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2 放火魔と少女
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焼け落ちる家々。逃げ遅れた人の焼死体。高温でドロドロに溶けた国王像。それらが発する臭いが入り混じり、辺りは地獄と化す。
「ヘイヘイヘイ皆さん逃げてくださいよぉぉ!!」
ここはヴィーネ王国。水に恵まれた美しい国……だったのだが、今この国は大悪党フレイムによって混沌と化していた。上級火属性魔法を使うことの出来るフレイムはその力を使って各地を燃やしては人々を虐殺しているのだ。
「貴様がフレイムだな! ここで会ったが百年目! 御覚悟!!」
「何だまたあなたですか。懲りずにまた私を追ってきたのですねぇ?」
国を燃やして周っていたフレイムの前に、刀を構えた少女が姿を現した。その少女は怒りに満ちた表情をしており、今にも飛び掛かりそうな雰囲気だ。しかしそんな様子とは裏腹にしっかりと状況を把握して攻撃のタイミングをうかがっている。
「馬鹿みたいに私に付いてきて、もううんざりですよぉ」
「貴様が私の故郷を燃やしたときから、絶対にこの手で斬り伏せると心に決めていた」
「でも今に至るまで全然ダメなわけでしょう?」
「ぐっ……」
少女にとってフレイムの指摘は図星だった。彼女は今に至るまで死に物狂いで修業を重ねて何度もフレイムに挑んでいた。しかしことごとく返り討ちにされ、思いを果たすことは叶わずにいたのだ。
「だが今回は違う……この奥義があれば貴様なんぞ容易く斬り伏せられる!!」
少女は地を蹴って一瞬の内にフレイムに肉薄する。そしてそのままの勢いを殺さないようにして居合斬りを繰り出した。
「おぉっと!?」
今まで彼が見てきた少女の動きとは違ったためか、フレイムは驚きを隠せなかった。その一瞬の隙に刀はフレイムの胸元に深く傷を付けて行く。
「やるじゃないの」
「虚勢を張れるのも今の内だ!」
「虚勢ねぇ。これ見てもそう言えますかぁ?」
「なっ……!?」
フレイムの傷は徐々に塞がり始めていた。
「嘘だ……確かに斬ったはずだ。感触だってあった……!」
「確かに攻撃は受けましたよ。でもオートヒーリングってスキルがあるもんだから私、実質不死みたいなモンなんですよねぇ」
「そ、そんな……」
少女は目の前の光景に絶望し、その場に崩れ落ちた。修行を重ねてやっとのことで会得した奥義でさえ、フレイムを絶命させるまでには至らなかったのだ。もはや彼女に勝つ術は無かった。
「もう終わりですか。では私はこれで」
「……殺せ」
「……はい?」
フレイムにとって少女の言葉は予想だにしないものだったようで、素っ頓狂な声で聞き返した。
「私は貴様には勝てん。それがわかった。その事実を抱えて生きていくくらいならここで死んだ方がマシだ」
「良いのぉ? あなた結構かわいいのに。まああなたがそう言うなら私は気にしませんけどねぇ」
フレイムは火属性魔法の中でも特大の威力を持つ魔法の詠唱を始めた。一般市民は焼け焦げていく様を見るためにあえて低威力の魔法でジワジワと焼いていくという外道な殺し方をする彼だが、自身が認めた相手の場合は苦しまないように一撃で焼却するという謎のこだわりを持っていた。
「これでさようならですねぇ」
フレイムが魔法を放とうとした瞬間だった。
彼の首が飛び、吹き出した血飛沫が少女を真っ赤に染め上げた。
「……ぇ? 何……が……」
少女は目の前で起きたことを理解できず、ただ呆然としていた。
一方その頃。時は少し前。
拓夢はドラゴンの住まう洞窟を火攻めしていた。
「ドラゴンといえど所詮は生物。酸素を全部奪われればイチコロって寸法よ」
洞窟内に炎を広げることで酸素を消費させていたのだ。その効果は凄まじく、ものの数分で洞窟内は死の空間となってしまった。当然ドラゴンも耐えられるはずはなく、残らず全てが絶命していた。
「よし、これだけドラゴンの素材がありゃ十分だろ。来い、エレメンタルドラゴン!!」
拓夢は大量のドラゴンの死体を生贄にして上位召喚獣を呼び出した。この召喚獣を呼び出すためには相当な魔力が必要であるため、大量のドラゴンを倒すというのが一番効率が良く手っ取り早い方法だった。
「よしエレメンタルドラゴン! とりあえず手当たり次第暴れまわれ!!」
「グギャァァァ!!」
拓夢の言葉を理解したのかエレメンタルドラゴンは咆哮しながら飛び立った。そして高威力の魔法攻撃を手当たり次第に撃ち始めた。
効率良く世界を滅茶苦茶にする方法として召喚獣を使うことを思いついた拓夢だが、その考えは正解だった。広範囲を高火力で攻め続けることの出来る上位召喚獣は世界を破壊するのに十分なスペックを持っていたのだ。
「神よ、見ているか。お前の世界はこうやって破壊されていくんだ」
嘲笑いながらそう言う拓夢。その目には恨みの炎が灯っていた。
「……ぇ? 何……が……」
時と場所は戻ってヴィーネ王国。
「グギャァァァ!!」
「何……あれ……」
少女の見上げる先には虹色のドラゴンが神々しい光を放ちながら飛んでいた。
フレイムを殺したのはこのエレメンタルドラゴンだったのだ。
「酷えなこれ。そこら中死体だらけだ。……あれ、生存者か?」
遅れてやってきた拓夢は少女の目の前へと歩いていく。
「君、この地獄みたいな状況について何か知らない?」
「私が……」
「うん?」
「私が殺すはずだった!! アイツは私がこの手で! 直接!! うぅ……」
話を聞こうとしただけの拓夢は目の前の少女が何を言っているのかわからずにただ困惑した。
一方で少女は故郷の仇が呆気なく部外者に殺されてしまい、ただただ感情を爆発させることしか出来なかった。
「よくわからんが俺のエレメンタルドラゴンが悪かった。とりあえず話聞くから落ち着いてくれ」
拓夢は少女をなんとかなだめ、話を聞き出すことにした。
最初は拓夢への恨みを隠すこと無く話す少女だったが、徐々にその様子は消えて全てを諦めたような無気力さが目立つようになっていった。
「もう終わり。私の人生もう何も……」
「なら俺と来ないか? ちょうど俺も世界をハチャメチャにする旅をしているんだ」
「……それも良いかもね。どうせもう私の帰る場所は無い。なら派手にやりたいことやらせてもらおうかな」
故郷も仇も何もかもを失った少女は拓夢の話を聞いていく内に、世界への憎しみという点で意気投合したのだった。
「私は理沙。和泉理沙よ。これからよろしくね」
「和泉理沙……ということはまさか日本人?」
「そう。でも前世の記憶は殆ど無いの」
「そうか。まあ神も他の人を用意とかなんとか言ってたしな」
拓夢は忌々しい神の言葉を思い返していた。神の言う通りなら確かに他の転移者がいてもおかしくは無いのだ。
「じゃあこれからよろしくな、理沙」
「ええ、こちらこそ」
こうして世界を滅茶苦茶にするという共通の目的を持つ二人は出会った。
「それにしてもそのエレメンタルドラゴンっていう召喚獣、凄いのね。私が全く敵わなかったフレイムをこんなに呆気なく倒しちゃうんだもの」
「ああ。世界を滅ぼしかねない禁忌の召喚獣。その一体がこいつだからな」
「ならもっと呼び出しちゃいましょう?」
「それも良いな。確か上位召喚獣が封印されている国があったはず……」
拓夢は世界地図を魔法で表示し、該当の国を探し始めた。
「そうだ、聖都ギモアだった。次はここに行こう」
「そこの召喚獣はどんなヤツなの?」
「最強の天使だ。かつて多くの国を滅ぼしたとかいう逸話がある」
「良いじゃないそれ。早速行きましょ」
二人は上位召喚獣である天使が封印されている聖都ギモアを目指すことにした。
その夜。
「へえー勇者って何でもできるのね」
「これが道具作成スキルMAXの力だ。すげえだろ」
「まさかこの世界に来てテントを見ることになるなんて思わなかったわ」
「それは良いんだが、何故同じテントにいる?」
拓夢は二つのテント用意していた。にも関わらず何故か理沙は拓夢のテントに潜り込んでいたのだ。
「別に良いでしょ?」
狭いテントの中、二人の体が密着する。
「わざわざ狭い中二人でいなくても良いんじゃないか?」
「私が一緒に居たいからってのじゃ……ダメ?」
「駄目では無いが」
「じゃあ良いわね」
理沙は拓夢が強く拒否しないのを良いことに後ろから抱き着いた。理沙の柔らかな胸がその形を変えながら拓夢の背中に押し付けられる。
「……そういうことだと思って良いんだな」
「……ええ」
拓夢は理沙の答えを聞くと、突然起き上がり理沙の上に跨った。二人で酒池肉林大サーカス。濃厚な夜を過ごしたみたいだぜベイビー。
翌日、二人は寝不足だった。当然の事だった。
「ヘイヘイヘイ皆さん逃げてくださいよぉぉ!!」
ここはヴィーネ王国。水に恵まれた美しい国……だったのだが、今この国は大悪党フレイムによって混沌と化していた。上級火属性魔法を使うことの出来るフレイムはその力を使って各地を燃やしては人々を虐殺しているのだ。
「貴様がフレイムだな! ここで会ったが百年目! 御覚悟!!」
「何だまたあなたですか。懲りずにまた私を追ってきたのですねぇ?」
国を燃やして周っていたフレイムの前に、刀を構えた少女が姿を現した。その少女は怒りに満ちた表情をしており、今にも飛び掛かりそうな雰囲気だ。しかしそんな様子とは裏腹にしっかりと状況を把握して攻撃のタイミングをうかがっている。
「馬鹿みたいに私に付いてきて、もううんざりですよぉ」
「貴様が私の故郷を燃やしたときから、絶対にこの手で斬り伏せると心に決めていた」
「でも今に至るまで全然ダメなわけでしょう?」
「ぐっ……」
少女にとってフレイムの指摘は図星だった。彼女は今に至るまで死に物狂いで修業を重ねて何度もフレイムに挑んでいた。しかしことごとく返り討ちにされ、思いを果たすことは叶わずにいたのだ。
「だが今回は違う……この奥義があれば貴様なんぞ容易く斬り伏せられる!!」
少女は地を蹴って一瞬の内にフレイムに肉薄する。そしてそのままの勢いを殺さないようにして居合斬りを繰り出した。
「おぉっと!?」
今まで彼が見てきた少女の動きとは違ったためか、フレイムは驚きを隠せなかった。その一瞬の隙に刀はフレイムの胸元に深く傷を付けて行く。
「やるじゃないの」
「虚勢を張れるのも今の内だ!」
「虚勢ねぇ。これ見てもそう言えますかぁ?」
「なっ……!?」
フレイムの傷は徐々に塞がり始めていた。
「嘘だ……確かに斬ったはずだ。感触だってあった……!」
「確かに攻撃は受けましたよ。でもオートヒーリングってスキルがあるもんだから私、実質不死みたいなモンなんですよねぇ」
「そ、そんな……」
少女は目の前の光景に絶望し、その場に崩れ落ちた。修行を重ねてやっとのことで会得した奥義でさえ、フレイムを絶命させるまでには至らなかったのだ。もはや彼女に勝つ術は無かった。
「もう終わりですか。では私はこれで」
「……殺せ」
「……はい?」
フレイムにとって少女の言葉は予想だにしないものだったようで、素っ頓狂な声で聞き返した。
「私は貴様には勝てん。それがわかった。その事実を抱えて生きていくくらいならここで死んだ方がマシだ」
「良いのぉ? あなた結構かわいいのに。まああなたがそう言うなら私は気にしませんけどねぇ」
フレイムは火属性魔法の中でも特大の威力を持つ魔法の詠唱を始めた。一般市民は焼け焦げていく様を見るためにあえて低威力の魔法でジワジワと焼いていくという外道な殺し方をする彼だが、自身が認めた相手の場合は苦しまないように一撃で焼却するという謎のこだわりを持っていた。
「これでさようならですねぇ」
フレイムが魔法を放とうとした瞬間だった。
彼の首が飛び、吹き出した血飛沫が少女を真っ赤に染め上げた。
「……ぇ? 何……が……」
少女は目の前で起きたことを理解できず、ただ呆然としていた。
一方その頃。時は少し前。
拓夢はドラゴンの住まう洞窟を火攻めしていた。
「ドラゴンといえど所詮は生物。酸素を全部奪われればイチコロって寸法よ」
洞窟内に炎を広げることで酸素を消費させていたのだ。その効果は凄まじく、ものの数分で洞窟内は死の空間となってしまった。当然ドラゴンも耐えられるはずはなく、残らず全てが絶命していた。
「よし、これだけドラゴンの素材がありゃ十分だろ。来い、エレメンタルドラゴン!!」
拓夢は大量のドラゴンの死体を生贄にして上位召喚獣を呼び出した。この召喚獣を呼び出すためには相当な魔力が必要であるため、大量のドラゴンを倒すというのが一番効率が良く手っ取り早い方法だった。
「よしエレメンタルドラゴン! とりあえず手当たり次第暴れまわれ!!」
「グギャァァァ!!」
拓夢の言葉を理解したのかエレメンタルドラゴンは咆哮しながら飛び立った。そして高威力の魔法攻撃を手当たり次第に撃ち始めた。
効率良く世界を滅茶苦茶にする方法として召喚獣を使うことを思いついた拓夢だが、その考えは正解だった。広範囲を高火力で攻め続けることの出来る上位召喚獣は世界を破壊するのに十分なスペックを持っていたのだ。
「神よ、見ているか。お前の世界はこうやって破壊されていくんだ」
嘲笑いながらそう言う拓夢。その目には恨みの炎が灯っていた。
「……ぇ? 何……が……」
時と場所は戻ってヴィーネ王国。
「グギャァァァ!!」
「何……あれ……」
少女の見上げる先には虹色のドラゴンが神々しい光を放ちながら飛んでいた。
フレイムを殺したのはこのエレメンタルドラゴンだったのだ。
「酷えなこれ。そこら中死体だらけだ。……あれ、生存者か?」
遅れてやってきた拓夢は少女の目の前へと歩いていく。
「君、この地獄みたいな状況について何か知らない?」
「私が……」
「うん?」
「私が殺すはずだった!! アイツは私がこの手で! 直接!! うぅ……」
話を聞こうとしただけの拓夢は目の前の少女が何を言っているのかわからずにただ困惑した。
一方で少女は故郷の仇が呆気なく部外者に殺されてしまい、ただただ感情を爆発させることしか出来なかった。
「よくわからんが俺のエレメンタルドラゴンが悪かった。とりあえず話聞くから落ち着いてくれ」
拓夢は少女をなんとかなだめ、話を聞き出すことにした。
最初は拓夢への恨みを隠すこと無く話す少女だったが、徐々にその様子は消えて全てを諦めたような無気力さが目立つようになっていった。
「もう終わり。私の人生もう何も……」
「なら俺と来ないか? ちょうど俺も世界をハチャメチャにする旅をしているんだ」
「……それも良いかもね。どうせもう私の帰る場所は無い。なら派手にやりたいことやらせてもらおうかな」
故郷も仇も何もかもを失った少女は拓夢の話を聞いていく内に、世界への憎しみという点で意気投合したのだった。
「私は理沙。和泉理沙よ。これからよろしくね」
「和泉理沙……ということはまさか日本人?」
「そう。でも前世の記憶は殆ど無いの」
「そうか。まあ神も他の人を用意とかなんとか言ってたしな」
拓夢は忌々しい神の言葉を思い返していた。神の言う通りなら確かに他の転移者がいてもおかしくは無いのだ。
「じゃあこれからよろしくな、理沙」
「ええ、こちらこそ」
こうして世界を滅茶苦茶にするという共通の目的を持つ二人は出会った。
「それにしてもそのエレメンタルドラゴンっていう召喚獣、凄いのね。私が全く敵わなかったフレイムをこんなに呆気なく倒しちゃうんだもの」
「ああ。世界を滅ぼしかねない禁忌の召喚獣。その一体がこいつだからな」
「ならもっと呼び出しちゃいましょう?」
「それも良いな。確か上位召喚獣が封印されている国があったはず……」
拓夢は世界地図を魔法で表示し、該当の国を探し始めた。
「そうだ、聖都ギモアだった。次はここに行こう」
「そこの召喚獣はどんなヤツなの?」
「最強の天使だ。かつて多くの国を滅ぼしたとかいう逸話がある」
「良いじゃないそれ。早速行きましょ」
二人は上位召喚獣である天使が封印されている聖都ギモアを目指すことにした。
その夜。
「へえー勇者って何でもできるのね」
「これが道具作成スキルMAXの力だ。すげえだろ」
「まさかこの世界に来てテントを見ることになるなんて思わなかったわ」
「それは良いんだが、何故同じテントにいる?」
拓夢は二つのテント用意していた。にも関わらず何故か理沙は拓夢のテントに潜り込んでいたのだ。
「別に良いでしょ?」
狭いテントの中、二人の体が密着する。
「わざわざ狭い中二人でいなくても良いんじゃないか?」
「私が一緒に居たいからってのじゃ……ダメ?」
「駄目では無いが」
「じゃあ良いわね」
理沙は拓夢が強く拒否しないのを良いことに後ろから抱き着いた。理沙の柔らかな胸がその形を変えながら拓夢の背中に押し付けられる。
「……そういうことだと思って良いんだな」
「……ええ」
拓夢は理沙の答えを聞くと、突然起き上がり理沙の上に跨った。二人で酒池肉林大サーカス。濃厚な夜を過ごしたみたいだぜベイビー。
翌日、二人は寝不足だった。当然の事だった。
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