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51 根源龍③
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「根源龍は倒した。後はアンタだけだな」
「へぇ~根源龍を倒すなんてやるじゃない」
「随分と余裕だな。これでもう一つにはなれないはずだが?」
根源龍を倒したってのに奴はかなり余裕層だった。まだ何か隠していやがるのか?
「別に一つになるのに根源龍が生きている必要は無いしねえ」
「何?」
「魔力ゲノムさえ残っていれば十分なのさ。それに……」
「ショータ様!?」
リーシャの叫び声。振り向くと倒したはずの根源龍が起き上がっていた。
「クソッどうなってやがる!」
「根源龍は名の通り世界の根源に触れた存在。そんな者がそう簡単に死ぬとでも思っていたのかい?」
確かにさっきまで奴の魔力反応は消えていたはずだ。それに回復能力も停止していた。この短い間に生き返ったとしか考えられねえ。
「何度でも倒せば良いだけの話だ!」
「そうはさせない」
「あぐぁッッ!?」
チッ、深淵龍の奴いつの間にここまで近づいていやがったんだ!?
深淵龍に噛みつかれ片腕を持っていかれちまったがまだ戦える。極龍ほどじゃないが回復能力には俺だって自信があるんだ。
「うおぉぉっ!!」
「おっと、まだそれだけ動けるのか。なら、これならどうかな?」
「うぐっ……!」
二体の龍に攻撃され、だんだんと傷が増えて行く。受けるダメージの方が回復能力を上回っちまっている。やはり根源龍と深淵龍の二体に囲まれたんじゃ流石に分が悪いか……。
「とどめ……と行きたいところだけど、これで終わらせたらつまらないよねえ」
「ひぃっ!?」
「リーシャ……!!」
深淵龍はリーシャの元に向かって行く。
「待て……やめろ……!」
「待てと言われて待つ奴はいないよねえ?」
「やめて……来ないでください……」
「リーシャ、こっちに……!」
体が動かない。奴を止めることも出来ない。だがリーシャをここまで来させられれば、俺の身を犠牲にして奴らから守ることは出来る……。
「こっちだ……!」
リーシャは深淵龍の攻撃を躱しながらこちらへと駆け寄って来た。もう少しだ。もう少しで手が届く。
「ショータ様!」
「グオオオォォォォ!!」
突然のことだった。あとほんの少しで手が届くという所で根源龍が現れ、リーシャを喰った。
「リーシャ……?」
根源龍の口から肉の裂ける音と骨が砕ける音が聞こえてくる。さっきまでリーシャだったものが咀嚼されている。
「……ぁ?」
「はっはっは! 目の前で大事な人を喰われた気分はどうかなあ? いやあ今の君の顔、最高過ぎるよお!」
目の前に外に取り残されたのであろうリーシャの腕が転がっている。あの時ベッドで俺の頭を撫でていた腕。俺のために料理を作っていた腕。俺を抱きしめてくれた腕。その腕はもう絶対に動くことは無い。……リーシャはいなくなった。時間が経つにつれて、その事実が色濃く俺の中へと刻み込まれていく。
と同時に、何か黒い感情が渦巻いて行くのを感じる。
「はっはっは……さて。良い顔も見せてもらったし、そろそろ終わらせようか」
怒りが、恨みが、悲しみが、俺の中で増幅されていくのを感じる。そんな負の感情に呼応するように、ドス黒い魔力が奥底から湧いてくるのがわかる。
「……うん? 何だ、何が起こっている……? どうして君から根源龍の魔力が出ているんだ……!?」
意識がだんだんと薄らいでいく……。深淵龍が何か言っているが上手く聞き取れない。頭が働かない。体が上手く動かせない。まるで体の指揮権を何かに奪われているような感覚だ……。
「不味い、このままだと私も飲み込まれ……」
意識が、記憶が保てない……。俺は……俺は何だ……?
――――――
「うぐぐぐ……貴様ら人如きに我がやられるだと……!! そんなことはありえん! 絶対にあってはならないのだ!!」
「はぁ……はぁ……だが、実際に俺の方が優勢だってのは変わらねえ事実だろうがよ……!」
何だ……? 聞き覚えのある声が……。
「潤也……正之……お前たちが残してくれた力と共に絶対にヤツを倒す! だから、どうか見守っていてくれ……! うおぉぉぉぉ!!」
潤也……正之……聞いたことのある名前だ。この名を聞くと心の奥がざわつく。この二人は俺にとって何なんだ……?
「人如きにィ! 人如きにこの我がァァァ!!」
魔力が薄れて行く。俺はやっと消えられるのか。……だがこのまま消えてはいけない気がする。何か大事なことを忘れている。そんな気が……。いや、確かに思い出さないと行けない人がいる気がする。約束をした記憶がある。絶対に忘れてはいけない約束を。
……魔力が弱くなっていくにつれて、だんだんと意識がはっきりとしてきた。同時に記憶が少しづつ繋がっていく。朧気だった記憶が徐々にはっきりとしていく。
……そうだ。潤也も正之も忘れてはいけない存在だ。共に戦った戦友であり仲間だった。何故今まで忘れていたんだ……!
「ぐふっ……我もこれまでか……だが!」
それだけじゃない。向こうの世界での出会いも忘れちゃあいけないことだった。リーシャを……絶対に守るって約束したのに俺は……。待て、ということは……淵源の理は俺自身……なのか? 俺は俺自身の手で多くの人々を……アイツらを……殺した?
うっ……ぐ……抑えろ、負の感情に支配されるな……! まだだ、まだ自我を失うわけには行かねえ!
「せめて貴様だけは……貴様だけはこのまま生かしては帰さん!!」
あの時俺はここで異世界に転移させられた。恐らくあれは、過去の俺がやったことだ。なら、今俺がやるべきことは決まっている。目の前にいる過去の俺自身をあの世界に送り込む……! どういう訳かはわからねえがやり方は自然とわかっている。リーシャを頼んだぞ、俺……!!
「ぐ……うわぁぁぁぁ!?」
はぁ……魔力は完全に尽きたか。淵源の理も俺の意識も、完全に消え去るまでそう長くは無いな。……にしても、まさか俺があの憎き淵源の理の正体だったなんてな。……潤也、正之、それにリーシャ。このまま消え去ってしまう俺を、罪を償うことなく消滅する俺を、どうか許してくれ。
――――――
……はっ、今のは!?
「気が付いたか佐倉井翔太」
「アンタは……俺か……?」
気が付いたら謎の空間にいた……ってだけじゃなく、目の前に俺自身がいやがる。一体どういう状況だこれは? 幻覚の類か? それともヤバイ薬でもやっちまったのか俺は?
「今見てもらったのは前回の俺の記憶だ」
「前回……」
何を言っているんだこいつは。
「まだ信じていないようだな」
「それはそうだろうが。誰がこんな怪しい場所にいる怪しい人物の怪しい話を信じろと?」
「そうか。だが現に今アンタの目の前にいる俺は、本来の俺の姿をしている。これが何を示しているかわかるか」
言われて気づいたが、確かに今目の前にいる俺はこの世界に来る前の、男としての俺の姿だ。当然だがこの世界で俺の元の姿を知る者はいない。……だがそれは記憶を読む能力などが無けりゃあって話だ。
「確かに記憶を読む能力があれば可能ではあるだろうな」
「うわ、なんでわかるんだよ。お前の今の行動がもろにそれじゃねえか」
「そうか? 俺はお前だ。そしてお前は俺でもある。考えることがわかるのは当然だろう?」
「そう言われてもな……」
怪しくはあるが完全に信じられねえわけでもねえのが厄介だな。
「まあ、信じて貰わなかろうが関係ない。俺も必要な情報を与えられれば十分なんだからな」
「必要な情報だと?」
「ああ。俺がこの世界を、リーシャを救うための情報だ」
「何だと?」
コイツ、リーシャのことまで知っているのか。
「リーシャを救うってのはどういうことだ」
「単刀直入に言うが、リーシャは俺の……お前の力不足で死ぬこととなる」
「……は? なんでわかるんだ? まるで未来が分かっているみたいな言い方じゃねえか」
「わかるさ。なぜなら俺は、いや俺たちは……何度も世界を繰り返しているのだからな」
……世界を繰り返している?
「へぇ~根源龍を倒すなんてやるじゃない」
「随分と余裕だな。これでもう一つにはなれないはずだが?」
根源龍を倒したってのに奴はかなり余裕層だった。まだ何か隠していやがるのか?
「別に一つになるのに根源龍が生きている必要は無いしねえ」
「何?」
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「ショータ様!?」
リーシャの叫び声。振り向くと倒したはずの根源龍が起き上がっていた。
「クソッどうなってやがる!」
「根源龍は名の通り世界の根源に触れた存在。そんな者がそう簡単に死ぬとでも思っていたのかい?」
確かにさっきまで奴の魔力反応は消えていたはずだ。それに回復能力も停止していた。この短い間に生き返ったとしか考えられねえ。
「何度でも倒せば良いだけの話だ!」
「そうはさせない」
「あぐぁッッ!?」
チッ、深淵龍の奴いつの間にここまで近づいていやがったんだ!?
深淵龍に噛みつかれ片腕を持っていかれちまったがまだ戦える。極龍ほどじゃないが回復能力には俺だって自信があるんだ。
「うおぉぉっ!!」
「おっと、まだそれだけ動けるのか。なら、これならどうかな?」
「うぐっ……!」
二体の龍に攻撃され、だんだんと傷が増えて行く。受けるダメージの方が回復能力を上回っちまっている。やはり根源龍と深淵龍の二体に囲まれたんじゃ流石に分が悪いか……。
「とどめ……と行きたいところだけど、これで終わらせたらつまらないよねえ」
「ひぃっ!?」
「リーシャ……!!」
深淵龍はリーシャの元に向かって行く。
「待て……やめろ……!」
「待てと言われて待つ奴はいないよねえ?」
「やめて……来ないでください……」
「リーシャ、こっちに……!」
体が動かない。奴を止めることも出来ない。だがリーシャをここまで来させられれば、俺の身を犠牲にして奴らから守ることは出来る……。
「こっちだ……!」
リーシャは深淵龍の攻撃を躱しながらこちらへと駆け寄って来た。もう少しだ。もう少しで手が届く。
「ショータ様!」
「グオオオォォォォ!!」
突然のことだった。あとほんの少しで手が届くという所で根源龍が現れ、リーシャを喰った。
「リーシャ……?」
根源龍の口から肉の裂ける音と骨が砕ける音が聞こえてくる。さっきまでリーシャだったものが咀嚼されている。
「……ぁ?」
「はっはっは! 目の前で大事な人を喰われた気分はどうかなあ? いやあ今の君の顔、最高過ぎるよお!」
目の前に外に取り残されたのであろうリーシャの腕が転がっている。あの時ベッドで俺の頭を撫でていた腕。俺のために料理を作っていた腕。俺を抱きしめてくれた腕。その腕はもう絶対に動くことは無い。……リーシャはいなくなった。時間が経つにつれて、その事実が色濃く俺の中へと刻み込まれていく。
と同時に、何か黒い感情が渦巻いて行くのを感じる。
「はっはっは……さて。良い顔も見せてもらったし、そろそろ終わらせようか」
怒りが、恨みが、悲しみが、俺の中で増幅されていくのを感じる。そんな負の感情に呼応するように、ドス黒い魔力が奥底から湧いてくるのがわかる。
「……うん? 何だ、何が起こっている……? どうして君から根源龍の魔力が出ているんだ……!?」
意識がだんだんと薄らいでいく……。深淵龍が何か言っているが上手く聞き取れない。頭が働かない。体が上手く動かせない。まるで体の指揮権を何かに奪われているような感覚だ……。
「不味い、このままだと私も飲み込まれ……」
意識が、記憶が保てない……。俺は……俺は何だ……?
――――――
「うぐぐぐ……貴様ら人如きに我がやられるだと……!! そんなことはありえん! 絶対にあってはならないのだ!!」
「はぁ……はぁ……だが、実際に俺の方が優勢だってのは変わらねえ事実だろうがよ……!」
何だ……? 聞き覚えのある声が……。
「潤也……正之……お前たちが残してくれた力と共に絶対にヤツを倒す! だから、どうか見守っていてくれ……! うおぉぉぉぉ!!」
潤也……正之……聞いたことのある名前だ。この名を聞くと心の奥がざわつく。この二人は俺にとって何なんだ……?
「人如きにィ! 人如きにこの我がァァァ!!」
魔力が薄れて行く。俺はやっと消えられるのか。……だがこのまま消えてはいけない気がする。何か大事なことを忘れている。そんな気が……。いや、確かに思い出さないと行けない人がいる気がする。約束をした記憶がある。絶対に忘れてはいけない約束を。
……魔力が弱くなっていくにつれて、だんだんと意識がはっきりとしてきた。同時に記憶が少しづつ繋がっていく。朧気だった記憶が徐々にはっきりとしていく。
……そうだ。潤也も正之も忘れてはいけない存在だ。共に戦った戦友であり仲間だった。何故今まで忘れていたんだ……!
「ぐふっ……我もこれまでか……だが!」
それだけじゃない。向こうの世界での出会いも忘れちゃあいけないことだった。リーシャを……絶対に守るって約束したのに俺は……。待て、ということは……淵源の理は俺自身……なのか? 俺は俺自身の手で多くの人々を……アイツらを……殺した?
うっ……ぐ……抑えろ、負の感情に支配されるな……! まだだ、まだ自我を失うわけには行かねえ!
「せめて貴様だけは……貴様だけはこのまま生かしては帰さん!!」
あの時俺はここで異世界に転移させられた。恐らくあれは、過去の俺がやったことだ。なら、今俺がやるべきことは決まっている。目の前にいる過去の俺自身をあの世界に送り込む……! どういう訳かはわからねえがやり方は自然とわかっている。リーシャを頼んだぞ、俺……!!
「ぐ……うわぁぁぁぁ!?」
はぁ……魔力は完全に尽きたか。淵源の理も俺の意識も、完全に消え去るまでそう長くは無いな。……にしても、まさか俺があの憎き淵源の理の正体だったなんてな。……潤也、正之、それにリーシャ。このまま消え去ってしまう俺を、罪を償うことなく消滅する俺を、どうか許してくれ。
――――――
……はっ、今のは!?
「気が付いたか佐倉井翔太」
「アンタは……俺か……?」
気が付いたら謎の空間にいた……ってだけじゃなく、目の前に俺自身がいやがる。一体どういう状況だこれは? 幻覚の類か? それともヤバイ薬でもやっちまったのか俺は?
「今見てもらったのは前回の俺の記憶だ」
「前回……」
何を言っているんだこいつは。
「まだ信じていないようだな」
「それはそうだろうが。誰がこんな怪しい場所にいる怪しい人物の怪しい話を信じろと?」
「そうか。だが現に今アンタの目の前にいる俺は、本来の俺の姿をしている。これが何を示しているかわかるか」
言われて気づいたが、確かに今目の前にいる俺はこの世界に来る前の、男としての俺の姿だ。当然だがこの世界で俺の元の姿を知る者はいない。……だがそれは記憶を読む能力などが無けりゃあって話だ。
「確かに記憶を読む能力があれば可能ではあるだろうな」
「うわ、なんでわかるんだよ。お前の今の行動がもろにそれじゃねえか」
「そうか? 俺はお前だ。そしてお前は俺でもある。考えることがわかるのは当然だろう?」
「そう言われてもな……」
怪しくはあるが完全に信じられねえわけでもねえのが厄介だな。
「まあ、信じて貰わなかろうが関係ない。俺も必要な情報を与えられれば十分なんだからな」
「必要な情報だと?」
「ああ。俺がこの世界を、リーシャを救うための情報だ」
「何だと?」
コイツ、リーシャのことまで知っているのか。
「リーシャを救うってのはどういうことだ」
「単刀直入に言うが、リーシャは俺の……お前の力不足で死ぬこととなる」
「……は? なんでわかるんだ? まるで未来が分かっているみたいな言い方じゃねえか」
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……世界を繰り返している?
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