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15 ナイトウルフ
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「お前のような部外者に我らの邪魔はさせんぞ!!」
「おっと。流石は魔族の力だな……だが遅い!」
「ぐあっぁ!?」
クライムが魔族化した時と同じように、今の村長の身体能力も数十倍に跳ね上がっているようだ。だがそれでも俺には届かないな。
村長は俺に向かって何度も殴って来る。しかしその全てが遅い。遅すぎる。これなら簡単にカウンターを決められるぜ。
「何故だ……魔族と化せば敵などいないはずなのだ……!」
「残念ながら敵がいたみたいだな」
「ぐっ……ぬかせ!!」
怒りに身を任せただただ拳を振るう。それじゃあいつまでたっても俺は倒せないぜ。
このまま戦っていても時間の無駄だし、さっさと倒してしまうか。出来れば情報を聞き出したいところだが、生きたまま無力化できるかはわからないからな。
「獣宿し『炎龍』!!」
「ぐっぁああっぁああ熱いっ体が焼けるっぁあああぁぁあ!!」
魔族の体と言えど生物であることに変わりはねえ。やっぱり龍の炎には勝てないようだぜ。
「あっぁぁ……」
「さて、その魔族化の力を誰に貰ったのか……その辺のこと、全部吐いてもらおうか」
「ふざけるな……誰がお前なんかに」
強情な奴だ。力の差は圧倒的だとわかっているはずなのに、それでも口を割らねえつもりだな。なら仕方が無い。ミネラとの地下でのことを思い出しちまって気分が乗らねえが、拷問をするしかねえようだな。
「言わないのならお前の四肢を少しづつもいでいく。さあて、どこまで耐えられるかな」
「……何とでもするがいい。我らの野望の前にお前一人では何もできまいうぐああっぁああぁあ!! ふぅ……ふう……言わん、言わんぞ!!」
腕をもいだがやはり駄目か。それだけの覚悟がこの村長にはあるみたいだ。
「……」
「なんだ……?」
今、誰かに見られていたような気がしたが……。
「うっぅっぅあがっぁああ」
「おい、どうした!?」
クソっ何がどうなってやがる。突然村長が苦しみ出したが、今ここには俺たち以外は……いや、いる。確かに何かがいやがる。姿は見えないが確かに気配がする。
「……そこだ!」
「……気付いていたのか」
気配があるっぽいところに適当に石を投げてみたが、やっぱり誰かいやがったな。
「村長には悪いがここで死んでもらう。変に情報を吐かれても困るからね」
「うっぐうっぅあ……」
村長は泡を吹いて動かなくなった。遅効性の毒か何かだろうか。となるとコイツ、最初から村長を殺す気でいたみたいだな。
村長は『我らの野望』と言っていた。それに俺に拷問されていた時も何一つ言わないように覚悟を決めていた。きっとその野望とやらに自分も関わっていくつもりだったんだろうな。だが残念ながら、村長はただの使い捨ての道具でしか無かったわけだ。
「さて。計画は狂ってしまいましたが、儀式は強引にでも進めさせてもらおう」
「させるか!」
直感でしかねえが、今ここでコイツを自由にしたら不味い気がする。
「今更止めようとしてももう遅い。既に儀式は終わりを迎えているんだからな。念のためにお前以外の触媒を用意していて助かったよ」
「何だって……?」
「さあ、目覚めよナイトウルフ!! 我らの野望を果たすためにその力を見せてみるのだ!」
地面が揺れている。地震……じゃないみたいだな。一定間隔で振動が起こっている。まるで足音じゃねえか。
「ハハハッハァッもはや誰も止められまい! ついに我々の悲願、世界の浄化を成し遂げるのだ!」
「浄化だと?」
「そうだ! このような世界にもはや価値など無い!」
ヤツはローブを脱いで高笑いを始めた。今までローブを被っていてわからなかったが、獣人だったみたいだ。であれば同じ獣人を大量に生贄にするこの儀式を行ったってのはあまり気分のいい話じゃねえな。
「グルウウゥゥゥゥゥ!!」
「さあ、ナイトウルフよ! まずはあの者を消し去って見せよ!」
「ウガアアアァァ!」
「くっ……やるしかねえか」
情報を聞き出すにしてもまずはナイトウルフとか言うこの怪物をどうにかしねえとだな。
「グオォォ!」
「何だ、その程度か?」
出けえ図体に巨大な牙と爪。それに魔族化したクライムや村長に比べれば遥かに高い攻撃速度を持っている。逸話に語られるだけの怪物だとしてもおかしくは無い。だがそれでも……。
「俺には届かねえんだよ!」
「バ、バカな……ナイトウルフは伝説の魔獣のはずだ。このような獣人一人に敵わないなどそんなはずが……」
「獣宿し『炎龍』! 焼け崩れろォォ!!」
「グルアアッァアアアアァ……」
何と言うか呆気ないものだ。あれほどに恐ろしく語られていた逸話の怪物がこんなもんだってのか?
「さあ、もうお前を守るものは無い。持っている情報、全部吐いてもらおうかねぇ」
「ぅぐっ……我らの野望のために、一切の情報を渡すわけには行かない! アグァッ」
「な、何を!?」
舌を噛み切った……? いや違う、いくら舌を噛み切ろうが即死することは無い。こいつはまさか……。
死因を確かめるために口の中を確認したが、予想通り毒と思わしきカプセルを噛み砕いていた。村長と同じように泡を吹いている辺り、もう死んでいるだろう。何かしらの情報を得られると思った矢先にこれだ。これは思ったより厄介な組織を相手にしているのかもしれないな。
そうだ、せっかくだしナイトウルフの力もいただいておくかな。辛うじて生きていたナイトウルフに手を触れ、その能力を吸収。よし、獣宿し『夜影』の力を入手したぜ。
……うん? 獣宿し『夜影』……?
おかしいな、夜影は既に持っている力だ。今まで別の存在から同じ力を吸収するといったことは無かったが……。まあそんなこともあるか。とりあえずここにずっといるのも危なそうだしな。さっさと獣王国へと向かっちまおう。
『失敗だと?』
「はい。儀式には成功したのですが、何者かが召喚されたナイトウルフを倒したようです」
『そんなことがありえるか! ナイトウルフはドラゴンロードよりも遥かに高ランクの魔獣だぞ! 一体何者なんだそいつは!』
村の中を確認する存在が一人。その者は村の状況を通信相手に伝えているようだった。しかしその情報はどれもが想定外のものであるようで、酷く慌てているようだった。
「わかりません。私が村を確認した時には既に去っていました。また、担当していた同胞は自ら命を絶ったようです」
『ほう、毒のカプセルを使ったという事か。となるとその者は我らの情報を集めているということだろう。自ら死を選んだ勇敢な同胞には敬意を込めなければな』
「散っていった彼のためにも、必ずや世界の浄化を果たして見せましょう」
村の中を歩くその存在は口ではそう言っているが表情は一切動かしていない。まるで一切の感情が消えているかのようだった。
「村から足跡が一つ出ていたため、私はそれを追います」
「了解。何か新しい情報があれば伝えよ」
通信を終えたその存在は村を出て、翔太が残した足跡を追っていくのだった。
「うぉぉおおやっと着いた!」
やっととは言っても王国を出たのは数日前だが。まあその間にあったことが濃厚過ぎてな……。にしても中々デカい国だ。王国と同じように高い壁に囲まれているのはやはり外からの防衛用だろうな。今までの話からわかってはいるが、獣人には魔獣以外にも敵はいるみたいだしな。
国に入る時に少し過剰なボディタッチをされた気もするが、裏で色々と動いている輩がいる以上はまあ仕方が無いだろう。やたら耳を触られたのはきっとそういうことなんだろう。ちょっと気持ち良かったとか全然思ってねえからな。
極水龍から聞いた話によるとこの国にはプライムフレイムドラゴン……極炎龍がいるらしい。水を司る最上位種の極水龍と同じようにこっちは炎を司る最上位種のドラゴンみたいだからな。もし戦うことになると少し厄介だ。今まで獣宿し『炎龍』焼き尽くしてきたが恐らく極炎龍には効かないだろう。戦うことにならないことを願うぜ。
いきなり行って大丈夫かわからねえけど、とりあえず王城に行ってみるか。極水龍と同じように動いているのならきっと国のお偉いさんと話を付けているはずだしな。
「おっと。流石は魔族の力だな……だが遅い!」
「ぐあっぁ!?」
クライムが魔族化した時と同じように、今の村長の身体能力も数十倍に跳ね上がっているようだ。だがそれでも俺には届かないな。
村長は俺に向かって何度も殴って来る。しかしその全てが遅い。遅すぎる。これなら簡単にカウンターを決められるぜ。
「何故だ……魔族と化せば敵などいないはずなのだ……!」
「残念ながら敵がいたみたいだな」
「ぐっ……ぬかせ!!」
怒りに身を任せただただ拳を振るう。それじゃあいつまでたっても俺は倒せないぜ。
このまま戦っていても時間の無駄だし、さっさと倒してしまうか。出来れば情報を聞き出したいところだが、生きたまま無力化できるかはわからないからな。
「獣宿し『炎龍』!!」
「ぐっぁああっぁああ熱いっ体が焼けるっぁあああぁぁあ!!」
魔族の体と言えど生物であることに変わりはねえ。やっぱり龍の炎には勝てないようだぜ。
「あっぁぁ……」
「さて、その魔族化の力を誰に貰ったのか……その辺のこと、全部吐いてもらおうか」
「ふざけるな……誰がお前なんかに」
強情な奴だ。力の差は圧倒的だとわかっているはずなのに、それでも口を割らねえつもりだな。なら仕方が無い。ミネラとの地下でのことを思い出しちまって気分が乗らねえが、拷問をするしかねえようだな。
「言わないのならお前の四肢を少しづつもいでいく。さあて、どこまで耐えられるかな」
「……何とでもするがいい。我らの野望の前にお前一人では何もできまいうぐああっぁああぁあ!! ふぅ……ふう……言わん、言わんぞ!!」
腕をもいだがやはり駄目か。それだけの覚悟がこの村長にはあるみたいだ。
「……」
「なんだ……?」
今、誰かに見られていたような気がしたが……。
「うっぅっぅあがっぁああ」
「おい、どうした!?」
クソっ何がどうなってやがる。突然村長が苦しみ出したが、今ここには俺たち以外は……いや、いる。確かに何かがいやがる。姿は見えないが確かに気配がする。
「……そこだ!」
「……気付いていたのか」
気配があるっぽいところに適当に石を投げてみたが、やっぱり誰かいやがったな。
「村長には悪いがここで死んでもらう。変に情報を吐かれても困るからね」
「うっぐうっぅあ……」
村長は泡を吹いて動かなくなった。遅効性の毒か何かだろうか。となるとコイツ、最初から村長を殺す気でいたみたいだな。
村長は『我らの野望』と言っていた。それに俺に拷問されていた時も何一つ言わないように覚悟を決めていた。きっとその野望とやらに自分も関わっていくつもりだったんだろうな。だが残念ながら、村長はただの使い捨ての道具でしか無かったわけだ。
「さて。計画は狂ってしまいましたが、儀式は強引にでも進めさせてもらおう」
「させるか!」
直感でしかねえが、今ここでコイツを自由にしたら不味い気がする。
「今更止めようとしてももう遅い。既に儀式は終わりを迎えているんだからな。念のためにお前以外の触媒を用意していて助かったよ」
「何だって……?」
「さあ、目覚めよナイトウルフ!! 我らの野望を果たすためにその力を見せてみるのだ!」
地面が揺れている。地震……じゃないみたいだな。一定間隔で振動が起こっている。まるで足音じゃねえか。
「ハハハッハァッもはや誰も止められまい! ついに我々の悲願、世界の浄化を成し遂げるのだ!」
「浄化だと?」
「そうだ! このような世界にもはや価値など無い!」
ヤツはローブを脱いで高笑いを始めた。今までローブを被っていてわからなかったが、獣人だったみたいだ。であれば同じ獣人を大量に生贄にするこの儀式を行ったってのはあまり気分のいい話じゃねえな。
「グルウウゥゥゥゥゥ!!」
「さあ、ナイトウルフよ! まずはあの者を消し去って見せよ!」
「ウガアアアァァ!」
「くっ……やるしかねえか」
情報を聞き出すにしてもまずはナイトウルフとか言うこの怪物をどうにかしねえとだな。
「グオォォ!」
「何だ、その程度か?」
出けえ図体に巨大な牙と爪。それに魔族化したクライムや村長に比べれば遥かに高い攻撃速度を持っている。逸話に語られるだけの怪物だとしてもおかしくは無い。だがそれでも……。
「俺には届かねえんだよ!」
「バ、バカな……ナイトウルフは伝説の魔獣のはずだ。このような獣人一人に敵わないなどそんなはずが……」
「獣宿し『炎龍』! 焼け崩れろォォ!!」
「グルアアッァアアアアァ……」
何と言うか呆気ないものだ。あれほどに恐ろしく語られていた逸話の怪物がこんなもんだってのか?
「さあ、もうお前を守るものは無い。持っている情報、全部吐いてもらおうかねぇ」
「ぅぐっ……我らの野望のために、一切の情報を渡すわけには行かない! アグァッ」
「な、何を!?」
舌を噛み切った……? いや違う、いくら舌を噛み切ろうが即死することは無い。こいつはまさか……。
死因を確かめるために口の中を確認したが、予想通り毒と思わしきカプセルを噛み砕いていた。村長と同じように泡を吹いている辺り、もう死んでいるだろう。何かしらの情報を得られると思った矢先にこれだ。これは思ったより厄介な組織を相手にしているのかもしれないな。
そうだ、せっかくだしナイトウルフの力もいただいておくかな。辛うじて生きていたナイトウルフに手を触れ、その能力を吸収。よし、獣宿し『夜影』の力を入手したぜ。
……うん? 獣宿し『夜影』……?
おかしいな、夜影は既に持っている力だ。今まで別の存在から同じ力を吸収するといったことは無かったが……。まあそんなこともあるか。とりあえずここにずっといるのも危なそうだしな。さっさと獣王国へと向かっちまおう。
『失敗だと?』
「はい。儀式には成功したのですが、何者かが召喚されたナイトウルフを倒したようです」
『そんなことがありえるか! ナイトウルフはドラゴンロードよりも遥かに高ランクの魔獣だぞ! 一体何者なんだそいつは!』
村の中を確認する存在が一人。その者は村の状況を通信相手に伝えているようだった。しかしその情報はどれもが想定外のものであるようで、酷く慌てているようだった。
「わかりません。私が村を確認した時には既に去っていました。また、担当していた同胞は自ら命を絶ったようです」
『ほう、毒のカプセルを使ったという事か。となるとその者は我らの情報を集めているということだろう。自ら死を選んだ勇敢な同胞には敬意を込めなければな』
「散っていった彼のためにも、必ずや世界の浄化を果たして見せましょう」
村の中を歩くその存在は口ではそう言っているが表情は一切動かしていない。まるで一切の感情が消えているかのようだった。
「村から足跡が一つ出ていたため、私はそれを追います」
「了解。何か新しい情報があれば伝えよ」
通信を終えたその存在は村を出て、翔太が残した足跡を追っていくのだった。
「うぉぉおおやっと着いた!」
やっととは言っても王国を出たのは数日前だが。まあその間にあったことが濃厚過ぎてな……。にしても中々デカい国だ。王国と同じように高い壁に囲まれているのはやはり外からの防衛用だろうな。今までの話からわかってはいるが、獣人には魔獣以外にも敵はいるみたいだしな。
国に入る時に少し過剰なボディタッチをされた気もするが、裏で色々と動いている輩がいる以上はまあ仕方が無いだろう。やたら耳を触られたのはきっとそういうことなんだろう。ちょっと気持ち良かったとか全然思ってねえからな。
極水龍から聞いた話によるとこの国にはプライムフレイムドラゴン……極炎龍がいるらしい。水を司る最上位種の極水龍と同じようにこっちは炎を司る最上位種のドラゴンみたいだからな。もし戦うことになると少し厄介だ。今まで獣宿し『炎龍』焼き尽くしてきたが恐らく極炎龍には効かないだろう。戦うことにならないことを願うぜ。
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