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57 アクメビーム

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 さあ今回小愛がやってきたのはこれまたいつも通りダンジョンだ。
 お宝が眠っているといういつものアレだ。
 と言う訳で小愛はなんなくダンジョンの最深部へとたどり着き、お宝らしきものが眠る部屋の一歩手前まで来たのだった。

「……」

 そんな小愛は長く続く通路の前で尻込みしていた。以前のアクメ壁のことを思い出してしまっていたのだ。
 また同じことが起こるのでは無いかと、警戒しながらゆっくりと慎重に道を進む。
 そうして一歩一歩足を進めた結果何事も無くお宝の部屋に辿り着いた。

「……何も起こらないよね?」

 小愛はゆっくりとお宝を持ち上げる。そしてゆっくりと振り返り元来た道の方へ向かって歩き始めた。
 しかし小愛の心配とは裏腹にダンジョンは何の反応も示さない。

「あれ? もしかしてトラップとか無いのかな」

 と小愛が思った瞬間だった。

「……!?」

 通路全体が淡いピンク色に包まれたのだった。
 そして通路の先も塞がれてしまった。

「えぇっやっぱり何かあるんじゃん!」

 やはりというか何と言うか、結局小愛はそうなる運命にあったようだ。
 そんな混乱して辺りを見回している小愛の前に一本の線が現れる。
 そしてそれは徐々に小愛の方へと動いていた。

「な、なに……これ?」

 それが何なのかはわからないが当たってはいけない物だという事はわかった様で、小愛はその場でしゃがんで向かって来る線を避けた。

「……消えた? なんだろう……光線? ビームみたいな……っと、また来た!」

 小愛を通り過ぎた線はそのまま後ろへと向かって動いて行き、壁に溶けるように消えた。その光景はまさしく小愛の言う通りまるでビームやレーザーといった様だった。
 そして今のが何だったのかを考える時間も与えず再び一本のビームが小愛へと向かって動いて行く。それも今度は小愛の足元程の低さであった。

「今度は下……えいっ!」

 小愛は自分の下にビームが来ると同時にその場で跳躍しビームを避けた。彼女の身体能力であれば問題なく避けられるものだった。
 だが次に現れたビームはそうは行かなかった。

「なにこれ……?」

 次に現れたのは壁型のビームだったのだ。
 辛うじて天井との間に少し隙間があるくらいで、避けようがない密度のビームが小愛に襲い掛かった。

「こんなのもう避けようが……いや、待ってこれ見たことある……!」

 その時小愛の脳内に電流走る。
 以前見た映画にこのようなトラップが存在したのだ。

「確か……!」
  
 小愛は記憶をたどるようにその場で少し考え、その後跳躍した。
 そして筋力が高ステータスなのを良いことに、さながらどこぞの火山の守り神のように天井に指を食いこませて這いつくばった。

「これならいける……はず!」

 小愛の目論見通り壁は小愛の服をジジッと掠るもののそのまま通り過ぎたのだった。

「ふぅ……。助かっ……てはないよね多分」

 小愛は天井から離れ地面に立つと同時にその顔を曇らせる。
 こんなのどうやって避けるんだと言うレベルのとんでも壁をどうにか避けたにも関わらず、通路の先は未だ塞がれたままだった。
 きっと今のが最後だと小愛は思っていたのだ。

 だが現実は違った。

「……うそでしょ」

 小愛の前に現れたのは網のように張り巡らされたビームだった。
 今度こそどうやっても避けられそうにない。まさに絶望を体現したかのような姿だった。
 
「避けられない……これ絶対に無理だよ……」

 もはや全てを諦めたかのように小愛はその場に立ち尽くす。その間にも迫りくるビームの網。
 そしてついにその時は来た。

「んぅっ……!?」

 小愛の足先に網が掠る。それだけでも彼女の体はビクっと震え艶やかな声を漏らしてしまう。
 次に当たるのはどこか。網が通り過ぎた時一体どうなってしまうのか。期待と不安に飲み込まれた小愛の精神はぐちゃぐちゃになってしまっている。
 網が進み全身を襲うまでのたった数秒が、彼女にとっては果てしなく長いものとなっていた。

「ぁっ……」

 そして待ちわびていた感覚が小愛の全身を襲う。

「っぁああぁっぁ゛ぁ゛っ!?」

 小愛の全身を包み込むようにビームが甘く焼いて行く。
 露出されている透き通った小愛の肌にビームが当たるたびに、彼女は全身を震わせながら息も絶え絶えに喘ぎ声を漏らす。
 そして何度も絶頂を迎えながらその場に崩れ落ちたのだった。
 
「ふぅっ♡ ふぅっ♡ 終わった……の……?」

 小愛は赤く染まり涎と涙でぐしゃぐしゃになった顔を拭いながらなんとか立ち上がろうとする。
 が、今のたった一回で下半身が駄目になってしまったのか上手く立てずにいた。

「だ、だめ……震えて立てな……ぃ?」

 自身の下半身を見た小愛はそこに赤く丸い何かがあることに気付いた。
 
「何だろこれ……」

 汚れか何かかと思い払いのけようとする小愛。だがどれだけ手で払っても取れることは無い。
 むしろ手の方にもその赤い丸が現れた。

「あれ、これってもしかして……」

 小愛は何か思い当たることがあったのか頭上を見上げる。
 するとそこにはライトのような何かが天井にある穴から伸びていた。

「これ、レーザーサイトってやつじゃ……んぁああ゛っ!?」

 小愛が現状を理解するよりも先に、そのライトのような何かは小愛の内ももへとビームを放った。
 先ほどのビームで全身が敏感になってしまっていた小愛は内ももへの刺激であっても絶頂を迎えてしまう。

「んぅぅっぅ゛う゛♡ 不味い、これ……早くなんとかしないと……ぉ゛ぉ゛っ」

 小愛が何かをしようとしたのを察したのかどうかはわからないが、彼女の胸にもビームが放たれた。
 ビームは小愛の着ている服も貫通し彼女の可愛らしく小さな乳首を直接刺激する。
 
「んぉっぉ゛♡ 乳首……やめっ……♡」

 あまりにも暴力的な刺激なためか小愛の乳首はあっという間に勃起し、さらにビームの当たる範囲を大きくしてしまっていた。
 ダンジョン側もそれに気付いたのかさらに数本のビームを小愛のクソデカ勃起乳首へと放つ。
 そして絶え間なく発生する快楽のせいか小愛の持つ母乳スキルが暴発し、勃起乳首からにじみ出る母乳が服にしみこんでいく。

 既に限界に近い小愛だったが、ダンジョンはまだまだ責めを止める気はないようだ。

「ま、待って……何をするつもり゛ぃ゛ぃ゛♡」

 天井から伸びるライトの一部が小愛の頭の両側に移動し、両耳から頭を貫通するようにビームを放った。
 皮膚や骨を貫通して脳を直接アクメビームに犯され、小愛の体は彼女の意思とは関係なく小刻みに震え始める。
 
「ぅぉっぉお゛ぉ゛っ♡」

 もはや言語野が機能していないのか小愛はただただ快楽に反応するように喘ぎ声を上げ続ける。
 しかしそれでもダンジョンは責めを止めない。
 満を持してといった雰囲気で天井からライトが降りて来た。それも他よりも圧倒的に大きいライトだ。 

「んぁ……ぁ?」

 股の前で停止したそれを見た小愛は何とか抵抗しようとする。
 しかし脳が上手く機能していない状態は変わっておらず、喘ぎ声とも呻き声ともとれない声を漏らすばかりで何も出来なかった。
 そんな小愛をあざ笑うようにライトはエネルギーを充填し始める。
 そして超極太アクメビームを小愛の鼠径部に向けて放った。

「ぁ……ぁっああっぁっぁああ゛あっ゛ぁ゛!?」

 極太ビームは小愛の下腹部を包み込み丹念に焼く。それに抗うことも出来ずに小愛はただただ喘ぎ続ける。
 体の内側の性感体が貫通するビームによって直接暴力的な刺激と快楽に飲み込まれる。
 そうして与えられ続ける膨大な快楽を処理しきれなかった小愛の体は、自身の持つ様々なスキルを暴走させてしまった。

 乳はどんどん大きくなり鼠径部からは男性器が生える。そうして変質した彼女の体をもアクメレーザーは攻め続けた。
 だぷんと揺れる乳からは大量の母乳を垂れ流し、大きく膨れ上がった肉棒からは絶えず精液が射出され続けている。

 こうしてダンジョンの奴隷となり永遠に快楽に飲み込まれるのかと思われた小愛だが、彼女の持つスキルがそれを止めた。

「ん……?」

 小愛が正常な意識を取り戻した時、ダンジョンのライトはその全てが動きを止めていた。
 いや、ライトだけでは無くそこから放たれるビームもだ。
 それだけでは無く小愛の胸から滴り落ちる母乳や通路の砂埃も空中で止まっていた。

「な、なに……これ……?」

 一瞬何が起こっているのかわからず混乱する小愛。しかしすぐに理解した。

「そうか、時間停止……!」

 そう、彼女の持つスキルである『時間停止』が暴発していたのだ。
 快楽によるスキルの暴発によって小愛は助かったのだった。
 なおこの後停止した時間内で棒のようになったアクメビームを使ってライトを破壊して周り、小愛はダンジョンから脱出した。

[ビーム使いを習得しました]
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