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17 協力者
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目の前に舞っている何か。普通に考えれば空気中のゴミとかそんなところだろうが、今この状況においては違うだろうな。この光るものに触れたフレイムドラゴンロードの体が徐々に溶けていやがるんだから。
牙や骨が残っている辺り、有機物を溶かす性質を持っているってとこか。もし当たっていれば金属質の剛鎧で無い今の俺はかなりやばかったかもしれねえ。
「……誰だ?」
引っ張られた先よりもさらに奥から何者かの気配が近づいてくる。だが殺意はない。恐らく俺を引っ張った張本人だろうか。
「危ない所だったな」
「その恰好は……国に入る時のあの衛兵か」
駆け寄って来たのはこの獣王国に入る時に検査を行っていた衛兵だった。
「まさかあのフレイムドラゴンロードを倒すとはね。どうやって対処しようか考えていたけど、先を越されてしまったみたいだな」
「うん? もしかしてアンタもあのドラゴンを倒そうとしていたのか? ということは……」
「君の言いたいことは概ねわかるが、ひとまずここから離れよう。ヤツらの兵器は厄介だからね」
兵器ってのはあの光る何かのことか。確かにあれは厄介だ。さっさとこの場から離れた方が良いってのは俺も同意だな。
衛兵に案内されたのは王城の近くにある小屋……の地下だった。明らかに外とは作りの違う厚い壁はまるでシェルターみたいだ。何となく読めてきたぞ。さっきの話的に恐らくここは基地か何かなんだろう。
「とりあえずそこら辺にでも座っていてくれ」
「じゃあ遠慮なく」
ちょうど良さそうな木箱があったからその上に座る。衛兵は奥の方へと入っていった。ここまで来て変なことされたりしねえよな?
数分経っただろうか。衛兵は両手にカップを持って出てきた。
「どうぞ」
「お、おう。ありがとうな」
渡して来たのはやや熱めのホットミルクだった。彼は獣人だからと言って猫舌と言うわけでは無いみたいだな。
「さて、それじゃあ本題に入ろうか。いきなりで申し訳ないが私たちに協力してほしい」
「協力ね。具体的にはどんな?」
内容次第ではある。恐らく彼は俺と同じように裏で動いている輩に対抗するために動いているんだろう。だがだからと言って問答無用で協力する程俺はお人好しでは無い。
「数か月前にこの国に炎龍様がやってきたんだ。どうやら龍種を洗脳している輩がいたようでね。その対策のために国王と共に動いていたみたいなんだけど……ある時急に姿を消したんだ」
フレイムドラゴンロードは地下の研究施設にいるって言っていたな。恐らくその時に捕まえられるなり洗脳されるなりされたんだろうな。ただそれだと極水龍と極炎龍の通信が途絶えたのがつい最近ってのが引っかかる。
「それ以降何かがおかしくなったんだ」
「おかしくなったとは?」
「王国内の住民が時折行方不明になるんだ。それも定期的に。明らかに何か良くないことが起こっている。そう考えた俺は独自に動いて情報を集めた。するととんでもない情報に行きついたんだ。国王が既に死んでいるっていう情報にね」
これもフレイムドラゴンロードが言っていた国王のフリをしていたっていうあれか。
「そこから少ないながらも仲間を集めて色々と動いてはいたんだけど、獣人がいくら集まったところで戦力的には全く届かなくてね。どうしようかと考えていたところで君が現れたのさ」
「それで俺に協力してほしいということか。戦力確保のために」
「そう。さっきの戦いを見させてもらって、これはもう引き入れるしかないって思ったんだ」
話におかしい所は無い。あのドラゴンの言っていたこととも矛盾しない。それにさっきは自分の身も危ないだろうに俺を助けてくれた。恐らくこの人は嘘を言ってはいない。俺も情報が欲しいし、ここは協力しておくのが一番効率的か。
「わかった協力しよう。それと名乗って無かったから今言うが、俺は翔太だ。よろしくな」
「助かる! おっと、私も名乗り遅れていたな。申し訳ない。私はアルフィーと言う。是非これからよろしく頼むよ」
よし、ひとまず協力者を確保出来たのは大きい。一人では限界が来るかもしれないしな。
「それで君が良ければなんだが、この基地内に住んでくれないか? 情報共有をすぐに行えるようにしたいってのもあるが、何よりそれぞれ散らばっているメンバーが一々集まるってのはリスクが大きい」
「良いのか? 俺としては助かるが」
「ああ。こちらも君のような強き者が居てくれると助かるんだ」
「ならこの一件が解決するまではお世話になろうかね」
裏から国を牛耳っている輩がいるとなると宿屋に泊まるのも怖いからな。安全に寝られそうな場所が確保できるのは願っても無い幸運だ。
「では少し待っていてくれ。物置にしている部屋を片付けてくる」
そう言ってアルフィーはさっきとは別の方へと歩いて行った。恐らく向こうにある部屋が俺の部屋になるんだろう。
十数分が経っただろうか。突然地上への扉が開き何者かが入って来た。まあ何者も何もアルフィーの仲間だろうけど。ただそうなると困ることがある。アルフィーの仲間にとって、今の俺は完全に部外者だからな。
「な、なんだお前は!!」
当然こうなる。基地の中に入り込んでいる見知らぬ存在。彼らにとってそれは死活問題になるだろう。
「お前は何者だ……」
「あー……。アルフィーに連れられてここに来たって言えばわかるか?」
「リーダーの名を知っている?」
「ああ。彼が俺に協力してほしいってここに連れてきたんだ。だから俺は決して怪しいもんじゃないぞ」
怪しいもんじゃないぞって怪しいもんが言ったところで何の効果も無いけどな。怪しいもんは皆そう言うんだ。
「簡単には信じられないな。いいか、妙な動きをした瞬間に殺す」
血気盛んと言うか殺意盛り盛りと言うか……まあそうなっても仕方が無い状況なのは俺にもわかる。
「ダグラス、どうした? って何だお前は!」
もう一人降りてきた。その反応はさっきも見たよ。
「俺はリーダーに確認しに行く。お前はここで待っていろ。クラーク、こいつが妙な動きをしたらすぐに知らせろ」
「わかった」
「アルフィーなら物置にいったみたいだぜ」
一応言っておく。聞いてくれるかはわからないけどな。
「おお帰ってたのか」
アルフィーの声が聞こえてきた。どうやらこの基地にはプライバシーというものは無いに等しいみたいだ。
「あの者はリーダーが連れてきたのですか?」
「ああ、彼女か。そうだよ。彼女はとんでもない戦闘力を持っているからね。彼女が居ればきっとヤツらを壊滅させられる」
彼女……ね。つい忘れがちになる。元の体に戻る方法も探さないといけないな。
「確認が取れた。リーダーが言うのなら俺たちは信用するだけだ。だが生半可な気持ちでここにいることはリーダーが許しても俺が許さない。肝に銘じておけ」
一応認められたっぽいけど、完全には信用してくれないみたいだな。別にそれでもいいが。あくまで協力関係ってだけだしな。
結局それ以降は変なことも無く夜を迎えた。
にしても落ち着いて寝られるのも数日ぶりだ。結局あの村ではまともに寝られなかったからな。獣宿しの力があればある程度睡眠をとらなくても何とかなるが、それでも全くデメリットが無い訳じゃねえから今日は存分に寝させてもらおう。
あー明日以降はかなり忙しくなりそうだぜ。出来ればさっさと解決したいもんだが、研究施設の入り口がわからない以上はどうにもできない。だからまずはその情報を集めないといけねえ。とは言え、昼間襲って来たヤツが恐らく敵の親玉なりに俺たちのことは伝えているはずだからな。きっと向こうからやって来るだろう。
よし、明日の事は明日考えよう。とにかく今日はもう寝るぜ。おやすみ。
牙や骨が残っている辺り、有機物を溶かす性質を持っているってとこか。もし当たっていれば金属質の剛鎧で無い今の俺はかなりやばかったかもしれねえ。
「……誰だ?」
引っ張られた先よりもさらに奥から何者かの気配が近づいてくる。だが殺意はない。恐らく俺を引っ張った張本人だろうか。
「危ない所だったな」
「その恰好は……国に入る時のあの衛兵か」
駆け寄って来たのはこの獣王国に入る時に検査を行っていた衛兵だった。
「まさかあのフレイムドラゴンロードを倒すとはね。どうやって対処しようか考えていたけど、先を越されてしまったみたいだな」
「うん? もしかしてアンタもあのドラゴンを倒そうとしていたのか? ということは……」
「君の言いたいことは概ねわかるが、ひとまずここから離れよう。ヤツらの兵器は厄介だからね」
兵器ってのはあの光る何かのことか。確かにあれは厄介だ。さっさとこの場から離れた方が良いってのは俺も同意だな。
衛兵に案内されたのは王城の近くにある小屋……の地下だった。明らかに外とは作りの違う厚い壁はまるでシェルターみたいだ。何となく読めてきたぞ。さっきの話的に恐らくここは基地か何かなんだろう。
「とりあえずそこら辺にでも座っていてくれ」
「じゃあ遠慮なく」
ちょうど良さそうな木箱があったからその上に座る。衛兵は奥の方へと入っていった。ここまで来て変なことされたりしねえよな?
数分経っただろうか。衛兵は両手にカップを持って出てきた。
「どうぞ」
「お、おう。ありがとうな」
渡して来たのはやや熱めのホットミルクだった。彼は獣人だからと言って猫舌と言うわけでは無いみたいだな。
「さて、それじゃあ本題に入ろうか。いきなりで申し訳ないが私たちに協力してほしい」
「協力ね。具体的にはどんな?」
内容次第ではある。恐らく彼は俺と同じように裏で動いている輩に対抗するために動いているんだろう。だがだからと言って問答無用で協力する程俺はお人好しでは無い。
「数か月前にこの国に炎龍様がやってきたんだ。どうやら龍種を洗脳している輩がいたようでね。その対策のために国王と共に動いていたみたいなんだけど……ある時急に姿を消したんだ」
フレイムドラゴンロードは地下の研究施設にいるって言っていたな。恐らくその時に捕まえられるなり洗脳されるなりされたんだろうな。ただそれだと極水龍と極炎龍の通信が途絶えたのがつい最近ってのが引っかかる。
「それ以降何かがおかしくなったんだ」
「おかしくなったとは?」
「王国内の住民が時折行方不明になるんだ。それも定期的に。明らかに何か良くないことが起こっている。そう考えた俺は独自に動いて情報を集めた。するととんでもない情報に行きついたんだ。国王が既に死んでいるっていう情報にね」
これもフレイムドラゴンロードが言っていた国王のフリをしていたっていうあれか。
「そこから少ないながらも仲間を集めて色々と動いてはいたんだけど、獣人がいくら集まったところで戦力的には全く届かなくてね。どうしようかと考えていたところで君が現れたのさ」
「それで俺に協力してほしいということか。戦力確保のために」
「そう。さっきの戦いを見させてもらって、これはもう引き入れるしかないって思ったんだ」
話におかしい所は無い。あのドラゴンの言っていたこととも矛盾しない。それにさっきは自分の身も危ないだろうに俺を助けてくれた。恐らくこの人は嘘を言ってはいない。俺も情報が欲しいし、ここは協力しておくのが一番効率的か。
「わかった協力しよう。それと名乗って無かったから今言うが、俺は翔太だ。よろしくな」
「助かる! おっと、私も名乗り遅れていたな。申し訳ない。私はアルフィーと言う。是非これからよろしく頼むよ」
よし、ひとまず協力者を確保出来たのは大きい。一人では限界が来るかもしれないしな。
「それで君が良ければなんだが、この基地内に住んでくれないか? 情報共有をすぐに行えるようにしたいってのもあるが、何よりそれぞれ散らばっているメンバーが一々集まるってのはリスクが大きい」
「良いのか? 俺としては助かるが」
「ああ。こちらも君のような強き者が居てくれると助かるんだ」
「ならこの一件が解決するまではお世話になろうかね」
裏から国を牛耳っている輩がいるとなると宿屋に泊まるのも怖いからな。安全に寝られそうな場所が確保できるのは願っても無い幸運だ。
「では少し待っていてくれ。物置にしている部屋を片付けてくる」
そう言ってアルフィーはさっきとは別の方へと歩いて行った。恐らく向こうにある部屋が俺の部屋になるんだろう。
十数分が経っただろうか。突然地上への扉が開き何者かが入って来た。まあ何者も何もアルフィーの仲間だろうけど。ただそうなると困ることがある。アルフィーの仲間にとって、今の俺は完全に部外者だからな。
「な、なんだお前は!!」
当然こうなる。基地の中に入り込んでいる見知らぬ存在。彼らにとってそれは死活問題になるだろう。
「お前は何者だ……」
「あー……。アルフィーに連れられてここに来たって言えばわかるか?」
「リーダーの名を知っている?」
「ああ。彼が俺に協力してほしいってここに連れてきたんだ。だから俺は決して怪しいもんじゃないぞ」
怪しいもんじゃないぞって怪しいもんが言ったところで何の効果も無いけどな。怪しいもんは皆そう言うんだ。
「簡単には信じられないな。いいか、妙な動きをした瞬間に殺す」
血気盛んと言うか殺意盛り盛りと言うか……まあそうなっても仕方が無い状況なのは俺にもわかる。
「ダグラス、どうした? って何だお前は!」
もう一人降りてきた。その反応はさっきも見たよ。
「俺はリーダーに確認しに行く。お前はここで待っていろ。クラーク、こいつが妙な動きをしたらすぐに知らせろ」
「わかった」
「アルフィーなら物置にいったみたいだぜ」
一応言っておく。聞いてくれるかはわからないけどな。
「おお帰ってたのか」
アルフィーの声が聞こえてきた。どうやらこの基地にはプライバシーというものは無いに等しいみたいだ。
「あの者はリーダーが連れてきたのですか?」
「ああ、彼女か。そうだよ。彼女はとんでもない戦闘力を持っているからね。彼女が居ればきっとヤツらを壊滅させられる」
彼女……ね。つい忘れがちになる。元の体に戻る方法も探さないといけないな。
「確認が取れた。リーダーが言うのなら俺たちは信用するだけだ。だが生半可な気持ちでここにいることはリーダーが許しても俺が許さない。肝に銘じておけ」
一応認められたっぽいけど、完全には信用してくれないみたいだな。別にそれでもいいが。あくまで協力関係ってだけだしな。
結局それ以降は変なことも無く夜を迎えた。
にしても落ち着いて寝られるのも数日ぶりだ。結局あの村ではまともに寝られなかったからな。獣宿しの力があればある程度睡眠をとらなくても何とかなるが、それでも全くデメリットが無い訳じゃねえから今日は存分に寝させてもらおう。
あー明日以降はかなり忙しくなりそうだぜ。出来ればさっさと解決したいもんだが、研究施設の入り口がわからない以上はどうにもできない。だからまずはその情報を集めないといけねえ。とは言え、昼間襲って来たヤツが恐らく敵の親玉なりに俺たちのことは伝えているはずだからな。きっと向こうからやって来るだろう。
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