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1 終わりにして始まり
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この俺、佐倉井翔太は周りには隠しているある重要な秘密がある。それは俺が獣宿しの一族の末裔という事だ。
獣宿しの一族は代々、悪しき異形の怪物『妖魔』から人の世を守るために戦い続けてきた。そのための力である獣の力を己の身に宿して人ならざる力を得る術式は、俺の代にもしっかり受け継がれている。だから俺は日々人の世を守るための戦いに身を投じているってわけだ。
「さて、今日もいっちょ世界を救って来るとするか」
「うぐぐぐ……貴様ら人如きに我がやられるだと……!! そんなことはありえん! 絶対にあってはならないのだ!!」
「はぁ……はぁ……だが、実際に俺の方が優勢だってのは変わらねえ事実だろうがよ……!」
とうとう追い詰めたんだ。ここで絶対に終わらせる。ヤツさえ……妖魔を産みだす力を持った『淵源の理』さえ倒せば、全てが終わるんだ……!
もう何も失うことは無い……人間がただ搾取されるだけの時代は終わる!!
「獣宿し『肆牙』!!」
四本の巨大な牙が生えた狼に姿を変え、淵源の理へと跳びこむ。元々一対しかなかった俺の牙は、散っていった仲間が残した力でより大きくなり数も増えている。これならヤツに対抗できる……!!
「潤也……正之……お前たちが残してくれた力と共に絶対にヤツを倒す! だから、どうか見守っていてくれ……! うおぉぉぉぉ!!」
「人如きにィ! 人如きにこの我がァァァ!!」
確かな手ごたえがあった。俺の四本の牙がヤツの体を確かにかみ砕いた。これでやっと……。
「ぐふっ……我もこれまでか……だが!」
「ッ!?」
何だ!? ヤツの周りの空間が歪んでいる……!?
「せめて貴様だけは……貴様だけはこのまま生かしては帰さん!!」
「ぐ……うわぁぁぁぁ!?」
……ん、俺は……どうなったんだ?
確か、ヤツの爆発と共に生まれた空間の歪みに飲み込まれて……駄目だ、それ以降が思い出せん。見た感じ、どこかの草原って感じだが。って何だアレ?
少し遠くに、液体のような個体のようなよくわからない生き物がいた。RPGにあんなものが出てきた記憶はある。確かスライムだったか。しかし何か妖魔とは違うような……妖魔から感じる特有の魔力と殺気が感じられない。
とは言え、人でも動物でも無い異形の存在という事は変わりない。妙なことをして来たらすぐに倒してやる。
「みょっ!? みょあああ!」
飛び込んできやがった!? そっちがその気なら俺だってやってやるからな!
「み゛ぎゅっ」
なんだ? 爪で軽くひっかいただけで動かなくなっちまった。まあいいか。脅威になるよりはいい。しかしこんなものがいるってのはどういう事なんだ。少なくとも日本では無い……いや、仮に海外であったとしてもこんな謎の生物がいるものなのか?
駄目だ。考えれば考えるほど頭がこんがらがる。こうなったら人を探して直接聞くしかねえな。そうとなれば……魔力探知。よし、前方に複数の人間と思わしき反応……恐らく街だ。ひとまずはそこを目指すとしよう。
お、街っぽいのが見えてきたな。っとその前に獣宿しを解除しないと……何だ……これ。おいおいどうなってんだよ! なんで俺の体、こんなに小さくなって……いや、違う! これは、まさか……!
「女になってやがる!?」
筋肉質だった俺の体は影も形も無く消え去り、代わりに柔らかな体へとなり替わっていた。声も少女そのものと言った可愛らしいものへと変わっている。そして何より気になるのは、サラサラの茶髪に交じって生えているフワフワな獣耳だ。
「嘘だろおい! どうなってんだこれは!? ああクソ、女みたいな声で騒ぐんじゃねえ! 女みたいな声も何も女だわバーカ!」
待て、パニックになるな一旦落ち着け……。ああ、どうしてこんなことに……人々を救った俺が何故こんな仕打ちを受けなきゃいけねえんだ……。
仕方が無い。とにかくまずは情報が必要だ。街の中に入って何かしらの情報が欲しい。
「待て。貴様、獣人だな?」
「……は? 獣人?」
獣人って何だよ。そんなファンタジーみたいな種族、実際にいる訳……いや、待て。スライムのような謎生物がいたんだ。だとしたら獣人がいるのも何もおかしくは……。
「まさか獣人が自らやって来るとはな。良い心がけだ」
「は? おい何をしやがる!」
クソッ何だこいつら! もしかして獣人ってのは衛兵からしたら討伐対象なのか!? 『人』ってついているじゃねえかよ!
「暴れるな、こっちへ来い!」
ぐっ……こんな輩さっさと吹っ飛ばしちまえば良いが、街の中に入ろうってのにここで問題ごとは起こしたくはねえな。
「それにしてもこの獣人、中々上玉じゃないか? 傷も無いし毛並みも良い。商人に売り飛ばす前に少しくらい味見させてもらおうぜ」
「馬鹿野郎が。もしバレて見ろ? 俺たちの首が飛ぶのは確実だろうな」
首が飛ぶって物騒過ぎるだろ。というか俺、これから売り飛ばされんのか? それに傷の有無や毛並み……恐らく愛玩用の奴隷か何かか。くっ……欲の捌け口として人を攫っていた妖魔を思い出してムカムカしてきた。
「おら、さっさと入れ!」
「うぉっ!?」
「買い取り先が見つかるまで大人しくしているんだぞ」
……行ったか。さてこれからどうしたもんか。こんな檻をぶっ壊すのは簡単だが、街中で暴れる訳にも行かねえよな。
「あなたも攫われてきたんですか……?」
「なんだ、先客がいたのか」
みすぼらしい服を着た少女……典型的な奴隷って感じだな。獣耳がある辺りこの少女も獣人みたいだな。
「攫われたってわけじゃねえ。街に入ろうとしたら捕まっちまってな」
「街に入ろうとしたんですか!? どうして!? この街での獣人の扱いを知らないんですか!?」
そんなに取り乱すとは。もしかして俺、とんでもないミスをしちまったのか? 一番近い街だからとホイホイやって来ちまったが、もうちょっと慎重になるべきだったかもしれねえな。
「あー知らなかったんだ。まさかこんなことになるとはな」
「そうなのですか……。目立った傷も無く、見たことも無い奇麗な服……もしかしてどこかのお嬢様だったりしますか?」
「いや、そういうわけでもねえけど……」
獣人の扱い酷すぎないか? 虐げられるのは大前提ってちょっと胸糞悪いな。
「なら、そういう君は一体なぜここに?」
「私は……故郷の村を出て薬草を採集していた時に捕まってしまって……」
「それは……何とも酷い話だな」
「よくある話ですから……」
そんな悲しそうな顔で笑わないでくれ……救えなかった者たちを思い出しちまう……。しかし人攫いが合法化されているとは何つう所なんだここは。いや、そもそも獣人は人扱いされていないってだけか。
「よし決めた」
「はい?」
「俺が君を故郷に返してやるよ」
「ええ!? でもどうやって……この檻は屈強な大人でも破壊するのは不可能なんですよ? それに仮に逃げ出せたとしても追っ手を一人でどうにかするのは……」
「大丈夫だ、俺に任せてくれ」
念のため彼女を下がらせた。獣宿しに巻き込まれるかもしれねえからな。
「ふぅ……獣宿し!」
檻の中は狭い。だから右腕にだけ獣の力を宿らせる。
「なっ!?」
「下がってろよ。結構な破壊力あっから。フンッ!!」
豆腐を切るかのようにあっさりと檻は砕け散った。所詮はただの金属だ。
「い、一体それは……」
「説明は後だ。今の音で衛兵がやって来ちまうだろうからな」
「うわっ!?」
宿した方とは反対の腕で少女を抱え、両足に獣宿しを行ってから跳躍した。……女性を助ける際にその体には何度も触れているが、それでも未だに慣れないな……。もっとも、今は俺自身も女の体になっているわけなんだが。
「そういや名前を聞き忘れていたな。俺は翔太。佐倉井翔太だ」
「わ、私はリーシャと言います!」
リーシャ……どこかで聞いたような見たような……まあ良いか。
「リーシャ、しっかり掴まってな!」
「はい! ショータ様!」
なんかいつの間にか様付けになっているが、そんなことは今はどうでもいい。このまま街の外へと出て逃げ切ってやろう。
獣宿しの一族は代々、悪しき異形の怪物『妖魔』から人の世を守るために戦い続けてきた。そのための力である獣の力を己の身に宿して人ならざる力を得る術式は、俺の代にもしっかり受け継がれている。だから俺は日々人の世を守るための戦いに身を投じているってわけだ。
「さて、今日もいっちょ世界を救って来るとするか」
「うぐぐぐ……貴様ら人如きに我がやられるだと……!! そんなことはありえん! 絶対にあってはならないのだ!!」
「はぁ……はぁ……だが、実際に俺の方が優勢だってのは変わらねえ事実だろうがよ……!」
とうとう追い詰めたんだ。ここで絶対に終わらせる。ヤツさえ……妖魔を産みだす力を持った『淵源の理』さえ倒せば、全てが終わるんだ……!
もう何も失うことは無い……人間がただ搾取されるだけの時代は終わる!!
「獣宿し『肆牙』!!」
四本の巨大な牙が生えた狼に姿を変え、淵源の理へと跳びこむ。元々一対しかなかった俺の牙は、散っていった仲間が残した力でより大きくなり数も増えている。これならヤツに対抗できる……!!
「潤也……正之……お前たちが残してくれた力と共に絶対にヤツを倒す! だから、どうか見守っていてくれ……! うおぉぉぉぉ!!」
「人如きにィ! 人如きにこの我がァァァ!!」
確かな手ごたえがあった。俺の四本の牙がヤツの体を確かにかみ砕いた。これでやっと……。
「ぐふっ……我もこれまでか……だが!」
「ッ!?」
何だ!? ヤツの周りの空間が歪んでいる……!?
「せめて貴様だけは……貴様だけはこのまま生かしては帰さん!!」
「ぐ……うわぁぁぁぁ!?」
……ん、俺は……どうなったんだ?
確か、ヤツの爆発と共に生まれた空間の歪みに飲み込まれて……駄目だ、それ以降が思い出せん。見た感じ、どこかの草原って感じだが。って何だアレ?
少し遠くに、液体のような個体のようなよくわからない生き物がいた。RPGにあんなものが出てきた記憶はある。確かスライムだったか。しかし何か妖魔とは違うような……妖魔から感じる特有の魔力と殺気が感じられない。
とは言え、人でも動物でも無い異形の存在という事は変わりない。妙なことをして来たらすぐに倒してやる。
「みょっ!? みょあああ!」
飛び込んできやがった!? そっちがその気なら俺だってやってやるからな!
「み゛ぎゅっ」
なんだ? 爪で軽くひっかいただけで動かなくなっちまった。まあいいか。脅威になるよりはいい。しかしこんなものがいるってのはどういう事なんだ。少なくとも日本では無い……いや、仮に海外であったとしてもこんな謎の生物がいるものなのか?
駄目だ。考えれば考えるほど頭がこんがらがる。こうなったら人を探して直接聞くしかねえな。そうとなれば……魔力探知。よし、前方に複数の人間と思わしき反応……恐らく街だ。ひとまずはそこを目指すとしよう。
お、街っぽいのが見えてきたな。っとその前に獣宿しを解除しないと……何だ……これ。おいおいどうなってんだよ! なんで俺の体、こんなに小さくなって……いや、違う! これは、まさか……!
「女になってやがる!?」
筋肉質だった俺の体は影も形も無く消え去り、代わりに柔らかな体へとなり替わっていた。声も少女そのものと言った可愛らしいものへと変わっている。そして何より気になるのは、サラサラの茶髪に交じって生えているフワフワな獣耳だ。
「嘘だろおい! どうなってんだこれは!? ああクソ、女みたいな声で騒ぐんじゃねえ! 女みたいな声も何も女だわバーカ!」
待て、パニックになるな一旦落ち着け……。ああ、どうしてこんなことに……人々を救った俺が何故こんな仕打ちを受けなきゃいけねえんだ……。
仕方が無い。とにかくまずは情報が必要だ。街の中に入って何かしらの情報が欲しい。
「待て。貴様、獣人だな?」
「……は? 獣人?」
獣人って何だよ。そんなファンタジーみたいな種族、実際にいる訳……いや、待て。スライムのような謎生物がいたんだ。だとしたら獣人がいるのも何もおかしくは……。
「まさか獣人が自らやって来るとはな。良い心がけだ」
「は? おい何をしやがる!」
クソッ何だこいつら! もしかして獣人ってのは衛兵からしたら討伐対象なのか!? 『人』ってついているじゃねえかよ!
「暴れるな、こっちへ来い!」
ぐっ……こんな輩さっさと吹っ飛ばしちまえば良いが、街の中に入ろうってのにここで問題ごとは起こしたくはねえな。
「それにしてもこの獣人、中々上玉じゃないか? 傷も無いし毛並みも良い。商人に売り飛ばす前に少しくらい味見させてもらおうぜ」
「馬鹿野郎が。もしバレて見ろ? 俺たちの首が飛ぶのは確実だろうな」
首が飛ぶって物騒過ぎるだろ。というか俺、これから売り飛ばされんのか? それに傷の有無や毛並み……恐らく愛玩用の奴隷か何かか。くっ……欲の捌け口として人を攫っていた妖魔を思い出してムカムカしてきた。
「おら、さっさと入れ!」
「うぉっ!?」
「買い取り先が見つかるまで大人しくしているんだぞ」
……行ったか。さてこれからどうしたもんか。こんな檻をぶっ壊すのは簡単だが、街中で暴れる訳にも行かねえよな。
「あなたも攫われてきたんですか……?」
「なんだ、先客がいたのか」
みすぼらしい服を着た少女……典型的な奴隷って感じだな。獣耳がある辺りこの少女も獣人みたいだな。
「攫われたってわけじゃねえ。街に入ろうとしたら捕まっちまってな」
「街に入ろうとしたんですか!? どうして!? この街での獣人の扱いを知らないんですか!?」
そんなに取り乱すとは。もしかして俺、とんでもないミスをしちまったのか? 一番近い街だからとホイホイやって来ちまったが、もうちょっと慎重になるべきだったかもしれねえな。
「あー知らなかったんだ。まさかこんなことになるとはな」
「そうなのですか……。目立った傷も無く、見たことも無い奇麗な服……もしかしてどこかのお嬢様だったりしますか?」
「いや、そういうわけでもねえけど……」
獣人の扱い酷すぎないか? 虐げられるのは大前提ってちょっと胸糞悪いな。
「なら、そういう君は一体なぜここに?」
「私は……故郷の村を出て薬草を採集していた時に捕まってしまって……」
「それは……何とも酷い話だな」
「よくある話ですから……」
そんな悲しそうな顔で笑わないでくれ……救えなかった者たちを思い出しちまう……。しかし人攫いが合法化されているとは何つう所なんだここは。いや、そもそも獣人は人扱いされていないってだけか。
「よし決めた」
「はい?」
「俺が君を故郷に返してやるよ」
「ええ!? でもどうやって……この檻は屈強な大人でも破壊するのは不可能なんですよ? それに仮に逃げ出せたとしても追っ手を一人でどうにかするのは……」
「大丈夫だ、俺に任せてくれ」
念のため彼女を下がらせた。獣宿しに巻き込まれるかもしれねえからな。
「ふぅ……獣宿し!」
檻の中は狭い。だから右腕にだけ獣の力を宿らせる。
「なっ!?」
「下がってろよ。結構な破壊力あっから。フンッ!!」
豆腐を切るかのようにあっさりと檻は砕け散った。所詮はただの金属だ。
「い、一体それは……」
「説明は後だ。今の音で衛兵がやって来ちまうだろうからな」
「うわっ!?」
宿した方とは反対の腕で少女を抱え、両足に獣宿しを行ってから跳躍した。……女性を助ける際にその体には何度も触れているが、それでも未だに慣れないな……。もっとも、今は俺自身も女の体になっているわけなんだが。
「そういや名前を聞き忘れていたな。俺は翔太。佐倉井翔太だ」
「わ、私はリーシャと言います!」
リーシャ……どこかで聞いたような見たような……まあ良いか。
「リーシャ、しっかり掴まってな!」
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