9 / 9
9 全ては繰り返す
しおりを挟む
「これでも駄目なのか……?」
男の全力を込めた一撃でも拓夢を打ち負かすことは出来なかった。
「それはこっちも同じなんだけどな」
「……それでも負けられない。俺は絶対に魔王を倒し、世界を平和にするんだ……そう約束したんだ」
「約束?」
男は恨みにも似た目つきで拓夢を睨む。その奥には覚悟や決意、何より正義の心が燃えていた。
「神様と、そして今まで出会って来た人々と約束したんだ! 絶対に魔王を倒して平和を取り戻して見せると……!!」
「神様か。そうか」
拓夢の脳内に忌まわしい神の顔が浮かび上がる。そしてそれを消すかのように首を振った後、再び男に目を向けた。
「一応聞いておくけど……あの神、世界を救えば何か願いを叶えてくれるとか言ってなかったか」
「……言っていた。世界を救う代わりに何でも願いを叶えてくれるとな。だがそれがどうした!」
「あー……多分それ嘘だぞ」
拓夢は男にそう言う。しかし、男は聞く耳を持たなかった。
「そんなはずは無い。あの神様がそのようなことをするはずが無いだろう」
「いやいやそれがするんだよ。……俺がそうだったからな」
「黙れ! 貴様の言う事など誰が信じるか!!」
男はアイテムボックスから剣を取り出し、両手に剣を握り再び拓夢へと肉薄した。
「善意で忠告してるんだけどな……」
「うるさい! 俺は魔王の言葉にはもう騙されないぞ!」
男は二刀流で攻撃を繰り出していく。これは彼自身が授かったギフトであり、拓夢には無いものだった。そのため少しずつではあるが男の方が押し始めている。
「ぐっ……俺には無い能力か。これは少し不味いな」
「さっきまでの威勢はどうした!」
「させない!!」
拓夢が押されつつあることに我慢が出来なかった理沙は、男の後ろに回った後背中からばっさり行った。とは言え勇者である彼はその程度の攻撃で死ぬことは無かった。
「何故人間である君たちがこんなことを……まさか、君たちは魔王に洗脳されているのか……?」
「洗脳なんてされていないわ。私たちは私たちの意思で拓夢と共に居るの」
「そ、そうよ。少し変なところはあるけど、タクムは私たちの事を大事にしてくれるの!」
「……何故こんな者に。いや、きっとその言葉も洗脳されて言わされているんだろう! 俺が助け出して見せる!」
男は斬られた背中を回復魔法で即座に治し、理沙に向かって跳び込んだ。
「あぐっ」
「悪い、少しだけ眠っていてくれ」
男は剣の柄で理沙のみぞおちを殴り、気絶させた。
「理沙!」
「ウラミ、待て!」
男に向かって飛び掛かろうとするウラミを拓夢は制止した。だが間に合わなかった。ウラミは理沙と同じようにみぞおちを突かれ、気絶させられてしまった。
「こんな少女を洗脳して何をしていたのかはしらないが、もうさせない」
「洗脳はしてないんだが。それに別に変なこともしてないさ。ちょっと夜の運動会をしていたくらいで」
「な、何だと……!? なおさら許さん!」
男はさらに怒りを込めて剣を振るい始めた。
「洗脳して夜伽をさせるなど、あってはならないことだ! おのれ魔王!」
「勘違いするな。彼女たちの意思だ」
「貴様が何と言おうと、洗脳を解いて彼女たちから聞き出せば全て済む話だ!」
二本の剣による攻撃はどんどん速度を増していき、徐々に拓夢の傷が増えて行く。男は間違いなく今まで拓夢が戦ってきた中で一番の強敵だった。
「うぐっ……こうなったら!」
拓夢は男の攻撃を巧みに避けながら徐々に理沙へと近づいて行く。そして、彼女に出来る限り負担がかからないように持ち上げた。
「き、貴様っ何のつもりだ!」
「流石に少女を斬ることは出来ないだろう。さあ、武器を捨てるんだ」
仲間ですら必要であれば肉盾とする。この男やはり外道である。
「ぐっ……」
理沙を人質に取られた男は武器を捨て、その場に跪いた。
「俺はどうなっても良い……でも彼女たちは!」
「よしよし」
拓夢は男が捨てた武器を遠くへ蹴飛ばす。そして、だらりと力なく四肢を垂らしている理沙の体を時折担ぎ直しながら少しずつウラミの方へと近づいて行く。そして理沙と同じように持ち上げた。
「そのまま動くなよ」
拓夢は男に近づいて行く。そして男の首を飛ばすためにこん棒を振り上げた時だった。
「ぁ……?」
拓夢の腹から一本の剣が突き出たのだ。
「あぐぁっ……がはっ」
血しぶきと共に大量の魔力が霧散していく。
「やはり来て正解だったか」
「お前は……悪魔竜王……?」
拓夢に剣を突き刺したのは、以前道を違えた悪魔竜王だった。
「勇者が拓夢を倒しに行くと言うから心配になって来てみればこれだ。それにしても、相変わらず外道なのだな」
「がふっ……お前、新勇者と仲良くなってたのか……。というか、今までお前の魔力は感じなかったぞ……一体どうやって……」
「魔力疎外のマジックアイテムだ。お前が滅ぼした魔都にもあったものだが、憶えて無いのか?」
「これから滅ぼすところをそこまで確認はしないし、憶えてもいないな……げほっ」
普段であればすぐに回復魔法で回復させている拓夢だが、悪魔竜王によって魔力を大量に霧散させられてしまった今、満足に回復させることが出来なくなっていた。だんだんと薄くなっていく視界と意識の中、拓夢は最後の言葉を呟く。
「……ファイナルインパクト」
それは、自爆魔法だった。
「……は?」
「はははっせめてアンタらは道連れだ……」
ファイナルインパクトは体内の生命力と魔力を数十倍にして破裂させる最後の一撃だ。当然使えば死ぬ。
「おのれ魔王……!!」
「やっぱり来なければ良かったかもしれなうぐぁああっぁ!!」
至近距離で爆発に飲み込まれた悪魔竜王は消滅。また担いでいたウラミと理沙も当然消滅した。唯一残されたのは勇者としての高い能力で生き残った男のみ。男は勝利と共に、最後の最後に圧倒的な虚無感を与えられたのだった。
「勇者よ」
「神様……?」
虚無感によってしばらく放心状態だった勇者の前に神が姿を現した。拓夢との約束を破ったあの忌まわしき神だ。
「これで、世界は平和になるのですね……」
「ええ、貴方のおかげです」
「でも、失ったものも大きい」
「それでもこれからこの世界は……いやもういいか。うん、ここまでありがとう。もう用は済んだから後は勝手にしたまえ」
「……?」
突然の神の豹変に男は対応出来無かった。
「な、何の冗談です? 世界を救えば妹の病気を治してくれると……」
「ああ、確かにそう言ったな。だがあれは嘘だ」
「嘘……?」
男は目の前で起こっていることに理解が追いつかないようだ。今まで神の言葉を信じ、愛する妹を病気から救うために頑張って来たのだ。だがここまで来てそれが嘘だと突きつけられた。当然理解できるはずも無いだろう。
「そんな、約束じゃないですか……妹の病気を治してくれると言ったじゃないですか!!」
「言ったけど、あくまで言っただけだ。治せるのと治すのは違うと思わないかね?」
「そんな……裏切ったのか。許さない……絶対に許さないぞ……!!」
「お前が許さなかろうがどうだろうが知ったことでは無い。それに裏切るも何も別に貴様を信用などしていない。わかったらさっさと失せたまえ」
「そっちがその気ならそうしてやる! 覚えておけ!!」
男は神にそう言い放ち、去って行った。
「ふぅ、せっかく全部終わったと思ったのにまたこれだ。次の勇者候補を探しておくとするか……ふむ、何としてでも殺したい相手がいる……か。良い感じに扱いやすそうだな」
こうして勇者と魔王は何度も生まれては滅びを繰り返し、世界に混沌を招き続けている。
神に裏切られたので蛮族プレイをすることにしました 完
男の全力を込めた一撃でも拓夢を打ち負かすことは出来なかった。
「それはこっちも同じなんだけどな」
「……それでも負けられない。俺は絶対に魔王を倒し、世界を平和にするんだ……そう約束したんだ」
「約束?」
男は恨みにも似た目つきで拓夢を睨む。その奥には覚悟や決意、何より正義の心が燃えていた。
「神様と、そして今まで出会って来た人々と約束したんだ! 絶対に魔王を倒して平和を取り戻して見せると……!!」
「神様か。そうか」
拓夢の脳内に忌まわしい神の顔が浮かび上がる。そしてそれを消すかのように首を振った後、再び男に目を向けた。
「一応聞いておくけど……あの神、世界を救えば何か願いを叶えてくれるとか言ってなかったか」
「……言っていた。世界を救う代わりに何でも願いを叶えてくれるとな。だがそれがどうした!」
「あー……多分それ嘘だぞ」
拓夢は男にそう言う。しかし、男は聞く耳を持たなかった。
「そんなはずは無い。あの神様がそのようなことをするはずが無いだろう」
「いやいやそれがするんだよ。……俺がそうだったからな」
「黙れ! 貴様の言う事など誰が信じるか!!」
男はアイテムボックスから剣を取り出し、両手に剣を握り再び拓夢へと肉薄した。
「善意で忠告してるんだけどな……」
「うるさい! 俺は魔王の言葉にはもう騙されないぞ!」
男は二刀流で攻撃を繰り出していく。これは彼自身が授かったギフトであり、拓夢には無いものだった。そのため少しずつではあるが男の方が押し始めている。
「ぐっ……俺には無い能力か。これは少し不味いな」
「さっきまでの威勢はどうした!」
「させない!!」
拓夢が押されつつあることに我慢が出来なかった理沙は、男の後ろに回った後背中からばっさり行った。とは言え勇者である彼はその程度の攻撃で死ぬことは無かった。
「何故人間である君たちがこんなことを……まさか、君たちは魔王に洗脳されているのか……?」
「洗脳なんてされていないわ。私たちは私たちの意思で拓夢と共に居るの」
「そ、そうよ。少し変なところはあるけど、タクムは私たちの事を大事にしてくれるの!」
「……何故こんな者に。いや、きっとその言葉も洗脳されて言わされているんだろう! 俺が助け出して見せる!」
男は斬られた背中を回復魔法で即座に治し、理沙に向かって跳び込んだ。
「あぐっ」
「悪い、少しだけ眠っていてくれ」
男は剣の柄で理沙のみぞおちを殴り、気絶させた。
「理沙!」
「ウラミ、待て!」
男に向かって飛び掛かろうとするウラミを拓夢は制止した。だが間に合わなかった。ウラミは理沙と同じようにみぞおちを突かれ、気絶させられてしまった。
「こんな少女を洗脳して何をしていたのかはしらないが、もうさせない」
「洗脳はしてないんだが。それに別に変なこともしてないさ。ちょっと夜の運動会をしていたくらいで」
「な、何だと……!? なおさら許さん!」
男はさらに怒りを込めて剣を振るい始めた。
「洗脳して夜伽をさせるなど、あってはならないことだ! おのれ魔王!」
「勘違いするな。彼女たちの意思だ」
「貴様が何と言おうと、洗脳を解いて彼女たちから聞き出せば全て済む話だ!」
二本の剣による攻撃はどんどん速度を増していき、徐々に拓夢の傷が増えて行く。男は間違いなく今まで拓夢が戦ってきた中で一番の強敵だった。
「うぐっ……こうなったら!」
拓夢は男の攻撃を巧みに避けながら徐々に理沙へと近づいて行く。そして、彼女に出来る限り負担がかからないように持ち上げた。
「き、貴様っ何のつもりだ!」
「流石に少女を斬ることは出来ないだろう。さあ、武器を捨てるんだ」
仲間ですら必要であれば肉盾とする。この男やはり外道である。
「ぐっ……」
理沙を人質に取られた男は武器を捨て、その場に跪いた。
「俺はどうなっても良い……でも彼女たちは!」
「よしよし」
拓夢は男が捨てた武器を遠くへ蹴飛ばす。そして、だらりと力なく四肢を垂らしている理沙の体を時折担ぎ直しながら少しずつウラミの方へと近づいて行く。そして理沙と同じように持ち上げた。
「そのまま動くなよ」
拓夢は男に近づいて行く。そして男の首を飛ばすためにこん棒を振り上げた時だった。
「ぁ……?」
拓夢の腹から一本の剣が突き出たのだ。
「あぐぁっ……がはっ」
血しぶきと共に大量の魔力が霧散していく。
「やはり来て正解だったか」
「お前は……悪魔竜王……?」
拓夢に剣を突き刺したのは、以前道を違えた悪魔竜王だった。
「勇者が拓夢を倒しに行くと言うから心配になって来てみればこれだ。それにしても、相変わらず外道なのだな」
「がふっ……お前、新勇者と仲良くなってたのか……。というか、今までお前の魔力は感じなかったぞ……一体どうやって……」
「魔力疎外のマジックアイテムだ。お前が滅ぼした魔都にもあったものだが、憶えて無いのか?」
「これから滅ぼすところをそこまで確認はしないし、憶えてもいないな……げほっ」
普段であればすぐに回復魔法で回復させている拓夢だが、悪魔竜王によって魔力を大量に霧散させられてしまった今、満足に回復させることが出来なくなっていた。だんだんと薄くなっていく視界と意識の中、拓夢は最後の言葉を呟く。
「……ファイナルインパクト」
それは、自爆魔法だった。
「……は?」
「はははっせめてアンタらは道連れだ……」
ファイナルインパクトは体内の生命力と魔力を数十倍にして破裂させる最後の一撃だ。当然使えば死ぬ。
「おのれ魔王……!!」
「やっぱり来なければ良かったかもしれなうぐぁああっぁ!!」
至近距離で爆発に飲み込まれた悪魔竜王は消滅。また担いでいたウラミと理沙も当然消滅した。唯一残されたのは勇者としての高い能力で生き残った男のみ。男は勝利と共に、最後の最後に圧倒的な虚無感を与えられたのだった。
「勇者よ」
「神様……?」
虚無感によってしばらく放心状態だった勇者の前に神が姿を現した。拓夢との約束を破ったあの忌まわしき神だ。
「これで、世界は平和になるのですね……」
「ええ、貴方のおかげです」
「でも、失ったものも大きい」
「それでもこれからこの世界は……いやもういいか。うん、ここまでありがとう。もう用は済んだから後は勝手にしたまえ」
「……?」
突然の神の豹変に男は対応出来無かった。
「な、何の冗談です? 世界を救えば妹の病気を治してくれると……」
「ああ、確かにそう言ったな。だがあれは嘘だ」
「嘘……?」
男は目の前で起こっていることに理解が追いつかないようだ。今まで神の言葉を信じ、愛する妹を病気から救うために頑張って来たのだ。だがここまで来てそれが嘘だと突きつけられた。当然理解できるはずも無いだろう。
「そんな、約束じゃないですか……妹の病気を治してくれると言ったじゃないですか!!」
「言ったけど、あくまで言っただけだ。治せるのと治すのは違うと思わないかね?」
「そんな……裏切ったのか。許さない……絶対に許さないぞ……!!」
「お前が許さなかろうがどうだろうが知ったことでは無い。それに裏切るも何も別に貴様を信用などしていない。わかったらさっさと失せたまえ」
「そっちがその気ならそうしてやる! 覚えておけ!!」
男は神にそう言い放ち、去って行った。
「ふぅ、せっかく全部終わったと思ったのにまたこれだ。次の勇者候補を探しておくとするか……ふむ、何としてでも殺したい相手がいる……か。良い感じに扱いやすそうだな」
こうして勇者と魔王は何度も生まれては滅びを繰り返し、世界に混沌を招き続けている。
神に裏切られたので蛮族プレイをすることにしました 完
0
お気に入りに追加
119
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
勇者に転移とか言う謎
最高お気に入りしときますね