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第十五章
第四話 サウザー討伐戦前編
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サウザーが黄色い鱗を持った胴体の長い龍に姿を変えた。
敵が真の姿を見せたと言うことは、追い詰められたと言う証拠だ。サウザーを倒し、暗黒龍の復活を阻止する。
「みんなはまず敵の攻撃を回避することに専念してくれ。俺が攻撃のタイミングを伺う。合図を出したときに一斉に攻撃をしてくれ」
「分かりました」
「了解よ」
「リュシアン王子に迷惑をかけない様にしてみせますわ」
彼女たちに指示を出し、サウザーに視線を向ける。やつは上空に上がると、塔の周辺をぐるぐると周り始めた。
塔の周りを回り始めたな。いったい何を始める気だ。
敵の動きに注視していると、突如サウザーは俺に向かって突っ込んで来た。
サウザーはフェイントをかけるような素振りは見せない。バカ正直に突っ込んで来るだけか。
横に跳躍して敵の突進を回避する。
今が攻撃のチャンスか?
長い胴体がまだ俺の前を通過している。今がダメージを与えることができるかもしれない。
チャンスを探るために太刀を振り下ろす。しかしリーチが足りずに刃が当たることはなかった。
ギリギリ刃が当たらない位置取り絵をしているか。考えなしに突っ込んでいるようで、失敗したときのことも考えているな。
今の攻撃では俺たちの攻撃は当たらない。唯一ダメージを与えることができるのは、エリーザ姫の弓のみ。
だけど矢によるダメージでは、サウザーに決定的なダメージを与えることはできない。
やっぱり直接ダメージを与えるには、上空から引き摺り下ろす必要がある。
ポーチの中身を確認すると、まだフラッシュ玉は残っている。
「タイミングを見てフラッシュ玉を投げる。合図を出したら目を瞑ってくれ」
彼女たちにフラッシュ玉を投げることを伝え、タイミングを伺う。
先ほど見ていた限りだと、サウザーは突進する前に首を左右に動かす。その瞬間を狙おう。
サウザーが再度上空に上がり、再び首を左右に動かす。
「今だ! 三人とも目を閉じてくれ!」
モンスターの攻撃のモーションを確認し、すぐさまフラッシュ玉を投げる。
瞼を閉じて心の中で三秒ほど数え、閉じていた瞼を開ける。
「何!」
閉じていた瞼を開けた瞬間、視界に広がったのは、口を大きく開けながら迫っているサウザーの姿だった。
『何百年ハンターと戦ってきたと思っておる! そんな光など、ワシには通用しない!』
サウザーの大きな口が間近に迫っているが、今ならギリギリ躱せそうだ。
倒れる様に横に飛ぶと、ギリギリで敵の牙から逃れる。
危なかった。あと一秒でも判断に遅れたら、あいつの牙に噛み砕かれていたかもしれない。
フラッシュ玉が効果を発揮しないとすると、爆音玉も通用しないと考えた方が良い。別の方法を考えるんだ。
思考を巡らせていると、モンスターと化したチャプスを、マンダラ蜘蛛の糸で操ったことを思い出す。
さすがにサウザーを操ることはできなくとも、奴に乗ることは可能かもしれない。
「試してみる価値はあるか」
今のところは、サウザーは同じ行動パターンの攻撃しかしてこない。余裕を見せているのかもしれないが、それならそれで好都合だ。
次も同じ攻撃をしてきたのなら、それを利用してやる。
「いつまでも攻撃を当てられないなんて。千年龍とも呼ばれたモンスターが呆れるぜ。もしかして老眼で狙いを外してしまうのか?」
『ワシをバカにするではない! 今まではほんのお遊びだ! 次は確実に仕留めてみせる!』
挑発に乗ったサウザーは、再び同じ突進攻撃をしてくると思った。
しかしやつは俺の予想を超え、攻撃パターンを変えてくる。
ある程度塔に近付くと、尻尾を叩きつけてきた。そして左右に降り、俺だけではなくユリヤたちも狙ってくる。
「尻尾の先端部分の方が細い! 跳躍して躱すのなら、そこが狙い目だ!」
回避方法を彼女たちに伝えるも、俺は敢えてその場に立ち尽くす。
こうすれば、優先的に俺が狙われるはずだ。彼女たちが回避しやすい場所に移動するまでの時間を稼げるはず。
『仲間に指示を出して自分が逃げるタイミングを失ったか! このまま貴様を塔の外に吹き飛ばして、落下死させてくれる!』
「それは困るから遠慮しておく。吹き飛ばされるくらいなら、お前に騎乗してやるさ」
迫り来る尻尾を凝視しながら、タイミングに合わせて跳躍し、ポーチからマンダラ蜘蛛の糸を取り出すとサウザーの背に向けて放つ。
粘着力の高い糸は、千切れることなく龍の鱗に張り付く。
「よし、このまま龍の山登りだ」
マンダラ蜘蛛の糸を伝い、サウザーの尻尾に乗ると、振り落とされる前に駆け上る。そして背中付近に到達すると、太刀を振り下ろす。
刃は龍の鱗を切り裂き、鮮血が噴き出た。
龍の姿になっても、サウザーにダメージを与えることができる。これならダメージを蓄積させれば倒せるはずだ。
サウザーに乗ってからの近接戦。敵の攻略方が分かり、少しだけ安堵する。
『おのれ! ワシの背に乗りやがって! 振り落としてくれる!』
サウザーが体を回転させると、俺の体は塔へと真っ逆様に落ちた。
「リュシアンさん!」
「リュシアン!」
「リュシアン王子!」
彼女たちが心配する中、風の属性玉に意識を集中させる。すると風が生まれ、風圧で落下速度によるエネルギーを減少させると、地面に着地した。
「みんな、サウザーの攻略方法が分かった。ここからが反撃だ!」
敵が真の姿を見せたと言うことは、追い詰められたと言う証拠だ。サウザーを倒し、暗黒龍の復活を阻止する。
「みんなはまず敵の攻撃を回避することに専念してくれ。俺が攻撃のタイミングを伺う。合図を出したときに一斉に攻撃をしてくれ」
「分かりました」
「了解よ」
「リュシアン王子に迷惑をかけない様にしてみせますわ」
彼女たちに指示を出し、サウザーに視線を向ける。やつは上空に上がると、塔の周辺をぐるぐると周り始めた。
塔の周りを回り始めたな。いったい何を始める気だ。
敵の動きに注視していると、突如サウザーは俺に向かって突っ込んで来た。
サウザーはフェイントをかけるような素振りは見せない。バカ正直に突っ込んで来るだけか。
横に跳躍して敵の突進を回避する。
今が攻撃のチャンスか?
長い胴体がまだ俺の前を通過している。今がダメージを与えることができるかもしれない。
チャンスを探るために太刀を振り下ろす。しかしリーチが足りずに刃が当たることはなかった。
ギリギリ刃が当たらない位置取り絵をしているか。考えなしに突っ込んでいるようで、失敗したときのことも考えているな。
今の攻撃では俺たちの攻撃は当たらない。唯一ダメージを与えることができるのは、エリーザ姫の弓のみ。
だけど矢によるダメージでは、サウザーに決定的なダメージを与えることはできない。
やっぱり直接ダメージを与えるには、上空から引き摺り下ろす必要がある。
ポーチの中身を確認すると、まだフラッシュ玉は残っている。
「タイミングを見てフラッシュ玉を投げる。合図を出したら目を瞑ってくれ」
彼女たちにフラッシュ玉を投げることを伝え、タイミングを伺う。
先ほど見ていた限りだと、サウザーは突進する前に首を左右に動かす。その瞬間を狙おう。
サウザーが再度上空に上がり、再び首を左右に動かす。
「今だ! 三人とも目を閉じてくれ!」
モンスターの攻撃のモーションを確認し、すぐさまフラッシュ玉を投げる。
瞼を閉じて心の中で三秒ほど数え、閉じていた瞼を開ける。
「何!」
閉じていた瞼を開けた瞬間、視界に広がったのは、口を大きく開けながら迫っているサウザーの姿だった。
『何百年ハンターと戦ってきたと思っておる! そんな光など、ワシには通用しない!』
サウザーの大きな口が間近に迫っているが、今ならギリギリ躱せそうだ。
倒れる様に横に飛ぶと、ギリギリで敵の牙から逃れる。
危なかった。あと一秒でも判断に遅れたら、あいつの牙に噛み砕かれていたかもしれない。
フラッシュ玉が効果を発揮しないとすると、爆音玉も通用しないと考えた方が良い。別の方法を考えるんだ。
思考を巡らせていると、モンスターと化したチャプスを、マンダラ蜘蛛の糸で操ったことを思い出す。
さすがにサウザーを操ることはできなくとも、奴に乗ることは可能かもしれない。
「試してみる価値はあるか」
今のところは、サウザーは同じ行動パターンの攻撃しかしてこない。余裕を見せているのかもしれないが、それならそれで好都合だ。
次も同じ攻撃をしてきたのなら、それを利用してやる。
「いつまでも攻撃を当てられないなんて。千年龍とも呼ばれたモンスターが呆れるぜ。もしかして老眼で狙いを外してしまうのか?」
『ワシをバカにするではない! 今まではほんのお遊びだ! 次は確実に仕留めてみせる!』
挑発に乗ったサウザーは、再び同じ突進攻撃をしてくると思った。
しかしやつは俺の予想を超え、攻撃パターンを変えてくる。
ある程度塔に近付くと、尻尾を叩きつけてきた。そして左右に降り、俺だけではなくユリヤたちも狙ってくる。
「尻尾の先端部分の方が細い! 跳躍して躱すのなら、そこが狙い目だ!」
回避方法を彼女たちに伝えるも、俺は敢えてその場に立ち尽くす。
こうすれば、優先的に俺が狙われるはずだ。彼女たちが回避しやすい場所に移動するまでの時間を稼げるはず。
『仲間に指示を出して自分が逃げるタイミングを失ったか! このまま貴様を塔の外に吹き飛ばして、落下死させてくれる!』
「それは困るから遠慮しておく。吹き飛ばされるくらいなら、お前に騎乗してやるさ」
迫り来る尻尾を凝視しながら、タイミングに合わせて跳躍し、ポーチからマンダラ蜘蛛の糸を取り出すとサウザーの背に向けて放つ。
粘着力の高い糸は、千切れることなく龍の鱗に張り付く。
「よし、このまま龍の山登りだ」
マンダラ蜘蛛の糸を伝い、サウザーの尻尾に乗ると、振り落とされる前に駆け上る。そして背中付近に到達すると、太刀を振り下ろす。
刃は龍の鱗を切り裂き、鮮血が噴き出た。
龍の姿になっても、サウザーにダメージを与えることができる。これならダメージを蓄積させれば倒せるはずだ。
サウザーに乗ってからの近接戦。敵の攻略方が分かり、少しだけ安堵する。
『おのれ! ワシの背に乗りやがって! 振り落としてくれる!』
サウザーが体を回転させると、俺の体は塔へと真っ逆様に落ちた。
「リュシアンさん!」
「リュシアン!」
「リュシアン王子!」
彼女たちが心配する中、風の属性玉に意識を集中させる。すると風が生まれ、風圧で落下速度によるエネルギーを減少させると、地面に着地した。
「みんな、サウザーの攻略方法が分かった。ここからが反撃だ!」
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