[R18]私の転移特典が何かおかしい〜Hな目に遭うと能力コピー出来るって強すぎるでしょ〜

遠野紫

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67 寄生鎧

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 今回小愛がやってきたのはとある古城だった。
 ここにはかつて大きな都市が存在していたのだが、大災害によって都市は崩壊。住んでいた人々もほとんどが死に絶え、今ではこの今にも崩れ落ちそうな古城のみが残るだけとなっている。

 そんな場所に彼女がやってきたのはやっぱり依頼のためだ。かつてこの都市は高い金属加工技術を持っていたとされており、それに関わる何かを見つけて欲しいとのことだった。

 とは言え、この都市が滅びたのは数百年前の話であり今その技術を確認する術は無い。
 ……はずだった。

「……むむ、あれは」

 小愛の視線の先には一体の金属鎧があった。奇麗に磨かれた美しい銀色のそれは、今にも動きそうな躍動感を感じさせる。

「うーん、まあ持って帰っても大丈夫だよね?」

 そんな鎧を小愛は持ち帰ることにした。既に数百年前に崩壊した都市のものである以上、盗みだとかそう言ったことを気にする必要も無い。
 それに他に探してもこれといって良い物は見つからなかったため、依頼を達成するためにはこれを持ち帰るしかないのだ。
 だがこの時彼女は気付かなかった。その鎧が異常なまでに奇麗すぎたことに。

 そんなこんなあって見つけた鎧を持ち帰ることにした小愛だったが、時間も時間だったために一旦野営をすることにしたのだった。
 近くの街までは小愛の足でも数時間はかかるため、夜行性の魔物が活発になる深夜帯に動くことになるリスクを考えれば彼女の判断は正しい。

 一応アイテムボックスを使える彼女は鎧を気にせず無理やりにでも進むことは出来るだろうがそうはしなかった。強引にことを進めることのリスクは知っていたのだ。
 普通の冒険者ならアイテムボックスなどないため、クソデカ鎧を持ち歩くことになるためなおさらそうせざるを得なかっただろう。

 とまあそう言う事もあり野営の準備を完了した小愛はテントの中で一息つくことにしたようだ。

「よし、火も焚いたし即席だけど防衛魔法も張った。うーん、とりあえず鎧の確認でもしようかな?」

 そう言って小愛は鎧をアイテムボックスから取り出す。

「これ、街で売っていた鎧とは何かが違うんだよね……。鉄……にしては色が変かな?」

 取り出した鎧をマジマジと見つめながら小愛は色々と考え込む。が、その時ある一つの異常に気付いたようだった。

「あれ、なんでこの鎧……こんなになの?」

 そう。奇麗すぎるのだ。
 奇麗な鎧自体は特におかしいわけでは無い。汚れはサビや腐食の原因になるために奇麗に磨かれていてもなんら問題は無い。芸術品として飾るのが目的で有ればなおさらだ。
 しかしそこでは無い。問題なのは何故この鎧が奇麗なのかだ。

 その異質さに気付いた小愛は気味が悪くなり鎧をアイテムボックスにしまおうとするが時既に時間切れ。

「ぐぁっ!?」

 鎧から伸びて来た影に体を掴まれ、小愛は身動きが取れなくなってしまう。

「く、やめ……やめてよっ……!」

 引きはがそうとするも当たり判定が無いかのように小愛の手は影をすり抜けてしまう。
 そして小愛は一切の抵抗が出来ないまま鎧を装着させられてしまったのだった。

「ぐっ、どうにかして脱がないと……!」

 小愛は鎧をはずそうとする。しかし当然ながら、そんな簡単に外すことなど出来なかった。
 それどころか着ていた服を消失させられてしまい、鎧の下は裸の状態にさせられてしまった。
 
「んぅっ!?」

 そうして藻掻いている小愛は秘部に違和感を覚え、可愛らしい声を漏らした。

「ま、まさか……んっぁぁ♡」
 
 ぐちゅぐちゅと卑猥な音がテント内に響く。その音の犯人は鎧から伸びた影だった。
 影は彼女の秘部へと入り込み、小愛のナカを優しく、かつ激しく犯していた。

「脱が……ない……と、っぁ♡」

 快楽の刺激によって小愛は上手く体に力を入れられずその場に崩れ落ちる。
 それでも何とか鎧を脱ごうと藻掻くものの、魔術的な何かがあるのか鎧は小愛と同化したかのようにガッチリと密着し一向に脱げる気配は無い。

「はぁっぁっんぁあっ」

 そんなことをしている間にも影はジワジワと小愛を追い詰めて行く。
 いつの間にか影は彼女の小さく可愛らしい乳房にも伸びており、その先端にあるピンク色の乳首を摘まんだり引っ張ったりして弄り倒していた。

「んぐっ……どうして、こんな……」

 徐々に小愛の吐息に艶めかしさが混じって行く。頭では拒んでいても体は与えられる快楽を受け入れ始めてしまっていた。

「むぐっ!?」

 影の猛攻は止まらない。
 影は小愛の口へと入り込み彼女の口内を犯し始める。基本的には他人に触られることの無い口の中というサンクチュアリが影と言う無法者に蹂躙されていく。

「んぐっ……はぁっ、はぁっ……♡」

 小愛は口の内側をねっとりじっくりと犯され、くすぐったいような気持ち良いような感覚に支配されていく。いつの間にか彼女の口内はメスとして性感体へと作り替えられてしまっていた。

 そんな時、テントの聞こえる声が彼女の耳に入る。

「おーい、誰かいるのか?」
「いるなら助けて欲しいのですが……」

 声の主は男二人組の冒険者コンビだった。
 どうやら道に迷っている内に夜を迎えてしまい、そんな時に灯りを見つけて近づいてきたようだ。

(誰か来た……? でも声が……)

 だが小愛は今影に口の中を満たされており、返事をすることは出来なかった。

「……返事は無いですね」
「だな。だが火はある。もしかしたらテントの中にいるかもしれねえ」

 そう言って男はテントへと近づいて行く。
 小愛の張った魔法防壁は悪意のある者は殺意のある者を弾くものとなっており、彼らにはそれらが無いため入ることが出来たのだった。

「誰かいるか……? って、なんだこいつは……!!」

 男の目の前にいたのは全身から不気味なオーラを放ち続ける鎧。要は鎧を着させられた小愛だった。

(冒険者? よかった、助けてもらおう……ってどうやって助けを求めたらいいんだろう……?)

 装備品から声の主が冒険者であることに気付いた小愛は二人に助けを求めようと考えるものの、変わらず声を発せない状況ではどうしようも無かった。

「魔物か!?」
「恐らくは……でも変です。何か種類の違う魔力を感じるような……」

 後に続いてテントに入って来た方の男は魔術師としての技量が高いのか、魔力を感じ取れる能力を持っていた。
 そんな彼は目の前の鎧に種類の違う二つの魔力があることに気付いたようだ。

「それはつまり、中にも何かいるってのか?」
「そうだと思います……って、え?」
「どうした? ……おいおい、どういうことだコイツぁ……」

 鎧を見ていた男は妙な声を上げ、そこで思考を停止させてしまう。
 それに続いてもう片方の男も鎧を見る。するとそこには前がパックリと開いた鎧があった。
 しかし二人が驚いたのはそれだけでは無い。

「これは……着ているってよりかは……」
「……」

 そこには愛液を垂れ流しながら何かに耐えるように全身をくねらせる女体があったのだ。
 頭こそ鎧に覆われて見えていないものの、引き締まったお腹に肉付きが良いむちむちな太もも、そして小さいながらもしっかりと形のわかる乳房はしばらく発散していない男には刺激が強すぎた。
 そんな明らかに異常と言える状況に二人は一瞬動きを止めてしまう。

(え、ぁ……何で前が……)

 そして小愛の方も大変なこととなった。

(嘘、私今……裸見られて……)

 鎧によって服を消失させられた小愛は目の前の男二人に己の裸をガッツリと見られてしまったのだ。

(ぁっ……どうして、恥ずかしいのに……嫌なはずなのに……気持ちいいっ♡)

 そんな状態だと言うのに小愛は快感を得てしまっていた。恥ずかしい姿を見られる羞恥心すらも今の彼女にとっては快楽と化してしまっているのだ。

「と、とりあえず助けるぞ!」
「わかりました……!」

 そうして快楽によがる小愛だが、それを知らない男二人は彼女を救い出そうと鎧から伸びた影に向かって攻撃を開始した。
 流石は場数を踏んだ冒険者と言うべきか、しっかりと切り替えが出来、何より判断が速い。
 が、そんな彼らをあざ笑うように彼らの攻撃はそのどれもが影をすり抜けてしまう。小愛の時と同じように影に一切のダメージを与えることは出来なかった。

 それを無しにしてもやはりと言うべきか男二人の動きには妙に無駄が多かった。
 それもそのはずだろう。小愛の蠱惑的な肉体が目の前にあるのだ。それだけでは無く彼女から発せられる濃密なメスの匂いがテント中に充満していた。
 精神で抑え込んでいるようだが男としての本能がそれを許さなかったようだ。
 そんな状態の二人を影は呆気なく仕留める。

「ぐぁっ!?」
「がはっ……」

 気絶してしまった二人は力なく崩れ落ち、あっという間に辺りは静寂に包まれた。そして影は再び小愛の体を弄び始める。
 そうして小愛の快楽によがる艶やかな声は一晩中続くこととなったのだった。

 その後、小愛が解放されたのは夜が明けてからのことだった。どうやら鎧の影が活発化するのは夜の間だけなようで、日が出て来たことで影は姿を消し奇麗なだけのただの鎧になった。
 そもそも影が小愛を襲ったのも彼女の持つ魔力に反応してのことだった。鎧が奇麗だった理由も数百年の間残っていた理由もこの鎧に魔法がかけられていたからであり、維持のために魔力を求めていたのだ。

 一方で小愛を助けようとした二人の冒険者は小愛が近場の街まで運び込み事なきを得た。
 彼らは昨日の事を夢だと思うことにしたようだが、脳裏に焼き付く小愛の艶めかしい肢体や鼻腔の奥底に残る濃厚なメスの匂いは決して夢などでは無いと、本能で理解してしまっていた。

 そして無意識的に彼らはこの体験に支配されることとなる。今後どのような夜のお店に行こうと、どのような女性と関係を持とうと、あの夜のあまりにも刺激的な体験を超えることは一生無いのだ。

[影操作を習得しました]
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