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第十章
第六話 メイドさんの誰にも知られたくない秘密
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~リュシアン視点~
数十分前に遡る。
「では、ユリヤ様以外の方はお屋敷の方で待機をしておいてください」
ヴィクトーリアの護衛を努めるボブに言われ、俺たちはイグナイチェフ家の屋敷に戻ることになった。
屋敷に入ると客間に案内され、俺たちはソファーに座る。
「それでは、メイドに紅茶と菓子を用意するように言ってきますので、皆さんはお寛ぎください」
菓子と紅茶の手配をしてくると言い残し、ボブは客間から出て行く。
「お待たせしました。紅茶とこちらはパンデピスになります。
しばらくしてメイドが入室して来ると、俺たちの前に紅茶とお菓子を置く。
パンデピスは確か、ハチミツをたっぷり使った焼き菓子だったよな。こんなものが出るとは、さすが貴族だ。
形はパンを切ったものと同じ形をしており、それぞれ種類が違うのか、生地の中にはドライフルーツやナッツなども練り込まれてあった。
「焼き立てで美味しいので、ぜひ召し上がってください」
メイドが笑顔で菓子を食べるように勧める。
だけど本当に食べてもいいのか? 勘繰りすぎるかもしれないが、中に毒を仕込まれたりしていないだろうか?
同じことを考えているのか、テレーゼもエリーザ姫も手に取ろうとはしなかった。
「すみません。パンデピスはお嫌いだったでしょうか?」
中々手を出そうとしないでいると、メイドは謝り、目尻から涙の雫が見える。
そうだよな。メイドさんからしたら客人の好みではない物を出してしまって、自分がミスをしたと思うよな。
こうなったら仕方がない。ここは腹を括って食べるとしよう。確かポーチの中には解毒薬も入っていたはず。万が一の時はそれを直ぐに飲もう。
覚悟を決め、皿の上に置かれたパンデピスを一枚掴むと一口食べる。
口の中に入れた瞬間、口内にハチミツの甘みが広がっていく。ナッツのサクサクした食感が堪らないなぁ。生地はモチモチでふんわりして食べ応えがある。
何回か粗食して飲み込む。しばらく様子を見ても体に変化はなかった。
続いて紅茶を一口飲むも、体に異常は感じられない。
無言で頷き、二人に食べても大丈夫だと合図を送る。
二人は皿から一枚取り、パンデピスを一口食べた。
「うーん! 美味しい! ファン共がたまに高級なお菓子を差し入れしてくれるけど、パンデピスはハチミツがたっぷり使われているから堪らないのよね」
「お城で食べたものと比べると、さすがに味は劣りますが、それでも美味しいですわ」
用意された茶菓子を美味しそうに食べる二人の姿を見てホッとしたのか、メイドは安堵の表情を浮かべていた。
「それにしてもユリヤさん大丈夫でしょうか? 勝負に負けたらリュシアン王子はここの使用人になってしまうのですよね」
「そんなの大丈夫に決まっているわよ。だって勝負は狩りなのよ。毎日のようにモンスターと戦っているのだから、ユリヤが勝つに決まっているわ。ねぇ、リュシアン」
「あ、ああ。そうだな」
テレーゼの問いかけに答えるも、俺は妙な胸騒ぎがした。
どうしてヴィクトーリアは勝負を狩りにしたのだろうか。ユリヤがハンターだと知らなかったのか? いや、それはあり得ない。ユリヤの腰には短剣が二つ差してある。
仮にヴィクトーリアが、そんなことに気付かない間抜けだったとしよう。だけどあのボブとか言う男が気付かない訳がない。
そう言えば、ボブが中々戻って来ないな。もしかしてメイドに言伝した後にトイレにでも行ったのか。いや、もしそうだったとしてもあまりにも長すぎる。
「メイドさんすみません。ボブが戻って来ないのですけど何か知りませんか?」
「さ、さぁ? 私に紅茶とお菓子を用意するように言った後は知らないですね。トイレにでも行っているんじゃないですか? きっと大物を出すのに時間がかかっているのですよ。そんなことよりも、まだまだたくさんお菓子があるので、食事を楽しんでください」
メイドさんはお茶の時間を楽しむように言う。だが、トイレの話題が出た時点でそんな気分にはなれない。
このメイドさん、やっぱり何かを隠している。
「もう一度言う。ボブはどこだ?」
「だ、だから……し、知らないって言っているじゃないですか」
メイドさんの目が泳いでいる。間違いなく彼女は黒だ。
「リュシアン、ここはあたしに任せて。悪いけど耳を塞いでくれない」
「テレーゼ、さすがにそれはやり過ぎじゃあ」
「大丈夫、手加減はするから」
心配するようなことはしないと良い、彼女は片目を瞑ってウインクをする。
まぁ、俺がいくら言っても話そうとしないし、ここはテレーゼに任せるか。
ポーチに腕を突っ込み、テレーゼから貰った耳栓をする。
その数秒後、歌姫が口を窄めて息を吸い、口を開ける。
その瞬間、彼女の口から痛みを感じる音波を出されたようで、メイドさんが顔を顰めた。
だが、それも一瞬のできごとだった。なぜか彼女の顔が赤くなり、急に悶え出した。
いったい何が起きたんだ?
メイドの口が開閉しているところから、何かを言っているみたいだ。
白状したみたいだな。
耳に嵌めている耳栓を外した途端、俺は自分の耳を疑う。
「き、気持ちいい! いい、凄くいいわ! このじわじわとくる痛みが堪らない! もっと、もっとください!」
予想を遥かに超えるメイドのカミングアウトに、思わず顔を強張らせる。
この現状を生み出した本人を見ると、彼女も予想外だったようで、顔を引き攣らせていた。
テレーゼの音波を聴くと人は行動能力、判断能力を奪われる。その他にも肉体的ダメージを与える。
彼女の発せられる音が耳に入ると、精神が安定しなくなる。そして血流が低下したことにより、脳が過剰に反応して神経に異常をきたすのだ。
それにより、一時的に動きを止め、髪の毛や爪の刺激でさえも、痛みを感じてしまう。
それなのに、彼女はその痛みを気持ちいいと言い出した。いくら手加減をしていたとしてもその反応は変だ。
考えられるとしたら、このメイドさんは一定の痛みを気持ちいいと思う変態だったのだ。
「テレーゼ、頼めるか?」
「本当はこんな変態とはなるべく会話したくないけど、リュシアンの頼みなら断れないわ」
テレーゼが悶絶しているメイドに近づく。
「さぁ、もう一度気持ちよくなりたかったら、あなたの知っている情報を全て教えなさい」
「お、おひえまふぅ。だ、だからまたあの快感をくだひゃい」
完全に発音できていなくて、ときどき聞き取れないところもあったが、メイドさんは全て話してくれた。
この勝負が仕組まれていたものだと知った俺たちは、急いで屋敷を飛び出し、ユリヤの元に向かう。
数十分前に遡る。
「では、ユリヤ様以外の方はお屋敷の方で待機をしておいてください」
ヴィクトーリアの護衛を努めるボブに言われ、俺たちはイグナイチェフ家の屋敷に戻ることになった。
屋敷に入ると客間に案内され、俺たちはソファーに座る。
「それでは、メイドに紅茶と菓子を用意するように言ってきますので、皆さんはお寛ぎください」
菓子と紅茶の手配をしてくると言い残し、ボブは客間から出て行く。
「お待たせしました。紅茶とこちらはパンデピスになります。
しばらくしてメイドが入室して来ると、俺たちの前に紅茶とお菓子を置く。
パンデピスは確か、ハチミツをたっぷり使った焼き菓子だったよな。こんなものが出るとは、さすが貴族だ。
形はパンを切ったものと同じ形をしており、それぞれ種類が違うのか、生地の中にはドライフルーツやナッツなども練り込まれてあった。
「焼き立てで美味しいので、ぜひ召し上がってください」
メイドが笑顔で菓子を食べるように勧める。
だけど本当に食べてもいいのか? 勘繰りすぎるかもしれないが、中に毒を仕込まれたりしていないだろうか?
同じことを考えているのか、テレーゼもエリーザ姫も手に取ろうとはしなかった。
「すみません。パンデピスはお嫌いだったでしょうか?」
中々手を出そうとしないでいると、メイドは謝り、目尻から涙の雫が見える。
そうだよな。メイドさんからしたら客人の好みではない物を出してしまって、自分がミスをしたと思うよな。
こうなったら仕方がない。ここは腹を括って食べるとしよう。確かポーチの中には解毒薬も入っていたはず。万が一の時はそれを直ぐに飲もう。
覚悟を決め、皿の上に置かれたパンデピスを一枚掴むと一口食べる。
口の中に入れた瞬間、口内にハチミツの甘みが広がっていく。ナッツのサクサクした食感が堪らないなぁ。生地はモチモチでふんわりして食べ応えがある。
何回か粗食して飲み込む。しばらく様子を見ても体に変化はなかった。
続いて紅茶を一口飲むも、体に異常は感じられない。
無言で頷き、二人に食べても大丈夫だと合図を送る。
二人は皿から一枚取り、パンデピスを一口食べた。
「うーん! 美味しい! ファン共がたまに高級なお菓子を差し入れしてくれるけど、パンデピスはハチミツがたっぷり使われているから堪らないのよね」
「お城で食べたものと比べると、さすがに味は劣りますが、それでも美味しいですわ」
用意された茶菓子を美味しそうに食べる二人の姿を見てホッとしたのか、メイドは安堵の表情を浮かべていた。
「それにしてもユリヤさん大丈夫でしょうか? 勝負に負けたらリュシアン王子はここの使用人になってしまうのですよね」
「そんなの大丈夫に決まっているわよ。だって勝負は狩りなのよ。毎日のようにモンスターと戦っているのだから、ユリヤが勝つに決まっているわ。ねぇ、リュシアン」
「あ、ああ。そうだな」
テレーゼの問いかけに答えるも、俺は妙な胸騒ぎがした。
どうしてヴィクトーリアは勝負を狩りにしたのだろうか。ユリヤがハンターだと知らなかったのか? いや、それはあり得ない。ユリヤの腰には短剣が二つ差してある。
仮にヴィクトーリアが、そんなことに気付かない間抜けだったとしよう。だけどあのボブとか言う男が気付かない訳がない。
そう言えば、ボブが中々戻って来ないな。もしかしてメイドに言伝した後にトイレにでも行ったのか。いや、もしそうだったとしてもあまりにも長すぎる。
「メイドさんすみません。ボブが戻って来ないのですけど何か知りませんか?」
「さ、さぁ? 私に紅茶とお菓子を用意するように言った後は知らないですね。トイレにでも行っているんじゃないですか? きっと大物を出すのに時間がかかっているのですよ。そんなことよりも、まだまだたくさんお菓子があるので、食事を楽しんでください」
メイドさんはお茶の時間を楽しむように言う。だが、トイレの話題が出た時点でそんな気分にはなれない。
このメイドさん、やっぱり何かを隠している。
「もう一度言う。ボブはどこだ?」
「だ、だから……し、知らないって言っているじゃないですか」
メイドさんの目が泳いでいる。間違いなく彼女は黒だ。
「リュシアン、ここはあたしに任せて。悪いけど耳を塞いでくれない」
「テレーゼ、さすがにそれはやり過ぎじゃあ」
「大丈夫、手加減はするから」
心配するようなことはしないと良い、彼女は片目を瞑ってウインクをする。
まぁ、俺がいくら言っても話そうとしないし、ここはテレーゼに任せるか。
ポーチに腕を突っ込み、テレーゼから貰った耳栓をする。
その数秒後、歌姫が口を窄めて息を吸い、口を開ける。
その瞬間、彼女の口から痛みを感じる音波を出されたようで、メイドさんが顔を顰めた。
だが、それも一瞬のできごとだった。なぜか彼女の顔が赤くなり、急に悶え出した。
いったい何が起きたんだ?
メイドの口が開閉しているところから、何かを言っているみたいだ。
白状したみたいだな。
耳に嵌めている耳栓を外した途端、俺は自分の耳を疑う。
「き、気持ちいい! いい、凄くいいわ! このじわじわとくる痛みが堪らない! もっと、もっとください!」
予想を遥かに超えるメイドのカミングアウトに、思わず顔を強張らせる。
この現状を生み出した本人を見ると、彼女も予想外だったようで、顔を引き攣らせていた。
テレーゼの音波を聴くと人は行動能力、判断能力を奪われる。その他にも肉体的ダメージを与える。
彼女の発せられる音が耳に入ると、精神が安定しなくなる。そして血流が低下したことにより、脳が過剰に反応して神経に異常をきたすのだ。
それにより、一時的に動きを止め、髪の毛や爪の刺激でさえも、痛みを感じてしまう。
それなのに、彼女はその痛みを気持ちいいと言い出した。いくら手加減をしていたとしてもその反応は変だ。
考えられるとしたら、このメイドさんは一定の痛みを気持ちいいと思う変態だったのだ。
「テレーゼ、頼めるか?」
「本当はこんな変態とはなるべく会話したくないけど、リュシアンの頼みなら断れないわ」
テレーゼが悶絶しているメイドに近づく。
「さぁ、もう一度気持ちよくなりたかったら、あなたの知っている情報を全て教えなさい」
「お、おひえまふぅ。だ、だからまたあの快感をくだひゃい」
完全に発音できていなくて、ときどき聞き取れないところもあったが、メイドさんは全て話してくれた。
この勝負が仕組まれていたものだと知った俺たちは、急いで屋敷を飛び出し、ユリヤの元に向かう。
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