[R18G]デッドエンド・獣宿し

遠野紫

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EX1 インキュバス

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ここからは本編関係なくこういうのもあったらいいよねっていうシチュエーションを書いて行きます。

[あらすじ]
ショータはインキュバスと出会ってしまうが中身は男だから大丈夫だろうと余裕だぞ!

※内容※
洗脳・催眠
メス堕ち
服従

――――――

「こいつは……」

 ショータの前に現れたのはインキュバスだった。女を惑わせて自らに服従させる魔物であり、女性にとっての天敵とも言える存在だった。
 だがショータは男でありサキュバスならともかくインキュバスなら大丈夫だろう。そう考えていた。それが間違いだったのだが、今の彼はそれを知らない。

「よし、妙なことをされる前にやっちまうか。先手必勝だ!」

 ショータはインキュバスに向かって飛び掛かり、一撃を入れようとした。しかしその直前で彼の動きが止まる。

「……」
「くっ、なんで体が……」

 インキュバスと目を合わせてしまったショータはその場で硬直してしまう。

「君は……少し妙な魂をしているな」
「お、おい触んじゃねえ……!」

 インキュバスは大きくガッチリとした手でショータのモチモチの頬に優しく振れた。

「体は女性そのものだと言うのに、魂に男が混じりこんでいる……ふ、面白い」
「な、何笑ってやがる」

 困惑するショータのことなどお構いなしに、インキュバスは自分の世界に入り不敵な笑みを浮かべた。
 そして少しするとショータの後ろに回り込み、彼の今にも折れてしまいそうな細い首筋に噛みついた。

「ぐぁっぁ」
「痛いのは最初の内だけだ。直に気持ち良くなるさ」

 ショータの首の噛まれた箇所から鮮やかな血が垂れて行く。それをインキュバスは指で拭い取り、自らの口へと運んだ。

「はぁっ、はぁっ……」
「もう効果が出て来たみたいだね。君は魔力量が多いから毒の周りも早いみたいだ」
「毒……だと……?」
「ああ、私の持つ媚薬毒を君の中に入れさせてもらった」

 インキュバスはそう言うとショータの下腹部に手を触れた。

「てめえ、やめ……やがれ……」
「まだ抵抗の意思があるか……。思ったよりも強情だね君は。ならこれでどうだい?」
「んむっ!?」

 インキュバスはショータの口を塞ぎ、息を吹き入れ始めた。ショータの肺がインキュバスの吐き出した空気で満たされていく。

「ぷはっ、はぁっはっ、はっ、てめぇ、俺になにしやがった……」
「直接君の中に媚薬毒のガスを吹き入れさせてもらったよ。これで大分効果が出てきたはずさ」
「な、何を言って……ぁ、あれ……?」

 ショータの視界が揺らいでいく。肺から直接媚薬ガスを吸収してしまった彼の体は今にも崩れ落ちてしまいそうな程にガクガクと震えてしまっていた。

「おっと」

 そんな彼の体をインキュバスは優しく受け取める。

「はぁ……はぁ……」
「最初の内は体が適応できないからね。少しすれば動けるようになるさ」

(な、なんなんだ……頭がぼーっとして、体も動かなくて……コイツに抱きかかえられてるとなんか変な気分になっちまう……)

 しばらくショータはインキュバスにもたれかかるような状態で体が落ち着くまで待っていた。
 そして数分後、体が動くようになった彼はインキュバスから距離を取ろうとする。しかしそれは出来なかった。

(あぁ? なんで体が動かねえんだ……もう手足は動くのに、コイツから離れられねえ……?)

「どうやら落ち着いてきたみたいだね」
「……てめえ、俺の体に何をした」
「そんな怖い顔をしないでくれ。私はただ君が欲しいだけなんだから」
 
 そう言ってインキュバスはショータに抱き着く。

「ぁっ……くっ……」

 それを引き剥がそうとするショータだが、彼の体がそれを許さなかった。

(まただ、体が言う事を聞かねえ……それに男に抱き着かれてんのに、なんか凄い嬉しく思っちまう……。マジでどうなっちまってんだ俺……)

「怖がることは無い。直に君は自ら私のものになりたいと言い始めるんだ。それはとっても幸福で、光栄なことなのだからね」
「はぁ、はぁ……そんな訳が……ぅっ」

 ショータはそこで口を閉ざしてしまう。
 下腹部がどんどん熱くなっていくのを感じてしまったのだ。それに伴って顔も徐々に熱を帯びていき、インキュバスの纏う匂いにも敏感になってしまう。

(駄目だ、コイツの匂いをこのままかぎ続けたら、俺……変になっちまう……)

 頭ではそう思っていても彼の体はインキュバスに顔をうずめて深く息を吸い込んでしまう。

「ああ、そんなに急がなくても君は私のモノになれるのだから……ほら、ゆっくりとね」
「っぁ♡」

 インキュバスに男らしいガッチリとした手で腰や頭を優しく撫でられ、ショータは艶やかな甘い声を漏らしてしまう。

(なんて声出してんだ俺……ああ、そんなに優しく撫でられたら俺が消えちまう……俺、俺……? 何で「俺」なんて……私はインキュバス様の……)

「来たか」

 インキュバスはそれだけ言って再びショータの口を塞いだ。

「んむっぅぅ!?」

 インキュバスの激しいキスを前に、ショータの甘い声が漏れ出る。そこにはもはや彼が男だと思える要素は一つも無かった。

「はぁっ、はぁっ、好きっ好きですインキュバス様っ……♡」
「どうやら完全に私のモノになったみたいだね。ほら、褒美をやろう」
「んっ……♡」

 完全に蕩けた顔と声でインキュバスを誘うショータに、インキュバスは褒美と称してもう一度深いキスをした。

「さて、君はもう完全に私のモノだ。これからも私のために尽くしてくれるね?」
「はい、私はインキュバス様のためにこの身全てを捧げます♡」

 ショータは二人の唾液が混じった液体を口から垂らしながらそう言う。耳がピコピコと激しく動いていることからもそれが本心であることがわかる。
 服をぎっちりと引っ張っている豊満な胸の先をピンと立たせ、愛液で下着をぐしょぐしょにしながらショータはインキュバスの胸に顔を擦り付ける。匂いを付けようとしているのだ。発情期の獣人としての習性が出てしまっていた。もはや彼に理性など残っていなかった。
 こうしてショータはインキュバスに手籠めにされ、お持ち帰りされてしまったのでした。
 
 なので、ショータの冒険は終わってしまった!
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