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102 強制発情

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 今日もいつものようにダンジョンへとやってきている小愛とメルト。
 そんな二人はこれまたいつものように何の問題も無くダンジョンを進んで行く。

「そいや!」

 小愛はダンジョン内を徘徊するゴーレムに向かって剣を振り下ろし、豆腐のようにスパッと真っ二つにした。
 かなりの硬度を持つゴーレムも異常なステータスを持つ彼女にとってはこの程度でしか無かった。

 そうして奥へ奥へと突き進む二人。
 すると小愛の足元でガコンと言う物音がした。

「ぁ……」

 その感触と音の感じを小愛がわからないはずは無く、それがトラップだと言うことにすぐに気付いたようだ。
 しかし時既に時間切れ。すぐに壁が開き、小愛に向けて魔法が放たれた。

「小愛さん!!」

 だが魔法が小愛に当たる寸前、メルトが彼女を突き飛ばしたのだった。

「メルトさん!?」
「ぐぅっ……!」
 
 小愛を突き飛ばした結果、メルトはもろに魔法に当たってしまう。
 
「だ、大丈夫……!?」
「はい、どうやら攻撃魔法では無いようです……」

 トラップから放たれた魔法は直接的な被害を与えるものでは無かったらしく、メルトは一見して何のダメージも受けていないようだった。

「良かった……メルトさん?」

 しかしメルトの様子はどこかおかしく、そのことに小愛も気付いていた。

「いえ、何でも無いですのでご心配なく」
「そう……なの?」

 小愛に心配はかけまいと、メルトは平常を装う。小愛もメルトに何かが起こっていることは気付いていたが、本人がそう言うのでそれ以上は追及しないことにした。
 その後、再び二人はダンジョンを進み始めたのだった。
 
 それから数分後。

「はぁ……はぁ……」

 徐々にメルトの息が荒くなっていく。魔導オートマタである彼女が息切れを起こすことは本来無く、明らかに異常事態であった。

「やっぱり変だよ?」
「……やはり隠し通すのは無理でしたか」
「やっぱりさっきの魔法で……?」
「……はい。恐らくあれは発情の魔法です」

 そう言うとメルトは小愛から少し距離を取った。

「メルトさん……?」
「すみません、今あなたの近くにいると何をしてしまうか……私でもわからないのです」

 メルトは顔中が赤く染まっており、目もどこかとろんとした様子となっていた。
 それはまるで催淫を受けた時のような状態であり、彼女の言葉が紛れも無く真実であるということを物語っていた。

「でも、それなら……」

 そんなメルトの元へと小愛は近づいて行く。

「だ、駄目です小愛さん。これ以上はあなたの身に危険が……」

 どんどん近づいてくる小愛に警告しつつメルトは後退る。
 しかし小愛がその歩みを止めることは無かった。

「メルトさんは魔導オートマタだから発散できないんだよね? きっと凄く辛いと思う。だから……」
「はぁっ……はぁっ……待ってください小愛さん、本当にこれ以上は……!」

 メルトの息がさらに荒くなり、小愛を見る目が獣のようなそれに変わって行く。
 もはや意思では抑えられなくなる……そのレベルまであと少しなのはもはや火を見るよりも確定的に明らかだった。

「すみません小愛さんっ……!」
「ぅぁっ!?」

 そしてとうとうその時は来た。
 メルトは小愛を押し倒し、ダンジョンの真っただ中だと言うのにも関わらず彼女と体を重ね合わせたのだった。

「んぅっ……」
「ふぅっ♡ ふぅっ♡」

 発情魔法によって自我を滅茶苦茶にさせられているメルトはまるで雄の獣のように腰をヘコヘコと動かして小愛の体に己の下腹部を擦り付ける。

「メルトさん……」
「ぐっ……ぅぅっ……」

 しかしどれだけ衝動に身を任せても発散されることは無かった。
 何しろ魔導オートマタである彼女にはそう言った機能自体が無いのだ。どれだけ発情してもそれを発散する術を持たないため、効果が切れるまでひたすら襲い来る欲求と戦わなければならないのだった。

「ぅぅっ……くっ……」

 イキたいのにイクための機能が無い。これほど辛いことは無かった。
 頭の中が気持ち良くなりたいと言う感情で一杯になって行く。それ以外の事が考えられなくなり、呻き声を漏らしながらただただ腰を振ることしか出来なくなる。

「大丈夫、私はここにいるから」

 そんな状態のメルトに小愛はそう言い、苦しそうに声を漏らしている彼女をぎゅっと優しく抱きしめた。
 それに反応するようにメルトの体がビクンと跳ねる。

「はぁっ……♡ はぁっ……♡ んっ……」
「んむっ……」

 小愛に抱かれ、その匂いによってさらに興奮状態となったメルトは今度は小愛に口づけを行った。

「んちゅ……んむぅっ……」

 小愛もそれを受け入れ、二人は舌を絡め合いながら濃厚なキスをする。

「んはぁっ……♡」
「ふぅっ♡ 小愛、さん……♡」
 
 しかしメルトに放たれた魔法の効果は相当強いようで、これでも全然発散しきれていないようだった。
 今なお襲い来る劣情に耐えられないメルトは今度は小愛の服を脱がし始め、その向こうにある彼女の小さなふくらみにしゃぶりついた。

「んぅっぅぅ……♡」

 キスによって感度が上昇してしまっていた小愛にとって、その一撃はそれはそれは凄まじいものだった。
 その間にもメルトは欲望に任せて小愛の乳首を弄び続ける。
 舌を器用に動かし、ねっとりとした動きで彼女の小さく可愛らしいピンク色の乳首を責め続けるのだ。

「んぁ……あぁっ♡」

 その度に甘い快楽の電流が小愛の体を流れ、彼女の脳を焼いて行く。
 腰はガクガクと震え、メルトを抱く腕に力が入って行った。
 それに合わせるようにメルトは舌の動きを早くしていき、最終的には甘噛みにまで至っていた。

「んぅ゛ぅ゛っ♡」

 度重なる刺激によってぷっくりと勃起した小愛の乳首をメルトは優しく甘噛みする。
 同時に、僅かな痛みと耐えがたい程の快楽が小愛を襲う。

「あ゛ぅ゛っ……♡ んぐっ……♡」

 けれども小愛は耐える。自分よりも今はメルトの方が何倍も苦しいんだと、そう思いながらひたすらメルトによる責めを耐え続けた。

 そうしてしばらく経った頃、ようやくメルトにかけられた発情魔法の効果が切れたのだった。 

「メルトさん、もう大丈夫なの……?」
「はい……本当にすみませんでした」
「ううん、元はと言えば私がトラップを踏んだせいだから気にしないで」

 正気を取り戻したメルトは記憶があやふやとは言え、合意も無しにダンジョン内で突然行為に及んでしまった事を謝罪した。
 もっとも、普段の彼女の事を考えれば今更な気はするのだが。
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