158 / 171
第十四章
第五話 暗黒龍復活の地へ
しおりを挟む
~リュシアン視点~
戦闘中に運悪く急所の攻撃を受けたフェルディナンが蹲り、苦悶の表情を漏らす彼を見て、俺は近付く。
正直に言って、俺も笑いを堪えるのに必死だ。だけど彼のことを思うと、笑う訳にはいかない。
「だ、大丈夫か? フェルディナン」
「だ、大丈夫な……訳が……ない……だろう。お前……も……この苦しみ……が……わかっている……はず」
ああ、だからこうして必死に笑いを堪えているんだ。
股間を両手で抑えているフェルディナンに救護班が近付くと、彼を担架に乗せて運び出した。
こんな展開になることなど、予想することすらできなかった。いや、誰もが予想していなかっただろう。
勝負が終わると、暴れ出したモンスターたちは急に大人しくなり、闘技場関係者に連れていかれる。
だけどまぁ、どんな形とはいえ勝利したことには変わりない。これでフェルディナンも諦めてくれるだろう。
闘技場のステージから出て控え室に戻る。すると、扉の前で三人組の女の子が待ち伏せしていた。
「お疲れ様ですリュシアンさん」
「さすがリュシアン。あんな骨のモンスターに臆しないなんて、本当に最高ね」
「リュシアン王子、お疲れ様です。素晴らしい戦いでしたわ」
「みんな迎えに来てくれたのか」
ユリヤたちに近づき、彼女たちの前に立つ。
「それにしても、なんとも締まらない終わり方でしたね」
「まさか、股間にモンスターの骨が当たって戦闘不能になるなんて笑えるわ」
「まったくですわ。リュシアン王子を引き抜こうとした罰が当たりましたわね」
「「「あははははは!」」」
三人は思い出したようで、一斉に噴き出すと大笑いをする。
「笑ってやるなよ。あれは俺でも耐えられないほどだ」
「そうですの?」
「ああ、特にクリティカルヒットした場合が、途轍もなく痛みがエグい」
男の急所はとんでもなくデリケート。
幼女の手が不意に当たるくらいで下腹部に鈍い痛みが継続的に続く。
具体的には肘をぶつけたときのジーンとした痛みや脛を強打したときや、足の小指を箪笥の角にぶつけた痛みに近い。
さらに箪笥に小指をぶつけた件に例えるなら、「あれ? 小指破壊された?」くらいの痛みがあるときに、もう一回同じ場所を箪笥の角にぶつけたぐらいの容赦ない痛みだ。
一気に思考がフリーズして痛みしか考えられなくなる。
鋭い一撃に息が詰まり泣きたくなるが、涙は込み上げてくるけど、泣き叫ぶ余裕はない。
あらゆる感情は言葉にならなくなる。
人によっては頭痛や吐き気を感じることもあるのだ。
そしてこのときばかりは普段祈る神を持たなくとも、このときばかりは神様に謝りたくなる。
あらゆることを反省し、日々の行いを悔いる。
何でもいいから許されたくなるのだ。
この痛みを終わらせてくれるのなら何でもいいと思ってしまう。
この絶望感は本当に言葉で言い表しがたい。
例え事故であったとしても、犯人への怒りに目の前が赤くなるレッドアウトと呼ばれる現象が起きることもある。
それが大好きな子どもであったとしてもだ。
さらにワンランク上がると目の前が一瞬白くなるのだ。
例え一瞬であったとしても意識を失くすレベル。
仮に時速百六十キロの硬球が当たってしまえば、内出血は下腹部まで広がり、当たりどころによってはタマが潰れるだろう。
睾丸も簡単に言えば臓器なのだから。
そんな痛みは例え生きていても死んだに等しい苦しみ。
股間に当たった時の痛みを思い出すと、俺まで若干気分が悪くなった。
もう、この話から切り離さなければ。
「とにかく、フェルディナンとの勝負は終わったんだ。明日からは、またハンターとしての仕事に戻らないと」
暗黒龍が復活する満月も近い。そろそろ復活の儀式が行われると言う、天空の塔へと向かう必要もある。
今後はエレーヌさんにお願いして、天空の塔までの依頼を回してもらうようにお願いをしないと。
俺たちは闘技場を後にすると、寮へと帰る。
翌日、俺はギルドマスターであるエレーヌさんにお願いをすることにした。
「え? 天空の塔までの依頼を一通り受けたい?」
「はい。俺は天空の塔まで行かなければならい用事があるので、それまでの道のりにある依頼を受けようかと思っています。勝手なお願いであると十分承知ですが、お願いします」
エレーヌさんにお願いして頭を下げた。もし、彼女が許可を出してくれなければ、休暇を取って暗黒龍の討伐に向かうつもりだ。
「それは丁度良かったわ」
え? ちょうど良い?
予想外の言葉に、俺思わず下げていた頭を上げた。
彼女はニッコリと笑みを浮かべている。
「実はね、天空の塔への依頼が来ているのよ。それをリュシアン君たちにお願いしようと思って」
エレーヌさんが一枚の依頼書を手渡す。
紙を受け取り、内容を黙読すると、依頼主はベルトラムさんだった。
ベルトラムさん、もしかして。
『天空の塔にて、怪しい人物が活動しているとの情報が入った。そこで、Sランクハンターであるリュシアンを始め、ユリヤ、テレーゼ、エリーザ姫の四人にそいつらの野望を阻止してもらいたい』
依頼書を黙読し、内心でベルトラムさんに感謝する。
依頼であれば、俺たちは堂々と活動することができる。そのことを踏まえた上で、彼は依頼と言う形で、俺を天空の塔へと向かわせたのだ。
「分かりました。では、ユリヤたちに声をかけて、早速出発したいと思います」
「お願いね。天空の塔は遠いから、馬車の手配をしておくのよ。それとポーチの中に支給品のアイテムを入れるのを忘れないでね。特に非常食は絶対に入れておくこと。あと、旅先で何が起きるか分からないから、お金は余分に持って行くのよ」
仲間たちと共に依頼を受ける意思を告げると、毎回恒例であるエレーヌさんのありがたいお節介タイムが始まる。
もし、暗黒龍が復活するようなことになれば、こんな風に彼女から色々と心配されるようなことがなくなってしまうかもしれない。
絶対に暗黒龍の復活を阻止してみせる。
戦闘中に運悪く急所の攻撃を受けたフェルディナンが蹲り、苦悶の表情を漏らす彼を見て、俺は近付く。
正直に言って、俺も笑いを堪えるのに必死だ。だけど彼のことを思うと、笑う訳にはいかない。
「だ、大丈夫か? フェルディナン」
「だ、大丈夫な……訳が……ない……だろう。お前……も……この苦しみ……が……わかっている……はず」
ああ、だからこうして必死に笑いを堪えているんだ。
股間を両手で抑えているフェルディナンに救護班が近付くと、彼を担架に乗せて運び出した。
こんな展開になることなど、予想することすらできなかった。いや、誰もが予想していなかっただろう。
勝負が終わると、暴れ出したモンスターたちは急に大人しくなり、闘技場関係者に連れていかれる。
だけどまぁ、どんな形とはいえ勝利したことには変わりない。これでフェルディナンも諦めてくれるだろう。
闘技場のステージから出て控え室に戻る。すると、扉の前で三人組の女の子が待ち伏せしていた。
「お疲れ様ですリュシアンさん」
「さすがリュシアン。あんな骨のモンスターに臆しないなんて、本当に最高ね」
「リュシアン王子、お疲れ様です。素晴らしい戦いでしたわ」
「みんな迎えに来てくれたのか」
ユリヤたちに近づき、彼女たちの前に立つ。
「それにしても、なんとも締まらない終わり方でしたね」
「まさか、股間にモンスターの骨が当たって戦闘不能になるなんて笑えるわ」
「まったくですわ。リュシアン王子を引き抜こうとした罰が当たりましたわね」
「「「あははははは!」」」
三人は思い出したようで、一斉に噴き出すと大笑いをする。
「笑ってやるなよ。あれは俺でも耐えられないほどだ」
「そうですの?」
「ああ、特にクリティカルヒットした場合が、途轍もなく痛みがエグい」
男の急所はとんでもなくデリケート。
幼女の手が不意に当たるくらいで下腹部に鈍い痛みが継続的に続く。
具体的には肘をぶつけたときのジーンとした痛みや脛を強打したときや、足の小指を箪笥の角にぶつけた痛みに近い。
さらに箪笥に小指をぶつけた件に例えるなら、「あれ? 小指破壊された?」くらいの痛みがあるときに、もう一回同じ場所を箪笥の角にぶつけたぐらいの容赦ない痛みだ。
一気に思考がフリーズして痛みしか考えられなくなる。
鋭い一撃に息が詰まり泣きたくなるが、涙は込み上げてくるけど、泣き叫ぶ余裕はない。
あらゆる感情は言葉にならなくなる。
人によっては頭痛や吐き気を感じることもあるのだ。
そしてこのときばかりは普段祈る神を持たなくとも、このときばかりは神様に謝りたくなる。
あらゆることを反省し、日々の行いを悔いる。
何でもいいから許されたくなるのだ。
この痛みを終わらせてくれるのなら何でもいいと思ってしまう。
この絶望感は本当に言葉で言い表しがたい。
例え事故であったとしても、犯人への怒りに目の前が赤くなるレッドアウトと呼ばれる現象が起きることもある。
それが大好きな子どもであったとしてもだ。
さらにワンランク上がると目の前が一瞬白くなるのだ。
例え一瞬であったとしても意識を失くすレベル。
仮に時速百六十キロの硬球が当たってしまえば、内出血は下腹部まで広がり、当たりどころによってはタマが潰れるだろう。
睾丸も簡単に言えば臓器なのだから。
そんな痛みは例え生きていても死んだに等しい苦しみ。
股間に当たった時の痛みを思い出すと、俺まで若干気分が悪くなった。
もう、この話から切り離さなければ。
「とにかく、フェルディナンとの勝負は終わったんだ。明日からは、またハンターとしての仕事に戻らないと」
暗黒龍が復活する満月も近い。そろそろ復活の儀式が行われると言う、天空の塔へと向かう必要もある。
今後はエレーヌさんにお願いして、天空の塔までの依頼を回してもらうようにお願いをしないと。
俺たちは闘技場を後にすると、寮へと帰る。
翌日、俺はギルドマスターであるエレーヌさんにお願いをすることにした。
「え? 天空の塔までの依頼を一通り受けたい?」
「はい。俺は天空の塔まで行かなければならい用事があるので、それまでの道のりにある依頼を受けようかと思っています。勝手なお願いであると十分承知ですが、お願いします」
エレーヌさんにお願いして頭を下げた。もし、彼女が許可を出してくれなければ、休暇を取って暗黒龍の討伐に向かうつもりだ。
「それは丁度良かったわ」
え? ちょうど良い?
予想外の言葉に、俺思わず下げていた頭を上げた。
彼女はニッコリと笑みを浮かべている。
「実はね、天空の塔への依頼が来ているのよ。それをリュシアン君たちにお願いしようと思って」
エレーヌさんが一枚の依頼書を手渡す。
紙を受け取り、内容を黙読すると、依頼主はベルトラムさんだった。
ベルトラムさん、もしかして。
『天空の塔にて、怪しい人物が活動しているとの情報が入った。そこで、Sランクハンターであるリュシアンを始め、ユリヤ、テレーゼ、エリーザ姫の四人にそいつらの野望を阻止してもらいたい』
依頼書を黙読し、内心でベルトラムさんに感謝する。
依頼であれば、俺たちは堂々と活動することができる。そのことを踏まえた上で、彼は依頼と言う形で、俺を天空の塔へと向かわせたのだ。
「分かりました。では、ユリヤたちに声をかけて、早速出発したいと思います」
「お願いね。天空の塔は遠いから、馬車の手配をしておくのよ。それとポーチの中に支給品のアイテムを入れるのを忘れないでね。特に非常食は絶対に入れておくこと。あと、旅先で何が起きるか分からないから、お金は余分に持って行くのよ」
仲間たちと共に依頼を受ける意思を告げると、毎回恒例であるエレーヌさんのありがたいお節介タイムが始まる。
もし、暗黒龍が復活するようなことになれば、こんな風に彼女から色々と心配されるようなことがなくなってしまうかもしれない。
絶対に暗黒龍の復活を阻止してみせる。
0
お気に入りに追加
1,122
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
出戻り国家錬金術師は村でスローライフを送りたい
新川キナ
ファンタジー
主人公の少年ジンが村を出て10年。
国家錬金術師となって帰ってきた。
村の見た目は、あまり変わっていないようでも、そこに住む人々は色々と変化してて……
そんな出戻り主人公が故郷で錬金工房を開いて生活していこうと思っていた矢先。王都で付き合っていた貧乏貴族令嬢の元カノが突撃してきた。
「私に貴方の子種をちょうだい!」
「嫌です」
恋に仕事に夢にと忙しい田舎ライフを送る青年ジンの物語。
※話を改稿しました。内容が若干変わったり、登場人物が増えたりしています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
回復力が低いからと追放された回復術師、規格外の回復能力を持っていた。
名無し
ファンタジー
回復術師ピッケルは、20歳の誕生日、パーティーリーダーの部屋に呼び出されると追放を言い渡された。みぐるみを剥がされ、泣く泣く部屋をあとにするピッケル。しかし、この時点では仲間はもちろん本人さえも知らなかった。ピッケルの回復術師としての能力は、想像を遥かに超えるものだと。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
救助者ギルドから追放された俺は、ハズレだと思われていたスキル【思念収集】でやり返す
名無し
ファンタジー
アセンドラの都で暮らす少年テッドは救助者ギルドに在籍しており、【思念収集】というスキルによって、ダンジョンで亡くなった冒険者の最期の思いを遺族に伝える仕事をしていた。
だが、ある日思わぬ冤罪をかけられ、幼馴染で親友だったはずのギルド長ライルによって除名を言い渡された挙句、最凶最悪と言われる異次元の監獄へと送り込まれてしまう。
それでも、幼馴染の少女シェリアとの面会をきっかけに、ハズレ認定されていた【思念収集】のスキルが本領を発揮する。喧嘩で最も強い者がここから出られることを知ったテッドは、最強の囚人王を目指すとともに、自分を陥れた者たちへの復讐を誓うのであった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる