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2 ダークエルフ

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「それでは冒険者ランクFでの登録になります」

 小愛は冒険者ギルドでの冒険者登録を終え、Fランク冒険者になった。冒険者ランクはFランクからSランクまでがあり、さらにSランクの中にもS1からS10までの格付けがある。というのも、サービス開始当初はSランクまでだったものが度重なるアプデによりモンスターや装備、スキルやアイテムなどが追加されインフレにインフレを重ねた結果S10にまで増えてしまったのだ。

 ちなみに小愛が襲われた……もとい襲わせたテンタクルフラワーは、自ら戦闘を好まないこともあってEランクに相当するモンスターである。

「冒険者……いざこういうリアルな世界に直面すると不安もあるけれど、その分ワクワクも強いね」

 小愛はウキウキな気分で壁に張り出された依頼の張り紙を眺める。

「薬草採集に……迷子の猫探し……。やっぱりFランクだと受けられる依頼はそんなものだよね」

 小愛はゲームプレイ初期を思い出しながら良さそうな依頼を探す。
 とその時、後ろから肩に手を乗せられ声をかけられた。

「君かい? やたら良い装備をした新米冒険者だってのは」

 小愛に声をかけたのは長い白髪に褐色肌の女性。そして特徴的な横に伸びた尖った耳からダークエルフであることが見て取れる。

(しまった……。Fランク冒険者にしては今のこの装備は性能が良すぎるのか……)

 小愛が身につけているのはエレメンタルドラゴンセットと呼ばれるボスドロップ品の一式装備である。期間限定ダンジョンでしか入手出来ないため所持しているプレイヤーはそう多くはなかった。しかし性能面はS5ランクに届くかどうかということもあり、使っているプレイヤーとなるとその数はさらに少なくなる。

 もちろん小愛ももっと強い装備は持っている。それでも小愛がこの装備を使い続けているのには理由があった。

 めちゃくちゃエロいのだ。
 胸や股間周りなどは隠せているものの、それ以外はオープンな状態になってしまっている。脇やへそ、尻や太ももに至るまであらゆるところが露出されたこの装備は、まさにエロの権化と言っても良いだろう。

 そして小愛はこの痴女装備を来たプレイヤーキャラがモンスターに襲われている姿に、自分自身を重ね合わせて楽しんでいたのだ。

「良い装備じゃないか。それにそのセンス、私とも気が合いそうだ」

 そう言うダークエルフの女性も、小愛と似たような露出の多い装備をしている。唯一違う点といえば、それは胸のサイズだろう。控えめな小愛に対して、ダークエルフの女性は装備が持ち上げられてカーテンを作り出している。その圧倒的なサイズ感が印象の違いを感じさせる。

「ありがとうございます……貴方もその、凄いですね」

「はははそうだろう? 私の自慢の体、もっと舐めるように見てくれたまえよ」

 ダークエルフの女性は自身の暴力的なまでに大きな胸を持ち上げ強調させる。
 しかしここで小愛は違和感を覚えた。これほどに魅力的な女性がそのようなことを行っているのにも関わらず、ギルド内の男性は一切彼女を見ようとしないのだ。
 もちろんこの場の全員が女性を性的対象にしているとは限らないし、精神力の強い者だっているはずだった。それでも全員……誰一人として彼女を見ないことはあまりにも不自然だったのだ。

「おや、気付いたかい? 男共の様子に。無理もないさ。何しろ私はこの辺りじゃ『破壊者』の名で通っているからね」

「破壊者?」

「そうさ。女だろうが男だろうが容赦なく食って壊しちまうんだよ私は」

 小愛は彼女のその説明を受け、胸の奥が疼く。

(それって……どれだけ凄いんだろ……)

「つまり生意気な君も食ってやろうとここに来たわけよ。ほら、宿代は私が出すからついて来な。逆らっても無駄だよ。無理矢理にでも連れて行くからね」

 小愛はそのままダークエルフの女性に連れられギルドを後にする。

「……可哀想に、目をつけられちまってな」

「壊れないで戻ってきたヤツはほとんどいねえ……きっと今回も駄目なんだろうな」

(そんなに凄いの!? 楽しみ過ぎるよ……!)

 ギルド内の者たちの心配と諦めの入り混じった言葉とは裏腹に、小愛は興奮していた。それほどまでに凄まじい快楽に襲われるということに、期待で胸が一杯だったのだ。



「ほら、こっちに来な」

「よ、よろしくお願いします……えっと……」

「ああ、そういえばまだ名乗ってなかったな。私はラルだ。見ての通りダークエルフの冒険者さ」

「ラルさん……」

「ラルで良いよ。さん付けする余裕も無くなるだろうからね」

 ラルはそう言いながら小愛のシャツを脱がしていく。小愛の上半身は、控えめな胸を覆う小さな下着だけが守っている状態だ。

「案外飾りっ気のない下着を付けているんだな」

「あっ……」

 ラルに下着すらも取られ、小愛の上半身は無防備になる。モンスターに襲われるのとは違い、小愛も恥ずかしさを感じる。それでも両手を後ろでがっちりと掴まれている小愛は抵抗しなかった。ステータス上はラルよりも遥かに高い筋力を持つ小愛だが、抵抗しない。小愛自身がこのプレイを楽しんでいるからだ。

「ひぅっ」

「綺麗な肌だ……思わず舐めたくなる」

「んっ」

 ラルは小愛の胸を細長いしなやかな指で優しくなぞった後、その小さな先端部分を口に含み舐め始める。唾液を纏った舌が小愛の乳頭を這い回る。唾液の温かくにゅるにゅるとした感触と、舌のざらざらとした感触が同時に小愛の脳へと走る。

「はぁ……はぁ……んうっ♥」

「この程度で感じてたらこの先持たないかもな」

「はぐっぅぁああっあ!?」

 ラルの指が既に濡れている小愛の膣へと挿入される。

「まだまだこんなもんじゃないぞ?」

「あっぁあっあぁぁぁっぁ♥」

 今入れられたばかりのラルの指は、既に小愛の性感帯をしっかりと捉えていた。寸分の狂いもなく刺激を与え続けるラル。それに呼応するように小愛の体は小刻みに震える。襲い来る快楽によって、小愛の体は強制的に跳ね続けることを余儀なくされる。

「しゅごいっ♥ 気持ちいいっ♥」

「まだまだ……!」

「ひぐっうぁっああっぁぁっ♥」

 小愛に既に抵抗する余裕が無いと認識したラルは、後ろで小愛の両手を拘束していた腕を解き、小愛の下腹部へと持っていく。そしてそのままぐっぐっと強すぎず弱すぎずといった力加減で押し込み始める。

「そりぇ……だめ……お腹がおかしくなっひゃう……♥」

「子宮に外から刺激を加えて筋肉の収縮を起こさせるんだ。既に指で何度もイってるから特大のが来るぞ」

「あ……あっあぁっあぁぁぁっぁっぁああぁ!?」

 一際強く体を跳ねさせた小愛はそのまま意識を失った。

「あーあ、もうイっちまったのか。でも私はまだ満足してねえからな……第2ラウンド、やらせてもらうとするか」

 ラルは既に意識を失った小愛の体を起き上がらせ、再度行為を行う。ビクビクと跳ねる小愛の体を見て、微笑みを浮かべる。

「あぁ……やっぱりこのぐったり感もたまらないよな♥」

 声も出さず、ただ快楽に反応するだけの小愛の体を弄ぶ。

「……あれ、私……おお゛♥ お゛……」

「あ、戻ってきたけどまたイっちまった。まあいいか」

【魔力操作を習得しました】
【弓術を習得しました】
【水中活動を習得しました】

 何度か意識は戻ってくるもののすぐに快楽に堕ちてしまうため、結局小愛が習得したスキルを確認出来たのは翌日になってからのことだった。
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