[R18]私の転移特典が何かおかしい〜Hな目に遭うと能力コピー出来るって強すぎるでしょ〜

遠野紫

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121 対魔物用戦闘スーツ

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 今回小愛がやってきたのはダンジョン……では無く、とある工房だった。
 と言うのも、彼女は対魔物用戦闘スーツのテスト依頼を受けたのだ。

 そんな彼女は纏っている戦闘スーツを見ながら口を開く。

「対魔物用のスーツって言うからもっとこうゴツイのを想像していたんだけど……ちょっとぴっちりし過ぎじゃない?」

 彼女の言う通り、その戦闘スーツはあまりにも頼りなさすぎる代物であった。
 肌に密着するぴっちりとした生地はとても薄く、防御力はとても期待できそうにはなかった。
 
 しかし、それ以上に一番気になるのはやはりその見た目だろう。
 体のラインが浮き出ているため、彼女の細い腰からむっちりとした尻や太ももにかけての美しい曲線が見事に強調されているのだ。

 それだけでは無く、鼠径部や秘部などのデリケートな部分のシルエットが完全に浮き出てしまっていた。
 また小愛の胸のサイズであれば気にならないだろうが、バストサイズの大きい者が着ればさらに煽情的な見た目となってしまうことは間違いないだろう。
 それらを踏まえた結果、このスーツはもはやまごうこと無き痴女と言わざるを得ない恰好であると言えた。

「それじゃあテストを開始するので、まずは歩いたり走ってみたりしてください」

 そんなスーツの見た目に羞恥心を覚え始めていた小愛に向けて、依頼主である少女はそう言うのだった。

「わ、わかりました」

 その指示に従い、動き始める小愛。

「すごい……! これ、とんでもなく動きやすいよ……!」

 スーツの伸縮性能は凄まじく、小愛の動きに合わせて常にその形を最適な状態へと変えていた。

「そりゃそうですよ。戦ううえで装備が動きの邪魔になっては本末転倒ですからね」

 少女の言うように、このスーツは着用者の動きに一切の負担を与えないと言うのも重視して作られていた。
 故に、あれほどのぴっちり具合だったのだ。

「ふむふむ、通常の移動はこんなものかな。それじゃあ次は攻撃を確かめてみましょう」

 少女はそう言うと手元のリモコンを操作し、床からサンドバッグを出現させた。

「これはスライムの分泌する液体を使って作られたサンドバッグなのでそう簡単には壊れません。殴るなり蹴るなり、好きに攻撃してみてください」

「わかりました! それじゃあ……」

 小愛はサンドバッグの前へ移動すると早速パンチを一発入れた。
 するとズドンを言う凄まじい音と共にサンドバッグが激しく揺れる。

「すごい、本当に壊れない……!」

 彼女の筋力ステータスから放たれるそれはもはやオークの巨体をも軽く吹き飛ばす程である。
 そんな一撃を受けてもなおサンドバッグは健在であった。

「これは凄い威力だね……ちょっと想定外だよ。次に作る時は使用するスライムをより高レベルのものにするか……」

 その威力は少女にとっても想定外であったようで、研究熱心な彼女は既に次回作の事を考えていた。

「よし、次は蹴りを……!」

 サンドバッグが思いのほか丈夫だったため調子に乗った小愛は今度は蹴りを入れることにしたようだ。
 しかし足の筋力は腕のそれとは比べるまでも無く大きく、必然的にパンチよりもキックの方がスーツにかかる負荷は大きかった。

 そんなことを気にもしない小愛は見事なハイキックを繰り出し、先程のパンチよりもさらに大きな音と衝撃を実験室内に響き渡らせる。
 
「やっぱり凄いねこのスーツ!」

 肌に吸いつくようなスーツはハイキック時にこれでもかと股を強調してしまう。そんなことにも気づかない程に、小愛は楽しそうに蹴りを続けていた。
 その結果スーツは彼女のあまりにも強すぎる蹴りの連発に耐えられなかったらしく、ビリッという音と共に股の部分が盛大に千切れてしまったのだった。

「ぁっ……?」

 このスーツは下着を着用することを想定していないため、今の彼女はノーパンノーブラである。
 その状態でスーツの股の部分が破けたと言うことは、小愛は今秘部を露出しているということに他ならなかった。

「えっ、あ、待って……そんな」

 少女とは言え、己の秘部を思い切り他人に見られてしまった小愛。
 抑えきれない羞恥心により彼女の顔がどんどん赤く染まって行く。

「嘘でしょ? スーツが破れたっていうの……? けど計算は完璧だし、素材にだって気を使っていたはず……一体何が原因なんだろうか?」

 一方で少女の方は小愛の秘部を見てしまったことには一切興味を持っていなかった。
 そんなことよりも、会心の出来であり一番の自信作であったはずのスーツが破れてしまったことの方が彼女にとっては重要だったようだ。

「仕方ない、スーツが破れてしまった以上は今回のテストは中止に……」

 少女がそう言いかけた時、事件は起こった。

「きゃっ!?」

 いつの間にかスーツから触手のようなアームが伸びており、小愛の体を拘束していたのだ。

「な、なにこれ!?」

 アームの力は凄まじく、小愛でさえ振りほどくことは困難であった。
 いや、それだけでは無い。アームは彼女の体から魔力を吸い取っており、そのせいで小愛はフルパワーを出せずにいた。

「そんな、自動修復機能はオフにしておいたはずなのに!」
  
 と、少女は何かを知っているような口ぶりでそう言う。
 事実、今現在スーツに起こっている現象について少女には思い当たることがあったのだ。

 それこそが彼女自身が口にした自動修復機能である。
 本来このスーツにはその機能が付いており、それによりダメージを受けても勝手に損傷部を修復するように出来ていた。
 だがそのためには異常な量の魔力を必要とし、スーツを治し終える前に着用者の魔力が尽きてしまうことから少女はその機能を切っていたのだ。

 しかしイレギュラーは起きるものである。
 小愛は膨大過ぎる魔力を所持しているが故に、常にその体から魔力を放っていた。
 それがスーツに影響を及ぼし、自動修復機能をオンにしてしまっていたのだった。

 こうなってしまってはもうスーツが完全に修復し終わるまで決して止まることは無いだろう。

「んぅっ!?」

 スーツから伸びるアームは更なる魔力を求めて彼女の胸に吸いついた。
 しかしいくら生地が薄いとは言え、魔物の攻撃を防ぐ程の耐久力があるスーツである。
 外から触れたくらいではその感覚は着用者には届かないであろう。

 そう、ただ触れるだけであれば。

「あぁっ……♡」

 生憎とスーツが欲しがっているのは魔力である。要は着用者を絶頂させて魔力を放出させればよいのだ。
 であれば触れる必要も無く、特殊なパルスを送り込んで内側から気持ち良くすれば良いだけのことであった。

「だ、だめぇっ……おっぱいの奥、きもちよくなっちゃうぅぅっ♡」

 パルスによる刺激は直接快楽を呼び起こすものであり、耐える間もなく彼女の体は絶頂へと至った。

「んぅっ……♡ はぁっ、はぁっ♡」

 時折腰をビクっと跳ねさせながら小愛は荒く呼吸をする。
 そんな彼女の事などお構いなしにアームは彼女の小さな胸から離れ、スーツの中へと戻っていく。
 そこにはスーツの上からでもはっきりわかる程にぷっくりと大きく膨らんだ乳首が浮き出ており、それだけ凄まじい刺激が与えられたのだと言う事を示す証拠となっていた。

「小愛さん、大丈夫ですか? ……だめそう。やっぱり修復機能は無くした方が良いかもしれない」

 無様にイキ果てている小愛の姿を見た少女は改めて修復機能の危険性を考えなおし、次回以降のスーツには搭載しないことを決めたのだった。
 ちなみにスーツに犯される小愛の姿を記録の水晶で録画していた少女はたびたびその映像をオカズにしているらしい。
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