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過去編〜出会い〜1 結斗side
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今から過去編始まります。
結斗とのえろシーンは当分なくなる予定だと思います。この過去編が終わったらまたイチャラブな2人の話とかエロシーンを書いていこうと思います。
現在、中間試験勉強期間に入っております。それなりに投稿頻度低いかもです。ご了承ください。
というか、この期間中何書いてんだって話なんですけどね笑笑
息抜きにと思って勢いとノリで書いておりますので誤字脱字たまに読みにくい部分も多々あります。
では、お待たせしました。
それでは圭吾と結斗の過去編です。
お楽しみください
✤✤✤
旦那様こと圭吾との出会いは今から13年も前のことになる。
僕の幼少期時代に遡ろう。
旦那様との出会い...あれはきっと運命だった。
季節は春。虫も花も動物も人間も恋に落ちそして愛を育む季節。また、それを妬む季節でもある。
そんな季節で僕は恋に落ちそして愛を育む側となったのだ。
小学生に上がる前の僕は家に帰るのがとても嫌で嫌で仕方がなかった。それはただのわがままではなくって環境がそうさせたのだ。
保育園からの母親の迎えはいつも遅くって家に帰るなり部屋に監禁される毎日。部屋の真ん中には机がありその上には無造作に置かれたご飯。
夜中には毎日知らない男の人の声と母親の声が聞こえる。男の人の声は日によって変わっていてその時の母親は男の人を取っかえ引っ変えしてたのだと思う。
遠くの部屋で聞こえる母親の喘ぎとベットの揺れる音。そのせいで寝れない日々が続き頭が日に日におかしくなる僕。保育園で他の子達と関わることもなく睡眠をとる毎日。
それでも僕は部屋を出ることは無い。部屋を出たらお仕置されるから。でも、それは部屋を出たらじゃないと僕は察していた。
男の人に僕の存在を知られると何かと母親に不都合があるのだろう。だから母親は僕を部屋へと隠した。僕は母親と母親すらも多分覚えてないだろう誰か知らない男の人から生まれた不都合な存在。
おろしてくれれば僕は生まれなかったのに。多分母親は金がなかったか妊娠セックスを楽しんでいたから僕を堕ろすことも出来ずそのまま産んでしまったのだろう。
小学生に上がった僕は親の迎えもなくなりそのまま補導時間ギリギリまで家に帰ることをしなかった。
表情もなく気味も悪い僕は友達が1人もおらずだからぼっちで海に行っては浜で座っていた。何時間もずっと。
海の音が好きだった。心が癒されるから。その時だけ全て忘れることが出来た。僕にとって貴重な時間だった。
いつしか僕は小学生2年生にあがっていて季節も少し肌寒い春になっていた。いつものように浜に座り海を見ていた。
ポロッと涙が出ていた。その時、感じたのはとうとう心が耐えられなくなったんだなって思った。キャパを超えてそれが涙となって溢れた。
ただ、それだけ。
だから僕は涙を拭うことすらせずずっと海を見ていた。
そんな時だった。彼が現れたのは。
僕の方へ近づいてくる足音に気づきなんだと思って振り返った瞬間全身が温もりに包まれた。
ぎゅうっと強くて心が温まる抱擁をされたのは初めてだった。突然の事でびっくりした僕はその温もりが怖くてその人を突き飛ばした。
けど小学2年生で力もない僕はその人を突き飛ばすこともできず声を荒らげることしか出来なかった。
「なにするんですか!突然!」
僕は怒りながら急に抱きついてきた変態を見た。
でも、そこに居たのは変態どころか少し悲しそうな顔をして僕を見る顔の酷く整った男の子だった。
その男の子は僕の荒らげた声で今の状況に気づきパッと僕を離した。
僕はそれを少し寂しく思ったが気付かないふりをして男の子から距離をとった。
男の子は離れていく僕を捕まえようとしたのか手を伸ばしたがその手をおろし近づいてくることはなく悪びれた顔で言った。
「君が泣いていたから心配してつい考えるより先に体が動いて抱きついちゃってた...ごめんね。」
その声と言葉に既に僕は彼にこころを動かされたんだと思う。
でも彼の言葉の意味がわからなかった。
「心配?泣いてたら心配するの?」
僕のその言葉に彼はひどく優しい顔をして頷いた。
「もちろん。心配するよ。こんな小さな子が浜辺で泣いていたら何かあったのかなって心配するよ。」
若干その言葉に嬉しくなったのは気のせいだと思いたかった。
「ねぇ、俺に話してみない?何があって泣いてなのかなって気になる。話したら楽になれるよ。きっと。」
なぜ、見ず知らずの僕にそんなことが言えるのだろうと思った。
無視すればいいのに。
だけど、彼になら話してもいいと思った。見ず知らずの僕と見ず知らずの彼。今彼は僕を見ている。そして僕は彼を見ている。
それがとにかく凄く嬉しくって...無意識のうちにこくりと僕は頷いていた。
それが圭吾と僕の運命的な出会いだった。
人生の歯車がガチャりと動く音がした。
結斗とのえろシーンは当分なくなる予定だと思います。この過去編が終わったらまたイチャラブな2人の話とかエロシーンを書いていこうと思います。
現在、中間試験勉強期間に入っております。それなりに投稿頻度低いかもです。ご了承ください。
というか、この期間中何書いてんだって話なんですけどね笑笑
息抜きにと思って勢いとノリで書いておりますので誤字脱字たまに読みにくい部分も多々あります。
では、お待たせしました。
それでは圭吾と結斗の過去編です。
お楽しみください
✤✤✤
旦那様こと圭吾との出会いは今から13年も前のことになる。
僕の幼少期時代に遡ろう。
旦那様との出会い...あれはきっと運命だった。
季節は春。虫も花も動物も人間も恋に落ちそして愛を育む季節。また、それを妬む季節でもある。
そんな季節で僕は恋に落ちそして愛を育む側となったのだ。
小学生に上がる前の僕は家に帰るのがとても嫌で嫌で仕方がなかった。それはただのわがままではなくって環境がそうさせたのだ。
保育園からの母親の迎えはいつも遅くって家に帰るなり部屋に監禁される毎日。部屋の真ん中には机がありその上には無造作に置かれたご飯。
夜中には毎日知らない男の人の声と母親の声が聞こえる。男の人の声は日によって変わっていてその時の母親は男の人を取っかえ引っ変えしてたのだと思う。
遠くの部屋で聞こえる母親の喘ぎとベットの揺れる音。そのせいで寝れない日々が続き頭が日に日におかしくなる僕。保育園で他の子達と関わることもなく睡眠をとる毎日。
それでも僕は部屋を出ることは無い。部屋を出たらお仕置されるから。でも、それは部屋を出たらじゃないと僕は察していた。
男の人に僕の存在を知られると何かと母親に不都合があるのだろう。だから母親は僕を部屋へと隠した。僕は母親と母親すらも多分覚えてないだろう誰か知らない男の人から生まれた不都合な存在。
おろしてくれれば僕は生まれなかったのに。多分母親は金がなかったか妊娠セックスを楽しんでいたから僕を堕ろすことも出来ずそのまま産んでしまったのだろう。
小学生に上がった僕は親の迎えもなくなりそのまま補導時間ギリギリまで家に帰ることをしなかった。
表情もなく気味も悪い僕は友達が1人もおらずだからぼっちで海に行っては浜で座っていた。何時間もずっと。
海の音が好きだった。心が癒されるから。その時だけ全て忘れることが出来た。僕にとって貴重な時間だった。
いつしか僕は小学生2年生にあがっていて季節も少し肌寒い春になっていた。いつものように浜に座り海を見ていた。
ポロッと涙が出ていた。その時、感じたのはとうとう心が耐えられなくなったんだなって思った。キャパを超えてそれが涙となって溢れた。
ただ、それだけ。
だから僕は涙を拭うことすらせずずっと海を見ていた。
そんな時だった。彼が現れたのは。
僕の方へ近づいてくる足音に気づきなんだと思って振り返った瞬間全身が温もりに包まれた。
ぎゅうっと強くて心が温まる抱擁をされたのは初めてだった。突然の事でびっくりした僕はその温もりが怖くてその人を突き飛ばした。
けど小学2年生で力もない僕はその人を突き飛ばすこともできず声を荒らげることしか出来なかった。
「なにするんですか!突然!」
僕は怒りながら急に抱きついてきた変態を見た。
でも、そこに居たのは変態どころか少し悲しそうな顔をして僕を見る顔の酷く整った男の子だった。
その男の子は僕の荒らげた声で今の状況に気づきパッと僕を離した。
僕はそれを少し寂しく思ったが気付かないふりをして男の子から距離をとった。
男の子は離れていく僕を捕まえようとしたのか手を伸ばしたがその手をおろし近づいてくることはなく悪びれた顔で言った。
「君が泣いていたから心配してつい考えるより先に体が動いて抱きついちゃってた...ごめんね。」
その声と言葉に既に僕は彼にこころを動かされたんだと思う。
でも彼の言葉の意味がわからなかった。
「心配?泣いてたら心配するの?」
僕のその言葉に彼はひどく優しい顔をして頷いた。
「もちろん。心配するよ。こんな小さな子が浜辺で泣いていたら何かあったのかなって心配するよ。」
若干その言葉に嬉しくなったのは気のせいだと思いたかった。
「ねぇ、俺に話してみない?何があって泣いてなのかなって気になる。話したら楽になれるよ。きっと。」
なぜ、見ず知らずの僕にそんなことが言えるのだろうと思った。
無視すればいいのに。
だけど、彼になら話してもいいと思った。見ず知らずの僕と見ず知らずの彼。今彼は僕を見ている。そして僕は彼を見ている。
それがとにかく凄く嬉しくって...無意識のうちにこくりと僕は頷いていた。
それが圭吾と僕の運命的な出会いだった。
人生の歯車がガチャりと動く音がした。
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