35 / 171
第四章
第三話 強化された太刀の威力は凄すぎました
しおりを挟む
太刀を鍛冶職人のベルトラムさんに預けた翌日、俺は受け取りに彼の工房に訪れていた。
「ベルトラムさん、預けていた太刀はどうですか?」
「失敗してもうた」
は? 失敗しただって!
「ベルトラムさん! 失敗したってどう言うことですか!」
「おや? リュシアンではないか。いつの間に来ていたんだ?」
「今です! それよりも失敗したって」
「うむ。ワシが作ろうと思ったドスケベミエールの試作品を失敗してしまった。これでは、遠くから女の子のパンツを覗き見することができない」
男の言葉に、俺は思わずずっこけそうになった。
「あのう……俺が預けていた太刀は?」
「おおう。そうだったな。完成しておるぞ」
ベルトラムさんは奥の部屋に行くと、鍛え直された俺の太刀を持ってくる。
見た目は変わっていないが、刀身の曇りはなくなっていた。
「切れ味は今まで以上に上がっておる。これまで斬れなかったモンスターの硬い部分も切り裂くことはできるだろう」
「ありがとうございます。早くこいつの性能を確かめてみたい」
「そう言うと思ってちゃんと活躍の場を用意してある。ボウズに指名依頼だ。事前にエレーヌには話をつけておるのでな」
彼はポケットから依頼書を取り出して俺に手渡す。
依頼内容を確認する前に、俺は紙に目を通した。
『俺は闘技場の責任者だ。こたび、ハンターギルドとコラボしてハンターとモンスターのデモンストレーションを行う。そこで実際にモンスターとハンターが戦って観客に被害が出ないかの確認をしたい』
闘技場のデモンストレーションの予行演習か。それはそれで面白そうだな。
「引き受けてくれるか?」
「ああ、仕事である以上は断らない」
「では、今から向かうとしよう。闘技場まで案内する」
どうしてベルトラムさんも一緒に行くのか不思議だが、ここは彼に従って付いていくことにした。
工房から歩いて三十分ほど経過すると、闘技場が見えてきた。
中に入ると、ベルトラムさんは受付嬢のところに向かい何かを話している。
あの受付嬢美人だな。もしかしてベルトラムさんは、あの人を口説くために付いて来たのか?
「ボウズは先にあの扉から闘技場の中に入って準備をしておけ。直ぐにモンスターが現れるのでな」
彼が扉を指差し、その中に入るように言ってくる。
やれやれ、どうにも私用に付き合わされている感じがするけどまぁ、いいか。
言われたとおりに扉の中に入り、通路を歩く。
奥に光が洩れ、通路を渡り切ると闘技場に出た。
「リュシアン君だね。話はベルトラムさんから聞いているよ」
上の方から声が聞こえ、俺は見上げる。すると高い位置にある観客席から四十代の男が声をかけてきた。
「私はここの責任者だ。今から君には、普通にモンスターと戦ってもらいたい。ただそれだけだ」
闘技場の責任者が依頼内容を説明すると、彼の横にベルトラムさんが並ぶ。
「さぁ、ボウズの戦いぶりを見させてもらうぞ」
彼が声をかけた瞬間、闘技場の鉄の扉が開き、モンスターが現れた。
『コケー、コケー、コー! コケ、コケ』
闘技場内に入って来たのは、ニワトリが巨大化したようなモンスター、クックルーだ。
『コケー!』
やつは翼を広げて走って来ると、勢いよく嘴で突き刺してきた。
後方に飛んで躱すと、クックルーは嘴が地面に突き刺さったまま、身動きが取れないでいる。
今が攻撃のチャンス!
鞘から太刀を抜き、敵の頭部に斬りつける。
嘴には傷が付き、一発で部位破壊したことを実感した。
何て攻撃力と切れ味なんだ。たった一回の攻撃で、部位破壊を成功させるなんて。
嘴が地面から抜けると、やつは嘴を開け、火球を放つ。
クックルーの体内には炎を吐くことを可能にする臓器、火炎臓がある。なので、普通のニワトリができない攻撃も使ってくる。
『コケー、コケー、コー!』
やつは再び俺に接近して嘴で攻撃するが、それよりも早く懐に忍び込み、足を切り裂いた。
『コケー!』
足を斬られた拍子に、やつは転倒して地面に倒れた。
一発でモンスターを転ばせることができるなんて!
転んだ影響でやつは直ぐに起き上がることができない。今の内に追撃する。
クックルーが起き上がるまでの間、何度もモンスターを斬りつける。
起き上がろうとするニワトリを見て、俺は一度後方に下がった。
一度太刀を横に振り、刃に着いたモンスターの血を飛ばす。
『コケー! コケコケ!』
モンスターは飛び上がって翼を羽ばたかせるも、飛ぶことができずに地面に着地した。
眼球が真っ赤になっている。憤怒状態になったな。
『コケー!』
クックルーが鳴き声を上げながら俺に突っ込んでくる。
走るスピードも上がっている。だけどいくら憤怒状態になったからと言っても、攻撃のモーションは変わらない。攻撃のタイミングさえわかっていれば、当たらない限り危険ではない。
再びモンスターが近づき、嘴を頭上から振り下ろす。
だがそれよりも早く、俺は前転して回避するとやつの懐に入る。そしてと刃を足に当て、敵を斬りつけた。だがその瞬間、太刀は弾かれてしまう。
切れ味が落ちたのか?
もしそうなら砥石を使って切れ味をよくしないといけない。憤怒状態になったモンスターは、筋肉が収縮されて防御面も強くなる。
ハンターは戦闘中に砥石を使って切れ味をよくするという大胆さもいるが、今はやめておく。
憤怒状態が治れば切れるようになるかもしれない。まずはそれを見極めさせてもらう。
クックルーから離れ、やつの憤怒状態が解けるのを待つ。
その間ニワトリが襲ってくるが、回避に専念して攻撃のチャンスを窺う。
しばらく逃げに徹していると、やつの目が赤から白に戻った。
「憤怒モードが解けた! 今攻撃が通るのか試させてもらう!」
モンスターに接近するとやつの嘴を避け、足に刃を叩き込む。すると刃が敵の肉を切り、鮮血が流れ出た。
やっぱり、憤怒状態のモンスターには、まだ切れ味が劣るようだな。
足を斬られたことにより、クックルーは地面に倒れた。
「今がチャンス!」
太刀を上段に構えると、俺はモンスターの心臓に目がけて刃を振り落とした。
それが決定打となり、クックルーはそれ以降動かなくなる。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽にしていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
「ベルトラムさん、預けていた太刀はどうですか?」
「失敗してもうた」
は? 失敗しただって!
「ベルトラムさん! 失敗したってどう言うことですか!」
「おや? リュシアンではないか。いつの間に来ていたんだ?」
「今です! それよりも失敗したって」
「うむ。ワシが作ろうと思ったドスケベミエールの試作品を失敗してしまった。これでは、遠くから女の子のパンツを覗き見することができない」
男の言葉に、俺は思わずずっこけそうになった。
「あのう……俺が預けていた太刀は?」
「おおう。そうだったな。完成しておるぞ」
ベルトラムさんは奥の部屋に行くと、鍛え直された俺の太刀を持ってくる。
見た目は変わっていないが、刀身の曇りはなくなっていた。
「切れ味は今まで以上に上がっておる。これまで斬れなかったモンスターの硬い部分も切り裂くことはできるだろう」
「ありがとうございます。早くこいつの性能を確かめてみたい」
「そう言うと思ってちゃんと活躍の場を用意してある。ボウズに指名依頼だ。事前にエレーヌには話をつけておるのでな」
彼はポケットから依頼書を取り出して俺に手渡す。
依頼内容を確認する前に、俺は紙に目を通した。
『俺は闘技場の責任者だ。こたび、ハンターギルドとコラボしてハンターとモンスターのデモンストレーションを行う。そこで実際にモンスターとハンターが戦って観客に被害が出ないかの確認をしたい』
闘技場のデモンストレーションの予行演習か。それはそれで面白そうだな。
「引き受けてくれるか?」
「ああ、仕事である以上は断らない」
「では、今から向かうとしよう。闘技場まで案内する」
どうしてベルトラムさんも一緒に行くのか不思議だが、ここは彼に従って付いていくことにした。
工房から歩いて三十分ほど経過すると、闘技場が見えてきた。
中に入ると、ベルトラムさんは受付嬢のところに向かい何かを話している。
あの受付嬢美人だな。もしかしてベルトラムさんは、あの人を口説くために付いて来たのか?
「ボウズは先にあの扉から闘技場の中に入って準備をしておけ。直ぐにモンスターが現れるのでな」
彼が扉を指差し、その中に入るように言ってくる。
やれやれ、どうにも私用に付き合わされている感じがするけどまぁ、いいか。
言われたとおりに扉の中に入り、通路を歩く。
奥に光が洩れ、通路を渡り切ると闘技場に出た。
「リュシアン君だね。話はベルトラムさんから聞いているよ」
上の方から声が聞こえ、俺は見上げる。すると高い位置にある観客席から四十代の男が声をかけてきた。
「私はここの責任者だ。今から君には、普通にモンスターと戦ってもらいたい。ただそれだけだ」
闘技場の責任者が依頼内容を説明すると、彼の横にベルトラムさんが並ぶ。
「さぁ、ボウズの戦いぶりを見させてもらうぞ」
彼が声をかけた瞬間、闘技場の鉄の扉が開き、モンスターが現れた。
『コケー、コケー、コー! コケ、コケ』
闘技場内に入って来たのは、ニワトリが巨大化したようなモンスター、クックルーだ。
『コケー!』
やつは翼を広げて走って来ると、勢いよく嘴で突き刺してきた。
後方に飛んで躱すと、クックルーは嘴が地面に突き刺さったまま、身動きが取れないでいる。
今が攻撃のチャンス!
鞘から太刀を抜き、敵の頭部に斬りつける。
嘴には傷が付き、一発で部位破壊したことを実感した。
何て攻撃力と切れ味なんだ。たった一回の攻撃で、部位破壊を成功させるなんて。
嘴が地面から抜けると、やつは嘴を開け、火球を放つ。
クックルーの体内には炎を吐くことを可能にする臓器、火炎臓がある。なので、普通のニワトリができない攻撃も使ってくる。
『コケー、コケー、コー!』
やつは再び俺に接近して嘴で攻撃するが、それよりも早く懐に忍び込み、足を切り裂いた。
『コケー!』
足を斬られた拍子に、やつは転倒して地面に倒れた。
一発でモンスターを転ばせることができるなんて!
転んだ影響でやつは直ぐに起き上がることができない。今の内に追撃する。
クックルーが起き上がるまでの間、何度もモンスターを斬りつける。
起き上がろうとするニワトリを見て、俺は一度後方に下がった。
一度太刀を横に振り、刃に着いたモンスターの血を飛ばす。
『コケー! コケコケ!』
モンスターは飛び上がって翼を羽ばたかせるも、飛ぶことができずに地面に着地した。
眼球が真っ赤になっている。憤怒状態になったな。
『コケー!』
クックルーが鳴き声を上げながら俺に突っ込んでくる。
走るスピードも上がっている。だけどいくら憤怒状態になったからと言っても、攻撃のモーションは変わらない。攻撃のタイミングさえわかっていれば、当たらない限り危険ではない。
再びモンスターが近づき、嘴を頭上から振り下ろす。
だがそれよりも早く、俺は前転して回避するとやつの懐に入る。そしてと刃を足に当て、敵を斬りつけた。だがその瞬間、太刀は弾かれてしまう。
切れ味が落ちたのか?
もしそうなら砥石を使って切れ味をよくしないといけない。憤怒状態になったモンスターは、筋肉が収縮されて防御面も強くなる。
ハンターは戦闘中に砥石を使って切れ味をよくするという大胆さもいるが、今はやめておく。
憤怒状態が治れば切れるようになるかもしれない。まずはそれを見極めさせてもらう。
クックルーから離れ、やつの憤怒状態が解けるのを待つ。
その間ニワトリが襲ってくるが、回避に専念して攻撃のチャンスを窺う。
しばらく逃げに徹していると、やつの目が赤から白に戻った。
「憤怒モードが解けた! 今攻撃が通るのか試させてもらう!」
モンスターに接近するとやつの嘴を避け、足に刃を叩き込む。すると刃が敵の肉を切り、鮮血が流れ出た。
やっぱり、憤怒状態のモンスターには、まだ切れ味が劣るようだな。
足を斬られたことにより、クックルーは地面に倒れた。
「今がチャンス!」
太刀を上段に構えると、俺はモンスターの心臓に目がけて刃を振り落とした。
それが決定打となり、クックルーはそれ以降動かなくなる。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽にしていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
1
お気に入りに追加
1,122
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
出戻り国家錬金術師は村でスローライフを送りたい
新川キナ
ファンタジー
主人公の少年ジンが村を出て10年。
国家錬金術師となって帰ってきた。
村の見た目は、あまり変わっていないようでも、そこに住む人々は色々と変化してて……
そんな出戻り主人公が故郷で錬金工房を開いて生活していこうと思っていた矢先。王都で付き合っていた貧乏貴族令嬢の元カノが突撃してきた。
「私に貴方の子種をちょうだい!」
「嫌です」
恋に仕事に夢にと忙しい田舎ライフを送る青年ジンの物語。
※話を改稿しました。内容が若干変わったり、登場人物が増えたりしています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる