エリート旦那様は淫乱な妻にご乱心

バレンタイン編〜初めての手作りプレゼント3〜

「今日料理教室行ってたのは知ってるよ。でも、香水の匂いがするのはおかしいよね？

香水の匂い移りってほとんどしないはずなんだけどな。抱き合ったりくっつかない限りは。

ねぇ、結斗...もしかして浮気？」

静かに怒る圭吾に僕は怖くなって後ずさりをする。

「う、浮気なんて！違うよ！僕が好きなのは圭吾だけだもん！」

そう言いながら少しずつ後ろに下がるといつの間にかとんっと背中が壁に着く。

「じゃあ、なんで？なんで香水の匂いなんかするんだ？」

「そ、それは...料理教室で初めて上手くクッキーが焼けてそれで...」

「それで？」

「つい、嬉しくなって先生に抱きついてしまいま...した。」

圭吾の怖さに体をビクビクさせ顔を青くしながらそういった。

「へぇ...そうなんだ。やっぱり浮気してたんだね。そうやって他の人に抱きついて...それって立派な浮気と同じだよね？」

「ち、違う！絶対違う！ぼ、僕は！僕はただ！」

「ただなに？言い訳もなにもないよね？だって抱きついてたのは事実なんだから。

ねぇ、結斗。今からお仕置の時間だよ。

結斗が誰のものか分かってないみたいだからその体に教えこんでやるよ。」

そういう圭吾に僕はただ抵抗もできず怯えることしか出来なかった。