86 / 171
第八章
第十話 とある組織の野望
しおりを挟む
~ペテン視点~
私ことペテンは、暗黒龍の魂の一部が封印されてある宝玉を握りながら、とある洞窟を歩いている。
しばらく歩くと開けた場所に出た。そこには執事の格好をした老人が椅子に座っている。
「サウザー、ただいま戻りました」
「ペテンか。どうやら依頼の方は上手くいったようだな」
サウザーは私が持っている宝玉に視線を向け、ニヤリと口角を上げた。
「ええ、でもどうしてこんなに回りくどいことをしたのですか? あなたなら守護モンスターが相手でも勝てるでしょうに?」
「今のハンターがどれほどの実力があるのかを確かめたかったのだ。ワシがみたところ、あのリュシアンとか言う男以外のハンターは、脅威とはなり得ないな」
「彼はブラックギルドで社畜以下の道具として扱われていましたからね。そのせいで余計な力をつけてしまいました。本当にアントニオは余計なことをしてくれましたよ」
一度肩をすくめ、サウザーに赤い宝玉を渡す。
「これからの活動はどうしますか? リュシアンたちがあの神殿の中に入った以上、間違いなく疑われています。もう、疑われそうな依頼をお願いすることはできませんよ。仮に他のギルドにお願いしたとしても、間違いなく守護モンスターに殺されます」
老人に訊ねると、彼は胸の前で腕を組む。
「まだ手がない訳ではない。だが、最終的にはワシ自ら守護モンスターを倒して、宝玉を手に入れるしかなくなるだろう」
「そうならないことを祈りますね。それで、次のターゲットはどっちにされるのですか?」
「次はジャイリスクが守護する宝玉を狙う」
「ジャイリスクですか。使い捨ての駒はどうしますか?」
「ジャイリスクは脳筋だ。野盗でも雇って神殿を襲わせる。やつが野盗に気を取られている隙に、神殿に忍び込んで宝玉を手に入れるとしよう」
サウザーの戦略に私は納得した。
ラープロテクションは賢いので忍び込ませるような隙を作らないが、ジャイリスクは知能が低い。暴れると手が付けられないところはあるが、戦闘になると周辺が見えなくなるという短所もある。
敵の弱点を突いた良い戦略だろう。
「分かりました。では二つ目の宝玉はそれで入手しましょう。野盗は私の方で手配しておきます」
「それは助かる。ワシの方でもちっとやることがあるのでな」
「では失礼します」
軽く頭を下げると洞窟を出て行く。
それから数日後、私はそれなりに大規模となっている、とある野盗の頭とコンタクトを取るために森の中を歩く。
そろそろ野盗たちが縄張りにしている場所だな。さて、宝玉を手に入れるための野盗はどこにいるのか。
辺りを見渡しながら歩くと、奥の方で二人組が見えた。
あいつらが野盗で間違いないと思うが、念のために声をかけるか。
二人組に近づき、声をかける。
「すみません。あなたたちは野盗で間違いないですか」
「なんだお前は?」
「その格好はハンターか。丁度いい。こいつの身包みを剥いでやる」
声をかけると、野盗たちは腰に帯刀している剣を抜いていきなり襲いかかってきた。
「やれやれ、聞く耳を持たないって訳ですか。やっぱり下っ端では話合いに持ち込むことができないようですね」
彼らに向かって歩き、すれ違った瞬間に剣を抜いて野盗を切り裂く。
「ぎゃああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「腕がああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
二人の腕を片方ずつ切断し、剣を鞘に収めて振り返る。そして彼らに微笑んだ。
「さて、命が欲しければ頭のところに案内してください。私は頭に依頼があって来ただけですから」
「わ、分かった。案内する」
「だから命だけは」
怯えた表情で、彼らは私の申し出を受け入れてくれた。
これで先に進めますね。
二人に案内されると、開けた場所に辿り着く。周辺には木材で作られた家が並び、小さな集落のようになっている。
野盗にしては珍しいですね。それとも大規模になると、ここまで変わって来るのでしょうか?
他の野盗とはどこか違う雰囲気に興味を持つも、集落の中を歩く。
すると、他の建物よりも大きい木造建築の建物が見えてきた。
あそこに野盗の頭がいるって訳ですか。権力の象徴なのか、どうして力のあるものは大きく、豪華な建物に住みたくなるのか不思議です。
「か、頭! 客人です」
「何だ何だ! 大声を出しやがって」
扉を開けて下っ端の男が声を上げると、家の奥から三人が出て来ました。
中央にいるのは眼帯をはめた茶髪のロングヘアーの男、野盗にしては珍しく清潔感があり、容姿も整っていてイケメンだった。
そして彼らに抱き付く二人の美女。
たとえ野盗であっても、イケメンはモテるようですね。正直虫唾が走ります。
「お頭! この男がお頭に話があると」
「お前らその腕はどうした! おい、早くこいつらを治療しろ」
「「はい!」」
頭が侍らせている美女に言うと、彼女たちは二人を連れて部屋の奥へと向かう。
「お前、あいつらに何をしてくれた」
頭の男が私を睨み付けてくる。
おー、こわい、こわい。睨まれただけで殺されてしまいそうですよ。まぁ、冗談なんですがね。
「あの二人が私の話を聞かないで襲ってきたので、返り討ちにしただけですよ。命を奪わなかっただけでも感謝してほしいですね」
「お前!」
イケメンの頭は更に睨みつけてきますが、私は涼しい顔をしたまま笑みを浮かべました。
「チッ、いきなり襲ってしまったのは俺の教育不足だ。そこは謝らせてもらう。それで俺に何のようだ」
「商談に来ました。あなたたちにとっても利益になることですよ」
「分かった。ここで立ち話という訳にはいかない。中で話を聞かせてもらおう」
家の中に入れてもらい、部屋に案内された。
部屋の中は盗品なのか、貴族が使っていそうな豪華な家具家財が備え付けられている。
「そこのソファーにでも座ってくれ」
指定された場所に座り、対面に頭が座りました。
「それで、どんな商談なんだ?」
私は口角を上げると、彼にジャイリスクの討伐の件を話す。
「なるほど、モンスターの討伐か。分かった。引き受けよう」
あれ? 予想以上にすんなり引き受けましたね。まぁ、いいでしょう。私としては好都合ですので。
「では、前金を支払いましょう」
ポーチの中から札束を取り出すと、テーブルの上に置く。
「前金だけでこんなにか!」
「これでやる気が起きましたかな?」
「ハハハ! 気前のいいやつは嫌いじゃない。お前のことは気に入った! ジャイリスクの討伐は必ず成功させよう」
契約成立したこで、私は気付かれないようにニヤリと笑みを浮かべる。
これで道具は手に入れた。あとは宝玉を手に入れるだけ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
昨日投稿しました新作の『全裸追放から始まる成り上がり生活!~育ててくれた貴族パーティーから追放されたので、前世の記憶を使ってイージーモードの生活を送ります~』が、男性向けのホットランキング17位にランクインしています。
スマホアプリで読んで、まだ検索していないから読んでいないと言う方は、お手数ですが、ランキングから探して読んでいただけると助かります。
何卒宜しくお願いします。
私ことペテンは、暗黒龍の魂の一部が封印されてある宝玉を握りながら、とある洞窟を歩いている。
しばらく歩くと開けた場所に出た。そこには執事の格好をした老人が椅子に座っている。
「サウザー、ただいま戻りました」
「ペテンか。どうやら依頼の方は上手くいったようだな」
サウザーは私が持っている宝玉に視線を向け、ニヤリと口角を上げた。
「ええ、でもどうしてこんなに回りくどいことをしたのですか? あなたなら守護モンスターが相手でも勝てるでしょうに?」
「今のハンターがどれほどの実力があるのかを確かめたかったのだ。ワシがみたところ、あのリュシアンとか言う男以外のハンターは、脅威とはなり得ないな」
「彼はブラックギルドで社畜以下の道具として扱われていましたからね。そのせいで余計な力をつけてしまいました。本当にアントニオは余計なことをしてくれましたよ」
一度肩をすくめ、サウザーに赤い宝玉を渡す。
「これからの活動はどうしますか? リュシアンたちがあの神殿の中に入った以上、間違いなく疑われています。もう、疑われそうな依頼をお願いすることはできませんよ。仮に他のギルドにお願いしたとしても、間違いなく守護モンスターに殺されます」
老人に訊ねると、彼は胸の前で腕を組む。
「まだ手がない訳ではない。だが、最終的にはワシ自ら守護モンスターを倒して、宝玉を手に入れるしかなくなるだろう」
「そうならないことを祈りますね。それで、次のターゲットはどっちにされるのですか?」
「次はジャイリスクが守護する宝玉を狙う」
「ジャイリスクですか。使い捨ての駒はどうしますか?」
「ジャイリスクは脳筋だ。野盗でも雇って神殿を襲わせる。やつが野盗に気を取られている隙に、神殿に忍び込んで宝玉を手に入れるとしよう」
サウザーの戦略に私は納得した。
ラープロテクションは賢いので忍び込ませるような隙を作らないが、ジャイリスクは知能が低い。暴れると手が付けられないところはあるが、戦闘になると周辺が見えなくなるという短所もある。
敵の弱点を突いた良い戦略だろう。
「分かりました。では二つ目の宝玉はそれで入手しましょう。野盗は私の方で手配しておきます」
「それは助かる。ワシの方でもちっとやることがあるのでな」
「では失礼します」
軽く頭を下げると洞窟を出て行く。
それから数日後、私はそれなりに大規模となっている、とある野盗の頭とコンタクトを取るために森の中を歩く。
そろそろ野盗たちが縄張りにしている場所だな。さて、宝玉を手に入れるための野盗はどこにいるのか。
辺りを見渡しながら歩くと、奥の方で二人組が見えた。
あいつらが野盗で間違いないと思うが、念のために声をかけるか。
二人組に近づき、声をかける。
「すみません。あなたたちは野盗で間違いないですか」
「なんだお前は?」
「その格好はハンターか。丁度いい。こいつの身包みを剥いでやる」
声をかけると、野盗たちは腰に帯刀している剣を抜いていきなり襲いかかってきた。
「やれやれ、聞く耳を持たないって訳ですか。やっぱり下っ端では話合いに持ち込むことができないようですね」
彼らに向かって歩き、すれ違った瞬間に剣を抜いて野盗を切り裂く。
「ぎゃああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「腕がああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
二人の腕を片方ずつ切断し、剣を鞘に収めて振り返る。そして彼らに微笑んだ。
「さて、命が欲しければ頭のところに案内してください。私は頭に依頼があって来ただけですから」
「わ、分かった。案内する」
「だから命だけは」
怯えた表情で、彼らは私の申し出を受け入れてくれた。
これで先に進めますね。
二人に案内されると、開けた場所に辿り着く。周辺には木材で作られた家が並び、小さな集落のようになっている。
野盗にしては珍しいですね。それとも大規模になると、ここまで変わって来るのでしょうか?
他の野盗とはどこか違う雰囲気に興味を持つも、集落の中を歩く。
すると、他の建物よりも大きい木造建築の建物が見えてきた。
あそこに野盗の頭がいるって訳ですか。権力の象徴なのか、どうして力のあるものは大きく、豪華な建物に住みたくなるのか不思議です。
「か、頭! 客人です」
「何だ何だ! 大声を出しやがって」
扉を開けて下っ端の男が声を上げると、家の奥から三人が出て来ました。
中央にいるのは眼帯をはめた茶髪のロングヘアーの男、野盗にしては珍しく清潔感があり、容姿も整っていてイケメンだった。
そして彼らに抱き付く二人の美女。
たとえ野盗であっても、イケメンはモテるようですね。正直虫唾が走ります。
「お頭! この男がお頭に話があると」
「お前らその腕はどうした! おい、早くこいつらを治療しろ」
「「はい!」」
頭が侍らせている美女に言うと、彼女たちは二人を連れて部屋の奥へと向かう。
「お前、あいつらに何をしてくれた」
頭の男が私を睨み付けてくる。
おー、こわい、こわい。睨まれただけで殺されてしまいそうですよ。まぁ、冗談なんですがね。
「あの二人が私の話を聞かないで襲ってきたので、返り討ちにしただけですよ。命を奪わなかっただけでも感謝してほしいですね」
「お前!」
イケメンの頭は更に睨みつけてきますが、私は涼しい顔をしたまま笑みを浮かべました。
「チッ、いきなり襲ってしまったのは俺の教育不足だ。そこは謝らせてもらう。それで俺に何のようだ」
「商談に来ました。あなたたちにとっても利益になることですよ」
「分かった。ここで立ち話という訳にはいかない。中で話を聞かせてもらおう」
家の中に入れてもらい、部屋に案内された。
部屋の中は盗品なのか、貴族が使っていそうな豪華な家具家財が備え付けられている。
「そこのソファーにでも座ってくれ」
指定された場所に座り、対面に頭が座りました。
「それで、どんな商談なんだ?」
私は口角を上げると、彼にジャイリスクの討伐の件を話す。
「なるほど、モンスターの討伐か。分かった。引き受けよう」
あれ? 予想以上にすんなり引き受けましたね。まぁ、いいでしょう。私としては好都合ですので。
「では、前金を支払いましょう」
ポーチの中から札束を取り出すと、テーブルの上に置く。
「前金だけでこんなにか!」
「これでやる気が起きましたかな?」
「ハハハ! 気前のいいやつは嫌いじゃない。お前のことは気に入った! ジャイリスクの討伐は必ず成功させよう」
契約成立したこで、私は気付かれないようにニヤリと笑みを浮かべる。
これで道具は手に入れた。あとは宝玉を手に入れるだけ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
昨日投稿しました新作の『全裸追放から始まる成り上がり生活!~育ててくれた貴族パーティーから追放されたので、前世の記憶を使ってイージーモードの生活を送ります~』が、男性向けのホットランキング17位にランクインしています。
スマホアプリで読んで、まだ検索していないから読んでいないと言う方は、お手数ですが、ランキングから探して読んでいただけると助かります。
何卒宜しくお願いします。
0
お気に入りに追加
1,107
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がる
ゆる弥
ファンタジー
転生した体はなんと骨だった。
モンスターに転生してしまった俺は、たまたま助けたテイマーにテイムされる。
実は前世が剣聖の俺。
剣を持てば最強だ。
最弱テイマーにテイムされた最強のスケルトンとの成り上がり物語。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
わけあって美少女達の恋を手伝うことになった隠キャボッチの僕、知らぬ間にヒロイン全員オトしてた件
果 一
恋愛
僕こと、境楓は陰の者だ。
クラスの誰もがお付き合いを夢見る美少女達を遠巻きに眺め、しかし決して僕のような者とは交わらないことを知っている。
それが証拠に、クラスカーストトップの美少女、朝比奈梨子には思い人がいる。サッカー部でイケメンでとにかくイケメンな飯島海人だ。
しかし、ひょんなことから僕は朝比奈と関わりを持つようになり、その場でとんでもないお願いをされる。
「私と、海人くんの恋のキューピッドになってください!」
彼女いない歴=年齢の恋愛マスター(大爆笑)は、美少女の恋を応援するようになって――ってちょっと待て。恋愛の矢印が向く方向おかしい。なんか僕とフラグ立ってない?
――これは、学校の美少女達の恋を応援していたら、なぜか僕がモテていたお話。
※本作はカクヨムでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる