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40 丸呑み
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今回小愛が訪れているのは大砂漠だ。
ここは水が少なく、それに付随して植物も少ない。当然植物が少なければそれを食す肉食動物も少ない。
生物が生きて行くには過酷すぎる環境と言って良いだろう。
そんな大砂漠に彼女が訪れているのは、いつもの事ではあるが依頼のためだ。
この大砂漠に生息しているという大型の虫の魔物『グレートデスワーム』の素材が欲しいという依頼がギルドに届いたのだ。
しかしその依頼は魔物としての危険度が高いだけでは無く大砂漠という過酷な環境という事もあって、依頼難易度が相当高いものとなった。
そんな訳で高ランク冒険者である小愛に依頼が回って来たのだ。
「はぁ……はぁ……暑いぃ……。動いてても動いてなくても暑いよぉ~……」
汗だくで砂漠を進み続ける小愛。普段と違って太陽光を防ぐために露出が限りなく少ない装備をしているため、服の中は汗と蒸れで凄まじいことになっていた。
元の世界で砂漠を渡り歩くのは死の危険もある危険な行為だが、幸いこの世界ではアイテムを異空間に収納して置ける。大量の水分や食料などの物資を抱えて歩く必要が無いだけで危険度は大きく変わるだろう。
そうして小愛が歩き続けた先に、依頼のターゲットは姿を現した。
巨大な体をいくつもの節が構成し、砂漠の中を掘り進むための細く強靭な脚が各部で蠢いている。
「出た……グレートデスワーム……!」
小愛はその生理的な嫌悪を感じさせる異形な魔物に近づいて行く。そしてウィンドウを操作し、剣を取り出した。
「暑いからさっさと決めさせて貰うよ!」
小愛はデスワームに跳びかかり、剣を振り下ろす。堅牢なデスワームの外殻を豆腐のようにスパッと斬り裂いて行く。
「ギュアアアァァァッッ……」
ズシンと大きな音を立て、真っ二つになったデスワームは力なく崩れ落ちた。
「これで終わりかな。よし、汗凄いしさっさと帰ってシャワー浴びよ……う……?」
デスワームの亡骸をアイテムウインドウに収納し帰ろうとした小愛に、突然巨大な影が覆いかぶさった。
「まさか……」
小愛はゆっくりと振り返る。そこには彼女が今倒したデスワームよりも遥かに巨大な個体が大きな口を開けながら佇んでいた。
「ここまで個体差があるなんて聞いてないんだけど……? あぶわぁっ!?」
目の前に迫る脅威に対抗すべく小愛は剣を抜こうとする。しかし彼女が剣を握るよりも速くデスワームは彼女を丸呑みにした。
「しまった、剣が……!」
その衝撃で剣を手放してしまった小愛は、抵抗むなしくそのまま飲み込まれてしまったのだった。
「不味い、このままじゃ消化されちゃう……って、急に壁が……!?」
肉の壁が動き、小愛の体を抑え込む。決して逃がさないとでも言うかのように、デスワームの消化管は収縮を始めた。
「んぐっ……ぎゅうぎゅうに締め付けられて体が動かない……」
小愛は迫りくる壁に為すすべなく身動き一つ出来ない状態にまで締め付けられてしまった。
彼女が抜け出そうと藻掻くたびに、肉壁は抵抗するなと言う風に強く彼女の体を締め付けていく。
「ぇっ待って、んぅっ……」
小愛が抵抗の意思を弱くすると、彼女の体に密着した肉壁はゆっくりと動きながら彼女の体を弄び始めた。太ももやおなかなど柔らかい部分を入念に揉みこんでいく。
「これ、なんか変……気持ちよくなっひゃぅ……」
消化管内に充満する媚薬成分のあるガスを大量に吸い込んでしまった小愛は、直接性感帯を刺激されている訳では無いにも関わらず何度も絶頂しかけていた。
「そういえばグレートデスワームって、人族のメスを食べたら体内で蹂躙して弄ぶってフレーバーテキストにあったような……」
実際に自分が同じ目に遭ったことで、小愛はグレートデスワームについての情報を思い出していた。
そう、このデスワームも当然彼女のプレイしていたゲームに存在していた魔物だ。通常プレイにおいてはせいぜい数秒間拘束されるだけの存在だったが、フレーバーには確かに彼女の言ったような要素があったのだ。
「確か、体内で何度も絶頂させて漏れ出した魔力を摂取するんだっけ……ひぅっ♡」
しかし思い出したところで何かあるわけでも無く、肉壁は変わらず小愛の体を弄び続ける。
「はぁっ……はぁっ……んぐっ♡ らめっおっぱい揉まれるの……すごく気持ちよくなっひゃぅからぁっ」
小愛の言葉に一切効く耳持たずといった様子の肉壁は彼女の小振りな胸を揉み続ける。
あわよくばそこから分泌されるものを……と言った雰囲気だが、生憎デスワームにそう言った能力は無かった。
が、小愛にはあった。
「んぉ゛っ♡ いっぱいでりゅの気持ちいぃぃっ♡」
ここぞとばかりに母乳体質を発動させた小愛は艶めかしい声を上げながら、肉壁に揉まれるたびに母乳を噴出させた。
それを感知したのか肉壁も今まで以上に彼女の胸を執拗に責め始める。
と、そうして胸に意識が集中していた小愛の口に肉壁から生えている触手が入り込んだ。
「むぐぁっ!?」
口の中を這いまわる触手は彼女の唾液を吸い取りながら奥へと進んでいく。
(不味い、息が……)
触手によって軌道を完全にふさがれてしまったため、小愛は呼吸が出来なくなってしまった。このままでは遠くない内に意識を失ってしまうだろう。
流石にそれは不味いと思ったのか小愛は触手操作を使って無理やり触手を引き抜いた。
「んぉ゛ぁ゛っっ♡ ……あれ?」
ヌルヌルとした触手が喉を抜け出て行く刺激だけで軽く絶頂してしまった小愛だったが、重要なのはそこでは無かった。
「動きが止まった……?」
今まで彼女を弄んでいた肉壁がピタリと動きを止めたのだ。
「もしかして触手操作の効果……? ならこれを使えば……! うわぁっ!?」
触手操作が原因では無いかと考えた小愛はその力を使って脱出しようと試みた。そしてその考えは正しかったようで、デスワームは彼女を吐き出した。
どうやらデスワーム自体が触手の一種と判断されたようだ。
「た、助かったのかな? でも……全身ヌルヌルぐちょぐちょだぁ……。このまま暑い中帰るの……?」
こうしてスキルによって小愛は脱出には成功した。しかしそのまま帰るということを失念していた彼女は憂鬱な気分になるのだった。
ここは水が少なく、それに付随して植物も少ない。当然植物が少なければそれを食す肉食動物も少ない。
生物が生きて行くには過酷すぎる環境と言って良いだろう。
そんな大砂漠に彼女が訪れているのは、いつもの事ではあるが依頼のためだ。
この大砂漠に生息しているという大型の虫の魔物『グレートデスワーム』の素材が欲しいという依頼がギルドに届いたのだ。
しかしその依頼は魔物としての危険度が高いだけでは無く大砂漠という過酷な環境という事もあって、依頼難易度が相当高いものとなった。
そんな訳で高ランク冒険者である小愛に依頼が回って来たのだ。
「はぁ……はぁ……暑いぃ……。動いてても動いてなくても暑いよぉ~……」
汗だくで砂漠を進み続ける小愛。普段と違って太陽光を防ぐために露出が限りなく少ない装備をしているため、服の中は汗と蒸れで凄まじいことになっていた。
元の世界で砂漠を渡り歩くのは死の危険もある危険な行為だが、幸いこの世界ではアイテムを異空間に収納して置ける。大量の水分や食料などの物資を抱えて歩く必要が無いだけで危険度は大きく変わるだろう。
そうして小愛が歩き続けた先に、依頼のターゲットは姿を現した。
巨大な体をいくつもの節が構成し、砂漠の中を掘り進むための細く強靭な脚が各部で蠢いている。
「出た……グレートデスワーム……!」
小愛はその生理的な嫌悪を感じさせる異形な魔物に近づいて行く。そしてウィンドウを操作し、剣を取り出した。
「暑いからさっさと決めさせて貰うよ!」
小愛はデスワームに跳びかかり、剣を振り下ろす。堅牢なデスワームの外殻を豆腐のようにスパッと斬り裂いて行く。
「ギュアアアァァァッッ……」
ズシンと大きな音を立て、真っ二つになったデスワームは力なく崩れ落ちた。
「これで終わりかな。よし、汗凄いしさっさと帰ってシャワー浴びよ……う……?」
デスワームの亡骸をアイテムウインドウに収納し帰ろうとした小愛に、突然巨大な影が覆いかぶさった。
「まさか……」
小愛はゆっくりと振り返る。そこには彼女が今倒したデスワームよりも遥かに巨大な個体が大きな口を開けながら佇んでいた。
「ここまで個体差があるなんて聞いてないんだけど……? あぶわぁっ!?」
目の前に迫る脅威に対抗すべく小愛は剣を抜こうとする。しかし彼女が剣を握るよりも速くデスワームは彼女を丸呑みにした。
「しまった、剣が……!」
その衝撃で剣を手放してしまった小愛は、抵抗むなしくそのまま飲み込まれてしまったのだった。
「不味い、このままじゃ消化されちゃう……って、急に壁が……!?」
肉の壁が動き、小愛の体を抑え込む。決して逃がさないとでも言うかのように、デスワームの消化管は収縮を始めた。
「んぐっ……ぎゅうぎゅうに締め付けられて体が動かない……」
小愛は迫りくる壁に為すすべなく身動き一つ出来ない状態にまで締め付けられてしまった。
彼女が抜け出そうと藻掻くたびに、肉壁は抵抗するなと言う風に強く彼女の体を締め付けていく。
「ぇっ待って、んぅっ……」
小愛が抵抗の意思を弱くすると、彼女の体に密着した肉壁はゆっくりと動きながら彼女の体を弄び始めた。太ももやおなかなど柔らかい部分を入念に揉みこんでいく。
「これ、なんか変……気持ちよくなっひゃぅ……」
消化管内に充満する媚薬成分のあるガスを大量に吸い込んでしまった小愛は、直接性感帯を刺激されている訳では無いにも関わらず何度も絶頂しかけていた。
「そういえばグレートデスワームって、人族のメスを食べたら体内で蹂躙して弄ぶってフレーバーテキストにあったような……」
実際に自分が同じ目に遭ったことで、小愛はグレートデスワームについての情報を思い出していた。
そう、このデスワームも当然彼女のプレイしていたゲームに存在していた魔物だ。通常プレイにおいてはせいぜい数秒間拘束されるだけの存在だったが、フレーバーには確かに彼女の言ったような要素があったのだ。
「確か、体内で何度も絶頂させて漏れ出した魔力を摂取するんだっけ……ひぅっ♡」
しかし思い出したところで何かあるわけでも無く、肉壁は変わらず小愛の体を弄び続ける。
「はぁっ……はぁっ……んぐっ♡ らめっおっぱい揉まれるの……すごく気持ちよくなっひゃぅからぁっ」
小愛の言葉に一切効く耳持たずといった様子の肉壁は彼女の小振りな胸を揉み続ける。
あわよくばそこから分泌されるものを……と言った雰囲気だが、生憎デスワームにそう言った能力は無かった。
が、小愛にはあった。
「んぉ゛っ♡ いっぱいでりゅの気持ちいぃぃっ♡」
ここぞとばかりに母乳体質を発動させた小愛は艶めかしい声を上げながら、肉壁に揉まれるたびに母乳を噴出させた。
それを感知したのか肉壁も今まで以上に彼女の胸を執拗に責め始める。
と、そうして胸に意識が集中していた小愛の口に肉壁から生えている触手が入り込んだ。
「むぐぁっ!?」
口の中を這いまわる触手は彼女の唾液を吸い取りながら奥へと進んでいく。
(不味い、息が……)
触手によって軌道を完全にふさがれてしまったため、小愛は呼吸が出来なくなってしまった。このままでは遠くない内に意識を失ってしまうだろう。
流石にそれは不味いと思ったのか小愛は触手操作を使って無理やり触手を引き抜いた。
「んぉ゛ぁ゛っっ♡ ……あれ?」
ヌルヌルとした触手が喉を抜け出て行く刺激だけで軽く絶頂してしまった小愛だったが、重要なのはそこでは無かった。
「動きが止まった……?」
今まで彼女を弄んでいた肉壁がピタリと動きを止めたのだ。
「もしかして触手操作の効果……? ならこれを使えば……! うわぁっ!?」
触手操作が原因では無いかと考えた小愛はその力を使って脱出しようと試みた。そしてその考えは正しかったようで、デスワームは彼女を吐き出した。
どうやらデスワーム自体が触手の一種と判断されたようだ。
「た、助かったのかな? でも……全身ヌルヌルぐちょぐちょだぁ……。このまま暑い中帰るの……?」
こうしてスキルによって小愛は脱出には成功した。しかしそのまま帰るということを失念していた彼女は憂鬱な気分になるのだった。
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