいなものだろうがね」
自分の功績を自ら誉めるように胸を張り、短時間で建造したことを堂々とした口振りでルーナが告げる。
確かに凄いことだが、本当に大丈夫なのだろうか。いくら魔法とは言え、心配になってくる。扉を開けた瞬間に建物が崩壊したりしないだろうか。
変な不安に駆られるも、今は彼女を信じるしかない。
余計な会話をせずに黙々と歩いていると、これから共同生活を送る建物の前に辿り着いた。
「これが君たちの生活をすることになる建物、シャカールハウス(仮)だ」
「ちょっと待て! どうして家の名が俺の名前になっているんだよ!」
予想外の名前に、思わず声を上げてツッコミを入れる。
「シャカール、ワタシの言葉をちゃんと聞いていたかい? ワタシは(仮)と言ったのだよ。別にこの家の正式名称と言う訳ではない。仮の呼び名として言っている。別にタマモハウスでもクリープハウスでも構わないよ」
「それは丁寧にお断り致します」
「ママも自分の名前の入っている家はちょっと、恥ずかしいですね」
ルーナが彼女たちの名前でも構わないと言うと、タマモたちは拒否する。
それもそうだろう。自己主張が激しい人物ではない限り、自分の名前を建物名にしたいとは思わないはずだ。
「普通にカリキュラムハウスでいいんじゃないのか?」
「それだとワタシが詰まらない。個性のない建物になってしまうじゃないか?」
自分の自己満足のために、建物に個性を持たせようとする彼女に対して、ため息を吐きたくなる。
別に建物名とか何でも良いじゃないかと言おうとしたが、グッと堪えて言葉を飲み込む。もし、口に出してしまったら、シャカールハウスで決定になりそうな気がした。
「建物に個性を持たせなくても良いだろうが。とにかく入ろうぜ。俺は早く休みたい」
「分かった。では案内をしよう」
ルーナが扉を開け、建物の中を案内する。
大人数を想定しているのか、内装は思ったよりも広かった。一階の部分は共同スペースのリビングやキッチン。トイレも男女別で用意されており、家具家財も学生寮にあるものよりも高級なものを使用しているように感じた。
そして2階がそれぞれの部屋となっているようだった。階段を上がって左右に部屋が5部屋、合計10部屋があり、部屋の扉の横にネームプレートが付けられてある。
どうやら、ここが俺の部屋のようだな。
部屋割りは、奥が俺、その隣がタマモ、そして更にその隣がクリープとなっている。
俺が一番奥であり、尚且つクリープの隣でないことに安堵する。
1部屋分しか距離が開いてはいないが、少しでも彼女と距離が空いていることに喜びを感じた。
部屋の扉を開けて中に入ると、男子学生寮に置いていた私物が置いてあり、配置もほぼそのままになっていた。
本当に一瞬で私物を転送していたんだな。
「それでは、ワタシはこれで帰らせてもらう。カリキュラムである以上、最低限のこと以外は口出しをしない。今後の生活については、各自話し合ってルールなどを決めてくれ」
廊下にいるルーナが少し大きめの口調で、この建物から出て行くことを告げる。
ざっと部屋の中を見渡し、紛失物がないことを確認すると部屋を出る。
廊下には既に、ルーナの姿が見当たらなかった。ワンテンポ遅れて扉が閉まる音が聞こえて来たので、本当に出て行ったのだろう。
「さてと、俺は部屋で寛がせてもらうとするかな」
再び部屋の中に戻ろうとしたところで、隣の部屋の扉が開かれ、タマモが廊下に出て来た。
「シャカール、丁度良かったわ。クリープ先輩を呼んで、今後の生活について話し合いましょう」
「共同って言っても、学生寮に居る頃と変わらないだろう?」
「変わるわよ。これはカリキュラムなのよ。普通に学生寮で暮らしているような風にはいかないわ。それに、この建物には寮母さんもいない」
確かに、寮母さんが居ないのは面倒だ。学生寮には男子女子、それぞれに寮母さんがおり、洗濯物の手配などは彼女を通して行われる。一度学生寮を出て学園の食堂で夕食を食べるのにも、彼女の許可が必要だ。
「確かに、タマモの言う通りだな。面倒臭いが、洗濯や食事をどうするのかを話し合う必要がある」
俺たちはクリープの部屋の前に移動すると彼女を呼ぶ。
「クリープ、話しがある。ちょっと良いか?」
「はい。今出ますので、少しだけ待っていてください」
しばらくの間待つように言われ、俺たちは数秒の間、彼女が部屋から出て来るのを待つ。
廊下で待機をしていると、扉が開かれ、私服に着替えていたクリープが廊下に出て来た。
「お待たせしました。シャカール君、ママに何か用ですか?」
「タマモが今後のことを話し合うと言っている」
「クリープ先輩、一度リビングに行きましょう。そこで今後の生活をどう送るか、話し合いましょう」
「そうですね。色々とルールを決めておかなければいけないですよね。シャカール君のお世話はママがするとして、他のことも決めなければ」
右手を頬に当て、おっとりとした口調でクリープは言葉を連ねる。
いや、俺の世話は自分でするからな。それよりも決めないといけない大事なことはもっとたくさんある。
彼女の発言に苦笑いを浮かべつつ、俺は階段へと向かって行く。
リビングには大きいテーブルが中央に置かれ、その上に一枚の手紙らしきものと、札束が置かれていた。
気になったので手紙を取り、黙読する。
『この手紙を読んでいると言うことは、ワタシは既に、この建物から居なくなっていることだろう。カリキュラムのルールを簡潔に書き記しておく。ひとつ、洗濯は自分たちで行うこと。ひとつ、料理は可能な限り各自協力し合って自炊すること。どうしても難しい場合のみ、正当な理由と引き換えに学生食堂の利用を許可する。ひとつ、いくら仲良くなり、互いのことを知るためとは言え、子作りに発展するようなことは禁止だ。特に年中発情期種族のシャカールは肝に銘じておくこと』
手紙を読んでいる途中で、この手紙を破り捨てたくなる気持ちをグッと抑える。
誰があいつらを襲うか! 俺よりもクリープに釘をさせ!
心の中で叫びつつも、手紙の続きを読む。
『とまぁ、1割冗談はその辺にして』
9割は本気じゃないか! 良い加減にしろ!
『テーブルの上に置いてある現金は、大食い大会の優勝賞金だ。みんなで話し合って、共同生活の生活費として役立ってくれ』
テーブルの上に置かれている札束の枚数を数える。全部で10000ギル札が50枚あった。全部で500000ギルか。結構色をつけてくれたな。
手紙を読み終えたところでタマモたちがやって来た。
俺は手紙に書かれてあった内容を伝える。もちろん、子作りに関しては裸による肉体の接触と言い換える。
これなら、俺が湯船に浸かっている間にクリープが突撃してくることはないだろう。
このルールの下、俺たちは話し合った。その結果、洗濯は男女別で行い、料理は当番制で協力して作ることになったのだった。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
追放騎手の霊馬召喚〜トウカイテイオーを召喚できずに勘当された俺は、伝説の負け馬と共に霊馬競馬界で成り上がる!
仁徳
SF
この物語は、カクヨムの方でも投稿してあります。カクヨムでは高評価、レビューも多くいただいているので、それなりに面白い作品になっているかと。
知識0でも安心して読める競馬物語になっています。
S F要素があるので、ジャンルはS Fにしていますが、物語の雰囲気は現代ファンタジーの学園物が近いかと。
とりあえずは1話だけでも試し読みして頂けると助かります。
面白いかどうかは取り敢えず1話を読んで、その目で確かめてください。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる