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第十三章
第十一話 ドスケベミエール二号さんの回収任務
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~リュシアン視点~
「と言った感じで、途中から気を失っていたのよ。気が付いたらユリヤに背負われていたわ」
エレーヌさんの話を聞き、この町で何が起きたのか理解した。
チャプスの話と合わせると、やつが俺を倒すために、この町にホラゾンウルフを連れて来た。そして俺を炙り出すために関係のない町民を狙ったのだろう。
本当に変わってしまったんだな。初めてあったときは憎たらしい印象だった。それでも、王族としてのプライドのようなものは確かにあったのだ。
「リュシアン君たちが戻って来てくれて本当に助かったわ。もう、この町も安全になったと思うから、砦に避難しているハゲジジ……ゴホン。ベルトラムさんたちを町に呼び戻さないと」
今、エレーヌさんはベルトラムさんのことをハゲジジイって言おうとしたな。俺たちが町を離れている間に何かあったのか?
「そうですね。では、俺は砦に戻ってベルトラムさんたちを呼んで来ます。ユリヤたちはエレーヌさんとこの町に居てくれ。またモンスターの襲撃が起きないとは限らないからな」
「はい」
「了解よ」
「分かりましたわ」
彼女たちに町に残るように伝え、踵を返す。
「あ、待ってリュシアン君」
砦に向かって歩こうとすると、エレーヌさんが呼び止めた。
「どうかしましたか?」
「あのね、ベルトラムさんが言っていたのだけど、ドスケベミエール二号さんが完成したから、リュシアン君に上げると言っていたわ」
「あ、そうなのですね」
ギルドマスターの言葉に、苦笑いを浮かべた。
またあの爺さん、女の子の着替えを覗き見しようとしてそんなものを作っていたのかよ。
彼が俺のために新作を作ってくれているとは思えない。きっと、取り上げて来てくれって言う、彼女のメッセージなのだろう。
「分かりました。では、彼から受け取っておきます」
「お願いね」
エレーヌさんが片目を瞑ってウインクしてくる。
うん、間違いなく取り上げて来いっていうメッセージだ。
数十分かけて砦に辿り着くと、門の前には二人のハンターが立っていた。
「お前はリュシアン! 生きていたのか!」
「お前がここに居るってことは、もしや」
「ああ、町を襲っていた元凶のモンスターは倒した。安全になったからみんなを連れ戻しに来たんだ」
「うおお! マジかよ! さすがSランクハンターだ!」
「ギルドマスターが撤退を決めるほどの相手なのに、やっぱり俺たちはとは格が違うな!」
門番のハンターに町が安全になったことを告げると、彼らは驚きつつも喜び、称賛してくる。
「では、直ぐに報告しに行くとしよう」
門番の一人が砦の中に入って行くと、しばらくして町民たちが出てきた。彼らは門から出る際に、口々に礼を言い、門番と同様に俺を褒め称えてくれる。
彼らの称賛の声を聞けただけでも、頑張ったかいがあったな。
町民たちが砦から出て行くと、最後にスキンヘッドの爺さんがゆっくりと歩いてくる。
「ボウズ、話は聞いたぞ。よくぞホラゾンウルフの幻影を退け、討伐してくれた。お前がやつを討伐したと聞いたとき、御伽噺に出てくるハンターと重なって見えた」
「ベルトラムさんもお疲れ様です。エレーヌさんが撤退するように言うまで、最後まで残って戦っていたらしいじゃないですか」
「まぁ、これでも一応、昔はSランクハンターになりかけた実績を持っておるからな」
「へー、そうだったのですか」
彼の話を聞きながら、右手を差し出す。俺の行動を理解していないのか、彼は首を傾げる。
「なんだ? その手は?」
「エレーヌさんから聞きましたよ。俺のためにドスケベミエール二号さんを作ってくれたそうじゃないですか」
「なんだと!」
ドスケベミエール二号さんをもらいに来たと伝えると、彼は驚愕の表情を浮かべる。
やっぱりギルドマスターの出任せだったか。でも、ベルトラムさんから望遠鏡を受け取らないと、俺が怒られるんだよな。
頭の中で怒られるシーンを想像してみる。
可愛らしく『めっ!』って怒られるならまだしも、禁句を言ったときみたいに、笑顔で背筋が寒くなるようなオーラを放たれては堪ったものではない。
何か方法がないかな?
そんなことを考えていると、ホラゾンウルフが見せてきたベルトラムさんの幻影のことを思い出す。
そうだ! あれなら必ず食い付くはずだ。
ポーチから一冊の本を取り出し、彼に見せる。
「ベルトラムさん。この本がどうなってもいいのか!」
「そ、それは! 世界に三冊しか存在していない伝説のエロ本、ピーチピチバニーちゃんじゃないか! ま、まさか!」
彼は懐を弄りながら何かを探す動作をすると、直ぐに顔を青ざめる。
「ない! ワシがいつも持ち歩いている命よりも大切な宝物がない! まさか、避難するときに落としたのか! 腰が痛かったせいで、気付かなかった」
「ドスケベミエール二号さんと引き換えに返して上げますよ」
「ぐぬぬ、人質、いや本質を取るなど卑怯な! それでもSランクハンターか! 見損なったぞ!」
ベルトラムさんが卑怯者を見るような眼差しを送ってくる。
俺だってこんなことをしたくない。でも、正直エレーヌさんの方が、色々な意味で怖い。だから、ここは悪役になったとしても任務を遂行してみせる。
「へー俺にそんな態度を取っていいのですか? これ、エレーヌさんに報告しますよ。俺が拾ったからいいものの、彼女の手に渡れば、焼却処分されますよ」
「わ、分かった! ボウズの要求を呑む! だからエレーヌの手に渡すのだけは勘弁してほしい! あいつは昔からワシのお宝本を見ると価値を知らずに燃やすんだ!」
ベルトラムさんは目から大粒の涙を流し、望遠鏡を差し出す。
ドスケベミエール二号さんを受け取ると、お宝本を彼に返した。
ふぅ、これで俺の任務は完全にクリアだな。でも、これって結局はイタチごっこだよな? いくら回収しても、作った本人がいる限りは、また作られてしまう。
「一応聞きたいのですが、また作りますよね」
「当然であろう! ドスケベミエール二号さんはまだ試運転段階であるからな。まだネーミングは考えていないが、次は別の名を考えるとしよう」
「三号でいいではないですか?」
「何を言う! 二号さんだからいいのではないか! ドスケベミエールは二号さんまでだ!」
いったいどんなこだわりが彼の中にあるのか分からないが、どうやら次の覗きアイテムは名前を変えて作るらしい。
「とにかく帰りましょう。歩きながらベルトラムさんに聞きたいことがありますので」
「と言った感じで、途中から気を失っていたのよ。気が付いたらユリヤに背負われていたわ」
エレーヌさんの話を聞き、この町で何が起きたのか理解した。
チャプスの話と合わせると、やつが俺を倒すために、この町にホラゾンウルフを連れて来た。そして俺を炙り出すために関係のない町民を狙ったのだろう。
本当に変わってしまったんだな。初めてあったときは憎たらしい印象だった。それでも、王族としてのプライドのようなものは確かにあったのだ。
「リュシアン君たちが戻って来てくれて本当に助かったわ。もう、この町も安全になったと思うから、砦に避難しているハゲジジ……ゴホン。ベルトラムさんたちを町に呼び戻さないと」
今、エレーヌさんはベルトラムさんのことをハゲジジイって言おうとしたな。俺たちが町を離れている間に何かあったのか?
「そうですね。では、俺は砦に戻ってベルトラムさんたちを呼んで来ます。ユリヤたちはエレーヌさんとこの町に居てくれ。またモンスターの襲撃が起きないとは限らないからな」
「はい」
「了解よ」
「分かりましたわ」
彼女たちに町に残るように伝え、踵を返す。
「あ、待ってリュシアン君」
砦に向かって歩こうとすると、エレーヌさんが呼び止めた。
「どうかしましたか?」
「あのね、ベルトラムさんが言っていたのだけど、ドスケベミエール二号さんが完成したから、リュシアン君に上げると言っていたわ」
「あ、そうなのですね」
ギルドマスターの言葉に、苦笑いを浮かべた。
またあの爺さん、女の子の着替えを覗き見しようとしてそんなものを作っていたのかよ。
彼が俺のために新作を作ってくれているとは思えない。きっと、取り上げて来てくれって言う、彼女のメッセージなのだろう。
「分かりました。では、彼から受け取っておきます」
「お願いね」
エレーヌさんが片目を瞑ってウインクしてくる。
うん、間違いなく取り上げて来いっていうメッセージだ。
数十分かけて砦に辿り着くと、門の前には二人のハンターが立っていた。
「お前はリュシアン! 生きていたのか!」
「お前がここに居るってことは、もしや」
「ああ、町を襲っていた元凶のモンスターは倒した。安全になったからみんなを連れ戻しに来たんだ」
「うおお! マジかよ! さすがSランクハンターだ!」
「ギルドマスターが撤退を決めるほどの相手なのに、やっぱり俺たちはとは格が違うな!」
門番のハンターに町が安全になったことを告げると、彼らは驚きつつも喜び、称賛してくる。
「では、直ぐに報告しに行くとしよう」
門番の一人が砦の中に入って行くと、しばらくして町民たちが出てきた。彼らは門から出る際に、口々に礼を言い、門番と同様に俺を褒め称えてくれる。
彼らの称賛の声を聞けただけでも、頑張ったかいがあったな。
町民たちが砦から出て行くと、最後にスキンヘッドの爺さんがゆっくりと歩いてくる。
「ボウズ、話は聞いたぞ。よくぞホラゾンウルフの幻影を退け、討伐してくれた。お前がやつを討伐したと聞いたとき、御伽噺に出てくるハンターと重なって見えた」
「ベルトラムさんもお疲れ様です。エレーヌさんが撤退するように言うまで、最後まで残って戦っていたらしいじゃないですか」
「まぁ、これでも一応、昔はSランクハンターになりかけた実績を持っておるからな」
「へー、そうだったのですか」
彼の話を聞きながら、右手を差し出す。俺の行動を理解していないのか、彼は首を傾げる。
「なんだ? その手は?」
「エレーヌさんから聞きましたよ。俺のためにドスケベミエール二号さんを作ってくれたそうじゃないですか」
「なんだと!」
ドスケベミエール二号さんをもらいに来たと伝えると、彼は驚愕の表情を浮かべる。
やっぱりギルドマスターの出任せだったか。でも、ベルトラムさんから望遠鏡を受け取らないと、俺が怒られるんだよな。
頭の中で怒られるシーンを想像してみる。
可愛らしく『めっ!』って怒られるならまだしも、禁句を言ったときみたいに、笑顔で背筋が寒くなるようなオーラを放たれては堪ったものではない。
何か方法がないかな?
そんなことを考えていると、ホラゾンウルフが見せてきたベルトラムさんの幻影のことを思い出す。
そうだ! あれなら必ず食い付くはずだ。
ポーチから一冊の本を取り出し、彼に見せる。
「ベルトラムさん。この本がどうなってもいいのか!」
「そ、それは! 世界に三冊しか存在していない伝説のエロ本、ピーチピチバニーちゃんじゃないか! ま、まさか!」
彼は懐を弄りながら何かを探す動作をすると、直ぐに顔を青ざめる。
「ない! ワシがいつも持ち歩いている命よりも大切な宝物がない! まさか、避難するときに落としたのか! 腰が痛かったせいで、気付かなかった」
「ドスケベミエール二号さんと引き換えに返して上げますよ」
「ぐぬぬ、人質、いや本質を取るなど卑怯な! それでもSランクハンターか! 見損なったぞ!」
ベルトラムさんが卑怯者を見るような眼差しを送ってくる。
俺だってこんなことをしたくない。でも、正直エレーヌさんの方が、色々な意味で怖い。だから、ここは悪役になったとしても任務を遂行してみせる。
「へー俺にそんな態度を取っていいのですか? これ、エレーヌさんに報告しますよ。俺が拾ったからいいものの、彼女の手に渡れば、焼却処分されますよ」
「わ、分かった! ボウズの要求を呑む! だからエレーヌの手に渡すのだけは勘弁してほしい! あいつは昔からワシのお宝本を見ると価値を知らずに燃やすんだ!」
ベルトラムさんは目から大粒の涙を流し、望遠鏡を差し出す。
ドスケベミエール二号さんを受け取ると、お宝本を彼に返した。
ふぅ、これで俺の任務は完全にクリアだな。でも、これって結局はイタチごっこだよな? いくら回収しても、作った本人がいる限りは、また作られてしまう。
「一応聞きたいのですが、また作りますよね」
「当然であろう! ドスケベミエール二号さんはまだ試運転段階であるからな。まだネーミングは考えていないが、次は別の名を考えるとしよう」
「三号でいいではないですか?」
「何を言う! 二号さんだからいいのではないか! ドスケベミエールは二号さんまでだ!」
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