72 / 171
第七章
第七話 この胸の高鳴りはもしかして
しおりを挟む
~エリーザ視点~
ワタクシことエリーザは、リュシアン王子と別れたあとも、鼓動の高鳴りが止まりませんでした。
「今日のワタクシはどうしてしまったのでしょう。リュシアン王子と出会ってから、ドキドキが止まりませんわ」
ワタクシはどうしてこんなに心臓の鼓動が激しいのか、今日一日の出来事を思い出すことにします。
最初に心臓の鼓動が早鐘を打ったのは、ワタクシが窓から飛び降りようとしたとき、リュシアン王子が助けようとして一緒に落下したときです。
あのときは死を覚悟しましたが、リュシアン王子の機転でワタクシはケガをせずにすみましたわ。
当時は死が迫る恐怖から逃れ、生を実感したから心臓鼓動が早くなったと思っていました。
そして心拍数が落ち着かないままお城の兵士に見つかり、彼らから逃げるために走りました。
その時も全力で走って逃げたから、運動をしたことで心拍数が上がったのだと思いましたわ。
兵士から逃げる中、リュシアン王子が木箱を見つけて中に入るという策を見出し、ワタクシたちは木箱に隠れました。
「今思えば、ワタクシって狭くて薄暗いところに、殿方と一緒にいたってことではないですか!」
ワタクシは思わず声を上げてしまいます。
更にその後のことを思い出してしまい、ワタクシは両手で顔を隠しました。
「しかもその後、壁に空いたから脱出しようとして、胸が支えて抜け出せないという状態に陥ってしまったではないですか! 今思えば、今日一番の羞恥ポイントですわ!」
羞恥心を覚えたワタクシはそのままベッドにダイブすると、左右に転がって身悶えました。そして枕に顔を埋めます。
こうでもしないと、フッとした拍子に思い出しそうになるからです。
「でも、リュシアン王子の勇姿はとても素敵でしたわ」
そう、ここが今日一番のドキドキポイントだったかもしれませんわ。
森の中でディノブレードと呼ばれるティラノ型のモンスターが現れたとき、ワタクシは過去を思い出して身動きが取れない状態にありました。
ですが、リュシアン王子はワタクシを助けようと、剣を取り出して勇敢にモンスターに立ち向かいました。
あの光景は今でも鮮明に覚えています。それほどワタクシにとっては、目に焼き付けるほどの出来事でしたわ。
「そう言えば、彼が腰に付けていたポーチ。あれはハンターが使っている物と似ていたような? いえ、気のせいですわよね。だってリュシアン王子は隣国の王子様ですもの。ワタクシの大嫌いなハンターな訳がありませんわ」
あれは気のせいだと己に言い聞かせます。
「ハンターと言えば、どうしてワタクシはリュシアン王子に過去話をしてしまったのでしょうか?」
今日初めてお会いした方です。普通なら触れて欲しくはない出来事なので話さないようにしていますが、彼に訊かれたとき、つい口が滑ってしまいましたわ。
「本当に今日のワタクシはどうかしていますわ」
どうしてなのか分からないまま、ワタクシは再び彼の勇姿を思い出すことにします。すると再びワタクシの鼓動が早鐘を打ち始めました。
「もう! どうしてリュシアン王子のことを考えるとドキドキが止まらないですの!」
声を上げながら、ワタクシは再び枕に顔を埋めます。
ドキドキと言えば、ディノブレードがワタクシを襲ってきたとき、リュシアン王子が助けてお姫様抱っこをしてくださいましたときも、心臓の鼓動が激しくなりましたわね。
お姫様は王子様にお姫様抱っこをしてもらえる。それは物語の中で、現実には殆ど起きません。
王族の中で、お父様以外にお姫様抱っこをしてもらったのは、リュシアン王子が初めてでしたわ。
そう、お父様以外の殿方に抱き抱えられることなど、初めてでした。
「リュシアン王子の腕、とても逞しかったですわ。すぐに降ろされたのが惜しいくらいです」
また出会ったときにお姫様抱っこをしてもらえるのでしょか?
「って、ワタクシは何を考えているのです! ワタクシのバカ、バカ、バカ!」
声を上げていると、突然部屋の扉が叩かれました。
「エリーザ姫様大丈夫ですか? ご自分を責められているようですが?」
扉越しに侍女の声が聞こえる。
「だ、大丈夫ですわ! 気になさらないで」
「そうですか。ならいいのですが。失礼ですが、入らせてもらってもよろしいでしょうか? お話しがあります」
「ええ、宜しくてよ」
入室を許可すると、侍女が部屋の中に入ってきます。
「おやすみ中でしたか」
「いえ、ただ横になっていただけですわ。それでどのようなご用件ですの?」
上体を起こして侍女の顔を見ます。
「王様が大事なお話しがあるようなので、直ぐに部屋に来てほしいそうです」
「分かりましたわ」
「では、失礼します」
「あ、待ってください!」
踵を返して背を向ける侍女に、ワタクシは呼び止めました。
「何でしょうか?」
「あ、あのう……えーと」
どうしてワタクシは急に言葉に支かえてしまったのでしょう? 彼女に聞けば、このドキドキの正体も分かるかもしれないはずですのに。
待たせているのにも関わらず、侍女は柔軟な笑みを浮かべています。
勇気を振り絞るのです! ワタクシ!
「あのですね! あなたに相談したいことがありますの!」
ワタクシは少々恥ずかしい思いをしながらも、今日一日ドキドキが止まらないことや、リュシアン王子のことを思い出すと、顔が赤くなって体が熱くなることを話ました。
すると、侍女は顔を綻ばせながら目尻からは涙を流します。
ワタクシ、彼女を泣かせるようなことを言ってしまったのでしようか? でも顔は喜んでいるのはいったい?
「おめでとうございます! エリーザ姫様!」
驚きと困惑で一杯の中、侍女が祝福してきました。そのせいで余計に頭の中がこんがらがります。
「エリーザ姫様はついに恋をされたのですね!」
「こ、恋!」
予想外の言葉に、ワタクシはまた声を上げました。
「おてんばに育ってしまい、王族に仕える身として心配しましたが、とうとう乙女のようなこと言うようになられたのですね! 私は嬉しいです。ささ、王様がお待ちですので、早くお部屋から出ましょう」
部屋から出るように促され、ワタクシは部屋を出るとお父様の部屋に向かいます。
ワタクシはリュシアン王子のことが好き。本当なのでしょうか?
でも、侍女が言うのなら間違いないはずです。
ワタクシはリュシアン王子のことが好きなのでしょう。
ドキドキの正体が分かりスッキリしました。でも、彼のことを好きになった後はどうすればいいのでしょうか? その辺に疎いワタクシは何も分かりません。
「また侍女にでも相談するとしましょう」
お父様の部屋の前に行くと、ワタクシは扉をノックします。
「お父様、エリーザです」
「エリーザか。入って来てくれ」
入室するように促され、ワタクシはお父様の部屋に入ります。お父様は読書中だったらしく、持っていた本を閉じました。
「エリーザ、お前の婚儀の相手が決まった」
「え!」
お父様の言葉を聞いたワタクシは、一瞬時が止まったかのように錯覚しました。
リュシアン王子のことが好きだと分かった途端に、婚儀の話がくるとは思いにもよりませんでしたわ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
ワタクシことエリーザは、リュシアン王子と別れたあとも、鼓動の高鳴りが止まりませんでした。
「今日のワタクシはどうしてしまったのでしょう。リュシアン王子と出会ってから、ドキドキが止まりませんわ」
ワタクシはどうしてこんなに心臓の鼓動が激しいのか、今日一日の出来事を思い出すことにします。
最初に心臓の鼓動が早鐘を打ったのは、ワタクシが窓から飛び降りようとしたとき、リュシアン王子が助けようとして一緒に落下したときです。
あのときは死を覚悟しましたが、リュシアン王子の機転でワタクシはケガをせずにすみましたわ。
当時は死が迫る恐怖から逃れ、生を実感したから心臓鼓動が早くなったと思っていました。
そして心拍数が落ち着かないままお城の兵士に見つかり、彼らから逃げるために走りました。
その時も全力で走って逃げたから、運動をしたことで心拍数が上がったのだと思いましたわ。
兵士から逃げる中、リュシアン王子が木箱を見つけて中に入るという策を見出し、ワタクシたちは木箱に隠れました。
「今思えば、ワタクシって狭くて薄暗いところに、殿方と一緒にいたってことではないですか!」
ワタクシは思わず声を上げてしまいます。
更にその後のことを思い出してしまい、ワタクシは両手で顔を隠しました。
「しかもその後、壁に空いたから脱出しようとして、胸が支えて抜け出せないという状態に陥ってしまったではないですか! 今思えば、今日一番の羞恥ポイントですわ!」
羞恥心を覚えたワタクシはそのままベッドにダイブすると、左右に転がって身悶えました。そして枕に顔を埋めます。
こうでもしないと、フッとした拍子に思い出しそうになるからです。
「でも、リュシアン王子の勇姿はとても素敵でしたわ」
そう、ここが今日一番のドキドキポイントだったかもしれませんわ。
森の中でディノブレードと呼ばれるティラノ型のモンスターが現れたとき、ワタクシは過去を思い出して身動きが取れない状態にありました。
ですが、リュシアン王子はワタクシを助けようと、剣を取り出して勇敢にモンスターに立ち向かいました。
あの光景は今でも鮮明に覚えています。それほどワタクシにとっては、目に焼き付けるほどの出来事でしたわ。
「そう言えば、彼が腰に付けていたポーチ。あれはハンターが使っている物と似ていたような? いえ、気のせいですわよね。だってリュシアン王子は隣国の王子様ですもの。ワタクシの大嫌いなハンターな訳がありませんわ」
あれは気のせいだと己に言い聞かせます。
「ハンターと言えば、どうしてワタクシはリュシアン王子に過去話をしてしまったのでしょうか?」
今日初めてお会いした方です。普通なら触れて欲しくはない出来事なので話さないようにしていますが、彼に訊かれたとき、つい口が滑ってしまいましたわ。
「本当に今日のワタクシはどうかしていますわ」
どうしてなのか分からないまま、ワタクシは再び彼の勇姿を思い出すことにします。すると再びワタクシの鼓動が早鐘を打ち始めました。
「もう! どうしてリュシアン王子のことを考えるとドキドキが止まらないですの!」
声を上げながら、ワタクシは再び枕に顔を埋めます。
ドキドキと言えば、ディノブレードがワタクシを襲ってきたとき、リュシアン王子が助けてお姫様抱っこをしてくださいましたときも、心臓の鼓動が激しくなりましたわね。
お姫様は王子様にお姫様抱っこをしてもらえる。それは物語の中で、現実には殆ど起きません。
王族の中で、お父様以外にお姫様抱っこをしてもらったのは、リュシアン王子が初めてでしたわ。
そう、お父様以外の殿方に抱き抱えられることなど、初めてでした。
「リュシアン王子の腕、とても逞しかったですわ。すぐに降ろされたのが惜しいくらいです」
また出会ったときにお姫様抱っこをしてもらえるのでしょか?
「って、ワタクシは何を考えているのです! ワタクシのバカ、バカ、バカ!」
声を上げていると、突然部屋の扉が叩かれました。
「エリーザ姫様大丈夫ですか? ご自分を責められているようですが?」
扉越しに侍女の声が聞こえる。
「だ、大丈夫ですわ! 気になさらないで」
「そうですか。ならいいのですが。失礼ですが、入らせてもらってもよろしいでしょうか? お話しがあります」
「ええ、宜しくてよ」
入室を許可すると、侍女が部屋の中に入ってきます。
「おやすみ中でしたか」
「いえ、ただ横になっていただけですわ。それでどのようなご用件ですの?」
上体を起こして侍女の顔を見ます。
「王様が大事なお話しがあるようなので、直ぐに部屋に来てほしいそうです」
「分かりましたわ」
「では、失礼します」
「あ、待ってください!」
踵を返して背を向ける侍女に、ワタクシは呼び止めました。
「何でしょうか?」
「あ、あのう……えーと」
どうしてワタクシは急に言葉に支かえてしまったのでしょう? 彼女に聞けば、このドキドキの正体も分かるかもしれないはずですのに。
待たせているのにも関わらず、侍女は柔軟な笑みを浮かべています。
勇気を振り絞るのです! ワタクシ!
「あのですね! あなたに相談したいことがありますの!」
ワタクシは少々恥ずかしい思いをしながらも、今日一日ドキドキが止まらないことや、リュシアン王子のことを思い出すと、顔が赤くなって体が熱くなることを話ました。
すると、侍女は顔を綻ばせながら目尻からは涙を流します。
ワタクシ、彼女を泣かせるようなことを言ってしまったのでしようか? でも顔は喜んでいるのはいったい?
「おめでとうございます! エリーザ姫様!」
驚きと困惑で一杯の中、侍女が祝福してきました。そのせいで余計に頭の中がこんがらがります。
「エリーザ姫様はついに恋をされたのですね!」
「こ、恋!」
予想外の言葉に、ワタクシはまた声を上げました。
「おてんばに育ってしまい、王族に仕える身として心配しましたが、とうとう乙女のようなこと言うようになられたのですね! 私は嬉しいです。ささ、王様がお待ちですので、早くお部屋から出ましょう」
部屋から出るように促され、ワタクシは部屋を出るとお父様の部屋に向かいます。
ワタクシはリュシアン王子のことが好き。本当なのでしょうか?
でも、侍女が言うのなら間違いないはずです。
ワタクシはリュシアン王子のことが好きなのでしょう。
ドキドキの正体が分かりスッキリしました。でも、彼のことを好きになった後はどうすればいいのでしょうか? その辺に疎いワタクシは何も分かりません。
「また侍女にでも相談するとしましょう」
お父様の部屋の前に行くと、ワタクシは扉をノックします。
「お父様、エリーザです」
「エリーザか。入って来てくれ」
入室するように促され、ワタクシはお父様の部屋に入ります。お父様は読書中だったらしく、持っていた本を閉じました。
「エリーザ、お前の婚儀の相手が決まった」
「え!」
お父様の言葉を聞いたワタクシは、一瞬時が止まったかのように錯覚しました。
リュシアン王子のことが好きだと分かった途端に、婚儀の話がくるとは思いにもよりませんでしたわ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
0
お気に入りに追加
1,108
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
陽キャグループを追放されたので、ひとりで気ままに大学生活を送ることにしたんだが……なぜか、ぼっちになってから毎日美女たちが話しかけてくる。
電脳ピエロ
恋愛
藤堂 薫は大学で共に行動している陽キャグループの男子2人、大熊 快児と蜂羽 強太から理不尽に追い出されてしまう。
ひとりで気ままに大学生活を送ることを決める薫だったが、薫が以前関わっていた陽キャグループの女子2人、七瀬 瑠奈と宮波 美緒は男子2人が理不尽に薫を追放した事実を知り、彼らと縁を切って薫と積極的に関わろうとしてくる。
しかも、なぜか今まで関わりのなかった同じ大学の美女たちが寄ってくるようになり……。
薫を上手く追放したはずなのにグループの女子全員から縁を切られる性格最悪な男子2人。彼らは瑠奈や美緒を呼び戻そうとするがことごとく無視され、それからも散々な目にあって行くことになる。
やがて自分たちが女子たちと関われていたのは薫のおかげだと気が付き、グループに戻ってくれと言うがもう遅い。薫は居心地のいいグループで楽しく大学生活を送っているのだから。
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる