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第三章『俺が豊穣の災厄を倒すまで』
36 豊穣祭への誘い
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町を出てもう数日が経っただろうか。
商人の馬車に乗せてもらったりしながら、俺たちはあてのない旅を続けている。
どこへ向かうでも無く、目的も持たず、ただ道に従って少しずつ歩みを進める。
ただそれだけなのにこんなにも心がワクワクするのは、リリィと一緒にいるからだろうか。
と、そんなことを考えながら歩いていると、後ろから馬車の音が聞こえてきた。
「おや、その装備は……もしや冒険者ですかな?」
馬車に乗っていた男性がそう声をかけてくる。
きっと俺の恰好を見てそう判断したのだろう。
「ええ、そうですが」
「やはりそうでしたか。であれば、良いお話がありますぞぉ」
「良い話……ですか?」
正直、かなり怪しい。
いきなり現れて良い話をしていく輩がまともなはずが無い。
そう言った話に乗せられて損をした商人を何人も見たことがある。
「まあまあそう警戒なさらずに。騙そうだとか、そう言う訳ではありませんから。実は、ここから近い所にあるリステリアと言う街で、近々大きな祭りが開催されるのですよ」
「ん、お祭り。気になる」
リリィが話に加わって来た。
どうやら祭りに興味があるらしい。
「そうでしょうとも。何せリステリアの豊穣祭はこの辺りでも特段大きな祭りで有名ですからなぁ」
豊穣祭……か。
前に聞いたことがあるような気がするな。
確か彼の言うように、この辺りでは一番と言って良い規模の祭りだったはずだ。
なら、リリィの初めてのお祭りにはぴったりかもしれないな。
「どうやら興味がおありのようですねぇ。それならば、事前にリステリアに入り特別依頼を受けるのをオススメしますよ。報酬も相場の二倍はありますからねぇ」
なるほど、良い話ってのはそれか。
「なにしろ豊穣祭程の規模となれば使用する食材や素材などもとにかく大量ですからな。そのために多くの依頼を冒険者ギルドに出しているのですよ。あなた方も冒険者であるなら、決して悪い話では無いはず」
「確かにそれはそうですけど……それをどうして貴方が?」
俺は彼に尋ねた。
何故ならこの話は歪だから。
少なくとも彼の言う話自体にはおかしな点は無い。
大規模な祭りの前だからこそ、報酬の高い特別依頼が出される。
それは何にもおかしいことじゃ無かった。
けど、それでは彼にメリットが無いのだ。
俺にはメリットがある一方で、彼がわざわざ俺にそんな話をするメリットは無い。
見たところ彼は商人だし、メリットも無く接触してくるとは思えなかった。
あまりにも怪し過ぎる。
一体何を考えているんだ?
「今年の豊穣祭の運営は私の商会が行っていましてねぇ。商会の名を売るためにも、何としてでも成功させなければならないのですよ。ですが、そのためにはとにかく人員が必要でして。こうして出会った冒険者の方々にお声をかけているのです」
「……そう言う事だったんですね。それなら、俺たちも依頼を通して微力ながら協力させてもらいますよ」
「ん、私たちに任せて」
リリィもやる気のようだ。
まあ彼の言葉からも分かるように、少なくとも俺たちを騙して何かをしようって訳じゃないらしいからな。
この際、特別依頼で稼がせてもらおうじゃないか。
「これは頼もしい。せっかくですし、このままリステリアまでお送りしましょう」
と言う事で、俺とリリィの二人は彼の厚意に甘えリステリアまで送ってもらったのだった。
「では私はこれで。豊穣祭当日をどうぞお楽しみに」
そう言うと彼は馬車を走らせ、街の中へと去って行った。
さて、それじゃ早速この街の冒険者ギルドに向かうか。
特別依頼って言うのがどういった内容なのかは分からないが、今の俺たちならそこまで苦労もしないだろう。
そう言う訳なので、俺とリリィは早速ギルドにやってきた。
街の規模が大きいからか、ギルドもまたかなりの大きさだ。
当然と言えば当然だが、それだけ人数も多かった。
恐らく彼らも特別依頼を受けに来ているんだろう。
こりゃ依頼の取り合いになるかもしれないな。
「どれどれ……」
掲示板を確認し、よさげな依頼を探す。
どうやら貼られている依頼書の多くは食材になる魔物の討伐依頼のようだ。
次いで野菜や燃料、鉱石などの採集系が多い。
そのせいか普段見かけるような依頼は隅に追いやられていた。
あの商人が言うように豊穣祭はとにかく規模が大きいみたいだからな。
きっと訪れる人数も相当なんだろう。
それだけの人数を賄うための食料や燃料を集めるとなると、そりゃこうもなるか。
よし、ならひとまずこのヒュージボアの討伐依頼でも受けよう。
報酬額はそこまでだが、そのぶん危険度は低いし何より個体数が多い。
こいつなら他の冒険者と奪い合いにもならないだろう。
そう考え依頼書に手を伸ばした瞬間だった。
「おっと、そいつは俺たちが受ける予定なんだ」
横から割り込んできた男が依頼書を奪い取った。
「あぁ? なんだその目は。随分とみすぼらしい装備をしやがってよぉ。さてはDランク……いやEランクか? お前みたいな底辺ごときが俺様に文句でも?」
男はそう言って露骨に俺を見下してきた。
どうやら俺の装備から底辺ランク帯の冒険者だと判断したらしい。
確かに俺が今装備しているのは防御力なんてほとんど無いような布切れレベルのそれだった。
うーむ……これは変に舐められないためにも、ある程度しっかりしたものに新調した方が良さそうだな。
「おい、聞いているのか?」
「ああすまない。なら俺は別の依頼を探すから、そいつは譲るよ」
幸い、依頼は他にもたくさんある。
別にヒュージボアにこだわる必要も無いし、他のを探そう。
「ん、これとか良さそう」
リリィが裾を引っ張りながらそう言って来た。
「なになに……? コールゴレムの討伐……か」
コールゴレムは全身が良質な石炭で出来ているゴーレムだ。
恐らく豊穣祭で燃料として使うために依頼が出されているんだろうな。
「コールゴレムだぁ? お前みたいな底辺に狩れる訳がねえだろうが」
「またアンタか……」
振り向くと、さっきの男がいた。
どうやら俺の発言を聞いていたらしい。
暇なのかこいつは?
……仕方ない。
あまりランクをひけらかすようなことはしたくないが、これ以上絡まれても面倒だからな。
「言い忘れていたけど、俺はBランクなんだ。だからこの依頼を受けても問題は無い」
そう言いながら俺は彼に冒険者登録証を見せた。
「なっ!? お、お前……Bランクだったのか?」
男は目に見えて動揺している。
まあ、あれだけ煽った相手がまさかBランクだとは思わないもんな。
そのせいなのか男は逃げるように去って行った。
「はぁ……リリィ、依頼に行く前に装備を買いに行こうと思うんだが構わないか?」
「ん、そうした方が良いと思う」
リリィもそう言ってくれたので、ひとまず俺たちはコールゴレムの依頼を受注した後、そのまま装備屋へと向かったのだった。
商人の馬車に乗せてもらったりしながら、俺たちはあてのない旅を続けている。
どこへ向かうでも無く、目的も持たず、ただ道に従って少しずつ歩みを進める。
ただそれだけなのにこんなにも心がワクワクするのは、リリィと一緒にいるからだろうか。
と、そんなことを考えながら歩いていると、後ろから馬車の音が聞こえてきた。
「おや、その装備は……もしや冒険者ですかな?」
馬車に乗っていた男性がそう声をかけてくる。
きっと俺の恰好を見てそう判断したのだろう。
「ええ、そうですが」
「やはりそうでしたか。であれば、良いお話がありますぞぉ」
「良い話……ですか?」
正直、かなり怪しい。
いきなり現れて良い話をしていく輩がまともなはずが無い。
そう言った話に乗せられて損をした商人を何人も見たことがある。
「まあまあそう警戒なさらずに。騙そうだとか、そう言う訳ではありませんから。実は、ここから近い所にあるリステリアと言う街で、近々大きな祭りが開催されるのですよ」
「ん、お祭り。気になる」
リリィが話に加わって来た。
どうやら祭りに興味があるらしい。
「そうでしょうとも。何せリステリアの豊穣祭はこの辺りでも特段大きな祭りで有名ですからなぁ」
豊穣祭……か。
前に聞いたことがあるような気がするな。
確か彼の言うように、この辺りでは一番と言って良い規模の祭りだったはずだ。
なら、リリィの初めてのお祭りにはぴったりかもしれないな。
「どうやら興味がおありのようですねぇ。それならば、事前にリステリアに入り特別依頼を受けるのをオススメしますよ。報酬も相場の二倍はありますからねぇ」
なるほど、良い話ってのはそれか。
「なにしろ豊穣祭程の規模となれば使用する食材や素材などもとにかく大量ですからな。そのために多くの依頼を冒険者ギルドに出しているのですよ。あなた方も冒険者であるなら、決して悪い話では無いはず」
「確かにそれはそうですけど……それをどうして貴方が?」
俺は彼に尋ねた。
何故ならこの話は歪だから。
少なくとも彼の言う話自体にはおかしな点は無い。
大規模な祭りの前だからこそ、報酬の高い特別依頼が出される。
それは何にもおかしいことじゃ無かった。
けど、それでは彼にメリットが無いのだ。
俺にはメリットがある一方で、彼がわざわざ俺にそんな話をするメリットは無い。
見たところ彼は商人だし、メリットも無く接触してくるとは思えなかった。
あまりにも怪し過ぎる。
一体何を考えているんだ?
「今年の豊穣祭の運営は私の商会が行っていましてねぇ。商会の名を売るためにも、何としてでも成功させなければならないのですよ。ですが、そのためにはとにかく人員が必要でして。こうして出会った冒険者の方々にお声をかけているのです」
「……そう言う事だったんですね。それなら、俺たちも依頼を通して微力ながら協力させてもらいますよ」
「ん、私たちに任せて」
リリィもやる気のようだ。
まあ彼の言葉からも分かるように、少なくとも俺たちを騙して何かをしようって訳じゃないらしいからな。
この際、特別依頼で稼がせてもらおうじゃないか。
「これは頼もしい。せっかくですし、このままリステリアまでお送りしましょう」
と言う事で、俺とリリィの二人は彼の厚意に甘えリステリアまで送ってもらったのだった。
「では私はこれで。豊穣祭当日をどうぞお楽しみに」
そう言うと彼は馬車を走らせ、街の中へと去って行った。
さて、それじゃ早速この街の冒険者ギルドに向かうか。
特別依頼って言うのがどういった内容なのかは分からないが、今の俺たちならそこまで苦労もしないだろう。
そう言う訳なので、俺とリリィは早速ギルドにやってきた。
街の規模が大きいからか、ギルドもまたかなりの大きさだ。
当然と言えば当然だが、それだけ人数も多かった。
恐らく彼らも特別依頼を受けに来ているんだろう。
こりゃ依頼の取り合いになるかもしれないな。
「どれどれ……」
掲示板を確認し、よさげな依頼を探す。
どうやら貼られている依頼書の多くは食材になる魔物の討伐依頼のようだ。
次いで野菜や燃料、鉱石などの採集系が多い。
そのせいか普段見かけるような依頼は隅に追いやられていた。
あの商人が言うように豊穣祭はとにかく規模が大きいみたいだからな。
きっと訪れる人数も相当なんだろう。
それだけの人数を賄うための食料や燃料を集めるとなると、そりゃこうもなるか。
よし、ならひとまずこのヒュージボアの討伐依頼でも受けよう。
報酬額はそこまでだが、そのぶん危険度は低いし何より個体数が多い。
こいつなら他の冒険者と奪い合いにもならないだろう。
そう考え依頼書に手を伸ばした瞬間だった。
「おっと、そいつは俺たちが受ける予定なんだ」
横から割り込んできた男が依頼書を奪い取った。
「あぁ? なんだその目は。随分とみすぼらしい装備をしやがってよぉ。さてはDランク……いやEランクか? お前みたいな底辺ごときが俺様に文句でも?」
男はそう言って露骨に俺を見下してきた。
どうやら俺の装備から底辺ランク帯の冒険者だと判断したらしい。
確かに俺が今装備しているのは防御力なんてほとんど無いような布切れレベルのそれだった。
うーむ……これは変に舐められないためにも、ある程度しっかりしたものに新調した方が良さそうだな。
「おい、聞いているのか?」
「ああすまない。なら俺は別の依頼を探すから、そいつは譲るよ」
幸い、依頼は他にもたくさんある。
別にヒュージボアにこだわる必要も無いし、他のを探そう。
「ん、これとか良さそう」
リリィが裾を引っ張りながらそう言って来た。
「なになに……? コールゴレムの討伐……か」
コールゴレムは全身が良質な石炭で出来ているゴーレムだ。
恐らく豊穣祭で燃料として使うために依頼が出されているんだろうな。
「コールゴレムだぁ? お前みたいな底辺に狩れる訳がねえだろうが」
「またアンタか……」
振り向くと、さっきの男がいた。
どうやら俺の発言を聞いていたらしい。
暇なのかこいつは?
……仕方ない。
あまりランクをひけらかすようなことはしたくないが、これ以上絡まれても面倒だからな。
「言い忘れていたけど、俺はBランクなんだ。だからこの依頼を受けても問題は無い」
そう言いながら俺は彼に冒険者登録証を見せた。
「なっ!? お、お前……Bランクだったのか?」
男は目に見えて動揺している。
まあ、あれだけ煽った相手がまさかBランクだとは思わないもんな。
そのせいなのか男は逃げるように去って行った。
「はぁ……リリィ、依頼に行く前に装備を買いに行こうと思うんだが構わないか?」
「ん、そうした方が良いと思う」
リリィもそう言ってくれたので、ひとまず俺たちはコールゴレムの依頼を受注した後、そのまま装備屋へと向かったのだった。
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