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第二部 並行異世界地球編
37 その魔物の正体は
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「晴翔、その姿は……?」
そう言うのも無理は無い。何しろ俺だって原理はわからないんだからな。
「細かいことは俺にもわからないが、一つ言えるのは……今の俺は少女とは似ても似つかぬ厳つい戦士だと言うことだぜ」
そう、今俺が着ている装備は厳つい全身甲冑だ。
これを一式装備するとどういう訳か元の身長や体格に関わらず大柄の戦士のそれになる。
だからこの見た目であれば俺が少女の見た目であることがバレることは無い、と思っていただこう。
「オレも元の姿に戻っておこう。学生がダンジョン外に出てきた魔物に挑む訳にもいかないからな」
そう言うとトウヤは妹ちゃんの姿から元の姿に戻った。いや何度見てもどうなってるんだそれ?
「じゃ、じゃあ行くか」
「ああ。それと晴翔にこう言うのもあれだが、くれぐれも無理はするな」
「当たり前だぜ。まだまだこれから戦わないといけない相手も多そうだしな」
今回出てきたのがコイツってだけで恐らく予備軍みたいなのは大量にいるはずだ。
となれば今ここで力を発揮し過ぎてしまうのは避けたい。
「よし、行こう」
裏路地から出て交戦中の魔物ハンターの元へ向かう。
「増援が来るまで攻撃を続けるんだ!」
「了解!」
「何とか押しとどめられているが……それもいつまで持つか。うん? 君たちは……」
喋ると声が女の子だと言う事がバレるのでここはトウヤに任せよう。
「偶然近くにいたのでな。オレたちも力を貸そう」
「そうか、助かる。と言ってもその装備だとメインは近接戦闘か。あの魔物の正体がわからない以上は近づくのは危険だぞ」
「心配は無い。オレとそこにいるかの……彼であれば大抵のことには対応できる」
トウヤは一瞬「彼女」と言いそうになっていたが何とか耐えていた。いやこれもう耐えられてないか。
「なんだって? その年齢でそんなに強いのか……大した者だ」
「ああ、オレはAランク。それに彼はオレを遥かに超える実力を持っているから安心してくれ」
声は出せないのでとりあえずそれっぽく頷いておく。
「確かに見たことも無い装備だ。Aランクを超える実力……にわかには信じがたいが今はこんな状況だ。嘘をつく必要もあるまい。君の言葉、信じさせてもらうとするよ」
「感謝する」
支持を出していた魔物ハンターとの会話を終えたトウヤはこちらへと歩いてくる。
「とのことだ。早速あの魔物と一発交えてやろう」
「おう、それじゃあ俺が横から斬りこむ。トウヤはその隙に後ろに回り込んでくれ。まあ、あの魔物にそもそも向きの概念があるのかもわからないけどな」
近くで見てわかったことがある。どうもあの魔物は生物とは言えない姿をしている。
今まで戦って来た魔物の見た目はそのどれもが何かしらの異常な要素を持っていたりはしたが、大体は既存の生物とそう離れてはいなかった。
だがコイツはどうだ。堅い外殻が全体を丸く覆っている。一切途切れもせずだ。
アルマジロのように体を丸めている訳でも無い。言うなればただの球体。それが一番、今目の前にいる魔物を言い表すのに適していた。
あと普通にデカい。
「少なくとも別の方向から斬りこむことに意味はあるはずだ。晴翔の案で問題は無いだろう」
「よっし、それじゃあ改めて行くか」
その場で散会し、トウヤと共に魔物の方に向かって走り出す。
幸い魔物ハンターたちが攻撃をしてくれているからタゲはあっちに向かっている。少なくとも最初の一撃は問題なく当てられそうだ。
「そんだけ隙だらけなら、遠慮なく攻撃させてもらうぜ!」
剣を抜き、思い切り振り上げる。
そして奴のまるで金属みたいな質感の外殻に向けて勢いよく振り下ろす。
が、その攻撃が通ることは無く、奇麗に弾かれてしまった。
「うがっ、かってぇなコイツも!」
キィンとした耳に障る甲高い音が響く。と同時に、滅茶苦茶に堅いものを斬ろうとした時の手が痺れる感覚が右手を襲う。
「マジか、そこそこ力を入れた一撃なんだけどな……」
攻撃を入れた場所を見るとほんの少し傷が付いているだけで大したダメージにもなっていなさそうだ。
この感じだと現在進行形で行われている魔物ハンターたちによる遠距離攻撃もダメージにはなってないだろうな。なんならなんでそれで動きを止めているのかがわからない。
まるで自らの意志で止まっているようだ。
「晴翔!」
「トウヤ、そっちはどうだった……いや、駄目だったんだな」
俺の後に攻撃をしたであろうトウヤがこちらに走って来る。
彼の顔からして向こうもまともに刃が通らなかったんだろうな。
「とんでもない堅さだ。オレの攻撃が恥ずかしいくらいに弾かれてしまった」
「気にすんな、俺も全然だめだった」
「そうか……晴翔でも駄目となると近接攻撃で傷を付けるのは無理かもしれないな」
……俺が器用貧乏でなければワンチャンあったりするのだろうか。それこそアルスやレイブンのように特化していれば通ったのかもしれない。
まあ、無い物ねだりをしても仕方が無い訳だが。
「おい、魔物の様子が!!」
その叫びが聞こえてきたと同時に俺たちは魔物を確認した。
さっきまで完璧な球体だったその姿が少しずつ変形していく。花が開くように球体の上部が開き始めていた。
「攻撃か!?」
即座にその場から飛び退き、攻撃に備える。
しかしその後、奴が攻撃をしてくることは無かった。
「一体何をするつもりなんだ……?」
「……ッ!? 晴翔、あれを見てくれ!」
トウヤが指さす先。球体の開いた中心部分に何かがいた。
人型……それに白い長髪に薄く華奢な体。可愛らしい顔は万人を魅了する……って、いや待てあの姿って……。
「あの姿……晴翔じゃないのか?」
そんな訳無いだろうと言ってやりたかった。
だが言えなかった。
「おいおい、マジか。信じたくは無いが……どう見ても俺そのものだな」
俺の目に映るその姿を見間違えるはずが無い。一体どれだけの時間あの姿を見てきたのか。一体どれだけの時間あの姿で戦って来たのか。
そんな姿を俺自身が忘れるはずが無かった。
「少女……? いや、だがあれは紛れも無く魔物のはずだ……攻撃、するべきなのか?」
魔物の中から少女が出てくると言うあまりにもイレギュラーなことが起こったために魔物ハンターたちもその動きを止めていた。
当たり前か。過去の事例にもこんなことは一度も無かったんだ。完全に想定外の事態だ。
「……フレイムウォール」
「ッ!? 不味い!!」
一瞬、魔物から出てきた俺が口を開いた。かと思えば次の瞬間には魔法を発動していた。
その威力は凄まじく、辺り一面が瞬く間に炎の海となってしまう。
「退避! 退避だ! 生きている者は可能な限り遠くへと逃げろ! アレは……あんな化け物は我々には対処出来ない!!」
流石と言うべきか、支持を出していた魔物ハンターはこんな絶望的な状況でも冷静に次の支持を出すことが出来ていた。
この場合、逃げることは決して恥ずかしいことじゃない。実力の差を理解し撤退を選べるのも魔物ハンターには重要な素質だからな。その辺は冒険者と同じだ。
「どうするんだ晴翔」
「どうするって言われてもな……」
あんな化け物を放っておいていいはずは無い。だが仮にアイツが俺と同じ能力を持っているのだとすれば、今この場で本気で殴り合ったら東京どころか最悪日本の大部分が消えかねない。
「幸いあれ以降攻撃はしてこないみたいだからな……ここは一旦退いた方が良いのかもしれない」
「晴翔がそう言うのであればそうしよう」
結局、俺たちはこの場を後にすることにした。これ以上の被害が出ないことを祈りながら。
そう言うのも無理は無い。何しろ俺だって原理はわからないんだからな。
「細かいことは俺にもわからないが、一つ言えるのは……今の俺は少女とは似ても似つかぬ厳つい戦士だと言うことだぜ」
そう、今俺が着ている装備は厳つい全身甲冑だ。
これを一式装備するとどういう訳か元の身長や体格に関わらず大柄の戦士のそれになる。
だからこの見た目であれば俺が少女の見た目であることがバレることは無い、と思っていただこう。
「オレも元の姿に戻っておこう。学生がダンジョン外に出てきた魔物に挑む訳にもいかないからな」
そう言うとトウヤは妹ちゃんの姿から元の姿に戻った。いや何度見てもどうなってるんだそれ?
「じゃ、じゃあ行くか」
「ああ。それと晴翔にこう言うのもあれだが、くれぐれも無理はするな」
「当たり前だぜ。まだまだこれから戦わないといけない相手も多そうだしな」
今回出てきたのがコイツってだけで恐らく予備軍みたいなのは大量にいるはずだ。
となれば今ここで力を発揮し過ぎてしまうのは避けたい。
「よし、行こう」
裏路地から出て交戦中の魔物ハンターの元へ向かう。
「増援が来るまで攻撃を続けるんだ!」
「了解!」
「何とか押しとどめられているが……それもいつまで持つか。うん? 君たちは……」
喋ると声が女の子だと言う事がバレるのでここはトウヤに任せよう。
「偶然近くにいたのでな。オレたちも力を貸そう」
「そうか、助かる。と言ってもその装備だとメインは近接戦闘か。あの魔物の正体がわからない以上は近づくのは危険だぞ」
「心配は無い。オレとそこにいるかの……彼であれば大抵のことには対応できる」
トウヤは一瞬「彼女」と言いそうになっていたが何とか耐えていた。いやこれもう耐えられてないか。
「なんだって? その年齢でそんなに強いのか……大した者だ」
「ああ、オレはAランク。それに彼はオレを遥かに超える実力を持っているから安心してくれ」
声は出せないのでとりあえずそれっぽく頷いておく。
「確かに見たことも無い装備だ。Aランクを超える実力……にわかには信じがたいが今はこんな状況だ。嘘をつく必要もあるまい。君の言葉、信じさせてもらうとするよ」
「感謝する」
支持を出していた魔物ハンターとの会話を終えたトウヤはこちらへと歩いてくる。
「とのことだ。早速あの魔物と一発交えてやろう」
「おう、それじゃあ俺が横から斬りこむ。トウヤはその隙に後ろに回り込んでくれ。まあ、あの魔物にそもそも向きの概念があるのかもわからないけどな」
近くで見てわかったことがある。どうもあの魔物は生物とは言えない姿をしている。
今まで戦って来た魔物の見た目はそのどれもが何かしらの異常な要素を持っていたりはしたが、大体は既存の生物とそう離れてはいなかった。
だがコイツはどうだ。堅い外殻が全体を丸く覆っている。一切途切れもせずだ。
アルマジロのように体を丸めている訳でも無い。言うなればただの球体。それが一番、今目の前にいる魔物を言い表すのに適していた。
あと普通にデカい。
「少なくとも別の方向から斬りこむことに意味はあるはずだ。晴翔の案で問題は無いだろう」
「よっし、それじゃあ改めて行くか」
その場で散会し、トウヤと共に魔物の方に向かって走り出す。
幸い魔物ハンターたちが攻撃をしてくれているからタゲはあっちに向かっている。少なくとも最初の一撃は問題なく当てられそうだ。
「そんだけ隙だらけなら、遠慮なく攻撃させてもらうぜ!」
剣を抜き、思い切り振り上げる。
そして奴のまるで金属みたいな質感の外殻に向けて勢いよく振り下ろす。
が、その攻撃が通ることは無く、奇麗に弾かれてしまった。
「うがっ、かってぇなコイツも!」
キィンとした耳に障る甲高い音が響く。と同時に、滅茶苦茶に堅いものを斬ろうとした時の手が痺れる感覚が右手を襲う。
「マジか、そこそこ力を入れた一撃なんだけどな……」
攻撃を入れた場所を見るとほんの少し傷が付いているだけで大したダメージにもなっていなさそうだ。
この感じだと現在進行形で行われている魔物ハンターたちによる遠距離攻撃もダメージにはなってないだろうな。なんならなんでそれで動きを止めているのかがわからない。
まるで自らの意志で止まっているようだ。
「晴翔!」
「トウヤ、そっちはどうだった……いや、駄目だったんだな」
俺の後に攻撃をしたであろうトウヤがこちらに走って来る。
彼の顔からして向こうもまともに刃が通らなかったんだろうな。
「とんでもない堅さだ。オレの攻撃が恥ずかしいくらいに弾かれてしまった」
「気にすんな、俺も全然だめだった」
「そうか……晴翔でも駄目となると近接攻撃で傷を付けるのは無理かもしれないな」
……俺が器用貧乏でなければワンチャンあったりするのだろうか。それこそアルスやレイブンのように特化していれば通ったのかもしれない。
まあ、無い物ねだりをしても仕方が無い訳だが。
「おい、魔物の様子が!!」
その叫びが聞こえてきたと同時に俺たちは魔物を確認した。
さっきまで完璧な球体だったその姿が少しずつ変形していく。花が開くように球体の上部が開き始めていた。
「攻撃か!?」
即座にその場から飛び退き、攻撃に備える。
しかしその後、奴が攻撃をしてくることは無かった。
「一体何をするつもりなんだ……?」
「……ッ!? 晴翔、あれを見てくれ!」
トウヤが指さす先。球体の開いた中心部分に何かがいた。
人型……それに白い長髪に薄く華奢な体。可愛らしい顔は万人を魅了する……って、いや待てあの姿って……。
「あの姿……晴翔じゃないのか?」
そんな訳無いだろうと言ってやりたかった。
だが言えなかった。
「おいおい、マジか。信じたくは無いが……どう見ても俺そのものだな」
俺の目に映るその姿を見間違えるはずが無い。一体どれだけの時間あの姿を見てきたのか。一体どれだけの時間あの姿で戦って来たのか。
そんな姿を俺自身が忘れるはずが無かった。
「少女……? いや、だがあれは紛れも無く魔物のはずだ……攻撃、するべきなのか?」
魔物の中から少女が出てくると言うあまりにもイレギュラーなことが起こったために魔物ハンターたちもその動きを止めていた。
当たり前か。過去の事例にもこんなことは一度も無かったんだ。完全に想定外の事態だ。
「……フレイムウォール」
「ッ!? 不味い!!」
一瞬、魔物から出てきた俺が口を開いた。かと思えば次の瞬間には魔法を発動していた。
その威力は凄まじく、辺り一面が瞬く間に炎の海となってしまう。
「退避! 退避だ! 生きている者は可能な限り遠くへと逃げろ! アレは……あんな化け物は我々には対処出来ない!!」
流石と言うべきか、支持を出していた魔物ハンターはこんな絶望的な状況でも冷静に次の支持を出すことが出来ていた。
この場合、逃げることは決して恥ずかしいことじゃない。実力の差を理解し撤退を選べるのも魔物ハンターには重要な素質だからな。その辺は冒険者と同じだ。
「どうするんだ晴翔」
「どうするって言われてもな……」
あんな化け物を放っておいていいはずは無い。だが仮にアイツが俺と同じ能力を持っているのだとすれば、今この場で本気で殴り合ったら東京どころか最悪日本の大部分が消えかねない。
「幸いあれ以降攻撃はしてこないみたいだからな……ここは一旦退いた方が良いのかもしれない」
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