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第二章
第三話 マヤノと女の子の関係
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どうしてこうなってしまったのだろうか? なぜか俺は、助けたはずの女の子から、首元に短剣を突き付けられることになった。
「助けて頂いたことに対しては、ちゃんと礼を言います。ありがとうございました。突然このようなことをして申し訳ないと思っていますが、ひとつだけ質問をしても良いでしょうか?」
喉元に短剣を突き付けられているも、女の子からは殺気のようなものが感じられない。助けたことが良い方向へと転んでくれたのか、今直ぐに俺を殺すつもりはなさそうだ。
心臓の鼓動が早鐘を打っているのが聞こえてくる。
彼女が殺すつもりはないと分かっていても、凶器を突き付けられていては、多少の緊張もしてしまう。
「ああ」
緊張で言葉が上手くでなかったが、どうにか2文字で了承する意思を示すことができた。
「どうしてあなたは、スピードスターとエンハンスドボディーと言う、肉体強化の魔法を使用することができたのですか? あの魔法は、ローゼ家の血筋の者にしか伝わっていない魔法ですよ」
ローゼ家? そう言えば聞いたことがあるな。隣国の王家の家名がローゼだったか? つまり目の前にいるこの女の子は、王族かその関係者と言うことになる。
「この魔法は、マヤノの記憶を頼りに使ったものだ。ほら、そこにいる女の子」
マヤノが立っている方向に指を向ける。すると女の子は彼女がいる方に首を曲げると、目を大きく見開いた。
「マヤノってまさか!」
女の子がマヤノの名を口に出した瞬間、俺の喉元から刃先が離れた。そして彼女は踵を返して方向転換すると、マヤノの方に突っ走る。
彼女の手には短剣が握られたままだ。もしかして、今度はマヤノに刃を向けようとしているのか。
「マヤノ!」
思わず仲間の名前を叫ぶ。彼女なら襲って来る敵なんて簡単に遇うことができるだろう。でも、咄嗟に叫ばずにはいられなかった。
その原因は明白だった。俺の時とは違い、マヤノに対しては明確な殺意を感じていたからだ。
ここからでは、女の子の背中がブラインドとなって状況を把握することができない。
「肉体を突き刺したのに逆に刃が折れた! この強靱な肉体! それに聞いた通りの容姿! 間違いない! あなた、マヤノおばちゃんなのね!」
マヤノおばちゃん?
女の子の言葉に疑問に思いながらも、彼女の言葉を聞く限り、マヤノの殺害に失敗したみたいだ。
女の子は刀身を失ったと思われる短剣を地面に投げ捨て、マヤノに対しての殺意も感じられなくなった。
おそらく安全だろうと判断して近付くと、視界に入った光景に思わず驚く。
女の子がマヤノの腹部に短剣を突き刺していたのは本当だった。だが、着ていた服に縦長の穴が空いたものの、血が流れておらず、破けた箇所から肌の一部が露出している。
マヤノは切られていない。肉体強化の魔法を使って防いだのか? いや、でも魔法を発動しているようにはみえなかった。これはいったい?
不思議に思いながらマヤノを見ると、彼女は驚いているようで目を大きく見開き、口を何度か開閉している。
「マヤノ……おばちゃん……マヤノをそう呼ぶってことは……あなたは」
「はい! テオお爺様とルナお婆様の孫、サクラです!」
「サクラ!」
女の子が自分の名前を明かした途端、マヤノが声を荒げる。
状況が理解することができない俺は、ことの顛末を見守ることしかできなかった。
「サクラって、あのサクラ!」
「はい! あのサクラです!」
マヤノが驚く中、サクラと名乗った女の子は明るい笑みを浮かべる。
「マヤノ、済まない。状況が把握できないのだが、説明をお願いしていいか? この女の子とは知り合いで良いのだよな?」
「う~ん、まぁ、そうなんだけど、何て説明すれば良いのかな? ちょっと複雑な関係だから、説明が難しいんだよね」
説明を求めると、マヤノは両手の人差し指を頭に持ってくる。そして頭を左右に動かした。
どのようにして説明をすれば良いのか、悩んでいるのかもしれないな。
「マヤノおばちゃん、そんなに悩まなくって良いよ。シンプルに教えれば良いだけ何だから!」
「マヤノのことをおばちゃんって言わないで! 見た目はサクラとあまり変わらないのだから! マヤノのことはマヤノちゃんって呼んで!」
サクラの言葉が嫌だったのか、マヤノが声を上げる。
まぁ、おばちゃんと言うイメージは、老けてしまう印象を持ってしまうからな。
「分かった。それじゃあマヤノちゃんが言い辛そうだから、私が代わりに説明するね。マヤノちゃんとは従姉妹の関係だよ」
「なるほど、従姉妹か」
従姉妹なら年齢が近いのに叔母と呼んでいることにも頷ける。きっとマヤノは末っ子で、歳の離れた兄か姉がいる。その人が結婚して生まれた子どもがサクラなのだろう。
これなら歳があまり変わらないのに、叔母と姪の関係だと言うことも理解することができる。
「そんな風に説明しても良いのかな? 現実はもっと複雑なんだけど?」
簡単に説明するサクラに対して、マヤノはまだ悩む素振りをみせる。だけどサクラが俺たちの前に現れたことは幸運だ。
「良かったな。親戚のサクラと一緒に居れば、少なくとも家に帰ることができるじゃないか」
少し寂しいが、マヤノとはここでお別れになってしまったな。
「フリードちゃん、そう言う訳にはいかないから。マヤノはサクラの実家に帰ることができないよ」
「どうしてだ?」
マヤノの口から出た言葉に対して、思わず疑問の声を出してしまう。
親戚なのだから、マヤノの家くらいは知っているはず。
「だって、マヤノとママは、実家から追い出されたのだから」
「え?」
思わず口から言葉が漏れてしまう。数秒後、先ほどマヤノが複雑な関係だと言っていたことを思い出してしまった。
もしかして俺は、踏み込んではいけない領域に踏み入ってしまったのかもしれない。
「助けて頂いたことに対しては、ちゃんと礼を言います。ありがとうございました。突然このようなことをして申し訳ないと思っていますが、ひとつだけ質問をしても良いでしょうか?」
喉元に短剣を突き付けられているも、女の子からは殺気のようなものが感じられない。助けたことが良い方向へと転んでくれたのか、今直ぐに俺を殺すつもりはなさそうだ。
心臓の鼓動が早鐘を打っているのが聞こえてくる。
彼女が殺すつもりはないと分かっていても、凶器を突き付けられていては、多少の緊張もしてしまう。
「ああ」
緊張で言葉が上手くでなかったが、どうにか2文字で了承する意思を示すことができた。
「どうしてあなたは、スピードスターとエンハンスドボディーと言う、肉体強化の魔法を使用することができたのですか? あの魔法は、ローゼ家の血筋の者にしか伝わっていない魔法ですよ」
ローゼ家? そう言えば聞いたことがあるな。隣国の王家の家名がローゼだったか? つまり目の前にいるこの女の子は、王族かその関係者と言うことになる。
「この魔法は、マヤノの記憶を頼りに使ったものだ。ほら、そこにいる女の子」
マヤノが立っている方向に指を向ける。すると女の子は彼女がいる方に首を曲げると、目を大きく見開いた。
「マヤノってまさか!」
女の子がマヤノの名を口に出した瞬間、俺の喉元から刃先が離れた。そして彼女は踵を返して方向転換すると、マヤノの方に突っ走る。
彼女の手には短剣が握られたままだ。もしかして、今度はマヤノに刃を向けようとしているのか。
「マヤノ!」
思わず仲間の名前を叫ぶ。彼女なら襲って来る敵なんて簡単に遇うことができるだろう。でも、咄嗟に叫ばずにはいられなかった。
その原因は明白だった。俺の時とは違い、マヤノに対しては明確な殺意を感じていたからだ。
ここからでは、女の子の背中がブラインドとなって状況を把握することができない。
「肉体を突き刺したのに逆に刃が折れた! この強靱な肉体! それに聞いた通りの容姿! 間違いない! あなた、マヤノおばちゃんなのね!」
マヤノおばちゃん?
女の子の言葉に疑問に思いながらも、彼女の言葉を聞く限り、マヤノの殺害に失敗したみたいだ。
女の子は刀身を失ったと思われる短剣を地面に投げ捨て、マヤノに対しての殺意も感じられなくなった。
おそらく安全だろうと判断して近付くと、視界に入った光景に思わず驚く。
女の子がマヤノの腹部に短剣を突き刺していたのは本当だった。だが、着ていた服に縦長の穴が空いたものの、血が流れておらず、破けた箇所から肌の一部が露出している。
マヤノは切られていない。肉体強化の魔法を使って防いだのか? いや、でも魔法を発動しているようにはみえなかった。これはいったい?
不思議に思いながらマヤノを見ると、彼女は驚いているようで目を大きく見開き、口を何度か開閉している。
「マヤノ……おばちゃん……マヤノをそう呼ぶってことは……あなたは」
「はい! テオお爺様とルナお婆様の孫、サクラです!」
「サクラ!」
女の子が自分の名前を明かした途端、マヤノが声を荒げる。
状況が理解することができない俺は、ことの顛末を見守ることしかできなかった。
「サクラって、あのサクラ!」
「はい! あのサクラです!」
マヤノが驚く中、サクラと名乗った女の子は明るい笑みを浮かべる。
「マヤノ、済まない。状況が把握できないのだが、説明をお願いしていいか? この女の子とは知り合いで良いのだよな?」
「う~ん、まぁ、そうなんだけど、何て説明すれば良いのかな? ちょっと複雑な関係だから、説明が難しいんだよね」
説明を求めると、マヤノは両手の人差し指を頭に持ってくる。そして頭を左右に動かした。
どのようにして説明をすれば良いのか、悩んでいるのかもしれないな。
「マヤノおばちゃん、そんなに悩まなくって良いよ。シンプルに教えれば良いだけ何だから!」
「マヤノのことをおばちゃんって言わないで! 見た目はサクラとあまり変わらないのだから! マヤノのことはマヤノちゃんって呼んで!」
サクラの言葉が嫌だったのか、マヤノが声を上げる。
まぁ、おばちゃんと言うイメージは、老けてしまう印象を持ってしまうからな。
「分かった。それじゃあマヤノちゃんが言い辛そうだから、私が代わりに説明するね。マヤノちゃんとは従姉妹の関係だよ」
「なるほど、従姉妹か」
従姉妹なら年齢が近いのに叔母と呼んでいることにも頷ける。きっとマヤノは末っ子で、歳の離れた兄か姉がいる。その人が結婚して生まれた子どもがサクラなのだろう。
これなら歳があまり変わらないのに、叔母と姪の関係だと言うことも理解することができる。
「そんな風に説明しても良いのかな? 現実はもっと複雑なんだけど?」
簡単に説明するサクラに対して、マヤノはまだ悩む素振りをみせる。だけどサクラが俺たちの前に現れたことは幸運だ。
「良かったな。親戚のサクラと一緒に居れば、少なくとも家に帰ることができるじゃないか」
少し寂しいが、マヤノとはここでお別れになってしまったな。
「フリードちゃん、そう言う訳にはいかないから。マヤノはサクラの実家に帰ることができないよ」
「どうしてだ?」
マヤノの口から出た言葉に対して、思わず疑問の声を出してしまう。
親戚なのだから、マヤノの家くらいは知っているはず。
「だって、マヤノとママは、実家から追い出されたのだから」
「え?」
思わず口から言葉が漏れてしまう。数秒後、先ほどマヤノが複雑な関係だと言っていたことを思い出してしまった。
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