[R18G]デッドエンド・獣宿し

遠野紫

文字の大きさ
上 下
21 / 23

EX5 暴走ショータ

しおりを挟む
[あらすじ]
発情期が来て暴走してしまったショータは極水龍を襲っちゃうぞ!

※内容※
発情期
BL(TSF)

――――――

「ぁぁ……なんか頭がぼーっとしやがる……」

 ショータは困っていた。朝起きてから常に頭がぼーっとしてうまく働かず、体もだるく重かったのだ。

「ショータ様?」

 そこにひょこっと姿を現したのは彼と一緒に暮らしている少女であるリーシャだった。

「んっ、これはもしかして……ショータ様、発情期……ですか?」
「……は?」

 リーシャにそう言われショータは思考停止した。

「発情期ってあの動物にあるあれか?」
「そうですそうです。私たち獣人は定期的に発情期になってしまうので、そうなったら薬草を使って抑え込むなりしているんですけど……生憎今切らしていまして」
「そう、なのか……」

 確かにこのままだとちょっと辛いなと思っていたショータだったが、発情期の怖さはそんなものではなかった。

「ショータ殿! 今日もよろしく頼むぞ!」

 そんな時、二人の元に聞きなれた声が聞こえて来た。

「おお、水龍様か。ちょっと待っていてくれ今行く」

 それは極水龍のものであり、いつものようにショータを戦闘に誘いに来たのだった。

「ショータ様、大丈夫なのですか?」
「あ、ああ。まあ少しの運動くらいなら平気だろう」

 よろよろと立ち上げるショータの元にリーシャは心配そうに駆け寄って行く。そんなに顔色が悪かったかなと思ったショータだが、まあ少しくらい大丈夫だろうとリーシャに心配をかけないように少しでも元気そうに見せた。

 そしてそのまま家を出たショータだが、極水龍との戦闘を終えた辺りで彼の身に異変が起こり始めた。 

「はぁっ、はぁっ……」
「どうしたショータ殿。少し息が荒くは無いか?」
 
 普段のショータなら一回戦闘を終えたくらいで息があがることは無かった。それを知っていた極水龍はショータの身を心配する。

「だ、大丈……夫だ……?」

 ショータは虚ろな目で極水龍を見る。まるでメスがオスに媚びるかのようなそれを見て流石に極水龍も異常に気付いたようだった。
 だが時既に時間切れ。

「な、なあ水龍様ぁ……」

 ショータは蕩けた媚びっ媚びの甘い声で極水龍の名を呼んだ。と同時にそのまま抱き着いた。

「ショータ殿!?」

 あまりにも突然過ぎたのか極水龍は最上位種の威厳も無いへんちくりんな声で叫んでしまう。

「ああ、水龍様……こんなにがっしりとした体で……あぁ、好きだ……♡」
「しょ、正気に戻るんだショータ殿!」

 肩をぶんぶんと振りながらショータに声をかけ続ける極水龍。しかしどれだけ声をかけたところで状況は好転しなかった。
 それどころかショータは服を脱ぎ始め、さらに状態は悪化していった。

「はぁっ……はぁっ……水龍様は、俺の事……嫌いか?」
「いや、嫌いとかそう言った話では無いだろう!? 俺はショータ殿のことを友として好いているが、龍と獣人の間で関係を持つのはあまりにも……」
「……それは駄目なのか?」

 ショータは虚ろな目で上目遣いをして極水龍を誘い続ける。

「これは……そうかショータ殿は今発情期だったのか」

 そこで極水龍はショータの体に起こっている異常に気付いたようだった。
 彼の体から発せられている異常な量のメスのフェロモンに気付いたのだ。

「しまったな……俺は獣人の体についてはさっぱりだ……」

 とは言え異常に気付いたところで彼に出来ることは無かった。

「ぅぅっ、もう俺我慢できねぇっ」
「ショ、ショータ殿!?」

 ショータはもう我慢できないといった様子で極水龍のズボンと下着を下ろし、その内に秘められしドラゴンチンポを曝け出させた。

「……わかった。発散させれば少しはマシになるのかもしれん……」

 このままでは埒が明かないと考えた極水龍はショータの誘いに乗り、行為に及ぶことにしたのだった。発情しているのであればそれを発散させてやればどうにかなると、そう考えていた。

 だがそれはそう簡単な話では無かった。
 
「っ……」

 極水龍はショータと友人関係なのだ。彼にそう言った感情を持ったことは当然無かった。
 そんな中、全身からオスを昂らせるメスの匂いをまき散らしながら肉棒を責め立てる友を前にしているのだ。
 並みの精神なら耐えられないだろう。

「んちゅっ……んむっ♡」
「ショータ……殿……」
 
 だが極水龍は最上位種。その程度で精神を持っていかれたりはしない。もっともそれは、何も考えず理性を放棄して快楽と本能に身をゆだねることも出来ないということなのだが。

 ジュプッジュプッ……とショータは極水龍の大きく勃起した肉棒を幸せそうにしゃぶり続ける。
 人間の体になっているとは言えど流石はドラゴン。そのサイズはとんでもないものだった。それをショータは喉の奥まで使って少しでも気持ち良くしようと必死にしごいている。

「くっ……はぁっぁ」

 極水龍の口から艶やかな声が漏れる。それがショータをさらに昂らせてしまった。彼の前後運動の速度がどんどん早くなっていく。
 そしてその時は来た。

「すまん、ショータ殿! 出るぞ……!」
「んぶぅっ……!? けほっ……」

 あまりにもショータのフェラが気持ち良すぎたために極水龍は彼の口の中に盛大に精液を出してしまった。本当は寸前で耐えて外で出そうとしていたのだが、どうやら見通しが甘かったようだ。

「はぁっ、はぁっ……本当にすまないショータ殿」
「なんで水龍様が謝るんだ……? むしろ感謝したいくらいだぜ♡」

 まだまだ満足していなさそうなショータは濃厚なオスの匂いを放ち続ける極水龍の精液をごくりと飲み込み、感謝の言葉を述べた。

「おい、おいおいまだなのか……」

 あまりにショータが元気過ぎたからか極水龍も半ば恐怖を感じていた。しかしこうなっては背に腹は代えられないと思い、最終手段に出た。

「すまないショータ殿」
「んぁっ?」

 極水龍はショータを押し倒し、彼のぐちょぐちょに濡れている秘部に己の肉棒をぶち込んだ。

「種族が違う故、妊娠はしない。だが嫌なら嫌だと言ってくれ」
「嫌? そんなことあるかよ。俺のほうこそ水龍様とえっちできるの、すげえ嬉しいんだぜ♡」

 ショータは極水龍の心配などつゆ知らず、相変わらず蕩けた顔で極水龍を欲情させ続けた。

「わかった。すぐに終わらせる」

 それだけ言って極水龍は腰を振り始めた。

「んっくぁっぁあっ♡」
 
 極水龍が腰を振る度にショータは甘く艶やかな声を漏らす。さらに彼は度重なる快楽によってぷっくりと膨れ上がった己の乳首を自分で触り始めたのだった。

「出すぞショータ殿!」
「んぅっお願いだ、たくさん出してくれっ♡」

 極水龍は強く腰を振り、ショータの中に精液を流し込む。それと同時にショータは体を強く跳ねさせ、絶頂に身を委ねていた。

「はぁっ……はぁっ……」

 やっと落ち着いてきたのかショータはそのまま眠りについた。
 極水龍はそんな彼を得意の水能力で奇麗に洗った後、謝罪の手紙と共に家へと送り届けたのだった。

 そして次の日。ショータは昨日自分が行った言動を思い出しては羞恥心に苛まれることとなったのでした。

 とまあこんな感じで、まだまだショータの冒険は続く!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

リアルフェイスマスク

廣瀬純一
ファンタジー
リアルなフェイスマスクで女性に変身する男の話

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

変身シートマスク

廣瀬純一
ファンタジー
変身するシートマスクで女性に変身する男の話

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

おじさんが異世界転移してしまった。

明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか? モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。

Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜

華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日  この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。  札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。  渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。  この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。  一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。  そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。 この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。 この作品はフィクションです。 実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...