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127 フタナと搾精サキュバス

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 ここは森。深い森。そんな魔物が跋扈する危険な森にフタナは訪れていた。
 と言うのも、この森にしか生息していないキノコである「びっくりキノコ」を探しに来ていたのだ。

 このびっくりキノコは食べると摩訶不思議な事が起こる謎なキノコだ。
 生体も謎、何故そのような効果が出るのかも謎。謎だらけな謎キノコである。 
 しかしその謎さゆえに研究対象としては人気が高く、その効能を役立てようという研究者には国から援助が出ている程である。

 しかしこのキノコ、残念ながら生えている場所が限られているのだ。
 現状わかっている条件の一つが空気中の魔力が高濃度であることなのだが、その場合高確率で周りに棲む魔物も強力なのだ。
 そのうちの一つが今フタナの訪れている森と言う訳であり、危険な魔物が多いことの証明でもあった。

「そぉぃ!!」

 しかし、それはあくまで一般冒険者を前提とした話だ。
 小愛と共に強敵を屠り続けてきたフタナは今となっては最高ランクの冒険者である。

 そのため、この森の強力な魔物すらスパッと豆腐を切るようにぶった切れてしまう訳なのだ。

「あれは……」

 順調に森を進むフタナ。
 すると一際強い魔力を放つ大木の根本にそのキノコはあった。

「よし、後は帰るだけだね」

 こうして特に何事も無くびっくりキノコを採集し終えたフタナは来た道を戻ろうとする。
 だが鬱蒼とした森から出るのは容易では無く、結局夜になってしまうのだった。

 とは言え幸いにもフタナは魔物を弾くバリアを張れるマジックアイテムを持ってきている。
 これを使えば野営中に魔物に襲われることは無いだろう。

 ……そう思い込んだのが彼の過ちであった。

「……んぅ?」

 テント内で寝ていた彼は何かの物音で目を覚ました。

「あら、起きちゃいました?」

「……誰ッ!?」

 目を開けたフタナの目の前には少女の顔があった。
 そう、どういう訳かフタナの上には少女が跨っていたのだ。
 明らかな異常事態であることを理解した彼は瞬時に少女をどけようとするが……。

「か、体が……動かない?」

 これまたどういう訳か体が動かないのである。

「ふふふっ、無駄ですよ。私のチャームにはスタン効果がありますから」

「んなっ!? チャームってことは……」
 
「ええ、お察しの通り……私はサキュバスです♡」

 少女はそう言いながら後ろに隠していた羽としっぽをフタナに見せびらかす。
 それを見たフタナは彼女が嘘を言っている訳では無いのだと、正真正銘サキュバスであるのだと理解するのだった。

「でも、どうしてサキュバスがテントの中に……」

 しかしそうであれば何かがおかしいとフタナは思った。
 彼は寝る前に魔物を弾くバリアを張っているのだ。それは当然サキュバスも例外ではなく、彼女がテントの中に入れるはずは無いのである。

「ああ、あれですか。中々に質のいいマジックアイテムをお持ちのようですが……これ、わかります?」

 少女はただでさえ露出の多い胸元を手でガバっと開き、その奥にある肌をフタナに見せた。

「それは……!!」

 そこにあったのは複雑な紋章だ。
 だがただの紋章では無い。それはサキュバスの中でも特に強い力を持つハイサキュバスだけが持つとされる特別な紋章なのだ。

「おわかりになりました? 私のようなハイサキュバスにはこの程度のマジックアイテムは通用しないんですよ」

「くっ……」

 見積もりが甘かったと、今になってフタナは後悔する。
 だが時既に時間切れ。フタナのクソデカおちんぽに誘われたハイサキュバスは既にテントの中に忍び込んでしまっているのだ。
 彼にはもうどうすることも出来なかった。

「さて、お話はこれくらいにいたしまして……」

 少女はフタナ服を脱がしていく。

「やめっ……」

「あらあら、本当にそう思ってます? こ……こ……♡ もう、随分と大きくなってしまってますよ」

 少女の言う通り、フタナの肉棒は既に勃起してしまっていた。
 チャームには対象を発情させる効果もあり、さらには少女は彼が寝ている間にもずっと彼の男性器を優しくすりすりと刺激していたのだ。

 つまり、今の彼の肉棒は既に準備万端の状態となってしまっている訳である。

「ほぉら、こんなにビクビクしちゃってます♡」

「うぐっ……そんな、こと……」

 フタナは少女の言葉を否定しようとするものの、既にフタナのフタナがフル勃起してしまっていることは事実である。
 それにハイサキュバスの少女は相当な美少女であり、そんな子が自分の服を脱がせて肉棒を優しく握っているのだ。
 まともでいられるはずが無かった。

「それじゃあ動かしますね♡ あ、そうそう。痛かったら言ってくださいね? 私も貴方には出来るだけ気持ち良くなっていただきたいので♡」

 そう言うと少女はフタナの肉棒を握る手を上下にゆっくりと動かし始めた。

「んぅっ……ぅぁっ……」

「あらあら、可愛らしいお声ですね」

 もう既にフタナの肉棒の先端からは液体が漏れ出しており、それが潤滑剤となって少女の手の動きをより滑らかなものとしていた。

 にゅち……にゅち……と、淫らな音と共にフタナの肉棒が少女の柔らかな手でしごきあげられる。

「ほぉら、イっちゃってください♡ 抵抗せずにおちんちんミルクをぴゅっぴゅしちゃいましょう♡」

「ぅ゛ぅっ……んぁっぁ♡」

 サキュバスなんかにやられてたまるものかと我慢していたフタナだったが、ついにそれも限界を迎え射精をしてしまう。

「ふふっ、気持ちよさそうですね。では私も失礼して……」

 少女は自らの体にかかっているフタナの精液をすくい取り、口へと運ぶ。

「んんっ、これは中々……やはり私の眼に間違いはありませんでした♡」

 ハイサキュバスの少女は目を光らせながらそう言う。
 フタナの精液は彼女らサキュバスにとっては高級品とも言える程、超が付くほどの高品質なものであったのだ。
 
「それでは、ここからはもう少し激し目にいきましょうか」

「ま、待って今出したばかりなのに……ぃぃっ♡」

 少女は再び手を動かし、フタナの肉棒をいじめ始めた。
 先程出した精液によってさらに滑りがよくなった結果、より強い快楽がフタナへと与えられる。

 ぬち……♡ ぬち……♡
 にゅちゅ……♡ にゅちゅ……♡

 精液塗れの少女の手が絶え間ない刺激を与え続ける。

「んぅっ♡ ぅぁっ、あぐっ……♡」

 そして先ほどの射精からそれほど時間を空けずに、フタナは二度目の射精を迎えてしまった。

「気持ち良いですか? もっとも~っと気持ち良くなって、い~っぱいおちんちんミルク噴き出しちゃってくださいね♡」

 それから何度も何度も強制的に射精をさせられたフタナはとある違和感に気付く。

「あれ……?」

 何故だか下半身が軽いのだ。

「嘘……なんで……?」

 その原因を確認するべく下半身を見たフタナの目に映ったのは、どんどんと小さくなっていく自身の男性器であった。

「待って、なんで!? どうして僕のおちんちん小さくなってるの!?」

「それはもちろん、私が貴方の精力を吸収しているからです。貴方の男らしさと一緒に……ね」

「えっ……?」

 少女の言葉が予想外のものであったためか、フタナは一瞬頭が真っ白になってしまう。

「私たちハイサキュバスは精液の持つ魔力だけではなく、それを出した本体の持つ概念的な精力すらもエネルギーにするんです。なので、私が貴方の精液を楽しめば楽しむほど……貴方は女の子になっちゃうわけです♡」

「そんな……だめ、だめだよ。だってもう僕にはおちんちんくらいしか男だった時の名残が……」

 呪いによって女の子にされてしまったフタナにとって男性器はある種、最後の砦であった。
 自分が男であったことを、唯一残された男性器だけが証明してくれるのだ。

「あらあら、もうこんなに小さくなって……かわいい♡ これで本当に何もかも女の子になっちゃいますね」

 そんな彼の男性器も、もう数センチほどにまで縮んでしまっている。

「やだ……お願い、です。やめて……ください」

 このままでは深刻なアイデンティティの崩壊が起こりかねない。
 そんな状態のフタナは無我夢中で少女に懇願する。

「ふふっ、無理です♡ こんなに質のいいモノを目の前にして止められるはずが無いでしょう? 心配しないでください。生涯最後の一発なんですから、しっかり気持ち良くしてあげますよ♡ んむっ……」

「ぅ゛ぁ゛っ」

 少女はとどめの一撃と言わんばかりにフタナの小さくなった肉棒にしゃぶりつく。

「んちゅっ……んぶっ♡」

「ぅぅ゛っ♡ んぉ゛っ♡」

 これまでの執拗な責めによって感度が最大限に高められているフタナの肉棒が、少女のねっとりとした動きの舌でこれでもかと弄り倒されていく。

「はぐっ……いや゛、いや゛だよっ……これ出したらも゛う……」

 我慢しないといけないのに、我慢できるはずも無い特大の快楽を与え続けられる。 
 もうフタナの精神は限界であった。

「んぉ゛っぉ゛ぉ゛!?」

 恐らく人生最後の一発と思われるそれは盛大に終わった。
 金玉を空にする程の量の精液がドプドプとこれでもかと噴き出し続ける。

「ぷはっ……ごちそうさまでした♡」

 それを全て口で受け止めた少女は恍惚な表情で満足そうにそう言う。
 これでフタナの肉棒は跡形も無く消え去ってしまう……ということは無かった。

「これで終わってしまうのは残念ですが、仕方ありません。次の獲物を……んぇ?」

 全ての精力を吸い取られ、無くなるはずのフタナの男性器。
 しかしどういう訳かそれは再び肥大化を始めたのである。

「これは、まさか……!」

 その光景にハイサキュバスの少女は心当たりがあるようだった。

 と言うのも、フタナがこの体になったのはとある魔物の残した呪いによるものなのだ。
 そう、呪いである。
 命をかけてまで死に際にかけた呪いがこの程度で消されるはずが無いのだ。

「うぐっ、精力が膨れ上がって……。こんな……はずでは……」

 フタナの男性器が大きくなるのと同時に、少女が吸い取ったフタナの精力も共鳴して膨張していく。
 両者は概念的に繋がっているため、フタナ本体の男らしさが大きくなれば吸い取られた精力もそれに応じて大きくなるのだ。 
 その結果少女のキャパを大きく超えてしまい、彼女の体へ多大な負荷がかかり始めてしまう。

「でも、これほどの精力を味わえて死ぬのなら……本望ですね♡」

 そう言い残すのと同時に少女の体は光の塵と化し、フタナの前からその姿を消したのだった。
 
「……なんだったの?」

 そしてあまりにも怒涛過ぎる展開に、フタナは意味がわからないと言った表情のまま呆然とすることしか出来なかった。
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