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第二部 並行異世界地球編
17 事件に巻き込まれるのももはやお約束
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買い物を一通り終えた俺たちはフードコートで食事をすることになった。
それにしても昼間のショッピングモール特有のこの喧騒……この感じも何だか久しぶりだな。
「いただきます!」
「……」
だがそれ以上に気になったのはエリンの食事量だった。
ラーメンにチャーハンと餃子をセットしたものに追加でハンバーガーとパフェも用意していた。
まあ確かに色々な物を食べられるのはフードコートの強みではあるが……それでも流石に食べ過ぎなのでは?
「あれ、どうかしたの?」
「いや……何と言うか、凄い食べるんだなって」
「そうかしら? 魔力を維持するのは結構体力を使うから、魔術師や魔物ハンターは皆これくらい普通よ? むしろ私は少ないくらいだわ」
なるほど、そう言う事か。道理で学園の食堂のメニューが基本的にバカみたいなボリュームだった訳だ。
タナトスもこの世界は魔力濃度が薄いって言っていたし、足りない魔力は自ら生成しないといけないってことなのか。
「私からしたら逆に晴翔の食べる量が少なすぎて心配になるわ」
「まあ、色々あってな」
思えばこの体になってから一度も魔力が枯渇することが無かった気がする。ゲームでは魔法発動のためのMP維持が常に課題だったし、そのためのスキル構成や装備なども関係しているんだろうか。
現に向こうで俺がメインで使っていた装備は毎秒MPを一定量回復する能力を持っていたからな。それが魔力を回復させていた可能性はある。
まあ、どれだけ考えた所で今わかることは限られているんだ。今は食事を楽しむことにしよう。
「なにこれ、凄く美味しい……!」
「陽ちゃん、今までコーラフロートを知らなかったの?」
「うん、体が弱くてこういうの食べられなかったから……」
陽はパフェを食べながら驚きと幸福感の入り混じった声でそう話す。
向こうでも桜がこっちの世界の料理を再現してくれていたが、材料の関係上どうしても作れないものはあったからな。
コーラなんてものはその最たる例だった。一応天然素材だけでも似たような物は作れるらしいが生憎と当時の俺たちはその知識を持っていなかったからな……。
そんなこともあって彼女にとって初めての食べ物と言うのはかなり多いんだろう。
今後も出来るだけ色々な物を食べさせてあげたいところだな。
そうして楽しい昼食を終えた俺たちは帰るためにモールの入口へと向かっていた。
「……!?」
しかしそこで何か妙な魔力を感じた。
確かに強い魔力ではあるが、人でも魔物でも無い何か……。
「おい、そこのお前!!」
と、その瞬間。入口から男が叫びながら入って来たのだった。
「陽、エリン、下がっていろ」
明らかにただ事では無い雰囲気だ。とりあえず二人を下がらせておいた方が良いだろう。
「そこのお前だ! ちょうどいい、こっちに来い!」
……不運にも俺は男の目にとまってしまったようだ。
「ゆっくりだ。こっちに来い」
「……」
よく見ればあの男、妙な銃のような物を持っている。それにどうやら妙な魔力の正体はあの銃のようだな。
魔物を相手にしているような人がゴロゴロ存在しているこの世界だから、普通の銃の脅威度なんてたかが知れているのかもしれない。だが、あれは違う。
明らかに不味い代物だ。他の客も大勢いる今この場所であれを無差別に発砲されでもしたら大惨事は免れない。
「晴翔……!」
「俺は大丈夫だから、陽は頼んだぞ」
「わ、わかった……絶対無事に帰ってきてよね」
エリンに陽を任せ、男の持っている銃から目を離さないようにしながらゆっくりと近づいて行く。
「ヘッ、聞き分けが良くて助かるぜ……。おい、お前ら! 妙なことをしたらすぐに撃ち殺すからな!!」
そう言うと男は持っていた銃を発砲した。
「キャアアアァァッ!?」
「騒ぐんじゃねえ! 体に風穴ぶち開けられてえのか! よし、こっちに来い」
男は俺の手を引っ張り、そのままの勢いで銃口を俺の頭に向けた。
「良いか。お前らが妙な動きをした瞬間にコイツの頭が吹き飛ぶことになる。罪の無い少女を殺したくは無いだろう? そうならないように俺の言う事を聞いてもらおう」
あぁ、中々に厄介なことに巻き込まれてしまった。
そう言えば魔導銃による殺傷事件がどうたらとか言っていたっけか。まだ捕まって無かったんだな。
ニュースで言っていたのがコイツなら、その魔導銃ってのが今俺に向けられている銃ってことだろうか。
一応似たような物は向こうの世界にもあったが、感じる魔力が全く違うことから恐らく別物だろう。
その後、男は自ら警察を呼び逃走用の車と資金を求めたのだった。
だが当然警察側がそれをすぐに受け入れるはずもなく、完全に膠着状態となっている。
「あぁ、クソがッ……こうなりゃ見せしめに一人やっちまうか?」
不味いな。目に見えて男の苛立ちが増している。
魔導銃の発する魔力的に俺が撃たれた所でそこまで問題は無いはず。だが殺傷事件になっているということはこの魔導銃は一般人にとってはかなり危険な物のはずだ。
間違っても撃たせてはいけない。
「おい、聞いているか! 車と金を用意しないのであればこちらにも考えがある! これから一人ずつ撃ち殺していくから、それが嫌ならさっさと用意するんだな!」
おいおい、もう少し冷静さとか躊躇いとかは無いのか。いや、それがあったらこんなことにはなっていないか。
「ふぅ……そう言う事だ。悪いがお前には死んでもらう。恨むなら助けてくれなかった警察を恨んでくれよ?」
なんて物言いだ。
とは言え今ここで魔法を発動させると間違いなく他の人も巻き込んでしまうからな……。おのれ、俺の魔法の威力が高すぎるばかりに小回りが利かない……!
……いや、小回りが利く武器ならある。
意識が完全に魔法に向いていたからすっかり忘れていた。
「……ッ!?」
俺の腕を掴んでいる方の男の腕をこちら側に引っ張り、体勢を崩させる。
そして男の体を利用して周りから見えないようにアイテムウィンドウから一本のナイフを取り出し、すかさずそれで男の腕を斬りつけた。
もしこの攻撃がバレてもあくまで正当防衛の範囲で済むように大怪我にはさせない。あくまで表面を斬りつけるだけ。
だがそれだけで充分だった。
「うぐっ、なんだ……体が……!?」
まるで全身が痺れているかのように男はその場でのたうち回る。
いや、実際に痺れている。今コイツを斬りつけたのはパラライズナイフと言う麻痺属性を持つナイフだ。
消費型のアイテムで、一度使うと消滅してしまう代わりに高い麻痺属性値を相手に蓄積させる。
高難易度のモンスターは対策が施されていてほとんど通用しないが、雑魚モンスターなら簡単に麻痺を取れる。
それが人間相手ならまあこの通り。たった一撃表面を斬りつけるだけで全身が痺れてしまう。
まあ人間相手と言ってもPVPでは状態異常耐性は基本中の基本だからそこまで通用するアイテムでは無かったのだが。
「クソッ……クソがッ!! お前だけでも死ね……!」
まだ諦めてはいなかったのか、男は動かないはずの体を無理やり動かして俺に向けて魔導銃を撃った。
「……は?」
だが撃ちだされた弾は俺に当たった瞬間、奇麗にはじけ飛んだ。
「残念だけど、俺にその銃は効かない。まあその、あれだ。最初から戦う相手を間違えていたってやつだな」
「……ははっ、なんだよ……それ」
男の表情が絶望に染まって行く。それと同時に男は動かなくなったのだった。
その後、他の客によって男は警察に突き出され事件は幕を閉じた……はずだったのだが、どうやら最後の俺と男の戦いを動画に撮っていた人がいたようだ。
その拡散速度は凄まじく、1日も経てばどのSNSも異常な強さを持つ美少女に関する投稿だらけになってしまっていた。
それにしても昼間のショッピングモール特有のこの喧騒……この感じも何だか久しぶりだな。
「いただきます!」
「……」
だがそれ以上に気になったのはエリンの食事量だった。
ラーメンにチャーハンと餃子をセットしたものに追加でハンバーガーとパフェも用意していた。
まあ確かに色々な物を食べられるのはフードコートの強みではあるが……それでも流石に食べ過ぎなのでは?
「あれ、どうかしたの?」
「いや……何と言うか、凄い食べるんだなって」
「そうかしら? 魔力を維持するのは結構体力を使うから、魔術師や魔物ハンターは皆これくらい普通よ? むしろ私は少ないくらいだわ」
なるほど、そう言う事か。道理で学園の食堂のメニューが基本的にバカみたいなボリュームだった訳だ。
タナトスもこの世界は魔力濃度が薄いって言っていたし、足りない魔力は自ら生成しないといけないってことなのか。
「私からしたら逆に晴翔の食べる量が少なすぎて心配になるわ」
「まあ、色々あってな」
思えばこの体になってから一度も魔力が枯渇することが無かった気がする。ゲームでは魔法発動のためのMP維持が常に課題だったし、そのためのスキル構成や装備なども関係しているんだろうか。
現に向こうで俺がメインで使っていた装備は毎秒MPを一定量回復する能力を持っていたからな。それが魔力を回復させていた可能性はある。
まあ、どれだけ考えた所で今わかることは限られているんだ。今は食事を楽しむことにしよう。
「なにこれ、凄く美味しい……!」
「陽ちゃん、今までコーラフロートを知らなかったの?」
「うん、体が弱くてこういうの食べられなかったから……」
陽はパフェを食べながら驚きと幸福感の入り混じった声でそう話す。
向こうでも桜がこっちの世界の料理を再現してくれていたが、材料の関係上どうしても作れないものはあったからな。
コーラなんてものはその最たる例だった。一応天然素材だけでも似たような物は作れるらしいが生憎と当時の俺たちはその知識を持っていなかったからな……。
そんなこともあって彼女にとって初めての食べ物と言うのはかなり多いんだろう。
今後も出来るだけ色々な物を食べさせてあげたいところだな。
そうして楽しい昼食を終えた俺たちは帰るためにモールの入口へと向かっていた。
「……!?」
しかしそこで何か妙な魔力を感じた。
確かに強い魔力ではあるが、人でも魔物でも無い何か……。
「おい、そこのお前!!」
と、その瞬間。入口から男が叫びながら入って来たのだった。
「陽、エリン、下がっていろ」
明らかにただ事では無い雰囲気だ。とりあえず二人を下がらせておいた方が良いだろう。
「そこのお前だ! ちょうどいい、こっちに来い!」
……不運にも俺は男の目にとまってしまったようだ。
「ゆっくりだ。こっちに来い」
「……」
よく見ればあの男、妙な銃のような物を持っている。それにどうやら妙な魔力の正体はあの銃のようだな。
魔物を相手にしているような人がゴロゴロ存在しているこの世界だから、普通の銃の脅威度なんてたかが知れているのかもしれない。だが、あれは違う。
明らかに不味い代物だ。他の客も大勢いる今この場所であれを無差別に発砲されでもしたら大惨事は免れない。
「晴翔……!」
「俺は大丈夫だから、陽は頼んだぞ」
「わ、わかった……絶対無事に帰ってきてよね」
エリンに陽を任せ、男の持っている銃から目を離さないようにしながらゆっくりと近づいて行く。
「ヘッ、聞き分けが良くて助かるぜ……。おい、お前ら! 妙なことをしたらすぐに撃ち殺すからな!!」
そう言うと男は持っていた銃を発砲した。
「キャアアアァァッ!?」
「騒ぐんじゃねえ! 体に風穴ぶち開けられてえのか! よし、こっちに来い」
男は俺の手を引っ張り、そのままの勢いで銃口を俺の頭に向けた。
「良いか。お前らが妙な動きをした瞬間にコイツの頭が吹き飛ぶことになる。罪の無い少女を殺したくは無いだろう? そうならないように俺の言う事を聞いてもらおう」
あぁ、中々に厄介なことに巻き込まれてしまった。
そう言えば魔導銃による殺傷事件がどうたらとか言っていたっけか。まだ捕まって無かったんだな。
ニュースで言っていたのがコイツなら、その魔導銃ってのが今俺に向けられている銃ってことだろうか。
一応似たような物は向こうの世界にもあったが、感じる魔力が全く違うことから恐らく別物だろう。
その後、男は自ら警察を呼び逃走用の車と資金を求めたのだった。
だが当然警察側がそれをすぐに受け入れるはずもなく、完全に膠着状態となっている。
「あぁ、クソがッ……こうなりゃ見せしめに一人やっちまうか?」
不味いな。目に見えて男の苛立ちが増している。
魔導銃の発する魔力的に俺が撃たれた所でそこまで問題は無いはず。だが殺傷事件になっているということはこの魔導銃は一般人にとってはかなり危険な物のはずだ。
間違っても撃たせてはいけない。
「おい、聞いているか! 車と金を用意しないのであればこちらにも考えがある! これから一人ずつ撃ち殺していくから、それが嫌ならさっさと用意するんだな!」
おいおい、もう少し冷静さとか躊躇いとかは無いのか。いや、それがあったらこんなことにはなっていないか。
「ふぅ……そう言う事だ。悪いがお前には死んでもらう。恨むなら助けてくれなかった警察を恨んでくれよ?」
なんて物言いだ。
とは言え今ここで魔法を発動させると間違いなく他の人も巻き込んでしまうからな……。おのれ、俺の魔法の威力が高すぎるばかりに小回りが利かない……!
……いや、小回りが利く武器ならある。
意識が完全に魔法に向いていたからすっかり忘れていた。
「……ッ!?」
俺の腕を掴んでいる方の男の腕をこちら側に引っ張り、体勢を崩させる。
そして男の体を利用して周りから見えないようにアイテムウィンドウから一本のナイフを取り出し、すかさずそれで男の腕を斬りつけた。
もしこの攻撃がバレてもあくまで正当防衛の範囲で済むように大怪我にはさせない。あくまで表面を斬りつけるだけ。
だがそれだけで充分だった。
「うぐっ、なんだ……体が……!?」
まるで全身が痺れているかのように男はその場でのたうち回る。
いや、実際に痺れている。今コイツを斬りつけたのはパラライズナイフと言う麻痺属性を持つナイフだ。
消費型のアイテムで、一度使うと消滅してしまう代わりに高い麻痺属性値を相手に蓄積させる。
高難易度のモンスターは対策が施されていてほとんど通用しないが、雑魚モンスターなら簡単に麻痺を取れる。
それが人間相手ならまあこの通り。たった一撃表面を斬りつけるだけで全身が痺れてしまう。
まあ人間相手と言ってもPVPでは状態異常耐性は基本中の基本だからそこまで通用するアイテムでは無かったのだが。
「クソッ……クソがッ!! お前だけでも死ね……!」
まだ諦めてはいなかったのか、男は動かないはずの体を無理やり動かして俺に向けて魔導銃を撃った。
「……は?」
だが撃ちだされた弾は俺に当たった瞬間、奇麗にはじけ飛んだ。
「残念だけど、俺にその銃は効かない。まあその、あれだ。最初から戦う相手を間違えていたってやつだな」
「……ははっ、なんだよ……それ」
男の表情が絶望に染まって行く。それと同時に男は動かなくなったのだった。
その後、他の客によって男は警察に突き出され事件は幕を閉じた……はずだったのだが、どうやら最後の俺と男の戦いを動画に撮っていた人がいたようだ。
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