6 / 42
第一章
第六話 ショタは魔力量とユニークスキルを知る
しおりを挟む
シルヴィアお姉さんが持ってきた魔力鑑定の腕輪を使い、魔力を調べる。メーター内の数字が動き、やがて止まる。
「数字が止まったよ?」
「見せて見せて! ラル君の魔力量!」
魔力鑑定が終わり、ソフィーお姉さんがメーターに出ている魔力量を覗く。
「ねぇ、シルヴィア? もしかして不良品を持って来たの? 壊れているみたいだけど?」
「そんなはずはないと思うのだが?」
「でも、ラル君の魔力量が0になっているわよ。いくら魔力量が少なくっても、今まで魔力量が0の人なんて聞いたことがないわ」
2人が話している中、僕はもう一度鑑定アイテムの腕輪に書かれてある腕輪のメーターを見る。
最大5桁まで数字が出るようになっているけど、5桁全てが0になっていた。
「ラルス、悪いがもう一度鑑定してもらっても良いか?」
「それもそうね。何かの誤作動かもしれないわ」
ソフィーお姉さんが僕に嵌めている腕輪を外し、もう一度嵌める。
すると再び腕輪のメーターが動き、数字が動く。
だけど結果は同じだった。
「やっぱり同じだよ。5桁全部が0になっている」
鑑定結果を話すと、お姉さんたちは胸の前で腕を組み、考えている顔をする。
「さすがに2回も0が続くのは変よ。やっぱり不良品を借りて来たんじゃないの?」
「そうかもしれないなぁ。団長には帰ったら折檻しておくとしよう。お使いもまともにできないとはな。騎士団として恥ずかしいことだ。まぁ、ともかく魔力量に関しては別の機会にするとして、今度はユニークスキルを調べるとするか」
シルヴィアお姉さんが僕の腕から腕輪を取り外してバックの中に仕舞う。すると今度は、少し大きめの水晶を取り出して、テーブルの上に置いた。
「ラルス、今度はこの水晶に手を翳してくれ。そうすれば、ユニークスキルが表示される」
「分かった。やってみる」
椅子に座り、言われた通りにテーブルの上にある水晶に手を翳す。その瞬間、水晶が光を放ち、球体の中に言葉が浮かび上がる。
「こっちの鑑定アイテムは壊れていなかったようだな。ラルスのユニークスキルは……遊び?」
水晶に浮かび上がったユニークスキル名をシルヴィアお姉さんが口にする。でも、お姉さんは首を傾げた。
「遊びなんて言うユニークスキルは聞いたことがないな」
「ちょっと待って! 今、ユニークスキルが載っている図鑑を持って来るから」
どうやらソフィーお姉さんも知らなかったみたい。お姉さんは急いでキッチンから離れると、別の部屋に入った。
1、2分ほど待つと、ソフィーお姉さんが戻ってくる。彼女の手には分厚い本が握られてあった。
「えーと、ユニークスキル遊びはっと。遊び、遊び」
ページを捲り、僕のユニークスキルが載っているページをソフィーお姉さんが探す。
「うーん、載っていないわね。もしかしたら最近発見されたユニークスキルなのかな? 私の持っている図鑑は10年程前に発行されたものだから」
「そうか。なら明日、城に来たらどうだ? 騎士団長を使えば、彼の権限で城の書庫に入れるだろうからな。城なら最新版の図鑑もある」
「そうね。そうさせてもらおうかしら」
ソフィーお姉さんとシルヴィアお姉さんが会話を進める中、僕の心臓は激しく高鳴る。
お城に入れる! やった! 絵本を読んで憧れていた建物に入れるんだ!
「ユニークスキルのことも不思議だが、それ以外に書かれてあることにも興味深いな」
「えーと、ラル君が既に習得している技は……石投げ、石蹴り、水鉄砲、遊び開発。使用可能魔法はエンハンスドボディー、スピードスター。肉体強化系の魔法ね。野盗やグリゴリーを倒せたのも、この魔法によるものの可能性が高いわね」
「僕、魔法を使ったことないよ」
いつのまにか僕は魔法でグリゴリーさんたちを倒したことになっている。でも、僕は魔法を使った覚えがない。
「何にしても、城の書庫にある図鑑で調べる必要がありそうだな。それじゃあ、わたしはこれで帰るよ。また明日」
テーブルの上にある水晶をバックの中に入れ、シルヴィアお姉さんは別れの挨拶を言った。
「うん、また明日」
「バイバイ!」
僕も手を振って別れの挨拶をすると、シルヴィアお姉さんが笑みを浮かべたような気がした。
翌日、ソフィーお姉さんと手を繋ぎ、お城の門の前に来た。すると2人の門番さんが門の前に立ち、握っている槍をクロスさせて門に入れないようにしてきた。
「そこの子連れ待たれよ。何用で城に訪れる」
門番のおじさんが低い声でソフィーお姉さんに用件を訊ねて来た。
「私の名はソフィー。シルヴィア副団長に呼ばれて来たのだけど、話しが通っていないのかしら?」
「何! シルヴィア副団長が! 分かった。確認するため、少々待たれよ」
1人の門番さんが門を開けて中に入って行く。そして数分くらい待つと、再び門が開かれて、青いロングヘアーのお姉さんが出て来た。
「ソフィー、ラルス、待たせたね。どうやら門番に連絡が届いていなかったようだ。さぁ、入ってくれ」
門を潜るように言われると、ソフィーお姉さんが歩き出す。手を繋いでいたので、少し引っ張られる形で僕も門を潜った。
「初めてのお城で色々と気になるのは分かるけど、早く書庫に行かないと迷惑になるわよ」
色々なものに興味を持ち、辺りを見渡しているとソフィーお姉さんが注意をしてくる。
みんなに迷惑をかけたくないし、おとなしくしていた方が良いかもしれない。
「ここが城の書庫だ」
シルヴィアお姉さんが扉を開けると、周囲の風景が一気に変わる。
部屋中に本棚があり、眺めているだけでなんだか頭が痛くなりそうになった。
「ソフィーとラルスは席に座っていてくれ。わたしが図鑑を持ってくる」
席に座るように言われ、僕たちは近くにあった席に座った。
座って待っていると、シルヴィアお姉さんが分厚い本を持って戻って来る。
「これが最新版の図鑑だ。ユニークスキルの遊びが載っているか調べよう」
テーブルの上に図鑑を置き、シルヴィアお姉さんがページを捲っていく。
今度こそ、僕のユニークスキルのことが分かるのかな?
「数字が止まったよ?」
「見せて見せて! ラル君の魔力量!」
魔力鑑定が終わり、ソフィーお姉さんがメーターに出ている魔力量を覗く。
「ねぇ、シルヴィア? もしかして不良品を持って来たの? 壊れているみたいだけど?」
「そんなはずはないと思うのだが?」
「でも、ラル君の魔力量が0になっているわよ。いくら魔力量が少なくっても、今まで魔力量が0の人なんて聞いたことがないわ」
2人が話している中、僕はもう一度鑑定アイテムの腕輪に書かれてある腕輪のメーターを見る。
最大5桁まで数字が出るようになっているけど、5桁全てが0になっていた。
「ラルス、悪いがもう一度鑑定してもらっても良いか?」
「それもそうね。何かの誤作動かもしれないわ」
ソフィーお姉さんが僕に嵌めている腕輪を外し、もう一度嵌める。
すると再び腕輪のメーターが動き、数字が動く。
だけど結果は同じだった。
「やっぱり同じだよ。5桁全部が0になっている」
鑑定結果を話すと、お姉さんたちは胸の前で腕を組み、考えている顔をする。
「さすがに2回も0が続くのは変よ。やっぱり不良品を借りて来たんじゃないの?」
「そうかもしれないなぁ。団長には帰ったら折檻しておくとしよう。お使いもまともにできないとはな。騎士団として恥ずかしいことだ。まぁ、ともかく魔力量に関しては別の機会にするとして、今度はユニークスキルを調べるとするか」
シルヴィアお姉さんが僕の腕から腕輪を取り外してバックの中に仕舞う。すると今度は、少し大きめの水晶を取り出して、テーブルの上に置いた。
「ラルス、今度はこの水晶に手を翳してくれ。そうすれば、ユニークスキルが表示される」
「分かった。やってみる」
椅子に座り、言われた通りにテーブルの上にある水晶に手を翳す。その瞬間、水晶が光を放ち、球体の中に言葉が浮かび上がる。
「こっちの鑑定アイテムは壊れていなかったようだな。ラルスのユニークスキルは……遊び?」
水晶に浮かび上がったユニークスキル名をシルヴィアお姉さんが口にする。でも、お姉さんは首を傾げた。
「遊びなんて言うユニークスキルは聞いたことがないな」
「ちょっと待って! 今、ユニークスキルが載っている図鑑を持って来るから」
どうやらソフィーお姉さんも知らなかったみたい。お姉さんは急いでキッチンから離れると、別の部屋に入った。
1、2分ほど待つと、ソフィーお姉さんが戻ってくる。彼女の手には分厚い本が握られてあった。
「えーと、ユニークスキル遊びはっと。遊び、遊び」
ページを捲り、僕のユニークスキルが載っているページをソフィーお姉さんが探す。
「うーん、載っていないわね。もしかしたら最近発見されたユニークスキルなのかな? 私の持っている図鑑は10年程前に発行されたものだから」
「そうか。なら明日、城に来たらどうだ? 騎士団長を使えば、彼の権限で城の書庫に入れるだろうからな。城なら最新版の図鑑もある」
「そうね。そうさせてもらおうかしら」
ソフィーお姉さんとシルヴィアお姉さんが会話を進める中、僕の心臓は激しく高鳴る。
お城に入れる! やった! 絵本を読んで憧れていた建物に入れるんだ!
「ユニークスキルのことも不思議だが、それ以外に書かれてあることにも興味深いな」
「えーと、ラル君が既に習得している技は……石投げ、石蹴り、水鉄砲、遊び開発。使用可能魔法はエンハンスドボディー、スピードスター。肉体強化系の魔法ね。野盗やグリゴリーを倒せたのも、この魔法によるものの可能性が高いわね」
「僕、魔法を使ったことないよ」
いつのまにか僕は魔法でグリゴリーさんたちを倒したことになっている。でも、僕は魔法を使った覚えがない。
「何にしても、城の書庫にある図鑑で調べる必要がありそうだな。それじゃあ、わたしはこれで帰るよ。また明日」
テーブルの上にある水晶をバックの中に入れ、シルヴィアお姉さんは別れの挨拶を言った。
「うん、また明日」
「バイバイ!」
僕も手を振って別れの挨拶をすると、シルヴィアお姉さんが笑みを浮かべたような気がした。
翌日、ソフィーお姉さんと手を繋ぎ、お城の門の前に来た。すると2人の門番さんが門の前に立ち、握っている槍をクロスさせて門に入れないようにしてきた。
「そこの子連れ待たれよ。何用で城に訪れる」
門番のおじさんが低い声でソフィーお姉さんに用件を訊ねて来た。
「私の名はソフィー。シルヴィア副団長に呼ばれて来たのだけど、話しが通っていないのかしら?」
「何! シルヴィア副団長が! 分かった。確認するため、少々待たれよ」
1人の門番さんが門を開けて中に入って行く。そして数分くらい待つと、再び門が開かれて、青いロングヘアーのお姉さんが出て来た。
「ソフィー、ラルス、待たせたね。どうやら門番に連絡が届いていなかったようだ。さぁ、入ってくれ」
門を潜るように言われると、ソフィーお姉さんが歩き出す。手を繋いでいたので、少し引っ張られる形で僕も門を潜った。
「初めてのお城で色々と気になるのは分かるけど、早く書庫に行かないと迷惑になるわよ」
色々なものに興味を持ち、辺りを見渡しているとソフィーお姉さんが注意をしてくる。
みんなに迷惑をかけたくないし、おとなしくしていた方が良いかもしれない。
「ここが城の書庫だ」
シルヴィアお姉さんが扉を開けると、周囲の風景が一気に変わる。
部屋中に本棚があり、眺めているだけでなんだか頭が痛くなりそうになった。
「ソフィーとラルスは席に座っていてくれ。わたしが図鑑を持ってくる」
席に座るように言われ、僕たちは近くにあった席に座った。
座って待っていると、シルヴィアお姉さんが分厚い本を持って戻って来る。
「これが最新版の図鑑だ。ユニークスキルの遊びが載っているか調べよう」
テーブルの上に図鑑を置き、シルヴィアお姉さんがページを捲っていく。
今度こそ、僕のユニークスキルのことが分かるのかな?
0
お気に入りに追加
314
あなたにおすすめの小説
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる