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第七章
第九話 ボコボコにされてしまったが、これならいけるはずだ。
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~フェルディナン視点~
俺ことフェルディナンは、ギルドマスターの仕事をしばらく休むことにした。そして知り合った執事の格好をしたサウザーと共に、リュシアンに受けさせる依頼の下見に来ている。
前回のような失敗は繰り返したくないからな。今度は俺自身の目でどれだけの難易度なのかを確かめさせてもらうぜ。
「サウザー、目的地の神殿とやらはどこにあるんだ?」
岩肌が剥き出し、ゴツゴツとした歩き難い荒野を歩きながら、執事の男に訊ねる。
「今いるのはガラン荒野の二番エリアだ。目的地の神殿はこの荒野の最奥である十番エリアにある」
目的地の場所を教えてもらい、地図を開いて確認する。
ゲェ! 結構遠いじゃないか! 最短距離でもあと六つのエリアを歩かないといけない!
これは歩いているだけでも、かなりの体力が消耗されるな。
「神殿のある十番エリアの前には、神殿を守護するモンスターがいる。そいつを倒さない限り、神殿には行けない」
「なるほどな。神殿を守護するモンスターか。聞いただけで強そうだな」
「ああ、それだけではない。この荒野には二体のメスのモンスターが縄張り争いをしている。見てみろ! ちょうど現れた」
サウザーが指を差すと、上空からエリア移動をしてきた翼竜が現れた。
「あれはクイーンフレイヤー! 龍の女王がこの荒野を縄張りしているのか!」
「ああ、それだけではない。さっきも言ったであろう。二体のメスが縄張り争いをしていると」
彼が説明をしている最中、もう一体の翼竜がクイーンフレイヤーを追いかけてこの二番エリアにやって来る。
漆黒の鱗に鋭い爪を持ち、尻尾は鞭のように細が長い翼竜だ。
「ジャドーミストレス! 龍の女帝までもがこの荒野にいるのか!」
「そう、ここは龍の女王と龍の女帝が女の戦いを繰り広げている場所だ」
二体の翼竜を見て、俺の背筋は寒気を感じて鳥肌が立った。
翼竜一体だけでも倒すのは困難なのに、あの二体に目をつけられてしまえば生きて帰ることはほぼ不可能だろう。
『ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォン!』
モンスターの咆哮が聞こえ、俺は二体の翼竜たちの方に顔を向ける。
女王と女帝がメスのプライドをかけて女の戦いを繰り広げていた。
互いに噛み合い、火炎を吐き合っては攻撃を躱している。
「どうだ? 試しに一戦してみるか?」
「お前はバカか! あんなのに目をつけられたら、俺たちは死ぬぞ!」
とんでもない発言に、思わず声を張り上げた。
すると俺の声がモンスターたちに聞こえてしまったのか、二体の翼竜は戦いをやめてこちらを見る。
そして運が悪いことに俺たちの方に走ってきたのだ。
「うそだろう! どうしてこうなった!」
「どうやら我々が観戦していたことで、戦いに水を差されたと思ってしまったのかもしれないな」
「呑気に分析している場合か! 早く逃げるぞ!」
全力で走り、スタミナが切れるまで逃げようとする。
目指すは隣のエリアである三番エリアだ。三番エリアは洞窟となっている。エリア移動さえすれば、きっと見失ってくれるはず。
俺が唯一自慢できるのは、この逃げ足の速さだ。絶対に逃げ切ってやる。
「フェルディナン、伏せろ!」
三番エリアに繋がる洞窟の入り口が見えてきた頃、サウザーが伏せるように言う。
彼の言葉に気を取られていると、目の前に合った石に俺は気付かなかった。
石に躓いてしまい、そのまま転倒すると上空が一気に熱くなった。そう感じたと同時に洞窟の入り口に炎が直撃し、周辺が燃えて炎の壁となる。
くそう! これでは三番エリアに移動することができないじゃないか!
歯を食い縛りながら立ち上がると、二体の翼竜がこちらに向かってくる。
共通の敵が現れたとき、敵同士が手を組むのは人間もモンスターも同じだな。
「フェルディナン! 道が塞がれた以上、ここはこいつらを追い返すしかない!」
サウザーの言葉に、俺はもう一度歯を食い縛った。
くそう! やっぱりそうなるのかよ。
新調した大剣を鞘から取り出して構える。
こうなればもうヤケだ。どんな手を使ってでも俺は生き延びてみせる。
大剣を構えたまま、ゆっくりとクイーンフレイヤーに近づく。
まずは女王の方から追い返す。女帝の爪には毒があり、触れただけで毒に体を蝕まれる。
解毒薬を持っていない以上、毒を受けるリスクは避けたい。
「喰らえ!」
大剣の間合いに入った瞬間、剣を横薙ぎに振る。刃は龍の女王の足に当たると肉を切り裂いて鮮血が噴き出した。
サウザーからもらったこの大剣、思った以上に切れ味がいいじゃないか。
いける。いけるぞ! この大剣さえあれば、俺は生き延びることができる。
そう思った瞬間、俺の体に何かが巻き付いた。よく見るとそれは龍の女帝である、ジャドーミストレスの尻尾だった。
やつの尻尾に捕まった俺は、一度上空に持って来られるとそのまま地面に叩き付けられる。
「グハッ!」
あまりにも酷い激痛に、俺の口から血が噴き出す。
油断してしまった。俺がクイーンフレイヤーを相手にしているとき、ジャドーミストレスの方はサウザーが引き受けてくれていると思っていた。
いや、そもそもその考えが間違いだ。彼はハンターではない。少し変わった老人にすぎない。
ギルドマスターの権限で入手したポーチに腕を突っ込み、中から回復ポーションを取り出して中身を飲み干す。
即効性のある薬のお陰で、俺の流血は止まった。
サウザーのことが気になり、俺は彼を見る。すると不思議なことに二体の翼竜はサウザーに攻撃をすることがなかった。
どうして彼だけに攻撃をしていない? もしかして見えていないのか?
俺は首を振って一瞬だけ考えたことを否定する。
何を考えているんだ俺は、そんなことあるはずがない。偶然に決まっている。
とにかく今は、こいつらを追い返すことだけを考えるんだ。
なるべく周辺に気を付け、俺はクイーンフレイヤーにもう一度接近する。
しかし、龍の女王が体を時計回りに動かし、やつの尻尾が俺の頭部に直撃した。
頭がくらくらして立っていることができずにいると、俺はその場で転倒した。
「ぎゃあああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
倒れた直後、俺は悲鳴を上げる。クイーンフレイヤーに思いっきり踏まれ、悲痛の声を上げた。
くそう。俺はここで死んでしまうのか。
そう思いながら両の瞼を閉じる。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
俺ことフェルディナンは、ギルドマスターの仕事をしばらく休むことにした。そして知り合った執事の格好をしたサウザーと共に、リュシアンに受けさせる依頼の下見に来ている。
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目的地の場所を教えてもらい、地図を開いて確認する。
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これは歩いているだけでも、かなりの体力が消耗されるな。
「神殿のある十番エリアの前には、神殿を守護するモンスターがいる。そいつを倒さない限り、神殿には行けない」
「なるほどな。神殿を守護するモンスターか。聞いただけで強そうだな」
「ああ、それだけではない。この荒野には二体のメスのモンスターが縄張り争いをしている。見てみろ! ちょうど現れた」
サウザーが指を差すと、上空からエリア移動をしてきた翼竜が現れた。
「あれはクイーンフレイヤー! 龍の女王がこの荒野を縄張りしているのか!」
「ああ、それだけではない。さっきも言ったであろう。二体のメスが縄張り争いをしていると」
彼が説明をしている最中、もう一体の翼竜がクイーンフレイヤーを追いかけてこの二番エリアにやって来る。
漆黒の鱗に鋭い爪を持ち、尻尾は鞭のように細が長い翼竜だ。
「ジャドーミストレス! 龍の女帝までもがこの荒野にいるのか!」
「そう、ここは龍の女王と龍の女帝が女の戦いを繰り広げている場所だ」
二体の翼竜を見て、俺の背筋は寒気を感じて鳥肌が立った。
翼竜一体だけでも倒すのは困難なのに、あの二体に目をつけられてしまえば生きて帰ることはほぼ不可能だろう。
『ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォン!』
モンスターの咆哮が聞こえ、俺は二体の翼竜たちの方に顔を向ける。
女王と女帝がメスのプライドをかけて女の戦いを繰り広げていた。
互いに噛み合い、火炎を吐き合っては攻撃を躱している。
「どうだ? 試しに一戦してみるか?」
「お前はバカか! あんなのに目をつけられたら、俺たちは死ぬぞ!」
とんでもない発言に、思わず声を張り上げた。
すると俺の声がモンスターたちに聞こえてしまったのか、二体の翼竜は戦いをやめてこちらを見る。
そして運が悪いことに俺たちの方に走ってきたのだ。
「うそだろう! どうしてこうなった!」
「どうやら我々が観戦していたことで、戦いに水を差されたと思ってしまったのかもしれないな」
「呑気に分析している場合か! 早く逃げるぞ!」
全力で走り、スタミナが切れるまで逃げようとする。
目指すは隣のエリアである三番エリアだ。三番エリアは洞窟となっている。エリア移動さえすれば、きっと見失ってくれるはず。
俺が唯一自慢できるのは、この逃げ足の速さだ。絶対に逃げ切ってやる。
「フェルディナン、伏せろ!」
三番エリアに繋がる洞窟の入り口が見えてきた頃、サウザーが伏せるように言う。
彼の言葉に気を取られていると、目の前に合った石に俺は気付かなかった。
石に躓いてしまい、そのまま転倒すると上空が一気に熱くなった。そう感じたと同時に洞窟の入り口に炎が直撃し、周辺が燃えて炎の壁となる。
くそう! これでは三番エリアに移動することができないじゃないか!
歯を食い縛りながら立ち上がると、二体の翼竜がこちらに向かってくる。
共通の敵が現れたとき、敵同士が手を組むのは人間もモンスターも同じだな。
「フェルディナン! 道が塞がれた以上、ここはこいつらを追い返すしかない!」
サウザーの言葉に、俺はもう一度歯を食い縛った。
くそう! やっぱりそうなるのかよ。
新調した大剣を鞘から取り出して構える。
こうなればもうヤケだ。どんな手を使ってでも俺は生き延びてみせる。
大剣を構えたまま、ゆっくりとクイーンフレイヤーに近づく。
まずは女王の方から追い返す。女帝の爪には毒があり、触れただけで毒に体を蝕まれる。
解毒薬を持っていない以上、毒を受けるリスクは避けたい。
「喰らえ!」
大剣の間合いに入った瞬間、剣を横薙ぎに振る。刃は龍の女王の足に当たると肉を切り裂いて鮮血が噴き出した。
サウザーからもらったこの大剣、思った以上に切れ味がいいじゃないか。
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そう思った瞬間、俺の体に何かが巻き付いた。よく見るとそれは龍の女帝である、ジャドーミストレスの尻尾だった。
やつの尻尾に捕まった俺は、一度上空に持って来られるとそのまま地面に叩き付けられる。
「グハッ!」
あまりにも酷い激痛に、俺の口から血が噴き出す。
油断してしまった。俺がクイーンフレイヤーを相手にしているとき、ジャドーミストレスの方はサウザーが引き受けてくれていると思っていた。
いや、そもそもその考えが間違いだ。彼はハンターではない。少し変わった老人にすぎない。
ギルドマスターの権限で入手したポーチに腕を突っ込み、中から回復ポーションを取り出して中身を飲み干す。
即効性のある薬のお陰で、俺の流血は止まった。
サウザーのことが気になり、俺は彼を見る。すると不思議なことに二体の翼竜はサウザーに攻撃をすることがなかった。
どうして彼だけに攻撃をしていない? もしかして見えていないのか?
俺は首を振って一瞬だけ考えたことを否定する。
何を考えているんだ俺は、そんなことあるはずがない。偶然に決まっている。
とにかく今は、こいつらを追い返すことだけを考えるんだ。
なるべく周辺に気を付け、俺はクイーンフレイヤーにもう一度接近する。
しかし、龍の女王が体を時計回りに動かし、やつの尻尾が俺の頭部に直撃した。
頭がくらくらして立っていることができずにいると、俺はその場で転倒した。
「ぎゃあああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
倒れた直後、俺は悲鳴を上げる。クイーンフレイヤーに思いっきり踏まれ、悲痛の声を上げた。
くそう。俺はここで死んでしまうのか。
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そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
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