[R18]私の転移特典が何かおかしい〜Hな目に遭うと能力コピー出来るって強すぎるでしょ〜

遠野紫

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96 性器綱引き

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 今日も今日とていつものようにダンジョンへとやってきた小愛とフタナ。
 順調に危なげなく魔物を討伐しながら奥へと進んで行った彼女らだったが、案の定と言うべきかトラップに引っかかってしまう。

「うわっ!?」

 突如として足元に発生した魔法陣によって転移させられてしまった小愛とフタナ。
 気付けば謎の空間へと飛ばされていた。

「ここは……んぅっ!?」

 どこへ飛ばされたのかを確認しようと辺りを見回した小愛。その瞬間、下腹部に妙な感覚を覚えたのだった。

「なにこれ……」

 違和感の正体を確かめるべく舌を見る小愛。するとそこには自身の陰核に謎の紐のような物がくくりつけられているのが見て取れた。
 それどころか彼女の手足は拘束されており、ほんの少し移動するくらいしか出来ない状態となっていた。

「そうだ、フタナ! フタナは!?」
「小愛、僕は大丈夫……って言って良いのかな……?」

 一緒にトラップにかかり飛んできたはずの存在を探す小愛を安心させるように、フタナは彼女に向かって声をかける。
 しかしその言葉とは裏腹に彼もまた小愛と同じように手足が拘束されてしまっていた。
 
 一つ小愛と違う点があるとすれば、彼には陰核が無いためか紐が乳首にくくりついていたことだろうか。

「良かった無事で……いや無事では無いか」
「そうだね。多分相当不味い状況だと思う」

 手足を拘束され武器も持てず、少しずつ移動するのがやっとと言う状態の二人。
 誰がどう見てもピンチ以外の何物でもないだろう。

 そんな彼女らの前方の壁がシャッターのように開き始めた。

「何……?」

 その向こう側にいたのは一体の石像。それだけならばまだ警戒することも無かっただろう。
 しかしあろうことか二人から伸びている紐がその石像へと伸びていたのだ。そんな状況で自分たちとは無関係などと思える程この二人は楽観的では無かった。

「この紐、あの石像に繋がってる……けど、どういうことなんだろう」
「僕たちが逃げられないようにする置物にしてはちょっと仰々し過ぎるよね」

 そのように、新たに現れた謎の石像について考える二人。
 だがそんな余裕はもう彼女らには与えられなかった。

「んっぅ!?」

 石像が動き始めたのだ。それも彼女らとは逆方向へと。

「ま、待って……今動いたら……んぁっぁ」 
「ひぅっ……乳首、引っ張らないでぇ……」

 当然だが石像が動き彼女らとの距離が離れようとすればその分紐が引っ張られ、彼女らの敏感な部分が引っ張られてしまうのだ。

「と、とにかく追いかけないと!」
「わかった……!」
 
 彼女らの足は拘束されており、まともに歩くことすら難しい状況だった。だがそれでも石像を追わなければ性器が引っ張られ続けてしまう。
 一体何がどうなっているのかがわからない中、二人はひたすらに無我夢中で石像を追いかけ続けた。

 幸い石造の移動速度はそこまで速いものでは無く、少し頑張れば追いつける程度ではある。
 しかし追い付いて終わり……とはいかないのがダンジョンの恐ろしさだった。

「うそ……でしょ……?」

 石像を追いかけ続けた二人が目にしたのは通路の先にある大穴だった。このまま石像を追いかけ続ければそのまま落下することになるのだ。

「駄目、このままじゃ……」

 このままでは不味いと急ブレーキをする二人。
 だがそうすれば……。

「んぅっぅぅっ♡」
「ふぁっぁあっぁ♡」

 再び石像によって性器を引っ張られることになるのだ。

「はぁ、はぁ、どうしよう……このまま進んだら落ちちゃう、けど……」
「止まったらあの石像に引っ張られちゃう……」

 不思議なことにあれほど重そうな石像が二人がその場にとどまろうと力むことでその動きを止めていた。
 いや、動きを止めているのでは無い。石像が前に進もうとしている力と二人の力がちょうど吊りあっているのだ。
 このトラップはそう言う物だった。

「んっ……とりあえず動きは止まった……のかな?」
「ひとまずは安心ってことで良いんだよね」

 今なお与えられ続ける刺激に耐えつつも二人は状況を把握しようとする。
 このまま進めば大穴に落下してしまう。だが引き留めるだけならまだしもこのまま石像を引きずりながら戻って行くことの大変さがわからないような二人でも無い。
 それでも、やらなければならないのだ。

「……行くよ、フタナ」
「うん……!」

 覚悟を決めた二人は息を合わせて少しずつ後ろへと向かって歩き始める。

「ふぅっ……んっ……」

 しかし石像自体は今なお前へと進もうとしており、二人はその力を抑えて無理やり引っ張っているのだ。
 当然彼女らの体にかかる負担は並大抵のものでは無い。

「んっぁああっぁ♡」

 度重なる刺激によって大きく膨れ上がった小愛の陰核を紐は容赦なく引っ張り続ける。
 これほどの力で引っ張られれば快楽よりも痛みの方が勝りそうな物ではあるが、そこはダンジョンの力によって良い感じに快楽へと変換されていた。
 もっともそれが彼女らにとって良いことなのかはわからないのだが。

「んぁ゛っぁ゛♡ やら゛っ乳首、もう限界だからぁ゛っ……!」

 フタナの小愛よりも少し大きいくらいの胸の先にある突起が、紐に引っ張られ続けた結果その大きさを増していく。
 そうしてぷっくりと膨れ上がってしまった勃起乳首がこれでもかと引っ張られてしまう。
 
 またトラップによる影響なのかその勃起の様相もとてつもないことになっており、なんとペットボトルキャップ程のサイズにまで大きくなってしまっていた。
 このまま元に戻らなければ日常生活にも支障を及ぼすことになるだろう。服を着ようものなら少し動くだけで擦れた刺激が全身に走り、軽く絶頂してしまうことになるのだから。

 だがそんな先の事を考えられる余裕は今の彼には無かった。いや、無くて良かったのかもしれない。
 無用なパニックを起こしたり不安感を抱いたりするよりも、今目の前のことに集中した方が遥かに建設的なのだ。

「フタナ……まだ行けそう?」
「大丈夫だよ、小愛……」

 今にも果ててしまいそうな程の快楽の波が体中を駆け巡っているのにも関わらず、二人はまだ諦めてはいなかった。
 それもそうだろう。これまで何度もダンジョンを踏破し依頼を達成し、冒険者として経験を積んできたのだ。
 そう簡単に折れてしまう程この二人は軟では無かった。

「あ、あれは……!?」

 そんな彼女らに希望を抱かせるように、二人が踏んだ魔法陣と同じような物が見え始めたのだった。

「きっとあれで元の場所に戻れるはず……頑張ろうフタナ!」
「うん! 最後のもうひと踏ん張りだね……!」

 一歩、また一歩と確かにその距離を縮めていく二人。
 そうしてついに魔法陣へとたどり着くことが出来たのだった……が。

「ぅぁ……?」

 二人が魔法陣を踏んだ瞬間、石像に繋がっていた紐が外れたのだった。
 それだけならば何の問題も無いのだが、その瞬間彼女らの体に起こったことが問題だった。

「んぉっお゛ぉぉっぉ゛♡」
「んぐっぅ゛ぅう゛うっぅ゛♡」

 まるで快楽の槍を脳天から貫いたかのような恐ろしい程の快楽の濁流が二人を襲ったのだ。
 それは今まで石像が引っ張り続けた快楽の集合体だった。このトラップは最後にとんでもない物を残していったのだ。

 それだけの刺激を受けてしまえばもう、生物である以上は抗う事の出来ない状況に陥ってしまう。
 小愛の腰は無様にガクガクと震え、不規則に潮を噴き続けてしまっていた。そしてもはや意思を感じられる言葉は発することが出来ず、ただただ喘ぎ苦しむばかりである。
 
 特に陰核が男性器になっているフタナは状態が酷く、絶え間なくドピュドピュと射精を繰り返してしまっていた。
 当然だが男性器はそんな風には作られていないため、全ての精液を吐き出し尽くしてしまった彼はもはや快楽を超えた苦痛にしばらくの間苛まれ続けることとなる。

 とは言え無事に……と言って良い物かはわからないものの、二人は五体満足でトラップを脱出することが出来たのだった。
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