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46 耳かき
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「小愛さん! そっちにゴブリンが向かいました!」
「ふぇっ? うぉっと……!」
メルトの叫びに小愛は気付けなかった。
いや、声自体は聞こえていたのだろう。しかし何を言っているのか……その内容は聞き取れずにいた。
そんなこともありギリギリのところまで近づくことを許してしまったのだが、声の方向を向いたことで即座に対応することは出来たのだった。
「小愛さん、今日は何だか反応が鈍いような気がしますが……」
「うーん、確かになんか耳が聞こえづらいような気がするんだよね……」
メルトにそう言われ、自分でも耳の不調を感じていた小愛は中にゴミが溜まっているのかと思い、その場でぴょんぴょんと跳ねた。
「駄目だこりゃ」
しかしその行動に意味は無かったようだ。
相変わらず耳は聞こえづらいままである。
「かわいい……」
一方で小愛のその様子を見ていたメルトは内側から湧き上がって来た感情をつい吐露してしまう。
小柄な小愛がぴょんぴょんと跳ねる様子は、さながら小動物のような可愛らしさがあったことだろう。
そんなメルトにとって幸いだったのは小愛の体が成熟しきっていないことだろうか。
仮に小愛の体が成熟し狂気的なまでのバストを持っていたのならば……メルトの目の前でそれがばいんばいんと揺れている中、己の欲望を我慢することは出来ないだろう。
「あの、メルトさん?」
「……はっ、すみません何でしたっけ」
ぴょんぴょん小愛の姿を、なんならバニー姿でのそれを脳内で繰り返し再生していたメルトは自らに向けられた小愛の声で我に返る。
「えっと、反応が鈍いって話です。多分耳の中が詰まってるんだと思います。しばらく掃除してなかったので」
小愛はこちらの世界に来てから耳掃除をした記憶が無かった。
ここに来てからそう長くは無いとはいえ、生理現象である以上ある程度溜まっていてもおかしくは無かった。
「ああはい、そうでしたね」
「なので耳かき棒を買おうと思うんですけど……どこかおすすめって無いですか?」
「そうですね……。私は魔導オートマタなので耳掃除の必要が無く……あ、なら私にいい考えがあります」
人間に似せて作られている魔導オートマタだが、それはあくまで見た目の話しであり生理現象などの要素は再現されていない。
故にメルトは生きていくうえで耳かき棒を持つ必要は無かった……のだが、彼女は何か思いついたようだ。
「私が小愛さんに耳かきをします」
「……え?」
メルトの提案、それは自身が小愛の耳かきをするといったものだった。
そんな訳で街の雑貨屋で耳かき棒を購入した後、二人は小愛の泊る宿に戻った。
「ではここに」
メルトはベッドに座り、自らの膝へと小愛を誘導する。
装備は外しており、人のソレと見比べても見分けがつかない太ももを露わにしている。
「なんかちょっと恥ずかしいです……」
人工物とは思えないメルトの柔らかく温かな太ももに頭を乗せながら、小愛は顔を染めて恥ずかしがる。
「私と小愛さんの仲じゃないですか。恥ずかしがらなくても良いんですよー」
「そ、そうなのかな……? それにしても耳かきをして貰うなんて久しぶりです」
「ふふっ。ならば久しぶりの耳かき、存分にご堪能ください」
メルトに頭を撫でられ小愛はすっかりリラックスしていた。
いつの間にか表情も声もふにゃふにゃとなり、耳かきが始まるのを今か今かと待っている。
「それでは行きます」
その一声とともにメルトは小愛の小さな耳の穴の中に耳かき棒を入れて行く。
サリサリと、まずは浅い所を優しく掻いて行く。
しばらく掻き続けると続いて奥の方へと棒を進めて行った。
「んっ……」
「これは……」
するとすぐに、何かにぶつかる感触が耳かき棒を伝ってメルトへと伝わる。
「かなり大きいのがありますね。ですがご安心を。耳かきについての知識はしっかり学習済みですので」
魔導オートマタには耳かきの必要は無い。しかし製作者の趣味なのか、記憶データベースには耳かきについてのデータが入っていた。
「ここをゆっくりと……よし!」
「うぉぉ……なんかベリベリしてるぅ……」
「取れましたよ小愛さん!」
メルトは耳かき棒を巧みに操作し小愛の耳から大物を取り出した。
一切の傷も痛みも発生させないその技術はまさにプロ級と言って良いだろう。
「あ、凄く聞きやすくなった! ありがとうメルトさん!」
「いいえ、それほどでもありませんよ。それにしても、これが耳を塞いでいたとなるとまだ他にもこうなる可能性を持つ物がありそうですね……。もう少し探してみましょう」
まだ他にもあるのでは無いか、また無かったとしても予備軍があるかもしれないとメルトは小愛の耳掃除を再開した。
「そうです。この薬も使ってみましょう」
そう言ってメルトは薬の入った小瓶を取り出す。
「それは?」
「ハーブを使った塗り薬だそうです。なんでも耳かき棒に付けて耳掃除をするととても気持ち良いんだとか」
「へーそんなのもあるんですね」
メルトは早速小瓶から薬品を取り、耳かき棒へと塗る。
「では行きますね」
「うひょっ!?」
冷たい薬が耳の中に入って来たことで小愛はつい変な声を漏らしてしまった。
「どうしました?」
「く、薬が冷たくてびっくりしちゃっただけだから大丈……ぶ?」
冷たくて驚いただけだと、そう言おうとした小愛だったが薬が耳の中に塗られて数秒後、その様子が途端におかしくなり始めた。
「待って、なに……これ……?」
それまでリラックス状態だった小愛の体が硬直し始める。
頬が赤く染まっていく。
体温が上がっていく。
息が荒くなっていく。
「こ、小愛さん?」
「はぁ……はぁ……何か変だよこれぇ……」
呂律の回らない口で何とか言葉を繋ぎ、虚ろな目でメルトを見つめる小愛。
どう考えても正常とは言えないだろう。
「どうしてこんなことに……」
メルトは耳かき棒を抜こうとするが、小愛の耳の中で壁に当たってしまう。
「んひっ!?」
その瞬間、小愛は艶やかな声を上げて腰をガクガクと震わせ始めた。
いつの間にか乳首も刺激を受けた時の様に大きくなってしまっている。
そんな状況になった原因としてメルトに思い当たるものは一つしか無かった。
「もしやこれは……この薬の効果? だとしたら……」
メルトは小瓶から小愛へと視線を移す。
「メルト……さん? んぅっ!?」
メルトは抜いたはずの耳かき棒を再び小愛の耳の中へと入れて行く。
「何を……や、やめっんぃぃっ♡」
薬によって敏感になった耳からダイレクトに伝わる快楽を前に、小愛はまともに話すことも出来ない。
「可愛いです小愛さん……! もっとその可愛らしい姿を見せてください……!」
「んぁぁっ……んぐっぅぅ……♡」
耐えられなかったのだ。目の前で快楽に飲まれていく小愛を見たメルトは己の欲望の増幅に耐えられなかった。
耳かきによって、自身の手によって、愛する存在がよがり狂う姿が彼女のリミッターを外してしまった。
「ふぅ……♡ ふぅ……♡」
「だ、大丈夫です小愛さん。痛いことはしませんから……むしろすっごく気持ちよくしてあげますからっ」
獲物を前にした獣のような目でメルトは小愛を見つめる。
足掻くことも出来ずにただただ快楽に飲まれることを強いられている小愛は、それこそ狩人を前にした小動物なのかもしれない。
「ほーら、カリ♡ カリ♡」
「ぉ゛っ♡ んぎっ……ぅぁ゛♡」
薬の効果が抜けるまで、小愛は一晩中メルトに弄ばれ続けたのだった。
「ふぇっ? うぉっと……!」
メルトの叫びに小愛は気付けなかった。
いや、声自体は聞こえていたのだろう。しかし何を言っているのか……その内容は聞き取れずにいた。
そんなこともありギリギリのところまで近づくことを許してしまったのだが、声の方向を向いたことで即座に対応することは出来たのだった。
「小愛さん、今日は何だか反応が鈍いような気がしますが……」
「うーん、確かになんか耳が聞こえづらいような気がするんだよね……」
メルトにそう言われ、自分でも耳の不調を感じていた小愛は中にゴミが溜まっているのかと思い、その場でぴょんぴょんと跳ねた。
「駄目だこりゃ」
しかしその行動に意味は無かったようだ。
相変わらず耳は聞こえづらいままである。
「かわいい……」
一方で小愛のその様子を見ていたメルトは内側から湧き上がって来た感情をつい吐露してしまう。
小柄な小愛がぴょんぴょんと跳ねる様子は、さながら小動物のような可愛らしさがあったことだろう。
そんなメルトにとって幸いだったのは小愛の体が成熟しきっていないことだろうか。
仮に小愛の体が成熟し狂気的なまでのバストを持っていたのならば……メルトの目の前でそれがばいんばいんと揺れている中、己の欲望を我慢することは出来ないだろう。
「あの、メルトさん?」
「……はっ、すみません何でしたっけ」
ぴょんぴょん小愛の姿を、なんならバニー姿でのそれを脳内で繰り返し再生していたメルトは自らに向けられた小愛の声で我に返る。
「えっと、反応が鈍いって話です。多分耳の中が詰まってるんだと思います。しばらく掃除してなかったので」
小愛はこちらの世界に来てから耳掃除をした記憶が無かった。
ここに来てからそう長くは無いとはいえ、生理現象である以上ある程度溜まっていてもおかしくは無かった。
「ああはい、そうでしたね」
「なので耳かき棒を買おうと思うんですけど……どこかおすすめって無いですか?」
「そうですね……。私は魔導オートマタなので耳掃除の必要が無く……あ、なら私にいい考えがあります」
人間に似せて作られている魔導オートマタだが、それはあくまで見た目の話しであり生理現象などの要素は再現されていない。
故にメルトは生きていくうえで耳かき棒を持つ必要は無かった……のだが、彼女は何か思いついたようだ。
「私が小愛さんに耳かきをします」
「……え?」
メルトの提案、それは自身が小愛の耳かきをするといったものだった。
そんな訳で街の雑貨屋で耳かき棒を購入した後、二人は小愛の泊る宿に戻った。
「ではここに」
メルトはベッドに座り、自らの膝へと小愛を誘導する。
装備は外しており、人のソレと見比べても見分けがつかない太ももを露わにしている。
「なんかちょっと恥ずかしいです……」
人工物とは思えないメルトの柔らかく温かな太ももに頭を乗せながら、小愛は顔を染めて恥ずかしがる。
「私と小愛さんの仲じゃないですか。恥ずかしがらなくても良いんですよー」
「そ、そうなのかな……? それにしても耳かきをして貰うなんて久しぶりです」
「ふふっ。ならば久しぶりの耳かき、存分にご堪能ください」
メルトに頭を撫でられ小愛はすっかりリラックスしていた。
いつの間にか表情も声もふにゃふにゃとなり、耳かきが始まるのを今か今かと待っている。
「それでは行きます」
その一声とともにメルトは小愛の小さな耳の穴の中に耳かき棒を入れて行く。
サリサリと、まずは浅い所を優しく掻いて行く。
しばらく掻き続けると続いて奥の方へと棒を進めて行った。
「んっ……」
「これは……」
するとすぐに、何かにぶつかる感触が耳かき棒を伝ってメルトへと伝わる。
「かなり大きいのがありますね。ですがご安心を。耳かきについての知識はしっかり学習済みですので」
魔導オートマタには耳かきの必要は無い。しかし製作者の趣味なのか、記憶データベースには耳かきについてのデータが入っていた。
「ここをゆっくりと……よし!」
「うぉぉ……なんかベリベリしてるぅ……」
「取れましたよ小愛さん!」
メルトは耳かき棒を巧みに操作し小愛の耳から大物を取り出した。
一切の傷も痛みも発生させないその技術はまさにプロ級と言って良いだろう。
「あ、凄く聞きやすくなった! ありがとうメルトさん!」
「いいえ、それほどでもありませんよ。それにしても、これが耳を塞いでいたとなるとまだ他にもこうなる可能性を持つ物がありそうですね……。もう少し探してみましょう」
まだ他にもあるのでは無いか、また無かったとしても予備軍があるかもしれないとメルトは小愛の耳掃除を再開した。
「そうです。この薬も使ってみましょう」
そう言ってメルトは薬の入った小瓶を取り出す。
「それは?」
「ハーブを使った塗り薬だそうです。なんでも耳かき棒に付けて耳掃除をするととても気持ち良いんだとか」
「へーそんなのもあるんですね」
メルトは早速小瓶から薬品を取り、耳かき棒へと塗る。
「では行きますね」
「うひょっ!?」
冷たい薬が耳の中に入って来たことで小愛はつい変な声を漏らしてしまった。
「どうしました?」
「く、薬が冷たくてびっくりしちゃっただけだから大丈……ぶ?」
冷たくて驚いただけだと、そう言おうとした小愛だったが薬が耳の中に塗られて数秒後、その様子が途端におかしくなり始めた。
「待って、なに……これ……?」
それまでリラックス状態だった小愛の体が硬直し始める。
頬が赤く染まっていく。
体温が上がっていく。
息が荒くなっていく。
「こ、小愛さん?」
「はぁ……はぁ……何か変だよこれぇ……」
呂律の回らない口で何とか言葉を繋ぎ、虚ろな目でメルトを見つめる小愛。
どう考えても正常とは言えないだろう。
「どうしてこんなことに……」
メルトは耳かき棒を抜こうとするが、小愛の耳の中で壁に当たってしまう。
「んひっ!?」
その瞬間、小愛は艶やかな声を上げて腰をガクガクと震わせ始めた。
いつの間にか乳首も刺激を受けた時の様に大きくなってしまっている。
そんな状況になった原因としてメルトに思い当たるものは一つしか無かった。
「もしやこれは……この薬の効果? だとしたら……」
メルトは小瓶から小愛へと視線を移す。
「メルト……さん? んぅっ!?」
メルトは抜いたはずの耳かき棒を再び小愛の耳の中へと入れて行く。
「何を……や、やめっんぃぃっ♡」
薬によって敏感になった耳からダイレクトに伝わる快楽を前に、小愛はまともに話すことも出来ない。
「可愛いです小愛さん……! もっとその可愛らしい姿を見せてください……!」
「んぁぁっ……んぐっぅぅ……♡」
耐えられなかったのだ。目の前で快楽に飲まれていく小愛を見たメルトは己の欲望の増幅に耐えられなかった。
耳かきによって、自身の手によって、愛する存在がよがり狂う姿が彼女のリミッターを外してしまった。
「ふぅ……♡ ふぅ……♡」
「だ、大丈夫です小愛さん。痛いことはしませんから……むしろすっごく気持ちよくしてあげますからっ」
獲物を前にした獣のような目でメルトは小愛を見つめる。
足掻くことも出来ずにただただ快楽に飲まれることを強いられている小愛は、それこそ狩人を前にした小動物なのかもしれない。
「ほーら、カリ♡ カリ♡」
「ぉ゛っ♡ んぎっ……ぅぁ゛♡」
薬の効果が抜けるまで、小愛は一晩中メルトに弄ばれ続けたのだった。
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