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第二章『俺が過去を乗り越えるまで』
35 旅立ち(第二章 完)
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……目を閉じているって言うのに明るいな。もう朝か。
いや、昼かもしれない。
Bランク冒険者ともなれば扱いは英雄のようなものだ。
しばらくは遅くまで飲みに誘われることも多かった。
そのせいか今の俺は慢性的な寝不足らしい。
気付けば日が真上まで登っていることも少なくは無かった。
「……なんだこれ」
重い瞼を開ける気にもならず、布団の中で手をモゾモゾを動かしていた所……何やら柔らかい物に触れた。
凄くもちもちとしていて、とても温かい。
ずっと触っていたくなるような……まさに至高の感触だ。
「ん、大胆」
「……え?」
目を開けると、そこにはリリィの顔があった。
それも凄く近い。
少し動けば唇が触れてしまいそうだ。
と言う事は……。
「なあ、リリィ……俺が今触っているのって……」
「ん、私の胸」
薄々そんな気はしていたが、どうやら想像通りだったらしい。
道理でぷにぷにもちもちの感触な訳である。
リリィのあの柔らかそうな胸ならそりゃそうもなるだろう。
……って、違う!
「すまん、リリィ! そんなつもりじゃないんだ……!!」
咄嗟に叫んでいた。
不慮の事故とは言え、女の子の胸を揉んでしまったのだ。
誠心誠意、謝るしかない。
「構わない。それどころか、もっと激しく触っても良い」
「いや……それは流石に……」
据え膳食わぬは何とやらだったか。
確かに彼女の方からこんなにぐいぐいと来るのであれば、今こそ男を見せる時なのかもしれない。
ただ、今日は他にやりたいこともある。
逃げるようであれだが、断ることにしよう。
「やめておくよ。用事もあるからね」
「用事?」
「ああ、ブラッドオークとの戦いでもそうだったが、ダンジョンのような閉所だとどうしても爆発系みたいな大規模な魔法は使えないだろ? この先、もっと強い奴が出てきた時にそれだと困る。だから試しておきたいことがあるんだ」
「ん、分かった」
快く返事をしてくれたリリィはそのままモゾモゾと動き布団を出た。
すると、彼女の裸が目に入って来る。
……裸?
え、何で?
「リリィ……? どうして、裸なんだ? と言うかそもそも何で俺のベッドに……」
そうだ。よく考えればおかしかった。
寝る前は確かにリリィは向かいにあるもう一つのベッドに寝ていたはずだ。
なのに、彼女はいつの間にか俺のベッドに潜り込んでいる。それも裸で。
「ん、ノアの体温を感じていたかった」
そう言うリリィは何だか寂しそうな顔をしていた。
あぁ、そう言えば最近は宿に帰って来るのも遅かったっけか。
そうか。気付かない内に、寂しい思いをさせてしまっていたんだな……。
「悪かった。俺、リリィの気持ちに気付いてやれなかったんだな」
「ん、気にしないで。私のわがままだって言うのはわかってる。でも……申し訳なく思うなら、少しくらい……良いよね?」
リリィが再びベッドに戻って来る。
かと思えば俺の下半身へと手を伸ばしてきた。
「待ってくれ。それとこれとは別じゃないか?」
「ん、駄目だった」
――結局、リリィとそう言う事をすることは無く、最低限の支度を終えた俺たちは町から少し離れた草原へと向かったのだった。
「それで、試したいことって?」
「ああ、魔法の多重発動を試してみようと思ってな。俺の持つ並列行使スキルは魔法の同時発動が出来るだろ? 今までは別の魔法を同時に使っていた訳だが、同一の魔法を多重に発動させれば威力を上げられるんじゃないかと思ったんだ」
「ん、確かに強そう」
「だろ? 正直、可能性はあると思う」
通用しない威力の魔法をいくつも発動させるより、数は少なくとも貫通力のある魔法を使えた方が絶対に良いはずだ。
とは言え、成功するかもわからないのは事実。
何かあっても困るし、まずは二つでやってみよう。
「アイスバレット! うぉっ!?」
初級氷魔法であるアイスバレットの二重発動は問題なく成功した。
飛んで行く氷の見た目もいつもと変わらない。
……だが、着弾した際の威力だけは大きく違っていた。
この魔法はせいぜい木の表面に少し刺さる程度の威力のはずだった。
それに対象を凍らせる力も弱く、皮膚の厚い魔物にはほぼ通用しない。
なのに、今俺が放ったアイスバレットは容易に草や地面を斬り裂き、それどころか着弾した場所を派手に凍らせている。
見るからに威力が違った。
「ん、中々の威力。確かにこれなら規模を変えずに威力だけ上げられそう」
「そう……みたいだな」
二重で発動させただけでこれだ。
さっきの感覚だと三重四重くらいは余裕で行けそうだが、はたして本気で使ったらどれだけの威力になってしまうんだろうか。
正直、自分でも怖いくらいだな。
……その後も俺はいくつかの魔法の多重発動を試してみた。
別の魔法を複数発動させるよりも負担が少ないのか、多重発動であればやっぱり五重くらいまでは普通に行けるらしい。
とまあ、多重発動についてはそれくらいで大体把握出来たので、俺はもう一つの用事を片付けるための用意を始めた。
「何でいきなり料理?」
リリィが尋ねてくる。
そう、俺は今料理をしている。
とは言え、そんなに洒落たものでは無い。
今作っているのは材料と調味料を混ぜて煮込んだだけの簡単なスープだ。
雑用として、出先で料理を作らされることもあったからな。
これくらいはいつの間にか作れるようになっていた。
「俺のアイテムボックスは中に入れた物の時間が進まないみたいだからな。あらかじめスープを作っておけば場所を問わず温かいスープが食べられるようになるって訳だ。……温かい食べ物が食べられるって言うのは、それだけで精神を落ち着けられるからさ。準備できるんなら、しておくに越したことは無いだろ?」
「ん、ノアの言う通り。私も、寒いよりあったかい方が絶対に良いと思う。それに美味しいのは私も好き」
そう言うリリィの表情はふにゃりと緩んでいた。
町で食べた料理でも思い出しているんだろうか。
「ああ、作れるだけ作っておくから遠慮なく食べてくれよ」
……その後も俺は出来る限りのスープを作り、アイテムボックスへとぶち込んだ。
特にスープ単体でアイテムボックスに入れられたのは嬉しい誤算と言えた。
鍋を使いまわせるから、それだけ作っておける量が増える。
そして取り出すときは皿単位で取り出せると言うのも中々に便利だ。
これだけあれば、俺とリリィの二人なら結構もつはずだろう。
減ったら都度作れば良いが、いつでもどこでもと言う訳には行かないだろうからな。
いや本当、アイテムボックス様様だ。
と、こうして旅の準備を着々と終えていた俺たちだが……とうとうその日はやってきた。
「ん、準備万端」
「よし……行くか、リリィ」
俺とリリィの二人はしばらくお世話になった宿を出た。
もうここに戻って来ることは無いだろう。
それどころか、この町に戻って来るかどうかもわからない。
「ノア、なんだか寂しそう」
「そうだな……寂しいよ」
悪い思い出の多いこの町だが、今はもう違った。
今のこの町にはユニークモンスター騒ぎで外からやってきた冒険者も多いんだ。
そんな彼らとブラッドオークを討伐した張本人の俺が親しくなるなんて、そう難しい話では無かった。
なにせ冒険者は英雄譚に憧れる生き物だからな。
その性質を、俺はこの数日間で体感した。
けどそのせいで俺は、この町から離れ辛くなってしまっている。
居心地よく感じてしまっているんだ。
それに彼らと別れるのが、とても寂しくなってしまっていた。
きっとこれ以上ここにいれば、旅に出ようと言う意思も徐々に薄れて行ってしまうだろう。
だからそうなる前に……俺はこの町を出ないといけない。
なに、別に今生の別れと言う訳でも無いんだ。
冒険者として活動し続けていれば、彼らともきっとまたどこかで会うはずだ。
それに新たなユニークモンスターが出るかもしれないからって、多くの冒険者がしばらくの間この町にとどまるみたいだからな。
これだけの冒険者がいれば町自体が消えるなんてことも無いだろう。
だから寂しさこそあれど、後悔は……無い。
「……行こう、リリィ。俺たちの旅を、ここから始めよう」
「ん、ノアとならどこへだって行ける」
「そうだな。一緒に、どこまでも行こう……だって俺たちは、自由なんだ」
――こうして、俺たちの旅が始まったのだった。
いや、昼かもしれない。
Bランク冒険者ともなれば扱いは英雄のようなものだ。
しばらくは遅くまで飲みに誘われることも多かった。
そのせいか今の俺は慢性的な寝不足らしい。
気付けば日が真上まで登っていることも少なくは無かった。
「……なんだこれ」
重い瞼を開ける気にもならず、布団の中で手をモゾモゾを動かしていた所……何やら柔らかい物に触れた。
凄くもちもちとしていて、とても温かい。
ずっと触っていたくなるような……まさに至高の感触だ。
「ん、大胆」
「……え?」
目を開けると、そこにはリリィの顔があった。
それも凄く近い。
少し動けば唇が触れてしまいそうだ。
と言う事は……。
「なあ、リリィ……俺が今触っているのって……」
「ん、私の胸」
薄々そんな気はしていたが、どうやら想像通りだったらしい。
道理でぷにぷにもちもちの感触な訳である。
リリィのあの柔らかそうな胸ならそりゃそうもなるだろう。
……って、違う!
「すまん、リリィ! そんなつもりじゃないんだ……!!」
咄嗟に叫んでいた。
不慮の事故とは言え、女の子の胸を揉んでしまったのだ。
誠心誠意、謝るしかない。
「構わない。それどころか、もっと激しく触っても良い」
「いや……それは流石に……」
据え膳食わぬは何とやらだったか。
確かに彼女の方からこんなにぐいぐいと来るのであれば、今こそ男を見せる時なのかもしれない。
ただ、今日は他にやりたいこともある。
逃げるようであれだが、断ることにしよう。
「やめておくよ。用事もあるからね」
「用事?」
「ああ、ブラッドオークとの戦いでもそうだったが、ダンジョンのような閉所だとどうしても爆発系みたいな大規模な魔法は使えないだろ? この先、もっと強い奴が出てきた時にそれだと困る。だから試しておきたいことがあるんだ」
「ん、分かった」
快く返事をしてくれたリリィはそのままモゾモゾと動き布団を出た。
すると、彼女の裸が目に入って来る。
……裸?
え、何で?
「リリィ……? どうして、裸なんだ? と言うかそもそも何で俺のベッドに……」
そうだ。よく考えればおかしかった。
寝る前は確かにリリィは向かいにあるもう一つのベッドに寝ていたはずだ。
なのに、彼女はいつの間にか俺のベッドに潜り込んでいる。それも裸で。
「ん、ノアの体温を感じていたかった」
そう言うリリィは何だか寂しそうな顔をしていた。
あぁ、そう言えば最近は宿に帰って来るのも遅かったっけか。
そうか。気付かない内に、寂しい思いをさせてしまっていたんだな……。
「悪かった。俺、リリィの気持ちに気付いてやれなかったんだな」
「ん、気にしないで。私のわがままだって言うのはわかってる。でも……申し訳なく思うなら、少しくらい……良いよね?」
リリィが再びベッドに戻って来る。
かと思えば俺の下半身へと手を伸ばしてきた。
「待ってくれ。それとこれとは別じゃないか?」
「ん、駄目だった」
――結局、リリィとそう言う事をすることは無く、最低限の支度を終えた俺たちは町から少し離れた草原へと向かったのだった。
「それで、試したいことって?」
「ああ、魔法の多重発動を試してみようと思ってな。俺の持つ並列行使スキルは魔法の同時発動が出来るだろ? 今までは別の魔法を同時に使っていた訳だが、同一の魔法を多重に発動させれば威力を上げられるんじゃないかと思ったんだ」
「ん、確かに強そう」
「だろ? 正直、可能性はあると思う」
通用しない威力の魔法をいくつも発動させるより、数は少なくとも貫通力のある魔法を使えた方が絶対に良いはずだ。
とは言え、成功するかもわからないのは事実。
何かあっても困るし、まずは二つでやってみよう。
「アイスバレット! うぉっ!?」
初級氷魔法であるアイスバレットの二重発動は問題なく成功した。
飛んで行く氷の見た目もいつもと変わらない。
……だが、着弾した際の威力だけは大きく違っていた。
この魔法はせいぜい木の表面に少し刺さる程度の威力のはずだった。
それに対象を凍らせる力も弱く、皮膚の厚い魔物にはほぼ通用しない。
なのに、今俺が放ったアイスバレットは容易に草や地面を斬り裂き、それどころか着弾した場所を派手に凍らせている。
見るからに威力が違った。
「ん、中々の威力。確かにこれなら規模を変えずに威力だけ上げられそう」
「そう……みたいだな」
二重で発動させただけでこれだ。
さっきの感覚だと三重四重くらいは余裕で行けそうだが、はたして本気で使ったらどれだけの威力になってしまうんだろうか。
正直、自分でも怖いくらいだな。
……その後も俺はいくつかの魔法の多重発動を試してみた。
別の魔法を複数発動させるよりも負担が少ないのか、多重発動であればやっぱり五重くらいまでは普通に行けるらしい。
とまあ、多重発動についてはそれくらいで大体把握出来たので、俺はもう一つの用事を片付けるための用意を始めた。
「何でいきなり料理?」
リリィが尋ねてくる。
そう、俺は今料理をしている。
とは言え、そんなに洒落たものでは無い。
今作っているのは材料と調味料を混ぜて煮込んだだけの簡単なスープだ。
雑用として、出先で料理を作らされることもあったからな。
これくらいはいつの間にか作れるようになっていた。
「俺のアイテムボックスは中に入れた物の時間が進まないみたいだからな。あらかじめスープを作っておけば場所を問わず温かいスープが食べられるようになるって訳だ。……温かい食べ物が食べられるって言うのは、それだけで精神を落ち着けられるからさ。準備できるんなら、しておくに越したことは無いだろ?」
「ん、ノアの言う通り。私も、寒いよりあったかい方が絶対に良いと思う。それに美味しいのは私も好き」
そう言うリリィの表情はふにゃりと緩んでいた。
町で食べた料理でも思い出しているんだろうか。
「ああ、作れるだけ作っておくから遠慮なく食べてくれよ」
……その後も俺は出来る限りのスープを作り、アイテムボックスへとぶち込んだ。
特にスープ単体でアイテムボックスに入れられたのは嬉しい誤算と言えた。
鍋を使いまわせるから、それだけ作っておける量が増える。
そして取り出すときは皿単位で取り出せると言うのも中々に便利だ。
これだけあれば、俺とリリィの二人なら結構もつはずだろう。
減ったら都度作れば良いが、いつでもどこでもと言う訳には行かないだろうからな。
いや本当、アイテムボックス様様だ。
と、こうして旅の準備を着々と終えていた俺たちだが……とうとうその日はやってきた。
「ん、準備万端」
「よし……行くか、リリィ」
俺とリリィの二人はしばらくお世話になった宿を出た。
もうここに戻って来ることは無いだろう。
それどころか、この町に戻って来るかどうかもわからない。
「ノア、なんだか寂しそう」
「そうだな……寂しいよ」
悪い思い出の多いこの町だが、今はもう違った。
今のこの町にはユニークモンスター騒ぎで外からやってきた冒険者も多いんだ。
そんな彼らとブラッドオークを討伐した張本人の俺が親しくなるなんて、そう難しい話では無かった。
なにせ冒険者は英雄譚に憧れる生き物だからな。
その性質を、俺はこの数日間で体感した。
けどそのせいで俺は、この町から離れ辛くなってしまっている。
居心地よく感じてしまっているんだ。
それに彼らと別れるのが、とても寂しくなってしまっていた。
きっとこれ以上ここにいれば、旅に出ようと言う意思も徐々に薄れて行ってしまうだろう。
だからそうなる前に……俺はこの町を出ないといけない。
なに、別に今生の別れと言う訳でも無いんだ。
冒険者として活動し続けていれば、彼らともきっとまたどこかで会うはずだ。
それに新たなユニークモンスターが出るかもしれないからって、多くの冒険者がしばらくの間この町にとどまるみたいだからな。
これだけの冒険者がいれば町自体が消えるなんてことも無いだろう。
だから寂しさこそあれど、後悔は……無い。
「……行こう、リリィ。俺たちの旅を、ここから始めよう」
「ん、ノアとならどこへだって行ける」
「そうだな。一緒に、どこまでも行こう……だって俺たちは、自由なんだ」
――こうして、俺たちの旅が始まったのだった。
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