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第一章
第七話 一人でクイーンフレイヤーを討伐したことを報告したらSランクハンターになったのだが
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ギルドマスターのエレーヌさんから、運営費を差し引いた報酬をもらった。だが、その金額があまりにも多かったので俺は困惑した。
まったく、ギルドマスターという人がこんな単純な計算ミスをするなんて。きっと俺のことを心配しすぎて、正常な判断ができない状況にあるのだろうな。
「エレーヌさん。計算間違えていますよ」
俺は受け取った六枚の紙幣のうち、五枚をエレーヌさんに返そうとする。だけど彼女は首を横に振って金を受け取ろうとはしなかった。
「いいえ、これが本当の分配です。ブラックハンターギルドはハンターを道具のように扱い、自分の蓄えばかりを得ていますが、本当の相場は半分ずつなのです」
エレーヌさんの言葉に、俺は雷に打たれたような衝撃が走る。
うそだろう。俺が最初に就職したハンターギルドがそんな分配をしていたなんて。いや、今思えばあの激務の中、少ない報酬金額を考えれば納得がいく。
アントニオは一割がハンターの報酬となると言っていたが、実際には一割も貰っていなかったことになる。
俺は騙されていたことに悔しさを覚えると同時に、どうしてエレーヌさんは相場よりも高い分配をしてくれるのかが疑問に思った。
「あのう、どうしてエレーヌさんは相場よりも高い分配をしてくれるのですか?」
質問を彼女にすると、エレーヌさんは瞼を閉じて両手を胸に持っていく。
「それは、このギルドで働いてくれているハンターさんがわたしにとって家族も同然だからです。ギルドと言うのは、所属してくれるハンターさんが居てくれるからこそ成り立つのです。ハンターさんが居なければ、ギルドはまともに機能しなくなって潰れます。私がギルドマスターとしてやっていけているのは、全てハンターさんが働いてくれているからです。なので、その恩返しとして少しでも多くの報酬をハンターさんに上げたい。その気持ちの現れなのです」
どうして相場よりも報酬が高いのか、その理由をエレーヌさんは答える。そして俺に笑みを向けた。
「今回、リュシアン君がこの方の依頼を受けてくれて本当に助かりました。心から感謝しています。あなたが居てくれて本当に良かった」
彼女の言葉を聞いた途端、俺の心がなんだか暖かくなる。
あれ……どうして悲しくないのに涙が。
気付くと俺は、両方の目から涙が流れていた。どうして涙が出てくるのか分からない中、自分の腕で瞼を擦って涙を拭く。
「ごめんなさい。良い年なのに涙を流してしまって」
場違いにも涙を流してしまい、エレーヌさんに謝る。すると、彼女は再び俺を強く抱きしめた。
「良いのよ、人間だもの。泣きたくなるときだってあるわ。その涙は消して流してはいけない涙ではないの。私が落ち着くまでこうしてあげるから、気が済むまで泣きなさい。今まで頑張ったわね。偉いわ」
彼女の優しい言葉が俺に止めを刺した。とうとう堤防が決壊したかのように、俺は声を出して泣いた。
どれだけの時間泣いたのかは分からない。だけど俺の涙は完全に止まり、一滴も流れることはなかった。
「ありがとうございます。お陰で落ち着きました」
「良いのよ。社員であるハンターさんを元気付けるのも、ギルドマスターとしての仕事だもの」
「あ、あのう。俺はそろそろ帰っても良いかい? なんか感動的なシーンになったせいで、帰り辛くなったのだが」
苦笑いを浮かべながら、依頼主のおっさんが俺たちに声をかけてきた。
「あら、ごめんなさい。こちらのことは気にしないで帰って良かったのですよ」
「いや、そんな空気ではなかったじゃないか。まぁ、帰っていいのなら帰るよ。えーと、リュシアン君だったかな? 今回は本当に助かった。ギルドマスターも言っていたが、君がいてくれて本当に良かったよ。もし、また何か依頼をお願いするときは君を指名するから」
おっさんは軽くお辞儀をすると、部屋から出て言った。
「良かったわね、リュシアン君。早速固定依頼主ができたわ」
「固定依頼主?」
「そう、前にいたギルドではどんな感じだったのか分からないけど、ここでは依頼主がハンターを指名することができるのよ。多くの人から指名されればされるほど、人気になってギルドの看板ハンターになることができるわ」
「へー、そんな制度があるのですね」
つまり、多くの人からの依頼が来れば、その分忙しくはなる。だけどその分たくさんの報酬をもらうことができ、なおかつハンターとして優秀であることを証明できると言うわけだ。
これはやりがいが出てきたな。
あ、そう言えばエレーヌさんにクイーンフレイヤーを討伐したことを報告しないと。
「エレーヌさん、実は依頼の最中にクイーンフレイヤーに襲われて、ついでに討伐してきたのですよ」
俺はクイーンフレイヤーを討伐したことを伝えながら、ポケットから逆鱗を取り出して彼女に見せる。
「ク、クイーンフレイヤーを倒したのですか! 龍の女王と呼ばれるあのモンスターをたった一人で」
「は、はい。少しだけ時間がかかってしまいましたが、どうにか討伐することができました」
エレーヌさんが俺の手から逆鱗を取るとマジマジと見る。
「ほ、本物の逆鱗ですね。討伐しないと手に入らない超貴重な素材を持って帰るなんて」
彼女にとっては衝撃すぎるできごとだったのか、逆鱗を持ったままエレーヌさんは固まってしまった。
「あ、あのう。大丈夫ですか?」
「す、すみません。あまりにも衝撃的すぎて、一瞬意識が吹き飛んでしまいました。それで、クイーンフレイヤーの死骸は今どこに?」
「深緑の森の七番エリアです」
「あの洞窟の中ですね。これは早く手を打つ必要があります。確かあの子がそろそろ遠征から帰って、深緑の森を通るはず。あとで彼女にメッセージを送っておきましょう」
討伐したモンスターの死骸の場所を教えると、エレーヌさんはぶつぶつと独り言を漏らした。
まぁ、生態系の管理もギルドマスターの仕事だからな。今後について色々と考えているのだろう。
「とりあえず、クイーンフレイヤーのことよりも今はリュシアン君よ」
エレーヌさんが逆鱗をテーブルの上に置くと、彼女は俺の手を握り、優しく包み込む。そして子供のようにキラキラとした目で俺の顔を見た。
「リュシアン君、あなたは今からSランクハンターに昇格よ!」
「は、はい。Sランクですね……Sランク……S! えええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
予想外の言葉に、俺は思わず絶叫した。
新しいギルドに入社したその日、俺はSランクハンターになった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
何卒よろしくお願いします。
まったく、ギルドマスターという人がこんな単純な計算ミスをするなんて。きっと俺のことを心配しすぎて、正常な判断ができない状況にあるのだろうな。
「エレーヌさん。計算間違えていますよ」
俺は受け取った六枚の紙幣のうち、五枚をエレーヌさんに返そうとする。だけど彼女は首を横に振って金を受け取ろうとはしなかった。
「いいえ、これが本当の分配です。ブラックハンターギルドはハンターを道具のように扱い、自分の蓄えばかりを得ていますが、本当の相場は半分ずつなのです」
エレーヌさんの言葉に、俺は雷に打たれたような衝撃が走る。
うそだろう。俺が最初に就職したハンターギルドがそんな分配をしていたなんて。いや、今思えばあの激務の中、少ない報酬金額を考えれば納得がいく。
アントニオは一割がハンターの報酬となると言っていたが、実際には一割も貰っていなかったことになる。
俺は騙されていたことに悔しさを覚えると同時に、どうしてエレーヌさんは相場よりも高い分配をしてくれるのかが疑問に思った。
「あのう、どうしてエレーヌさんは相場よりも高い分配をしてくれるのですか?」
質問を彼女にすると、エレーヌさんは瞼を閉じて両手を胸に持っていく。
「それは、このギルドで働いてくれているハンターさんがわたしにとって家族も同然だからです。ギルドと言うのは、所属してくれるハンターさんが居てくれるからこそ成り立つのです。ハンターさんが居なければ、ギルドはまともに機能しなくなって潰れます。私がギルドマスターとしてやっていけているのは、全てハンターさんが働いてくれているからです。なので、その恩返しとして少しでも多くの報酬をハンターさんに上げたい。その気持ちの現れなのです」
どうして相場よりも報酬が高いのか、その理由をエレーヌさんは答える。そして俺に笑みを向けた。
「今回、リュシアン君がこの方の依頼を受けてくれて本当に助かりました。心から感謝しています。あなたが居てくれて本当に良かった」
彼女の言葉を聞いた途端、俺の心がなんだか暖かくなる。
あれ……どうして悲しくないのに涙が。
気付くと俺は、両方の目から涙が流れていた。どうして涙が出てくるのか分からない中、自分の腕で瞼を擦って涙を拭く。
「ごめんなさい。良い年なのに涙を流してしまって」
場違いにも涙を流してしまい、エレーヌさんに謝る。すると、彼女は再び俺を強く抱きしめた。
「良いのよ、人間だもの。泣きたくなるときだってあるわ。その涙は消して流してはいけない涙ではないの。私が落ち着くまでこうしてあげるから、気が済むまで泣きなさい。今まで頑張ったわね。偉いわ」
彼女の優しい言葉が俺に止めを刺した。とうとう堤防が決壊したかのように、俺は声を出して泣いた。
どれだけの時間泣いたのかは分からない。だけど俺の涙は完全に止まり、一滴も流れることはなかった。
「ありがとうございます。お陰で落ち着きました」
「良いのよ。社員であるハンターさんを元気付けるのも、ギルドマスターとしての仕事だもの」
「あ、あのう。俺はそろそろ帰っても良いかい? なんか感動的なシーンになったせいで、帰り辛くなったのだが」
苦笑いを浮かべながら、依頼主のおっさんが俺たちに声をかけてきた。
「あら、ごめんなさい。こちらのことは気にしないで帰って良かったのですよ」
「いや、そんな空気ではなかったじゃないか。まぁ、帰っていいのなら帰るよ。えーと、リュシアン君だったかな? 今回は本当に助かった。ギルドマスターも言っていたが、君がいてくれて本当に良かったよ。もし、また何か依頼をお願いするときは君を指名するから」
おっさんは軽くお辞儀をすると、部屋から出て言った。
「良かったわね、リュシアン君。早速固定依頼主ができたわ」
「固定依頼主?」
「そう、前にいたギルドではどんな感じだったのか分からないけど、ここでは依頼主がハンターを指名することができるのよ。多くの人から指名されればされるほど、人気になってギルドの看板ハンターになることができるわ」
「へー、そんな制度があるのですね」
つまり、多くの人からの依頼が来れば、その分忙しくはなる。だけどその分たくさんの報酬をもらうことができ、なおかつハンターとして優秀であることを証明できると言うわけだ。
これはやりがいが出てきたな。
あ、そう言えばエレーヌさんにクイーンフレイヤーを討伐したことを報告しないと。
「エレーヌさん、実は依頼の最中にクイーンフレイヤーに襲われて、ついでに討伐してきたのですよ」
俺はクイーンフレイヤーを討伐したことを伝えながら、ポケットから逆鱗を取り出して彼女に見せる。
「ク、クイーンフレイヤーを倒したのですか! 龍の女王と呼ばれるあのモンスターをたった一人で」
「は、はい。少しだけ時間がかかってしまいましたが、どうにか討伐することができました」
エレーヌさんが俺の手から逆鱗を取るとマジマジと見る。
「ほ、本物の逆鱗ですね。討伐しないと手に入らない超貴重な素材を持って帰るなんて」
彼女にとっては衝撃すぎるできごとだったのか、逆鱗を持ったままエレーヌさんは固まってしまった。
「あ、あのう。大丈夫ですか?」
「す、すみません。あまりにも衝撃的すぎて、一瞬意識が吹き飛んでしまいました。それで、クイーンフレイヤーの死骸は今どこに?」
「深緑の森の七番エリアです」
「あの洞窟の中ですね。これは早く手を打つ必要があります。確かあの子がそろそろ遠征から帰って、深緑の森を通るはず。あとで彼女にメッセージを送っておきましょう」
討伐したモンスターの死骸の場所を教えると、エレーヌさんはぶつぶつと独り言を漏らした。
まぁ、生態系の管理もギルドマスターの仕事だからな。今後について色々と考えているのだろう。
「とりあえず、クイーンフレイヤーのことよりも今はリュシアン君よ」
エレーヌさんが逆鱗をテーブルの上に置くと、彼女は俺の手を握り、優しく包み込む。そして子供のようにキラキラとした目で俺の顔を見た。
「リュシアン君、あなたは今からSランクハンターに昇格よ!」
「は、はい。Sランクですね……Sランク……S! えええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
予想外の言葉に、俺は思わず絶叫した。
新しいギルドに入社したその日、俺はSランクハンターになった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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何卒よろしくお願いします。
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