8 / 41
第一章
第八話 カレンに手を出したらタダでは済まされないからな
しおりを挟む
「オーラオラオラ!」
俺に向けてタイガが何度も拳を放ってくる。
体に巻き付いている鎖の影響で避けることができない中、彼のパンチを何度も受けた。
事前に【肉体強化】を使っておいて良かった。お陰で痛みを感じないや。いや、寧ろ凝り固まった筋肉が解されてマッサージを受けているみたいだ。気持いい!
「オラ、オラ、オラ! どうだ! これで俺がツンデレではないことが分かったか!」
そう言えば、こいつのことをツンデレとか言ったから、こんなことになっていたんだったよな。あまりの気持よさに忘れていた。
「良い具合に筋肉がほぐれて気持いいぞ! ありがとうな。お前、マッサージ師になった方がいいんじゃないか? さっきから的確にツボを刺激してくれているお陰で、体が熱ってきている。次は背中のほうもよろしく」
「ふざけるな! 誰がマッサージ師だ! 俺は泣く子も黙る不良だぞ! サンドバックになっておきながら礼なんか言うな!」
だって、本当に気持いいんだもん。礼くらい言わないと罰が当たるって。
まぁ、スキルのお陰で肉体が強化されているからこその結果なんだけどね。多分【肉体強化】の効果が切れたら、めちゃくちゃ痛いと思う。下手したら気分が悪くなって嘔吐してしまうかもな。
でも、その前に倒させてもらう。さすがに効果が切れてまで攻撃を受けるほどのマゾではないからな。
「くそう! くそう! くそう! 俺の攻撃を食らっておきながら余裕な表情をしやがって! むかつくやつだ! もういい! お前なんかに俺の拳を食らわせる価値などない!」
声を上げ、タイガは後方に跳躍して俺との距離を開ける。
えー、もう終わり? 今度は背中の筋肉を解してもらいたかったのだけど。
「食らえ! 【武器の祭典】」
タイガの真上に剣や槍、斧といった様々な武器が展開されていく。
やつの攻撃が来る。そう思った瞬間、彼は俺に背を向けてカレンの方を見た。
「先にあの女の方を倒す! あいつの方が弱そうだ! 【武器の矢】!」
空中に展開された得物の数々がカレンに向けて放たれる。
まずい。彼女には一応落下ダメージを受けないように【肉体強化】を付与したが、自分以外に発動する際には、効果の持続時間が短い。既に切れているはず。
俺としたことが油断した。彼女が狙われることも十分に考えられたのに、調子に乗りすぎた。
でも、カレンには指一本触れさせない。彼女に触れていいのは、告白の返事待ちである俺だけだ!
体に力を入れ、拘束している鎖を引きちぎった。
既に【俊足】の効果は切れている。今からスキルを発動し直しても、彼女の前に移動することは難しい。
こうなるのなら、エレメント系のスキルを止めてユニークスキルの【瞬間移動】にしておけば良かった。
考えろ。今からスキルを発動して、カレンを攻撃から守る方法があるはずだ。
思考を巡らせると、やつのユニークスキルの設定を思い出す。
「そうだ。まだ間に合うじゃないか。スキル発動!【火球】【風】」
スキルが発動すると、カレンの前に火球が出現する。そしてその火球に向かって風が吹き、火球は瞬く間に巨大になっていく。
「バカな! 【死球】だと!」
「いいや、ただの【火球】だぜ。ただ通常よりも大きいってだけだ」
タイガの放った武器は、巨大な火の玉に入り込む。しかし、それらは貫通することはなかった。そしてドロドロに溶けた鉄が地面にゆっくりと落ちていく。
ふぅ、一発勝負だったけど、うまくいってくれて良かった。
二つのスキルを組み合わせて、上位のスキルを作り出すテクニックだ。ゲームではスキル同士のコマンドを選択するだけでよかった。だが、この世界では頭の中で思い描けば、上位のスキルを生み出すことも可能のようだ。
俺の【死球】がタイガの攻撃を防いでいる間にカレンに近付く。
「カレン、大丈夫か?」
「ええ、ユウリのお陰でケガはしていないわ」
これ以上カレンに危害が及ぶ前に、決着を付けよう。本当なら、タイガを仲間に引き込めれば最高だったのだけどな。
タイガの真上に武器がないことを確認し【死球】を消す。
「【岩】!」
続いてスキルを発動してやつの真上にある天井を切り離し、岩石を落とす。
「さっきと同じ攻撃か! そんなものは俺には通用しない!ウエポン――」
「それはこっちのセリフだ! 同じように躱されてたまるか! 【風】」
風のスキルを使い、タイガの足元に向けて気圧を変化させる。
「くっ、目にゴミが」
悪いが、土埃を舞い上がらせてもらった。
俺の目潰しを食らったタイガは落下してくる岩に押しつぶされ、生き埋めとなった。
これでタイガはリタイアだ。そう思った瞬間、カレンが俺の横を通り過ぎ、落盤した場所へと走る。
「カ、カレン! なにをやっているんだよ」
カレンは落下した岩を掴むと、小さい岩を持ち上げる。
「う、重い。でも、彼を助けないと」
「カレン、もしかしてタイガを助けようとしているのか」
「そうだよ。まだ粒子化が始まっていない。死んでいないのならまだ助けることができる」
神の駒同士での戦闘で敗北した者は、肉体を粒子化されて魂は天へと登る。まぁ、神の駒は全員一度死んでいる設定だからな。演出としてそうなっているのだろう。
必死に岩を退けようとする推しを見る。
それにしても、やっぱりカレンは良い子すぎるだろう! 敵であるタイガを助けようとするなんて天使すぎる!
「でも、どうして急に助けようとしたんだ?」
「それは、ユウリが最初にあの男と戦おうとはしなかったから。ユウリが本当はいい奴って言うのなら、助けてあげないとあなたが悲しむでしょう」
彼女の言葉に、俺は胸を打たれる。
俺が悲しむと思って助けようとしてくれているのかよ! カレンマジ天使!
「分かった。一度はリタイアさせようかと思っていたけど、カレンがそう言うのなら俺もタイガを助ける」
強化スキルの【肉体強化】の効果はまだ持続している。効果が切れる前に岩を退かそう。
強化された腕力のお陰で、岩を持ち上げても全然キツくはなかった。
これなら短時間で岩を退かすことができるな。
岩の除去作業を始めること体感で約五分。気絶している状態でタイガを発見した。
着ている服はボロボロで、所々血を流している。
「今は回復アイテムを持っていないし、一旦ギルドに連れて行くか。あそこなら回復系のスキルを持っている人がいるかもしれない」
気を失っているタイガを担ぐ。
「それじゃあ、私は夢見の花を摘んでくるわね」
背中にタイガの重みを感じていると、カレンは採取品を取りに向かった。
夢見の花を一輪だけ摘んだ彼女が戻ってくると、俺たちはギルドへと帰る。
「よくやった! さすがワシが見込んだ男だ。夢見の花を持って帰って来ただけではなく、邪魔をしていた男まで倒して連れてくるとはあっぱれだ」
ギルドに帰り、採取用アイテムとタイガをギルドマスターに見せると、彼は声を上げて喜んでくれた。
「報酬金をやろうではないか。おい! 持って来てくれ」
ギルドマスターが受付嬢に声をかけると、彼女は金が入っていると思われる布袋を持ってくる。
「こちらが報酬となります」
受付嬢から袋を受け取ると、ずしりとした重みを感じる。
おいおい、思ったよりも重いじゃないか。この重さからして相当入っているぞ。
袋の縁を開けて中を確認すると、金貨や銀貨がたくさん入っていた。
「金貨百枚、銀貨二百枚が今回の報酬となります」
「そ、そんなにもらっていいの!」
受付嬢が袋に入っている金の中身を言うと、カレンが驚きの声をあげる。
いくらタイガが邪魔をしていたからと言っても、この金額は多すぎる。これだけあれば、しばらくはギルドでサブストーリーをしなくて済むな。
「良かったですね。プチ金持ちですよ」
「そうだな」
「ギルドマスターいるか!」
報酬をカレンと喜びあっていると、ギルドの扉が勢いよく開き、一人の女性が入って来る。
「おう、どうした。そんなに血相をかいて」
「ギルドマスター、助けてくれ! グロスの町が大変なことになった!」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
俺に向けてタイガが何度も拳を放ってくる。
体に巻き付いている鎖の影響で避けることができない中、彼のパンチを何度も受けた。
事前に【肉体強化】を使っておいて良かった。お陰で痛みを感じないや。いや、寧ろ凝り固まった筋肉が解されてマッサージを受けているみたいだ。気持いい!
「オラ、オラ、オラ! どうだ! これで俺がツンデレではないことが分かったか!」
そう言えば、こいつのことをツンデレとか言ったから、こんなことになっていたんだったよな。あまりの気持よさに忘れていた。
「良い具合に筋肉がほぐれて気持いいぞ! ありがとうな。お前、マッサージ師になった方がいいんじゃないか? さっきから的確にツボを刺激してくれているお陰で、体が熱ってきている。次は背中のほうもよろしく」
「ふざけるな! 誰がマッサージ師だ! 俺は泣く子も黙る不良だぞ! サンドバックになっておきながら礼なんか言うな!」
だって、本当に気持いいんだもん。礼くらい言わないと罰が当たるって。
まぁ、スキルのお陰で肉体が強化されているからこその結果なんだけどね。多分【肉体強化】の効果が切れたら、めちゃくちゃ痛いと思う。下手したら気分が悪くなって嘔吐してしまうかもな。
でも、その前に倒させてもらう。さすがに効果が切れてまで攻撃を受けるほどのマゾではないからな。
「くそう! くそう! くそう! 俺の攻撃を食らっておきながら余裕な表情をしやがって! むかつくやつだ! もういい! お前なんかに俺の拳を食らわせる価値などない!」
声を上げ、タイガは後方に跳躍して俺との距離を開ける。
えー、もう終わり? 今度は背中の筋肉を解してもらいたかったのだけど。
「食らえ! 【武器の祭典】」
タイガの真上に剣や槍、斧といった様々な武器が展開されていく。
やつの攻撃が来る。そう思った瞬間、彼は俺に背を向けてカレンの方を見た。
「先にあの女の方を倒す! あいつの方が弱そうだ! 【武器の矢】!」
空中に展開された得物の数々がカレンに向けて放たれる。
まずい。彼女には一応落下ダメージを受けないように【肉体強化】を付与したが、自分以外に発動する際には、効果の持続時間が短い。既に切れているはず。
俺としたことが油断した。彼女が狙われることも十分に考えられたのに、調子に乗りすぎた。
でも、カレンには指一本触れさせない。彼女に触れていいのは、告白の返事待ちである俺だけだ!
体に力を入れ、拘束している鎖を引きちぎった。
既に【俊足】の効果は切れている。今からスキルを発動し直しても、彼女の前に移動することは難しい。
こうなるのなら、エレメント系のスキルを止めてユニークスキルの【瞬間移動】にしておけば良かった。
考えろ。今からスキルを発動して、カレンを攻撃から守る方法があるはずだ。
思考を巡らせると、やつのユニークスキルの設定を思い出す。
「そうだ。まだ間に合うじゃないか。スキル発動!【火球】【風】」
スキルが発動すると、カレンの前に火球が出現する。そしてその火球に向かって風が吹き、火球は瞬く間に巨大になっていく。
「バカな! 【死球】だと!」
「いいや、ただの【火球】だぜ。ただ通常よりも大きいってだけだ」
タイガの放った武器は、巨大な火の玉に入り込む。しかし、それらは貫通することはなかった。そしてドロドロに溶けた鉄が地面にゆっくりと落ちていく。
ふぅ、一発勝負だったけど、うまくいってくれて良かった。
二つのスキルを組み合わせて、上位のスキルを作り出すテクニックだ。ゲームではスキル同士のコマンドを選択するだけでよかった。だが、この世界では頭の中で思い描けば、上位のスキルを生み出すことも可能のようだ。
俺の【死球】がタイガの攻撃を防いでいる間にカレンに近付く。
「カレン、大丈夫か?」
「ええ、ユウリのお陰でケガはしていないわ」
これ以上カレンに危害が及ぶ前に、決着を付けよう。本当なら、タイガを仲間に引き込めれば最高だったのだけどな。
タイガの真上に武器がないことを確認し【死球】を消す。
「【岩】!」
続いてスキルを発動してやつの真上にある天井を切り離し、岩石を落とす。
「さっきと同じ攻撃か! そんなものは俺には通用しない!ウエポン――」
「それはこっちのセリフだ! 同じように躱されてたまるか! 【風】」
風のスキルを使い、タイガの足元に向けて気圧を変化させる。
「くっ、目にゴミが」
悪いが、土埃を舞い上がらせてもらった。
俺の目潰しを食らったタイガは落下してくる岩に押しつぶされ、生き埋めとなった。
これでタイガはリタイアだ。そう思った瞬間、カレンが俺の横を通り過ぎ、落盤した場所へと走る。
「カ、カレン! なにをやっているんだよ」
カレンは落下した岩を掴むと、小さい岩を持ち上げる。
「う、重い。でも、彼を助けないと」
「カレン、もしかしてタイガを助けようとしているのか」
「そうだよ。まだ粒子化が始まっていない。死んでいないのならまだ助けることができる」
神の駒同士での戦闘で敗北した者は、肉体を粒子化されて魂は天へと登る。まぁ、神の駒は全員一度死んでいる設定だからな。演出としてそうなっているのだろう。
必死に岩を退けようとする推しを見る。
それにしても、やっぱりカレンは良い子すぎるだろう! 敵であるタイガを助けようとするなんて天使すぎる!
「でも、どうして急に助けようとしたんだ?」
「それは、ユウリが最初にあの男と戦おうとはしなかったから。ユウリが本当はいい奴って言うのなら、助けてあげないとあなたが悲しむでしょう」
彼女の言葉に、俺は胸を打たれる。
俺が悲しむと思って助けようとしてくれているのかよ! カレンマジ天使!
「分かった。一度はリタイアさせようかと思っていたけど、カレンがそう言うのなら俺もタイガを助ける」
強化スキルの【肉体強化】の効果はまだ持続している。効果が切れる前に岩を退かそう。
強化された腕力のお陰で、岩を持ち上げても全然キツくはなかった。
これなら短時間で岩を退かすことができるな。
岩の除去作業を始めること体感で約五分。気絶している状態でタイガを発見した。
着ている服はボロボロで、所々血を流している。
「今は回復アイテムを持っていないし、一旦ギルドに連れて行くか。あそこなら回復系のスキルを持っている人がいるかもしれない」
気を失っているタイガを担ぐ。
「それじゃあ、私は夢見の花を摘んでくるわね」
背中にタイガの重みを感じていると、カレンは採取品を取りに向かった。
夢見の花を一輪だけ摘んだ彼女が戻ってくると、俺たちはギルドへと帰る。
「よくやった! さすがワシが見込んだ男だ。夢見の花を持って帰って来ただけではなく、邪魔をしていた男まで倒して連れてくるとはあっぱれだ」
ギルドに帰り、採取用アイテムとタイガをギルドマスターに見せると、彼は声を上げて喜んでくれた。
「報酬金をやろうではないか。おい! 持って来てくれ」
ギルドマスターが受付嬢に声をかけると、彼女は金が入っていると思われる布袋を持ってくる。
「こちらが報酬となります」
受付嬢から袋を受け取ると、ずしりとした重みを感じる。
おいおい、思ったよりも重いじゃないか。この重さからして相当入っているぞ。
袋の縁を開けて中を確認すると、金貨や銀貨がたくさん入っていた。
「金貨百枚、銀貨二百枚が今回の報酬となります」
「そ、そんなにもらっていいの!」
受付嬢が袋に入っている金の中身を言うと、カレンが驚きの声をあげる。
いくらタイガが邪魔をしていたからと言っても、この金額は多すぎる。これだけあれば、しばらくはギルドでサブストーリーをしなくて済むな。
「良かったですね。プチ金持ちですよ」
「そうだな」
「ギルドマスターいるか!」
報酬をカレンと喜びあっていると、ギルドの扉が勢いよく開き、一人の女性が入って来る。
「おう、どうした。そんなに血相をかいて」
「ギルドマスター、助けてくれ! グロスの町が大変なことになった!」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
0
お気に入りに追加
107
あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる