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101 髪の性感帯化

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 今日もまた懲りずにいつものようにダンジョンへと潜っている小愛。
 そんな彼女はこれまたいつものように、軽率にトラップ床を踏んでしまった! 

「あっ」

 ガコンと動く足元。しかし気付いた時には時既に時間切れ。
 小愛のすぐ真横の壁が開き、その中からバケツのような物が飛び出てくる。そしてその中に注がれていた謎の液体をバシャっと彼女の真上からぶっかけたのだった。

「ぶぇっ!? な、なにこれ!?」

 突然の事に驚く小愛。全身びしょ濡れになりながらも状況を確認するために辺りを確認する。
 だがその時にはもうバケツは壁の中へと戻っており、開いていた壁も元に戻っていた。そうしてまるで最初から何も無かったかのように辺りは再び静寂に包まれる。

「うぅ……」

 小愛はびっちょりとした服を絞り、水分を少しでも減らそうとする。しかしこの時はまだ知らなかった。この液体がとんでもない物だと言う事を。

「よし、これで少しは動きやすくなったかな。あとは……」

 あらかた服を絞り終えた小愛は、次は髪を拭こうと思いアイテムウィンドウからタオルを取り出す。
 そしてそれを頭に当てた瞬間だった。

「んぅ゛っぅ゛!?」

 突然全身に走る甘くありつつもどこか鋭い刺激に声を漏らしてしまう。

「な、なに……今の……? もしかして……」

 あまりにも突然すぎたそれのせいで思考が停止してしまう小愛だったが、タオルで頭を拭いたことで起こったことにすぐに気付いたようだ。

「……」

 小愛はゆっくりと少しずつ己の頭へと手を伸ばす。
 そして優しく指の先で頭に触れたのだった。

「んっ……」

 彼女の細くしなやかな指が髪に触れた瞬間、彼女の口から可愛らしい声が漏れ出る。
 ほんの少し指の先端で軽く触っただけだと言うのに、その刺激はまるで性感帯を執拗に撫でられているかのような甘美な物となっていた。

「どうして……いや、間違いなくさっきかけられたやつのせい……だよね」

 十中八九、先程踏んだトラップのせいだと小愛は考える。
 そしてそれは正しかった。トラップによってかけられた液体、それは「メス髪感度上昇液」であったのだ。
 これをかけられた生物のメスは髪が一時的に性感帯のような感度になってしまう。
 
 そんなものを小愛はかけられてしまったので、当然だが彼女の髪もまた感度3000倍となっていた。
 いくら強靭な体を持っていようが、高いステータスを誇っていようが、彼女がメスであることに変わりは無いのだから。

「うぅ……どうしようこれ。と、とにかくダンジョンの外に出なきゃ」

 これ以上変なことに巻き込まれるのは避けたいと思った小愛はダンジョンの外を目指す。
 幸いと言うべきかその後トラップを踏むことも魔物に出会うことも無かった彼女だったが、ダンジョンの外に軽率に出てしまったことを後悔することとなる。

「ふぅ、無事に出られそうで良かっ……」

 外の光を見て安堵した小愛。そんな彼女に向かって強風が吹いた。

「んぉ゛っぉお゛お゛っぉぉ゛!?」

 強風はいとも容易く小愛のサラサラの髪を巻き上げる。さながらシャンプーの広告のように美しい光景ではあったが、彼女にとってはそれどころでは無かった。
 と言うのも、その際の刺激はもはや筆舌に尽くしがたいものであったのだ。その証拠に、一瞬にして腰が砕けてしまった小愛はその場に崩れ落ち、ガクガクと腰を揺らしながら喘ぎ続けてしまっていた。

「ふぅっ……♡ ふぅっ……♡ このままじゃ……まずい……」

 体中を駆け巡る膨大な快楽の波に耐えながら、小愛はギリギリの所で自我を保つ。そしてアイテムウィンドウからフルフェイスの頭装備を取り出し、髪に触れないように器用に装備したのだった。

 そうして色々と危うい状態ながらも街へと戻った小愛はすぐさま宿へと戻り、とにかく下手に刺激を与えないように安静にすることを選んだ。
 だが彼女の災難は終わらない。

「小愛さん。少し良いでしょうか」
「メルトさん……?」

 ドアの向こう側から聞こえるのは小愛のよく知る人物、魔導オートマタであるメルトの声だった。
 
「今はちょっと大変なことになってて……また今度じゃ駄目、かな?」
「そうですか。……わかりました入りますね」
「えっ……?」

 その瞬間ドアが開け放たれ、部屋の中へとメルトが入って来た。

「ま、待って今少し……いや大分大変なことになってて……!」
「すみません小愛さん、私ももう……限界なのです」

 そう言ってメルトはベッドに座っていた小愛を押し倒す。

「ここしばらく小愛吸いをしていなくて、今にも狂ってしまいそうなんです」
「だめ、だめだって今は……ぁっ」

 メルトはゆっくりと小愛に抱き着く。その瞬間、小愛の体が大きく跳ねたのだった。

「ぉ゛ぉっぉ゛お゛ぉ♡」
「小愛……さん?」

 ただ体に触れただけでこの反応はおかしい……と、そう思ったメルトは一瞬小愛の体から離れるなんてことは無く、そのまま彼女の体中をまさぐり始めた。

「小愛さん、どこが弱いんですか?」
「ひぅっ、待って……やだ、駄目……いぎぃ゛っ♡」

 メルトが小愛の頭に触れた瞬間、先程と同じように彼女の体が跳ねる。
 それを見たメルトはふーっと小愛の頭に息を吹きかけたのだった。

「んぅっぅ♡」

 もはやこの程度でも体が反応してしまう状態になっていた小愛は、艶やかな声を漏らしながら少しでも快楽を逃がそうとメルトを強く抱き返した。

「なるほど、今はここが弱いんですね。心配しないでください。優しく、気持ち良くしてあげますから」

 そう言うとメルトは壊れやすい物を扱うかのように丁寧に優しく小愛の頭を撫で始めた。

「んぁっ……あぁぁっぁ♡」

 一瞬の内に訪れる強い刺激とは違う、ゆっくりとジワジワ与えられる快楽を前に小愛の意識が蕩けていく。
 そんな彼女の出す甘い吐息によってメルトはさらに興奮し、今度はゆっくりと手を櫛のようにして髪を梳かし始めた。

「んぅっぅ゛……んぁ゛っぁ♡」

 髪の一本一本が性感帯となっている今の状態でのその行為はもはや恐ろしいまでの拷問と化していた。
 常に絶頂し続けているのでは無いかと言う状態の小愛の体はそれ相応にぐちゃぐちゃになっており、乳首は固く膨らみ秘部からは愛液が垂れ流されている。

 だが彼女のその状態がさらにメルトを狂わせた。

「乱れている姿も凄く可愛いですよ小愛さん。ああ、小愛さんの匂いにつつまれて私は幸せです♡」
「んぅっ、メルト……さん……♡」

 体を擦りつけるように、ぎゅぅっと強く抱きしめ合う二人。
 結局メルトによる小愛吸いは小愛にかけられたメス髪感度上昇液の効果が無くなるまで続き、なんなら効果が無くなった後も普通にえっちしたのだった。
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