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第六章
第十一話 くそう!失敗とはどういうことだ!
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~フェルディナン視点~
「何だって! もう一度言ってみろ!」
俺ことフェルディナンは、ギルドマスター室で部下のペテンからの報告を聞き、声を荒げる。
「ですから、今回の作戦は失敗です。リュシアンはレンナルト王の依頼を達成しました。そしてその実力を認められて、国宝級の英雄と言う栄誉ある称号と勲章を得られました」
もう一度説明を受け、俺は拳を握ると机を強く叩く。
「どうしてそうなってしまうんだ! お前が任せろと言うから頼んだんだぞ!」
「そう言われましても、私も全力を尽くしました。失敗したのは、彼の実力が私の策に優ったと言うことです」
少しも悪びれる様子を見せないペテンの反応に、俺は苛立つ。
「考え方によっては良い方向に転がりましたよ。国宝級の英雄となったリュシアンを連れ戻すことができれば、このギルドの知名度も上がり、多くの依頼が殺到します。そうすれば大儲け間違いなしです」
ペテンの説明を聞き、俺は顎に手を置く。
確かにペテンの言うことも一理ある。有名となったリュシアンを俺のギルドに連れ戻せば、知名度のお陰で依頼が殺到するかもしれない。
考え方に寄っては大儲けのチャンスを得たとも考えられる。
「分かった。今回の件に関しては、これ以上は不問としよう」
「ありがとうございます。ギルドマスターならそう言ってもらえると信じていました」
「とにかく、直ぐに次の作戦を考えないといけないな」
俺は机の引き出しから依頼書の束を取り出すと机の上に広げる。
何か、何かないか。高難易度の依頼であり、尚且つ国宝級の英雄となったリュシアンでさえ失敗するような依頼は。
一枚一枚確認するが、これだと思うようなものはなかった。難易度の高い依頼は存在する。しかし国宝級の英雄となったリュシアンなら、簡単にやり遂げてしまいそうなものばかりだった。
「くそう。全然ないじゃないか! こうなったらまた俺自ら依頼を探しに行くしかない」
「では、私も依頼を探すとしましょう。絶対とは言えませんが、必ずギルドマスターが納得の行くものを見つけ出してみせます」
俺たちはギルドマスター室から出ると、高難易度の依頼を求めてギルドから出て行った。
「ああ、くそう! 全然リュシアンを苦しめるような依頼がないじゃないか!」
その日の夜、俺は酒場のカウンター席に座り、浴びるように酒を飲んでいた。
「たく、どいつもこいつも使えない依頼者ばかりだ。簡単な依頼を用意することしかできないなんてな」
小タルのジョッキの中に入っている酒を一気に飲み干すと、勢いよくテーブルに叩き付ける。
「フェルディナン、飲み過ぎだ。そんなに大きな音を出したら、他の客に迷惑がかかる」
あまりにも大きい音を出してしまったからか、酒場のマスターが注意をしてきた。
「うるせー! うるせー! うるさいんだよ! 俺はこの町のギルドマスターなんだぞ! 他の平民たちよりも偉いんだ! 少し大声を出した程度で俺に注意をするな!」
「はい、はい。分かったから大人しく飲んでくれ。次に大声を出したら出禁にするからな」
「分かった。分かった。大人しく飲めばいいんだろう? さすがにここの酒が飲めなくなるのは困るからな。と言うわけで酒のお代わりだ」
俺は空になったジョッキをマスターに突き付ける。
彼は受け取ると、新しい酒を注ぎにこの場から離れた。
新しい酒が来るのを待っていると、俺の隣に男が座った。
チラリと見ると、見た目七十代の老人だった。片方だけの眼鏡をかけており、タキシードを着ている。
どっかの貴族に仕えている執事か? 全然見覚えがないからこの町の者ではないな。
「マスター、ワシにも酒をくれ」
「少々お待ちを」
執事のような男がマスターに酒を注文する。その数秒後、彼から視線を感じた。
もしかして俺がチラ見したのがバレたか? だけど俺が見たのは一瞬だぞ。気分を害させるほど見てはいないはずだ。
「お主、酒に酔っているとは言え、あまり大声を上げるのはよくない。離れていても筒抜けであったぞ」
はぁー。こいつも説教をしに来たのか。これ以上はその件に関してはお腹が一杯だって。
「仕方がないだろう。ああでもして声を上げないと、ストレス発散にはならないのだからよ」
「人に迷惑をかけるにしては、あまりにも小さ過ぎて小物臭が漂っておる。どうせするならもっと大きいことをするべきだ」
男の言葉に俺は困惑する。
何を言っているんだ? この爺さんは? 酒に酔っているのか? いや、こいつは顔が赤くないし言動も普通だ。どう見たって酒癖の悪さに出たセリフとは思えない。
どうやら俺は、あまり良くない爺さんに絡まれてしまったようだ。
ここは関わらない方がいい。俺の勘がそう言っている。
「マスター悪い。用事を思い出した。酒代はここに置いておくから」
カウンターの上に酒の代金を置き、そのまま立ち去ろうとする。しかし俺の腕は執事のような男に捕まれた。
「何をする? 離せよ!」
「そうか。ワシの話を聞いてくれるか」
「いや、そっちの話せじゃない! 手を離せと言っているんだ!」
今日は本当に運が悪い。失敗の報告を聞かされて、変な爺さんに絡まれるなんて。
「まぁ、まぁ、いいではないか。お主にとっても悪くない話だ。お主、難しい依頼を探しておるのだろう? ちょうどいい案件を持っておる」
高難易度の依頼を匂わせる言い方に、俺の拒絶する気持ちは消え失せた。
「チッ、仕方がない。話だけは聞いてやろうじゃないか。マスターやっぱり酒を頼む! もう少し店に貢献してやることにした」
マスターにもう一度酒を注文すると、俺は男を見る。
「それじゃ聞かせてもらおうか」
「うむ。それならまずは自己紹介からしよう。ワシの名はサウザー。とあるお方にお仕えしている執事だ。そしてお主に頼みたい依頼と言うものが――」
あまり周囲に聞かれたくないのか、サウザーと名乗った老人は俺の耳元に顔を近付けると依頼内容を話だす。
「なるほど、確かにそれは難しい依頼だな。分かった。その依頼受けようではないか。だけどそこまで難易度が高いと、別のギルドに委託することになるが構わないな?」
「ああ、それさえ手に入るのなら、誰でも構わない」
俺は口角を上げる。
この依頼をリュシアンたちにやらせて失敗させれば、間違いなくあのギルドの評判はガタ落ちするだろう。
今から楽しみだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽にしていただけると助かります。
何卒宜しくお願いします。
「何だって! もう一度言ってみろ!」
俺ことフェルディナンは、ギルドマスター室で部下のペテンからの報告を聞き、声を荒げる。
「ですから、今回の作戦は失敗です。リュシアンはレンナルト王の依頼を達成しました。そしてその実力を認められて、国宝級の英雄と言う栄誉ある称号と勲章を得られました」
もう一度説明を受け、俺は拳を握ると机を強く叩く。
「どうしてそうなってしまうんだ! お前が任せろと言うから頼んだんだぞ!」
「そう言われましても、私も全力を尽くしました。失敗したのは、彼の実力が私の策に優ったと言うことです」
少しも悪びれる様子を見せないペテンの反応に、俺は苛立つ。
「考え方によっては良い方向に転がりましたよ。国宝級の英雄となったリュシアンを連れ戻すことができれば、このギルドの知名度も上がり、多くの依頼が殺到します。そうすれば大儲け間違いなしです」
ペテンの説明を聞き、俺は顎に手を置く。
確かにペテンの言うことも一理ある。有名となったリュシアンを俺のギルドに連れ戻せば、知名度のお陰で依頼が殺到するかもしれない。
考え方に寄っては大儲けのチャンスを得たとも考えられる。
「分かった。今回の件に関しては、これ以上は不問としよう」
「ありがとうございます。ギルドマスターならそう言ってもらえると信じていました」
「とにかく、直ぐに次の作戦を考えないといけないな」
俺は机の引き出しから依頼書の束を取り出すと机の上に広げる。
何か、何かないか。高難易度の依頼であり、尚且つ国宝級の英雄となったリュシアンでさえ失敗するような依頼は。
一枚一枚確認するが、これだと思うようなものはなかった。難易度の高い依頼は存在する。しかし国宝級の英雄となったリュシアンなら、簡単にやり遂げてしまいそうなものばかりだった。
「くそう。全然ないじゃないか! こうなったらまた俺自ら依頼を探しに行くしかない」
「では、私も依頼を探すとしましょう。絶対とは言えませんが、必ずギルドマスターが納得の行くものを見つけ出してみせます」
俺たちはギルドマスター室から出ると、高難易度の依頼を求めてギルドから出て行った。
「ああ、くそう! 全然リュシアンを苦しめるような依頼がないじゃないか!」
その日の夜、俺は酒場のカウンター席に座り、浴びるように酒を飲んでいた。
「たく、どいつもこいつも使えない依頼者ばかりだ。簡単な依頼を用意することしかできないなんてな」
小タルのジョッキの中に入っている酒を一気に飲み干すと、勢いよくテーブルに叩き付ける。
「フェルディナン、飲み過ぎだ。そんなに大きな音を出したら、他の客に迷惑がかかる」
あまりにも大きい音を出してしまったからか、酒場のマスターが注意をしてきた。
「うるせー! うるせー! うるさいんだよ! 俺はこの町のギルドマスターなんだぞ! 他の平民たちよりも偉いんだ! 少し大声を出した程度で俺に注意をするな!」
「はい、はい。分かったから大人しく飲んでくれ。次に大声を出したら出禁にするからな」
「分かった。分かった。大人しく飲めばいいんだろう? さすがにここの酒が飲めなくなるのは困るからな。と言うわけで酒のお代わりだ」
俺は空になったジョッキをマスターに突き付ける。
彼は受け取ると、新しい酒を注ぎにこの場から離れた。
新しい酒が来るのを待っていると、俺の隣に男が座った。
チラリと見ると、見た目七十代の老人だった。片方だけの眼鏡をかけており、タキシードを着ている。
どっかの貴族に仕えている執事か? 全然見覚えがないからこの町の者ではないな。
「マスター、ワシにも酒をくれ」
「少々お待ちを」
執事のような男がマスターに酒を注文する。その数秒後、彼から視線を感じた。
もしかして俺がチラ見したのがバレたか? だけど俺が見たのは一瞬だぞ。気分を害させるほど見てはいないはずだ。
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はぁー。こいつも説教をしに来たのか。これ以上はその件に関してはお腹が一杯だって。
「仕方がないだろう。ああでもして声を上げないと、ストレス発散にはならないのだからよ」
「人に迷惑をかけるにしては、あまりにも小さ過ぎて小物臭が漂っておる。どうせするならもっと大きいことをするべきだ」
男の言葉に俺は困惑する。
何を言っているんだ? この爺さんは? 酒に酔っているのか? いや、こいつは顔が赤くないし言動も普通だ。どう見たって酒癖の悪さに出たセリフとは思えない。
どうやら俺は、あまり良くない爺さんに絡まれてしまったようだ。
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高難易度の依頼を匂わせる言い方に、俺の拒絶する気持ちは消え失せた。
「チッ、仕方がない。話だけは聞いてやろうじゃないか。マスターやっぱり酒を頼む! もう少し店に貢献してやることにした」
マスターにもう一度酒を注文すると、俺は男を見る。
「それじゃ聞かせてもらおうか」
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「なるほど、確かにそれは難しい依頼だな。分かった。その依頼受けようではないか。だけどそこまで難易度が高いと、別のギルドに委託することになるが構わないな?」
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