47 / 56
47 暴れる極龍
しおりを挟む
極龍……か。極水龍の話によりゃあアイツは封印されていたはずだが。
「何故極龍が暴れているのかって顔だな」
「ああ。彼は極水龍殿たちの仲間なんだろう? ……まさか洗脳されちまったってのか?」
「そのまさかだ。極龍は龍の巫女であるギルド長の体に魂を宿すことで復活を果たしたんだが、まさかその極龍が洗脳されちまうとはな。対策はしていたはずだが駄目だったか……」
龍の巫女ってのが何だかわからねえが、とにかくなんやかんやあって極龍が洗脳されたってことだな。今はそれだけわかれば良い。しかし対策したにも関わらず洗脳されたってのは厄介だな。状況次第じゃ極水龍も危ないってことだ。今ここで極水龍までやられたら流石に不味いぜ。
「ギリギリのところだったが、ショータ殿が戻ってきてくれて良かった。極龍と一緒に軍勢が攻めて来て、どうにもならなかったんだ。民の避難は済んでいたが、その避難先も今こうして襲われている。このまま攻められ続けたら俺だけでは守り切れなかったところだ」
「すまない。もっと早く戻ってこられていれば……」
「良いんだ。元はと言えば俺があの通信を罠だと気づいていれば……いや、今は目の前の事に集中しよう」
ああそうだ。国はあの状態だが、避難が済んでいるのなら民は残っている。最悪一からやり直すことは出来るんだ。つまりこここそが最終防衛線。正真正銘ここで守り切らねえと俺たちの負けだ。
「行くぞ!」
「ああ!」
極水龍と左右に分かれて飛んだ。左右から同時に攻撃すれば少なくともどちらかへの対処は遅れるはずだ。
「ぬぁっ!?」
しかしそんな考えは容易く打ち砕かれた。俺と極雷龍による攻撃を極龍は同時に対処してきたのだ。速さも火力も申し分ない強力な一撃だったはずだ。
「ふぅ……こいつは一筋縄じゃあ行かねえか」
「極龍は俺たちプライムドラゴンの中でも、一番魔力の扱いに長けているからな。魔力の流れで俺たちの行動を察知しているんだろう」
「ならどうすりゃ良い……魔力無しでの攻撃はとてもじゃないが通用するとは思えねえ」
奴が魔力を元に俺たちの行動を察知しているのなら、どんな攻撃をしようが魔力が絡んでいる限り奴には致命傷を与えることは出来ないだろうな。しかし魔力を絡めない攻撃で倒せるほどに余裕な相手じゃあねえのは確実だ。クソッ……。
「オオォォォォ……!!」
「くっ……魔力が集まっている……」
「不味い、あれは極龍の持つ攻撃の中でもかなり火力が高い……! まともに受ければ俺もショータ殿もただではすまん!」
「そうは言っても、避けたところで向こうの避難民はどうなる!?」
俺たちの後方には王国の人たちが避難している。バリアは張ってあるみたいだが、極水龍の焦り具合からして恐らくこの攻撃は耐えられないだろう。何よりあそこにはリーシャがいる。絶対に守って見せると約束したんだ。……ならすることは一つ。
「獣宿し『蝕命』!!」
「無理だショータ殿!」
「極水龍殿は離れてくれ! あの攻撃は俺が抑える!」
極水龍を突き飛ばして攻撃圏内と思われる範囲から出した。蝕命を使えば魔力自体は霧散させられるはずだ。プライムドラゴンは属性そのものを操るから、流石にノーダメージと言うわけには行かねえだろうがな……。だがそれでも、やるしかねえんだ。
「ウォォォォォ!!」
「ぐっ……あぁ?」
極龍が放った攻撃はどうやら蝕命によって全て霧散させられたようだった。
「どういうことだ……?」
「今のは一体……」
「ウゥゥゥ……」
極龍自身もこの状況には納得していないようだ。
「一瞬で魔力が消えたのか……? だがそんなこと、一体どうやって」
「なあ、極龍の攻撃には何の属性が含まれているんだ? 俺の力は魔力は無効化できるが属性は無効化出来ないはずなんだ。プライムドラゴンは属性そのものを操るんなら今のはおかしい……」
「何だって? ま、まあいい。彼は属性は使えない。代わりに魔力の扱いに長けていて、ほぼ無限に近い魔力を持っているんだ」
属性を持っていない……? なるほど、それで攻撃を完全に霧散させられたのか。
「それよりも魔力を無効化と言うのは?」
「あ、ああ。俺の持つ力の一つに魔力を吸って霧散させる力があるんだ。こっちだとマナツカミってのに似た力があったか」
「そういうこと……なのか? だがあれほどの魔力を……まあ、ショータ殿がそう言うならそれで良いか。そう言う事にしておこう」
「それよりも、アイツがほぼ無限の魔力を持っているってのは本当なのか?」
極水龍は確かに、ほぼ無限の魔力を持つと言っていた。仮にそうだったとしたら、かなり厄介な……いや、厄介どころじゃねえ。勝ち目がないと言っても良いんじゃないか?
「確かにそうだ。極龍は体内に魔力を半永久的に生み出せる魔石を持っていてな。それによる膨大な魔力を使って身体能力や回復能力も上昇させているんだ。だから属性は使えないがその分を十分に補える能力がある」
「なるほど。ならその魔石さえどうにか出来れば良いってことだな」
魔力を生み出す魔石ってんなら、魔力探知で反応が出るはず……ビンゴ! あの場所さえぶち抜けば……!
「獣宿し『天雷』」
「オオオォォォ!! ウガアァァ!」
極龍は俺が何をしようとしているのか気付いたのか攻撃を仕掛けてきた。直接自身の命に関わることだからか今まで以上に本気で攻めて来ている。だが天雷であれば何とか避けられる……!
「ここだァ!!」
魔力を集め、光の束として放った。
「グァァァッッ……!!」
魔力探知で魔石があると思わしき場所を吹き飛ばした。ピンポイントで攻撃出来たようで、魔力を生み出せると言う魔石を体外に吹き飛ばすことに成功した。これでヤツの力を大きく削げるはずだ。
「おお、流石は何度も何度も私たちの邪魔をして来た者だけあるねえ」
「てめえは……!」
聞き覚えのある声。人をイラつかせることに特化したようなこの声。忘れもしない……あの学者のそれだ。
「せっかく極龍を洗脳出来たのに、もうやられちゃったよ……なんて、これこそが目的だったんだよね」
「何だと?」
奴がそう言った瞬間、地面から何かが飛び出し極龍の魔石を飲み込んだ。
「なッ……!?」
「さあ、フレイムオリジンよ。さらなる根源へと至れ……!」
極龍を飲み込んだのはフレイムオリジンだった。しかしその体はボロボロであり、纏う炎は今にも消え入りそうな程に弱々しくなっている。だがその様子もすぐに無くなり、奴は以前見た時よりもさらに禍々しい姿へと変化した。
「ふふっはっはっは! これでまた根源へと近づいた! ……君のおかげだよショータ、ありがとう。フレイムオリジンでは無理やり受肉させた極龍には勝てなかったんだ。魔石が欲しかったんだけど、勝てないんじゃどうしようもなかったからねえ」
「……それで俺を利用したってことか」
「そうさ。君の力ならきっと極龍すらもどうにかするだろうと踏んでいた。だからその時を待っていたのさ」
チッ、またしても奴の思い通りってことかよ……!
「さあ、フレイムオリジン! さらなる強化を得たその力を見せてくれ!」
「ウガアアァア!!」
「くっ……!?」
奴は以前と同じように炎を生み出し俺へと飛ばして来た。動き自体はそう変わっていないようだが、とにかく量が多い。
「こっちだ!」
極水龍がフレイムオリジンの気を引き、自身に向けられる炎を水で消して行く。
「俺だって最上位種だ。その程度の炎、消してやろうぞ!」
極水龍はそう言って放たれ続ける炎を水で消していく。しかし口ではああ言っているが、フレイムオリジンが極龍の魔石を飲み込んだという事は彼の魔力量では絶対に勝てないだろう。……いや、きっとそれは本人でもわかっている。それでも精神で負ける訳には行かねえんだ。俺だって負けちゃいられねえ!
「獣宿し『蝕命』!」
ヤツの炎が属性魔法だってのは既にわかっている。蝕命で霧散できるのもな。だから蝕命の力を使って距離を詰めつつさっき飲み込んだ魔石をどうにかする……それしか勝ち目は無い。
「何故極龍が暴れているのかって顔だな」
「ああ。彼は極水龍殿たちの仲間なんだろう? ……まさか洗脳されちまったってのか?」
「そのまさかだ。極龍は龍の巫女であるギルド長の体に魂を宿すことで復活を果たしたんだが、まさかその極龍が洗脳されちまうとはな。対策はしていたはずだが駄目だったか……」
龍の巫女ってのが何だかわからねえが、とにかくなんやかんやあって極龍が洗脳されたってことだな。今はそれだけわかれば良い。しかし対策したにも関わらず洗脳されたってのは厄介だな。状況次第じゃ極水龍も危ないってことだ。今ここで極水龍までやられたら流石に不味いぜ。
「ギリギリのところだったが、ショータ殿が戻ってきてくれて良かった。極龍と一緒に軍勢が攻めて来て、どうにもならなかったんだ。民の避難は済んでいたが、その避難先も今こうして襲われている。このまま攻められ続けたら俺だけでは守り切れなかったところだ」
「すまない。もっと早く戻ってこられていれば……」
「良いんだ。元はと言えば俺があの通信を罠だと気づいていれば……いや、今は目の前の事に集中しよう」
ああそうだ。国はあの状態だが、避難が済んでいるのなら民は残っている。最悪一からやり直すことは出来るんだ。つまりこここそが最終防衛線。正真正銘ここで守り切らねえと俺たちの負けだ。
「行くぞ!」
「ああ!」
極水龍と左右に分かれて飛んだ。左右から同時に攻撃すれば少なくともどちらかへの対処は遅れるはずだ。
「ぬぁっ!?」
しかしそんな考えは容易く打ち砕かれた。俺と極雷龍による攻撃を極龍は同時に対処してきたのだ。速さも火力も申し分ない強力な一撃だったはずだ。
「ふぅ……こいつは一筋縄じゃあ行かねえか」
「極龍は俺たちプライムドラゴンの中でも、一番魔力の扱いに長けているからな。魔力の流れで俺たちの行動を察知しているんだろう」
「ならどうすりゃ良い……魔力無しでの攻撃はとてもじゃないが通用するとは思えねえ」
奴が魔力を元に俺たちの行動を察知しているのなら、どんな攻撃をしようが魔力が絡んでいる限り奴には致命傷を与えることは出来ないだろうな。しかし魔力を絡めない攻撃で倒せるほどに余裕な相手じゃあねえのは確実だ。クソッ……。
「オオォォォォ……!!」
「くっ……魔力が集まっている……」
「不味い、あれは極龍の持つ攻撃の中でもかなり火力が高い……! まともに受ければ俺もショータ殿もただではすまん!」
「そうは言っても、避けたところで向こうの避難民はどうなる!?」
俺たちの後方には王国の人たちが避難している。バリアは張ってあるみたいだが、極水龍の焦り具合からして恐らくこの攻撃は耐えられないだろう。何よりあそこにはリーシャがいる。絶対に守って見せると約束したんだ。……ならすることは一つ。
「獣宿し『蝕命』!!」
「無理だショータ殿!」
「極水龍殿は離れてくれ! あの攻撃は俺が抑える!」
極水龍を突き飛ばして攻撃圏内と思われる範囲から出した。蝕命を使えば魔力自体は霧散させられるはずだ。プライムドラゴンは属性そのものを操るから、流石にノーダメージと言うわけには行かねえだろうがな……。だがそれでも、やるしかねえんだ。
「ウォォォォォ!!」
「ぐっ……あぁ?」
極龍が放った攻撃はどうやら蝕命によって全て霧散させられたようだった。
「どういうことだ……?」
「今のは一体……」
「ウゥゥゥ……」
極龍自身もこの状況には納得していないようだ。
「一瞬で魔力が消えたのか……? だがそんなこと、一体どうやって」
「なあ、極龍の攻撃には何の属性が含まれているんだ? 俺の力は魔力は無効化できるが属性は無効化出来ないはずなんだ。プライムドラゴンは属性そのものを操るんなら今のはおかしい……」
「何だって? ま、まあいい。彼は属性は使えない。代わりに魔力の扱いに長けていて、ほぼ無限に近い魔力を持っているんだ」
属性を持っていない……? なるほど、それで攻撃を完全に霧散させられたのか。
「それよりも魔力を無効化と言うのは?」
「あ、ああ。俺の持つ力の一つに魔力を吸って霧散させる力があるんだ。こっちだとマナツカミってのに似た力があったか」
「そういうこと……なのか? だがあれほどの魔力を……まあ、ショータ殿がそう言うならそれで良いか。そう言う事にしておこう」
「それよりも、アイツがほぼ無限の魔力を持っているってのは本当なのか?」
極水龍は確かに、ほぼ無限の魔力を持つと言っていた。仮にそうだったとしたら、かなり厄介な……いや、厄介どころじゃねえ。勝ち目がないと言っても良いんじゃないか?
「確かにそうだ。極龍は体内に魔力を半永久的に生み出せる魔石を持っていてな。それによる膨大な魔力を使って身体能力や回復能力も上昇させているんだ。だから属性は使えないがその分を十分に補える能力がある」
「なるほど。ならその魔石さえどうにか出来れば良いってことだな」
魔力を生み出す魔石ってんなら、魔力探知で反応が出るはず……ビンゴ! あの場所さえぶち抜けば……!
「獣宿し『天雷』」
「オオオォォォ!! ウガアァァ!」
極龍は俺が何をしようとしているのか気付いたのか攻撃を仕掛けてきた。直接自身の命に関わることだからか今まで以上に本気で攻めて来ている。だが天雷であれば何とか避けられる……!
「ここだァ!!」
魔力を集め、光の束として放った。
「グァァァッッ……!!」
魔力探知で魔石があると思わしき場所を吹き飛ばした。ピンポイントで攻撃出来たようで、魔力を生み出せると言う魔石を体外に吹き飛ばすことに成功した。これでヤツの力を大きく削げるはずだ。
「おお、流石は何度も何度も私たちの邪魔をして来た者だけあるねえ」
「てめえは……!」
聞き覚えのある声。人をイラつかせることに特化したようなこの声。忘れもしない……あの学者のそれだ。
「せっかく極龍を洗脳出来たのに、もうやられちゃったよ……なんて、これこそが目的だったんだよね」
「何だと?」
奴がそう言った瞬間、地面から何かが飛び出し極龍の魔石を飲み込んだ。
「なッ……!?」
「さあ、フレイムオリジンよ。さらなる根源へと至れ……!」
極龍を飲み込んだのはフレイムオリジンだった。しかしその体はボロボロであり、纏う炎は今にも消え入りそうな程に弱々しくなっている。だがその様子もすぐに無くなり、奴は以前見た時よりもさらに禍々しい姿へと変化した。
「ふふっはっはっは! これでまた根源へと近づいた! ……君のおかげだよショータ、ありがとう。フレイムオリジンでは無理やり受肉させた極龍には勝てなかったんだ。魔石が欲しかったんだけど、勝てないんじゃどうしようもなかったからねえ」
「……それで俺を利用したってことか」
「そうさ。君の力ならきっと極龍すらもどうにかするだろうと踏んでいた。だからその時を待っていたのさ」
チッ、またしても奴の思い通りってことかよ……!
「さあ、フレイムオリジン! さらなる強化を得たその力を見せてくれ!」
「ウガアアァア!!」
「くっ……!?」
奴は以前と同じように炎を生み出し俺へと飛ばして来た。動き自体はそう変わっていないようだが、とにかく量が多い。
「こっちだ!」
極水龍がフレイムオリジンの気を引き、自身に向けられる炎を水で消して行く。
「俺だって最上位種だ。その程度の炎、消してやろうぞ!」
極水龍はそう言って放たれ続ける炎を水で消していく。しかし口ではああ言っているが、フレイムオリジンが極龍の魔石を飲み込んだという事は彼の魔力量では絶対に勝てないだろう。……いや、きっとそれは本人でもわかっている。それでも精神で負ける訳には行かねえんだ。俺だって負けちゃいられねえ!
「獣宿し『蝕命』!」
ヤツの炎が属性魔法だってのは既にわかっている。蝕命で霧散できるのもな。だから蝕命の力を使って距離を詰めつつさっき飲み込んだ魔石をどうにかする……それしか勝ち目は無い。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おじさんが異世界転移してしまった。
明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる